27.正直、村上春樹は苦手です。そんな私が絶賛とはならない、そんな映画でした。ただ、長さは感じないし、妙に府に落ちる言葉もあった。一つの本を読んでいるような映画で、海外での評価のほうが高いのは当然でしょう。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-11-13 16:51:35) |
26.喪失と再生の物語。村上春樹の本領発揮といった内容だが、映画化は難しいと思われるのに、それをきちんとやってのけた。丁寧な描写と、音楽の流れる場面を極端に少なくすることで、難しいテーマを表現するのに成功していると思う。役者たちはみな素晴らしい演技だが、奥さん役の霧島れいかの演技はとくに見事だったと思う。飛行機内の小さな画面で見たのが悔やまれる、映画館で見ればよかった。ただ、ラストのシークエンスだけが意味不明でちょっと困ってしまったのでマイナス1点。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-11-09 23:37:49) |
25.う~ん 予想はしてたけど、文学色の強い作品..そして 長~い、長かった..言いたいことは分かるが 難しかった..「ノルウェイの森」よりは マシだったかな.. 【コナンが一番】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-10-30 13:27:52) |
24.《ネタバレ》 時間の割にはそこまで長くは感じませんでした。本作の原作は読んだことはありませんが、村上春樹さんの作品の空気感は確かにこんな感じやったかなぁという感じ。タイトルからロードムービーかと思いきや、舞台はそんなに変わることなく、ロードムービーとなりうる場面は割とあっさりと描かれています。アカデミー賞受賞の理由はなんとなく分かった気がします。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-09-12 09:59:49) |
23.私は村上春樹の長編小説が好きでよみます。(本作は長編でないため未読) 起伏は少ないですが3時間退屈せずにみることができました。(字幕ありで鑑賞) 村上作品を知っている人、映画に何を求めるか・・・で評価が分かれそう。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-09-08 12:07:24) |
22.《ネタバレ》 村上春樹の原作「ドライブ・マイ・カー」はほんの素材にすぎず、主人公である演出家が、広島での国際演劇祭において、「多言語演劇」により行われる『ワーニャ伯父さん』の興行を成功させる話が主軸だ。 高校の同級生の家に忍び込む話や、ヤツメウナギのエピソードなどは、別の村上春樹作品から無理やり挿入している。 緑内障が原因で事故を起こす話は、原作では運転手を雇うための理由になっているが、本作ではとくに意味のないエピソードになっている。 『ワーニャ伯父さん』の練習風景、本番、車中での身の上話、などなど、長いシーンが連続する。 演劇の練習風景を見すぎて、それ以外の部分も演劇の練習のように見えてくる。 とりわけ最後のみさきの生家を見下ろしての二人の会話はそう。 家福は、娘を肺炎で亡くし、妻に浮気され、その妻をくも膜下出血で亡くすというほとほと運の悪い人物。 家福と妻は裕福な家庭で、愛し合っているように見えるが、とても幸せそうには見えない。 家福もみさきも感情をほとんど顔に表さないタイプで、外国人から見たら日本人はみんなこうなのかと思われるだろう。 国際演劇祭の演出家に専属の運転手がつけられるというのも、その運転手が若い女性というのも現実にはありそうにない設定。 運転手はどこかの会社に所属しているのかどうか、広島から北海道まで寝ずに運転させるのは労基法違反では。 冬用のタイヤにはいつ交換したのか。 【エンボ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-08-21 20:10:02) |
21.《ネタバレ》 村上春樹の小説が結構好きでよく読むんですけど、 彼の小説って映画には向かないよなぁと常々感じておりました。 内省的な語り口やそのストーリーなど、映像で伝えるの難しいよなぁなんて。 でも本作を見たら、村上春樹の作風をそのまま忠実に描いているように思いました。 あぁこういうのもアリなんだな、映画の新しい形を垣間見せてくれたような感覚です。 ドライブ映画よろしく、常に優しい風が耳元を通り抜けていくような作品でした。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2022-08-13 16:18:33) |
