181.《ネタバレ》 すばらしすぎます。 タイムスリップしたかのような風景。数々のイーストウッド主演の西部劇の主人公のその後のような主人公。 西部劇の時代が終わり行く寂しさ。 時代背景や、風景、ドキュメンタリーと西部劇をいったり来たりする演出。 完璧すぎます。 ストーリーはゆったりと進み、登場人物全てが罪に塗れているという世界がまるで世紀末のようでもあるけれど、実は終わり行く世界よりも、それからの世界の方が遙かに明るいという矛盾も旨すぎてぐうの音も出ません。 キャラクタも全てが秀逸で、許されるわけがない主演映画の主人公達を象徴するような半生を送ったイーストウッド。その仲間。 もう足を洗ったからといって、決して許されるわけがなく・・・ 街を守るという理由があるからといって、権力行使の対象者や被害者にゆがんだ正義を強要する保安官。 悪を演出して依頼者を守り通さなければならなくなった主人公と、善の象徴を演じ続けることに酔ってる保安官の対比が見ていて怒りが沸いてきます。 なんでこの人達こうなるかなぁと。 見終わったあと、誰か救われたのかと考えると、被害者の復讐に後悔が残り、暴力でしか生きられない西部劇的な人間が死ぬべきものは死に、罪を償わなければならず許されないものは姿を消すわけで、無秩序が終わったことは全て悲しみだけではなかったということ気づくととてつもない感動に呑み込まれます。 こんなに凄い流れの映画、そうはありません。老人が金のために復讐を助けるだけ。それだけのストーリーがこんなにもとてつもないドラマをうむなんて信じられません。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2008-09-23 02:01:42) (良:1票) |
180.《ネタバレ》 主人公と敵対する役ではあるが保安官は決して悪ではない。いや、あの時代からすればものすごく真っ当な正義を執行するものなのだ。保安官自身が「法」であったのだ。現代の価値基準から見れば行き過ぎの感はあるが、あの時代はあそこまでせねば治安の維持は出来なかった・・・。しかしその「行き過ぎ」がキーとなり物語が動く。恨みから殺人の依頼をする娼婦たち、恨みから保安官を殺す主人公。…それぞれに和解する機会はあった。互いに歩み寄り、話し合ってさえいれば悲劇は避けられたのに。しかし、些細な行き違いから憎しみは連鎖する。憎しみの連鎖が生み出した結果に娼婦も若きガンマンも唖然とする。行為が行われるまでは、それが行われれば恨みが晴れてすっきりすると思っていたであろうが、結局は後味が悪いだけだ。殺し合いというものの現実をしっかり考えるべきなのだ。。。。保安官との決闘シーンで爽快感を期待していた”観客”もまた「許されざる者」なのかも知れない。 【まめ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-04 21:27:25) (良:1票) |
179.《ネタバレ》 ここに出てくる保安官役のジーン・ハックマン、大好きです。ホントこの人、憎々しい悪役やりますよね。凄腕で傲慢で冷酷でそして誰も信じていない、信じる必要なんかないと思っている・・・ただひたすら「街の治安維持」という「自分の正義」を信じ、最後の最後までその「正義」に微塵の疑いも抱かない。そんな彼の存在こそが、この映画の「誰もが『許されざる者』である」というテーマを際立たせてくれるのではないでしょうか。・・・ああ、いいなぁ・・・まさに「上質の悪役こそがいい映画を生む」という典型的映画ですな。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-05-23 17:03:33) (良:1票) |
178.人情的には肩入れしてしまうが、現代ではイーストウッドに正義は無い。むしろジーン・ハックマンの正義の方が正しい。ただ、正義は無く非道だったとはいえこのイーストウッドに憧れてしまうのは男の渇き。 【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-02 03:17:31) (良:1票) |
177.ヒドイよイーストウッド。西部を愛してないの?こんなの西部劇ぢゃない。 【mimi】さん 5点(2004-11-02 20:15:46) (笑:1票) |
176.「地獄で待ってるぜ」。イーストウッドの眼光の鋭さ。一瞬で終わるクライマックスの途方もないカッコよさは比類ない。本当にこの映画は好き嫌い極端に分かれる。そういう映画は、たとえどんなに好きでも欠点は思いつくものなのだが、この映画の場合はどこに欠点があるのかわからない。 |
175.《ネタバレ》 結局最後はダーティーハリーになってしまった。 中途半端ではないか?この映画の「正義」は間違っていると考える。 【花守湖】さん 2点(2003-10-14 23:40:05) (良:1票) |
174.イーストウッド、ハックマン、フリーマン、鬼気迫る演技に大満足。映画史上最高傑作のひとつして挙げたい。中だるみを挙げて敬遠する人も多いだろうが、全てが最後へ向けての伏線となる展開は圧巻。ラストの酒場大虐殺によって初めて宣伝ジャケットの姿が重なるという心憎い演出にメロメロ。演技・展開・カメラワーク・演出、どれをとっても文句なし。 【DeVante】さん 10点(2003-09-16 18:28:58) (良:1票) |
173.まったく共感できない主人公。アメリカ的な正義がこうも露骨に表現されるとちょっとアメリカ嫌いになる。これをブラボーしている人とはしゃべりたくない感じ。 【ぽぽ.net】さん 3点(2003-06-19 01:55:08) (良:1票) |
172.退屈でした。イーストウッドが描くストイックさは自分中心でひとりよがり、自分勝手な正義にシンクロできない。アカデミー賞は当てにならないと思った。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2003-06-03 02:49:44) (良:1票) |
