249.コメディ出身のトム・ハンクスもすっかり演技派に~、って、何だか寡黙で深刻な役が増えただけで、役者としての幅は広がったのやら狭まったのやら。本作、壮大なギャングの物語と思いきや、蓋を開ければフツーに面白い復讐譚。結構楽しめます。特にクライマックスの描写はかなり気に入っています。ジュード・ロウは、いつにも増してヌメヌメしており、ちょっと意外な変質者っぽい役で、いい意味でも悪い意味でも、観てて落ち着きません。 【鱗歌】さん 8点(2003-10-04 21:29:35) (笑:1票) |
248.正直、意味分からなかった。何がテーマなんだろ? 親子の絆? 復讐?? 何か行動の意図が曖昧なんですけど…。敵のマフィアにしろマフィアってもっと冷徹なんじゃないの? どうも緊張感がなくてダルイ雰囲気なので、ダラダラ観てしまいストーリーもよく理解しないまま終わった。カポネは何の関係があったんだか?? とりあえず、面白いってほどじゃない。各キャラの存在感も無い 【りの】さん 4点(2003-09-08 17:15:06) (良:1票) |
247.《ネタバレ》 スタッフを見て内容を期待してしまったのが良くなかったのか、一言で言えば、非常に退屈な映画だった。何を目指して映画がつくられたのかよく分からない。美しい映像や、達者な役者たちの演技は、職人技的なところがあって、決して悪くはないが感動も無い。最後に生き残った少年は、「農場育ちと思われている」「銃を手にしたことはない」と話を締めくくっているが、おとぎ話のようだ。マフィアに関わり、母と弟を殺され、父の死を見てしまった少年の、心の傷も、その後の厳しい人生も何ら示唆していない。そもそもあんなボスでアイルランド系マフィアがまとまっているというのも、おかしなストーリーだと思うが。コナー役のダニエル・クレイグは、不気味なところがなかなか良かった。ジュード・ロウは単なる脇役を個性的なキャラクターに変えてしまうスゴさがある反面、物語の中で空回りする時があるように思う。それにしても、あえてあの髪型にして、いったい何の意味が? 【ルクレツィアの娘】さん 4点(2003-08-07 23:26:09) (良:1票) |
246.<ネタばれ>共感できなかったのであまり感動しなかった。なんで復讐しなきゃいけないんだろう。親子の愛が一つのテーマなんだろうけど、お金をもらってアイルランドに逃げるという手もあったのだから、自分の育ての親や息子の命を賭けてまで復讐しなければならない理由がわからない。西洋に特別な倫理観があるのだろうか。ロード・トゥ・パーディションというタイトルも、逃避ではなく復讐が目的なんだし、ラストは途中の農家に落ち着くんだから何かちぐはぐな感じがする。 【もっち】さん 5点(2003-06-13 11:15:14) (良:1票) |
245.期待ハズレでした。映像からの雰囲気は良いんだけど、ストーリーが駄目です。例えば、トム・ハンクス扮する主人公に対して最後まで腑に落ちなかった。妻子が殺され得るような世界で生きてるんだから、それなりの覚悟も持って生きてきたのではないだろうか。お金ももらって、国外に逃亡するチャンスもあったのに…。自分だけだったらまだしも、子供の将来もあるのだから。他にも、老夫婦の農家が見つかり、助けられる。しかも、老夫婦は迷惑がることもなく、ほとんど描かれていない。でもって、ラストに子供がその老夫婦のもとへ帰ってくるのはあまりにも都合が良すぎる。あれ以来銃をもってないという解説のくだりもどうかと思う。感動させるために美化し過ぎの感がした。各々の人物の描き方が浅いので、全体的に短絡的な感じがした。ラストもベタベタで…。ベタなこと自体何の問題もないけど、脚本が悪いから当然お粗末になる。 【デリング】さん 5点(2003-05-06 10:53:52) (良:1票) |
244.トム・ハンクス演じる主人公の望みどおり最後まで息子は人を殺せない、かわりに主人公が命と引き換えに…というのはまあ一番良いラストだと思う。あのまま父親も助かって、となるとこれまで人を殺してきたのにのうのうと生きていることになるし。ラストでの”死”がある意味での制裁なんだと思う。 【ユキ】さん 8点(2003-04-04 22:34:56) (良:1票) |
243.ギャング映画としては中途半端ですし、親子の絆と言ってもどうもそこの所も上手く伝わって来なかったです。緊迫感も切迫感もあまり感じられず全体の流れが散漫に感じました。ポール・ニューマンが出ていてもあまり印象に残らず唯一、光っていたのはジュード・ロウの殺し屋でした。宣伝文句に「ゴットファーザー以来の最高のギャング映画だ!!」と書いてありましたが個人的には絶対に違うと思う・・ 【まりん】さん 4点(2003-03-21 17:19:55) (良:1票) |
242.息子が「撃てなかった」と言うのに対して、「それでいい…」と言って息を引き取るシーン、涙が出た。自分と同じ道を歩ませたくなかった父親は、自らが命を落とす結果になったのに、息子が弾きがねを弾けなかったことを良しとして死んで行く。最後に農場に無表情で戻っていくところが凄く悲しかった。撮り方もかっこよかったし、運転の練習のシーンなどの、重い雰囲気を感じさせないユーモアありで良かった。前半がすこしだるい気もしたのでちょっと減点。 【iroha】さん 8点(2003-03-17 01:31:39) (良:1票) |
