515.ディック&村上龍の世界観を感じる。ドラッグムービー。らりって洗脳されてる感じがたまらない。 【わさび】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-05 00:59:54) (良:1票) |
514.《ネタバレ》 ■どうも気分が晴れないときに観てしまったので、益々落ち込んだ。が、これは傑作だ。■暴力描写や『エンゼル・ハート』オチ、文明批判などは、本作の本質ではない。間違いなく自己快復がテーマである。主人公の煩悶の質は決して分かりやすいものではないだけに却ってリアルで、それが快復へと向かうための壮絶なプロセス、生みの苦しみを、2時間以上延々と見せられるのだから、そりゃ気が滅入る。■『マルホランド・ドライブ』や『ブレードランナー』のように、解釈すべき表象に満ちている映画でもある。タイラーはもちろん、マーラですら主人公の精神の副産物かもしれない。いや、一応は実在的な存在と読めるのだけれど、主人公が自己を再構成するに当たって必然的な存在である点が、どうも怪しいという気もする。最後がサブリミナルで終わったり、ノートンとピットがカメラ目線であるようなメタ構造があったりするところも勘案すると、究極的には『エンゼル・ハート』オチではなく、夢オチなんじゃないか、とか。そんなことも含めて、解釈の可能性はいろいろとありそうだ。■そもそもその手の映画は成功させることは難しい。よっぽど監督に技量が無いと無理である。さもないと、仕様もない表象遊びが見え見えの厭味な作品にしかならないに決まってる。フィンチャー監督は、先に挙げた2作の、デヴィッド・リンチ、リドリー・スコットに比肩する仕事を成し遂げたといえよう。 【麦酒男爵】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-13 00:57:50) (良:1票) |
513.《ネタバレ》 ドブ臭く汗臭く男臭く血生臭い映画です。自分は物欲が多いので、タイラーの言葉が自分を批判しているように感じました。非生産的で本能に任せた生き方を推奨するかのようなテーマは、少々カッコ付け過ぎで恥ずかしい感じがしますね・・・。まぁ単なるキ○ガイのエピソードですから、真に受けるような事じゃないのでどうでもいいですがw でもデヴィッド・フィンチャーの退廃的な構築が自分の気質に合っているようで、見てて面白かったです。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-23 23:12:20) (良:1票) |
512.私は全く受け付けなかった。暴力シーンも嫌なのだが、車屋に鳩の糞を巻き散らかすのはどうかと思う。途中から犯罪を犯しすぎ。こういうことは映画でも駄目だと思う。ブラッドピット彼に2点。それだけ。 【ましゅまろシナモン】さん [DVD(吹替)] 2点(2008-12-24 21:10:37) (良:1票) |
511.《ネタバレ》 自分にとっての生きがいってなんだろう?きっと今を生きる現代人でその答えを真剣に見出してる人は少ないんじゃないかと思う。彼は無気力な毎日と決別するために殴り合いを選んだ。殴り合いは「生」を実感できるからだ。何を生きがいにするかは人それぞれ違うものだが、彼は最終的に女を選んだ。この心境の変化の動機付けが弱いなと思った。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-03 22:52:00) (良:1票) |
510.《ネタバレ》 後半の失速が非常に残念です!前半のおもしろさは半端なかったのに・・二重人格にするなら、もう少し見せ方が工夫できたのでは?とつっこんでしまいました・・ 前半の展開は神だったので前半に6点! 【Shiori】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-22 11:15:59) (良:1票) |