20.《ネタバレ》 全然期待していなかったですが、良かったです。3時間ほどあるけど全然長く感じなかったです。舞台稽古の本読みのシーンなど普通、間延びして感じるのに、ひとつひとつのシーンに意味がありそうで見逃せない気がして眠くなりませんでした。作品全体も、取り方によって深いような気もするし、そんなに深く考えなくてもいいような気がするし。ラストも明るい未来を想像させてくれて後味が良く観て良かったなと思わせてくれます。ただ、音については謎がいっぱい残って、そこはもやもやしますけど。でも観て良かったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2022-07-30 19:26:47) |
19.《ネタバレ》 3時間級の作品にしては、長さを感じずに観られました。 適度にエサがバラ撒かれてたせいですかね。 濡れ場から物語を紡ぎ出す冒頭は圧巻でしたね。 まさにつかみはOKといいますか。 それ自体を映画でみたいと思わせる『空き巣』のはなしや、岡田将生さん演じる役どころの波風の立て具合など緊張感のほどよさはなかなかのセンスでした。 壮大なノリツッコミともとれる内容でしたが、映画的な手法や小説的なニュアンスを盛り込むのがうまかったですね。 次、観るのがいつになるかはわかりませんが、おさらいして改めて自分が好きなシーンを探すのも楽しそうな作品ですね。 西島秀俊さんもようやっと、しっくりした役に巡り会えたんじゃないかな? 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-07-24 01:18:54) |
18.《ネタバレ》 村上春樹ファンの嫁と色々ツッコミながら観ました。 村上春樹の世界観をよく表現出来ていると思います。原作は読んでませんが、短編小説を演劇のリハーサルシーンなどで膨らまして3時間の長編にしています。 逆に村上春樹に思い入れが無い人からしたら、あまり展開がなく随分長くて退屈に思われるかもしれませんね。その中にあって岡田将生のトラブルメーカー的存在はドラマを大きく動かす。 家福は妻の浮気を知りながら何も無かった様にやり過ごしていましたが、終盤、実はそうでは無かった事をドライバーに告白します。お互い同じように心に傷を持つもの同士が包容するシーンは心が揺さぶられる。今まで後ろのシートに座っていた家福がある出来事をキッカケに助手席に座るのが良いですね。 何度も出てくるタバコのシーンや車が走っているのを後ろ向きに撮っているシーンが印象的。最後、車が前向きに変わるのは二人の心の動きを象徴しているようだ。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-26 01:12:16) |
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17.《ネタバレ》 内容に対してとにかく長い、苦痛でしかない。演劇というものにも特段思い入れがないからか、全体を通して退屈。 そして、なんだかみんなタバコを吸う。見ているだけで煙たくなってくる。 あと、運転手は、お客様が乗降するときはドアを開けるもの。それも仕事のうちでしょう。 総じて、賞をとったりノミネートされたり、というのが全く理解できない。多分私の修行が足りんのでしょう・・・ 【チェブ大王】さん [インターネット(邦画)] 0点(2022-05-13 23:48:36) |
16.3時間の長尺だが、確かに長いと感じさせない内容だった。退屈にはならなかったが、見終わってみれば印象はあまり強く残らない作品でもあった。劇中で取り上げられている演劇についての知識があればもう少し面白く見ることが出来たかも。手話の韓国人女性と、素行不良俳優ぶりの岡田将生が印象的だった。 【スワローマン】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-05-02 16:28:43) |