241.父と息子の絆がテーマなのだが、色々突っ込みを入れたくなる作品だった。ママと弟が死んだ時もマイケルは冷静だし、後で悲しくなる様子もない。銀行強盗を重ねてもカポネの報復がない。あんなに慎重だったのに何故最後は油断したのか(姉の家が人の気配もなくがらんどうになっているのに不信に思わなかったのか)など。トム・ハンクスは殺し屋のイメージにしてはなんだかホヤーっとしてる感じがあったり、ポール・ニューマンの老け方もショックだった。ただ音は本当に効果的に使われていたし、最後撃たれる時のカメラアングルが息子と自分と殺し屋の3者をガラス越しに一つのアングルから撮られているのはさすがだと思った。最後マイケルが行く場所が有って良かった。 【Meg】さん 6点(2002-12-27 23:26:40) (良:1票) |
240.本作が意外と評価が低いのは、ギャングが出てくるいわゆる“マフィアもの”ということで、「ゴッドファーザー」的な重厚な作品世界を期待したからかも知れない。むしろJ・ミリアスの「デリンジャー」や、或いはその肌ざわりとしては、デ・パルマの「アンタッチャブル」に近いものがある。個人的に言えば、このストイックでスタイリッシュな映像感覚には終始シビれっぱなしで、全てのシーンが脳裏に焼きついて離れない。それほど、演出・音楽そして出演者のアンサンブルとその演技力、どれをとっても一級品で、やはり本年屈指の作品であることに疑いの余地はない。ストーリーはいたってシンプルで、このテの作品に有りがちな饒舌さがないだけにテンポも良く、些かもダレるところのないストレートなサスペンス・アクションだと言える。それゆえに細やかなこだわりの演出が際立つというもので、場面場面でピタリと決まるその絵作りの巧さ。とりわけ豪雨の中での音の無い殺戮シーンなどは、身震いするほどの美しさだ。父と子の描き込みが足らないという意見もあるようだが、テーマはあくまでも復讐を誓った男の行動力の美学。描きこみ過ぎることでテーマがぼやけたり、押し付けがましくなるというものだ。特筆ものという意味では、J・ロウ演じる偏執狂的で冷徹な殺し屋。T・ハンクスとレストランでさり気なく会話を交わすシーンでの、彼の上目遣いの悪戯っぽい表情は、「007/ロシアより愛をこめて」のオリエント急行内でのボンドと食事をしていた時の、殺し屋グラントを彷彿とさせる。まさにその不気味さという点で双璧ではないだろうか。 【ドラえもん】さん 9点(2002-12-12 15:43:01) (良:1票) |
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239.Jrをつけて親子同じ名前ってのは欧米でよくありますが、劇中の呼び名、親子の区別がつきにくかったです。継がせたくない職業との相反する感情の効果を狙ったのかもしれませんが。コンラッドホール父の撮影は、陰影深く荘厳で素晴らしかったです。 【虎尾】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-21 16:37:30) |
238.久々にポール・ニューマン出演の映画を見ましたが出番が少ないですね。 ダニエル・グレイグとジュード・ロウの使い方も中途半端だし。 完全にトム・ハンクスの独り舞台でした。 親子の絆はよく描かれていますが、あんまり面白いとは思えませんでした。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-01-18 23:14:13) |
237.リアルタイムで映画館で観ており、久しぶりに再見。同じジャンルのある傑作映画を引き合いに出すつもりはないし、その映画にはそこまで思い入れがないのもあるが、ギャングものとしても家族ドラマとしても十分に楽しめた。善人役が多いトム・ハンクスがギャング役というのも新鮮で不安はあれど堅実に好演。サム・メンデスの作家性、一貫した映像美学も見逃せない。それでも観た印象が薄いのは、質が高くても前作のような新しい発見、突出したものがないことが大きいだろう。普通に良い映画止まり。 |
236.マフィアものではあるが、思ったより派手さは無く静かなイメージが多い。 こういう展開や最後は悪くない、いや好きな部類に入る。過去を振り返りつつ未来へもつながる感じがするので加点したい。 【simple】さん [地上波(吹替)] 8点(2017-04-23 16:07:57) |