509.《ネタバレ》 とってもおもしろかったわー。 でも…レーニンかよ!って感じ。 今さら「君たちは物欲に支配されている」とか言われてもねえ。 ソ連崩壊しちゃってて残念ねってなもんで。 それに自虐的な社会主義的全破壊主義でずっといくのかと思ったら、獣医になりそこなったコンビニ店員を後押ししたりして…なんなの?? もし無事に獣医になったら彼はきっと北欧家具に囲まれたセレブ生活するようになるわよ。 資本主義社会に貢献してどうすんのよ!?って感じ。 ラストにしても、社会の底辺の人々を解放するためのクレジット会社爆破な割に、その後おそらく起きるであろう恐慌にはまるで無頓着だし。 恐慌で一番苦しむのは結局底辺の貧乏人なのにね。 でもこれらの矛盾は「映画の矛盾」ではなくって「ジャックの矛盾」。 アタシ、この映画はすべてジャックという精神分裂症患者の「妄想」だと思ってるから、彼のすることに脈絡や一貫性がないのは至極当然、むしろ逆にリアリティすら感じるわ。 バーの外で自分を本気でぶん殴ってる男(気持ち悪すぎ)にあれだけたくさんの男が共感を持つとは思えないし、首を銃で撃って生きてるなんて絶対ありえない。 ってか脳を逸れても、あそこってモロ頚動脈だし!みたいな。 なのでメイヘム計画も最後のビル爆破も実際に起こったわけではないんじゃ??ってアタシは思ったんだけど…どうなのかしらね? ちなみにアタシはサブリミナル映像とジャックの病院での「目が覚めたら知らない所に…」発言で、ジャック=タイラーだって早々わかっちゃったわ。 なので驚きは全然なかったけど、それでもいろいろと考えさせられるこの映画、嫌いじゃないわー。 ところでブラッド・ピットのカラダ!! すごいわねー。 特にあのツンと上を向いたオシリ!! ヤバイわ。 でも全体的にはエドワード・ノートンのほうが好み!なのー(←何様)。 【梅桃】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-10 13:17:01) (良:1票) |
508.《ネタバレ》 意外と重く深いテーマを扱っていますが娯楽映画としても十分楽しめるところが良い。「生きる」という事について考えさせられました。作中でいうモノに支配されている状態、そうなってしまうのは最早今の時代仕方が無いことなのかもしれないですが、自分からその「自分を支配してるモノ」を取ったとき何が残るのか?この映画を見終わった後考えてみても良いんじゃないでしょうか。フィンチャー映画が好きになったきっかけの映画。DVDの最初の【警告】で笑った。こだわってるなぁ。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-21 01:00:35) (良:1票) |
507.大袈裟かも知れないが、自分の人生観を大きく揺さぶった作品。レイモンドのシーン(Run!Forest,run!笑)を始め、幾度と無く観るものに訴えかけてくる。激しい殴り合いやパフォーマンス、シナリオなどに目が行きがちだが、既成の価値観を打ち壊そうとする強烈なメッセージの塊である。啓蒙というべきか。ブラッドピットの狂人ぶりははまり役だが、それに負けない存在感をもつエドワードノートンを、この作品で知った。ラストシーンは自らの価値観の崩壊に身震いした。あのサブリミナルはタイラーの仕業かと。冒頭の言葉「愛するものを傷つけ~」が全体を貫抜いくテーマなのか。 【よーこ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-15 00:42:52) (良:1票) |
506.この映画が興行的にコケてFOXの重役2人飛んだんですよね(笑)でも見るべき部分は沢山あるし役者が楽しんで演じている感じが凄く好きですね。万人受けしないような映画をフィンチャーらしく丁寧に作り込んでいる感じも好感が持てます。オチも好きです、やられた感がありましたし。でも最後にサブリミナルでティンコが映る意味が分かりません(>_<) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-13 12:02:42) (笑:1票) |
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505.暴力的、不潔感、破壊的、妄想的、ブラピ、と私の苦手とする要素がふんだんに織り込まれている映画。ハッキリ言って嫌いです。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-05-06 00:21:00) (良:1票) |
504.見てると、体中のあちこちが痛くなってきた。特に右手の甲。 【アルテマ温泉】さん 5点(2004-10-20 18:24:24) (笑:1票) |