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171.ジーン・ハックマンの好演に引き出された屈折した正義を振りかざす保安官を、亡き妻の愛によって改心された元非道な殺し屋のクリント・イーストウッドが裁くシーンを見て素直に感動した。結果的に両者共“許されざる者”だが、これを見て善悪が判断出来なかったと言う方は、まともに銃の撃てないキッドと同じである。亡き妻が何故極悪人だった彼を愛し改心させたか。また、切に亡き妻を愛し、再び殺し屋になったかが読み取れなかった方は眼鏡を掛けてもう一度見て改めて感じて欲しい。アカデミー賞に十分値する彼の力作ですから。 |
170.イーストウッドのワースト西部劇best3 アウトロー、ペイルライだー、許されざる者。ちなみにバート・ランカスター、オードリー・ヘップバーン主演の「許されざる者」はこれの100倍面白いです。(同じ題名つけないでくれ) 【jp】さん 2点(2002-08-18 00:25:18) (良:1票) |
169.従来の西部劇のような正義対悪の構図が不明確で、イーストウッドが保安官たちを撃ったときに後味の悪さを感じてしまった。この作品がアカデミー賞を受賞したのは逆にそういうところが評価されたからかもしれないけど、個人的に好きになれない。 【キヌク】さん 4点(2001-10-02 01:30:48) (良:1票) |
【TERU】さん [地上波(吹替)] 6点(2023-09-27 20:58:31) |
167.《ネタバレ》 ■御存じイーストウッドのウエスタン引退作(のはず)。脚本はデヴィッド・ピープルズが無名時代に書いたものだが、内容が重すぎてどこの映画会社にも売れなかったそうです。イーストウッドが気に入って権利を獲得したが、自分がウイリアム・マニーと同年齢になるまで10年寝かせていた企画とのこと。そして盟友モーガン・フリーマンとの出会いともなったのも本作です。■ストーリーは、狙った結果ではあるけど登場人物の行動がすべてにおいてグダグダなところが、珍しい部類の映画だと思います。ウイリアム・マニー=イーストウッドの初登場シーンからして、飼っている豚を追いかけ廻して泥まみれになっているわけですから。かつての冷酷非情な殺人犯であるマニーも、亡妻の愛に触れてすっかり真人間に生まれ変わったおかげで、馬に跨るのにも苦労するし、銃の腕前もガタガタ。「こんなイーストウッド、観たことがない!」と悲鳴を上げるところですけど、彼のこの映画での狙いは“西部劇の様式を徹底的に否定する”ということなんです。保安官=ジーン・ハックマンとイングリッシュ・ボブ=リチャード・ハリスの遣り取りが象徴的なんですが、西部のガンマン伝説なんてくだらないいざこざに尾ひれがついただけのホラ話に過ぎないという事を暴露する身も蓋もなさ。賞金稼ぎを呼び寄せる娼婦暴行事件にしても、もう猟奇殺人ぐらいにまで大げさに伝わってゆくまるでフェイクニュース、まあ情報伝達手段も限られ人口密度も低い西部では実際こんな感じだったんでしょうね。■この映画のリアルなところはフリーマンやスコフィールド・キッドそしてイーストウッドにしても、人を銃で撃ち殺すという事には、たとえ過去に経験していても心理的にはかなりの抵抗があるという事、まあ普通の人間なら当たり前でしょうけど。ましてキッドに至っては初めての殺人ですからねえ、オリジナル脚本では彼はショックのあまりこの後自殺することになっていたそうです。やはり題名にもなっている“Unforgiven”は“殺人を行う者”だということなんでしょうし、フィクション上とは言っても数えきれないぐらい人を殺してきたイーストウッドの懺悔的な感慨も込められているのかもしれません。そうは言ってもフリーマンを殺されて誓いを破って酒を口にしてからのイーストウッドはもうブギーマン状態、薄暗い酒場であっという間に五人も射殺するという神業を見せる、でもあの暗くて何が起こっているか判りにくい映像は老体のイーストウッドの動きを隠すための苦肉の演出なのかもしれない。■死にゆくジーン・ハックマンが「今家を建てているのに、こんな最期になるなんて…」と嘆くところなんか見せられると、このキャラはほんとにヴィランだったんだろうかと、首を傾げたくなります(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-22 22:42:19) |
166.《ネタバレ》 前半の静かな展開に退屈感を覚えるも、後半にいくしたがい面白くなった。 しかしながら、あれだけ衰えていたはずの主人公が、ラストでは突然無敵に。 都合の良い、イーストウッド一人勝ちの締めくくりに不満。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-17 17:07:00) |
【michell】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-14 15:14:22) |
164.ダーティハリーなどで悪を問答無用で断罪してきたイーストウッドが描くからこそ、深い意味を持つ。 従来までの勧善懲悪の西部劇へのアンチテーゼになっている。 この作品以降、イーストウッドは人間の業と赦しについて一貫して描き続けている。 【アクアマリン】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-07-28 18:23:51) |
163.《ネタバレ》 イーストウッドの傑作群のひとつ。そして、最後の西部劇。綺麗な夕陽が記憶される。ジーンハックマン良し。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-02-03 19:17:30) |
162.《ネタバレ》 みんな「許されざる者」ってことか?回想やエピソードすらなく、元アウトローが奥さんとの出会いで改心したのを感じさせるのはさすがだが、話が退屈だ。相棒を誘わなければ・・・ 保安官はそんなに悪いか・・・ 冷静に考えると一番「許されざる者」は主人公ですね。 【ラグ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-11-03 22:41:13) |