235.※ネタバレなしです※ 映画を観るときに大事なもの、気にする事のひとつに作家性というものがあります。 独自の映像表現や独特のセリフまわしなど作家性といってもその意味はいろいろですが、そういう色が濃い人の作品ほど観客の好き嫌いが出やすいものなのも確かです。 (作家性の薄い監督などはときに「職業監督」なんて呼ばれる事もありますが、しかし「職業監督」もそれはある意味立派な作家性だと思います) さてこの映画監督のサムメンデス、僕の大好きなミーナ・スヴァーリの魅力をアメリカンビューティで爆発させてくれた事で大好きな監督なのですが(そういう理由?)、ミーナスヴァーリの魅力を爆発させる以外にも、やや暗めのトーンの話づくりや美しい画面作りなどの特徴も一応もっている監督です。 もちろんそれらはミーナスヴァーリの魅力を爆発させる事と比べると些細な事ではあるのですが、このロードトゥパーティションは、その些細な監督の作家性が思いっきり押し出されている映画だと思うのです。 (何しろミーナスヴァーリが出てないのでそっちを押し出すしかないわけですが) さて、映画監督の作家性というのは初期のものほど、洗練されていない分だけ、あるいは世間の中でもまれていない分だけ、より作家性が出ているように感じます。 例えば昨年話題の新海誠、「君の名は」でずいぶんメジャーな感じの映画を撮ったわけですが、しかし作家性という面だけで見ると初期の「秒速5センチメートル」あたりのほうがはるかに監督独自の色が全面に出ていると思います。それと比べれば「君の名は」はなんて一般的な映画になっている事か。 (誤解のないように書いておきますが、秒速5センチメートルは個人的にとてもつまらない映画で、君の名ははとても面白い映画だと思います。映画の面白さと作家性は別の話です) と新海誠を引き合いに出しましたが(というか脱線してますが)、何が言いたいかというと、このサムメンデスという監督の色は、初期の「アメリカンビューティ」と本作「ロードトゥパーディション」に一番よく表れていると思うのです。 何しろこの次の「ジャーヘッド」は彼の作家性を出しづらい作品でしたし(そうは言ってもサムメンデス感は結構ありましたが…そうですねなんかたるくてだらだらしたところとかw)、007あたりも作品の本質的にやっぱちょっと違うわけで、サムメンデスという監督の作品の魅力を味わうには初期2作を観るにつきるのではないでしょうか。 なんか話があっちこっちいってしまい、よくわからなくてすみませんw 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-21 10:35:43) |
234.《ネタバレ》 ストーリーは、ドミノが崩れるように、人が静かに死んでいく物語。 そのストーリーから、ラストシーンの締めかたは見事だと思った。 この映画のいいところは、そういった連鎖的で静かな崩壊と、 父親像の描き方、そして何よりも印象的な「シーン」の描き方、映像の美しさだと思う。 特異さや、他より鋭く抜きん出ているという感じではないのだが、 扱っているテーマや描き方が、個人的には、かなり印象的だった。 【麻田葉一】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-11-29 16:59:53) |
233.ごく普通のマフィアもの。すばらしいマフィアもの映画をいくつか知っているだけに、この出来では満足できない。 |
232.アイリッシュマフィアの父子の逃避行を描いたロードムービー。特にこれといった派手な見所のない地味で渋めの映画だったけど、性善キャラのトム・ハンクスがマフィア役って結構珍しいのかも。主人公親子を付け狙う殺し屋役のジュード・ロウは役作りのために頭髪を抜いたとか。最近ナチュラルにハゲてきてるのはもしかしてそれが原因じゃねぇのか?あと、これの原作の元ネタが池田一夫の漫画『子連れ狼』だという事を後で知ってびっくり。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-03 16:25:49) |
231.二人の息子のうち可愛がっている方を殺され、気難しい方との逃避行を余儀なくされた父親の物語。基本的にはヤクザ映画なのですが、そこに普遍的な父と子の関係性を持ち込んだ脚本は非常によく練られています。本作を構成する二つの要素が、何の違和感もなく見事に融合しているのです。また、キャスト・スタッフともに一流のメンバーが顔を揃えているだけに、映画としての安定感も抜群。最初から最後まで充分に楽しめる作品に仕上がっています。。。 ただし、その安定感が時としてアダにもなっています。トム・ハンクスの演技は相変わらず素晴らしいものの、街のチンピラが怖気づくほどの武闘派ヤクザにはどうやっても見えません。本作の重要な要素のひとつとして、父親の二面性という点が挙げられます。世の父親は誰しもが、家庭では見せない戦う男としての顔を持っています。そんなたくましい男の姿を垣間見ることで息子は成長するわけですが、パブリック・イメージが固定され過ぎているハンクスでは、この二面性を表現しきれないのです。また、演出が上品すぎる点も気になりました。このテーマであれば、父親はあらゆる殺人スキルを行使して息子を守るという内容にすべきだったのですが、バイオレンスについてはかなり腰が引けています。バイオレンスの絶対量が不足している上に、様式美で誤魔化して本当に惨い部分は隠してしまうというヘタレぶり。身内に対する愛情の深さと、外敵に対する容赦のなさ。この二つを描いてこそ本作のテーマが引き立つはずなのに、後者がお留守になっているのでは不完全だと言わざるをえません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-22 01:46:47) |
230.マフィアものとしてはありふれたストーリーかな。ジュード・ロウの存在が印象的。 【noji】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-05 09:12:52) |