15.《ネタバレ》 嫁さんが、観てみたいと言ったので、なんの前情報も調べずに、9歳の子供が横でスイッチをしてるリビングでアマプラ鑑賞。子供時代、親と一緒にテレビ観てて、エッチシーンがあって、なんかバツが悪くて、一緒にいるのがメチャ苦痛状態になった時、親も同じ気持ちなんかなーって想像したんやけど、その親の気分を思いっきり味わえました。んなことはどーでもいっか、とりあえず、2回のエッチシーンが終わり、妻が死んで、よーやくタイトルロール、さすが179分の映画。長い映画で淡々としてるのですが、不思議と退屈感はなかったです。妻も子供も失くしてる男って、想像するだけで恐ろしい絶望しかなく、でも淡々と日々をこなす主人公に対して、心の中はどーなってるか、それを考えてるだけで、時間が過ぎていき、僕自身も演劇をチョットかじってるので、役者を集め、本読みから始まり、演劇を作っていく過程そのものが興味深く見れたのが退屈に感じなかった要因かもしれません。あと、穏やかに時が流れたかと思えば、なんか不気味で不穏な空気感になったりするのも良かったのかも。ちなみに、感動とかはそんなになかったのですが、生きていくうえで、これから訪れるかもしれない試練に対する覚悟みたいなものの片鱗くらいは感じれたかなー。生きていくって大変。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-05-02 10:49:32) |
14.《ネタバレ》 これ、おそらくオープニングロールが流れるまでの、冒頭40分が一番面白い。 それ以降は、気が滅入るというか、気分が落ちる。 あとは演劇に、どれほど造詣があるかで評価も別れそう。 この監督の『寝ても覚めても』はとても好きだけど、これはどうかな。 やはり、重いんだろな。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-30 00:22:48) |
13.普段、SFかホラー映画しか見ない私がこう言う映画の批評に現れるのは、定年退職の効能?でしょう。水曜日のサービスデーに見に行きました。3時間と言う長さに怯えて朝から水分を一切絶って見ましたが、お陰で今回は最後まで持ちました。この作品は映画には不向きじゃないかと思えるが、逆に考えると動画配信よりは劇場で見る方が適切とも言える。3時間拘束される事が前提の劇場で見たからこそ、集中力を持ってお話に入り込む事が出来た。動画配信ではお話に入り込む事が果たして出来ただろうか?私では無理だったかもしれない。 結論を言えば3時間全く退屈する事はなかった。2度見る事は無いと思うが見た事は後悔していない。そう言う作品でした。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-04-13 17:29:06) |
12.《ネタバレ》 村上春樹氏の原作は映画観賞予定の前日の夜に読破⋯と言っても短い作品なのでなぜこれが3時間の超大作でしかもアカデミー賞を受賞したのかワケわかめ状態で映画館に入りました。理由は簡単にわかりました。わたしがダ~~イ好きな劇中劇、しかも劇を作っていくと言うオハナシが入れ子になっているではないですか! 類似の作品として本サイトでもカルロス・サウラ監督の「カルメン」と「タンゴ」にわたくし奴がレビューとあらすじを書いておりますのでDVDなどで是非ご覧ください。但し両者共に音楽劇(前者はギターが伴奏のフラメンコ劇で後者はミュージカル)なのに対して本作は純粋な話劇を作るお話で人間関係ももっと複雑だしなんと言っても3作共通の主演でディレクター役の中年男優の中では本作の西島秀俊がダントツに魅力的です。観賞中に目を背けたくなったのは濡れ場ではなく例の男の高槻が運転しながら家福と長々と家福の死んだ妻について語り合うシーンです。正直言ってこんな運転をする奴はまともな男か間男かとは関係なく立木かガードレールに激突して死んでしまえばいいと思いましたが類似の結末になってひとまず安心です。家福と高槻と後部座席にみさきちゃんが乗った車は自損事故も他損事故も起こしませんので安心して観賞してください。但し高槻のような運転は絶対にNGです。みさきちゃんのような運転を心がけましょう。 全般的に練習が進んで日に日に劇としての骨格や登場人物の個性という色彩を備えていく舞台に比べて現実の方が色褪せて見えました。早春の広島から北海道に行くのには車より飛行機の方がいいとか履いている靴は皮靴かスニーカーかとかばかり気になったのに引き換え、虚構である演劇の世界では北京語の女優と韓国語手話の女優の間に一瞬通った魂の交流は真実を描いて余りあるシーンだったし家福が高槻に語るチェーホフ劇の魅力と魔力にも納得、虚構を通して真実を描く演劇人としての家福の姿は清々しかったです。 ここで小ネタです。軍事侵攻後に西側ライセンスビジネスのロシアからの撤退が相次いだことは周知ですが、ロシアのKFCは店の旗印を紅白のC.S.おじさんのものから赤地に黄色の”B”の字を染め抜いたものに変え、店名を全て「ワーニャおじさん」に変えたそうです。 ロシア語表記では「ワーニャ」の頭文字がBなんだそうで、旗は全てマクドナルドから譲り受けたものを90度回転して使っているそうです。詳しくは https://youtu.be/XPsO65jOGoY をご覧ください。小ネタ2として家福の妻は原作では子宮癌で亡くなりましたが子宮癌には体癌と頸癌があって40歳代だったらしい家福の妻は前者には若すぎます。(映画でのくも膜下出血もかなり無理筋っぽいですが⋯}、後者(頸癌)はイスラム教徒の女性と未婚(未経験)の女性は罹患率がほぼゼロなのですがその理由は自分で調べてください。「ワーニャ伯父さん」岩波文庫の電子版を映画館の中で予告の間にダウンロードしたのでこれから読みます。 【かわまり】さん [映画館(字幕)] 8点(2022-04-06 19:37:24) |
11.世俗臭の全くしない登場人物たちによる、浮世離れしたエピソードの数々。美しい映像に、淡々としたセリフ。それが心地良い人には最高の映画だし、合わない人には退屈なだけの映画。世俗にまみれた私は、どっちかというと後者寄り。本気でこの映画を語ろうと思えば、村上春樹とチェーホフへの造詣が必要だと思いますが、日々、世知辛い娑婆で暮らしております。そこまではとても手が回りません。 【54dayo】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-01 21:53:30) |
10.《ネタバレ》 共働きの夫婦は互いに尊敬し合い愛し合い、思いやりを持って接し、共に困難を乗り越えてきた。 愛車はオールディな外車。まさに絵に描いたような、高次元の理想的な夫婦。を無意識に演じてきた。 高次元で愛し合う夫婦、その幻想を崩してはいけない。 暗い影は見てはいけない。ほころびは見なかったことにしなければ。 生き辛さからの解放とは。幸せとは。人間の表裏とは。 回答のヒントがあるようでないようで。 人生訓をうまいことまとめ上げた感はあるが、いろいろ芯を突き過ぎていてかえって嘘くささを感じる。 とにかく長くてしんどい。その辛さをまずなんとかしてほしい。 【ほとはら】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-03-22 15:01:04) |
9.《ネタバレ》 村上春樹氏の原作は読んでおりませんが、本作が各国の賞レースを賑わせているのは、まずは (日本人として) 喜ばしいこと。しかし、それはさておいても、率直に言って好きな映画でした。 ウィスキーとタバコの煙と、赤い車から漂うレトロ感。この映画のさりげなく懐古趣味なところ、良かったと思う。 ストーリーとしては、現実と妄想の狭間を漂う家福 (西島秀俊) が中心である前半はやや退屈ですが、存在感ある渡利みさき (三浦透子) の登場によって、ドラマが大きく動き出す。 家福とみさき、それぞれ苦しさや喪失感を抱えて、その重さを抱えきれずにそれでも生きていて。そんな二人による、人生のつかの間の「並走」。最後の二人の抱擁は、友情とも愛情とも違う、と思う。一人の人と人として、お互いに今まで本当にお疲れ様、、そしてこれからの人生の健闘を祈る、、。そういう含みのある、ひとまず人生の「ノーサイド」であり、ここが二人の長い旅路の分岐点 (別れ) に見えました。 思えば、映画全体に漂う「死」の重くるしさを緩和するように、海岸線沿いを走る赤い車のフォトジェニックな存在感がありました。その姿はいつでも軽快で、そして洒脱だった。 題名からして人生を車やドライブに例える含みはあると思うけど、私はただ映画の広告塔やイメージとして、この赤い車は大正解だったな、と。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-21 14:19:48) |
8.行き場のない喪失感を抱えながらの主人公の振る舞いがヒリヒリと伝わってきます。 そしてミステリアスな展開に引き込まれます。 違和感や曖昧さが漂うハルキワールドはどちらかというと苦手ですが、長めの上映時間や不自然さも殆ど気にならない。 原作未読ですが脚色に魅了されたかな… オスカー受賞を祈ってます。 【ProPace】さん [映画館(邦画)] 7点(2022-03-09 20:44:46) |