503.僕の中でこの監督はセブンで終わってるんです。セブン以降は映像の見せ方、展開の巧みさのみに特化されている気がします。登場人物は極端に抽象化された存在で人間味を感じないので、感情移入なんか無理で、メッセージ性は僕にとって無いに等しい。だから映像と展開のみ。また彼の映像には「深み」がない。映像として映ったもの以外なにも感じない。どこかのサイトでフィンチャーの映像ことを「見せて見せて見せまくる」と表現していたが、全部見せてるからそれ以上を感じない。ストーリから放たれようとしているメッセージは観念的なのに、映像は物質感たっぷり。この辺のアンバランスさがなんとなく嫌いな理由なのだろうか。同監督の「パニックルーム」を見るとメッセージも糞もなさそうなので、メッセージなんか後付けで考えなくても良いのかな。そうなると単に映像が肌に合わないだけか。というわけで6点。つまらないとは言いません。 |
502.《ネタバレ》 冒頭から「スナッチ」に似たものを感じた。「スナッチ」同様、この映画が高い得点なのに衝撃を受けた。テンポのいい奇想天外なストーリー、自分が気がつかないものを気づかせてくれた等々賞賛の声があるのは分かる。でも、9.11で何を学んだというのだろう。最後にビルが崩れ落ちていく場面で、現実の悪夢を思い出した。映画は、人々に夢を与えるもの。現実逃避ではなく、明日からまた生きていくことのできる、明るい希望を与えてくれるものと信じて疑わない。二度と見たくない映画。 【mhiro】さん 3点(2004-08-18 13:07:53) (良:1票) |
501.《ネタバレ》 マイ・ベスト映画です。あれだけ縦横無尽に展開する原作を簡潔にまとめた脚本もすごいですが、原作の世界観を見事なまでに映像化したフィンチャーの手腕にも脱帽物です。じつは主人公の本名は一切不明なのですが、その事にあえて違和感を感じさせず衝撃のラストに持っていく演出が非常にうまいです。話の内容は日常に生きている実感を感じられない主人公とそんな彼の分身ともいえるマーラと彼とは対照的なタイラーの三者から成り立っていますが、後半で主人公がマーラを好きになったのは自分の悪い面を素直に受け入れられるようになったという事でしょう。さらに、この映画で大切なのは暴力をシニカルに描いている事。主人公がファイト・クラブで快感を得られたのは暴力を「受ける」ことによって生きている実感を感じられたからであり、その後「エンジェル・フェイス」を殴ったときはそれまでの快感を感じてはいなかった事に注目して欲しいです。結局大切なのは暴力の矛先が他者に向く無意味さであったのではないでしょうか。そして、絶望的でありながら主人公にとってはハッピーな微妙なラストがまたいいです。結局ラストで主人公は本当の生きている実感を得て死んでしまう、というオチと捉えられるのだと思います。ノートンとブラピの演技も最高で最後まで映画の世界に引き込まれました。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 10点(2004-06-17 19:47:24) (良:1票) |
500.《ネタバレ》 無骨な男達が単純に殴り合ってるお話だと思ってたら、あらあらサイコなのね。かなり面白くみてたのですが、デビッド・フィンチャーにして、このハッピー・エンド風なラストはないでしょう。 グーッと惹きつけられて一気に落とされた感じでがっかり。なんで、あれで生きてるんだい?なんでタイラーだけが?ちょっと、不満の残るオチでした。 【としこふ】さん 7点(2004-04-10 23:28:08) (良:1票) |
【侍ジェット】さん 10点(2004-01-23 22:08:29) (笑:1票) |
498.《ネタバレ》 さんざん映画にひきこんでおいて、「実は多重人格でした」とか後味悪い~~・・・。そんなん何でもありやないかぁ!! 【ひめ】さん 4点(2004-01-23 00:43:15) (良:1票) |
497.今さらながら見ました。正直、これほど下らないコメディとは知らなかったので、がっかりした。前半おもしろかったので真剣に見ていたのに・・・損した感じ。 【i borg】さん 5点(2004-01-06 07:05:12) (良:1票) |
496.派手でなく、過激でもなく、ただ明と暗、陰と陽とのコントラストに執拗にこだわり続けるD.フィンチャーの絵画的センスがひとつの完成形を見た作品。暗く湿った夜の色彩を得意とする彼の映像の中で、絶妙なセンスで取り入れられるほの暗い「光」の存在に、あらためて映画が光で作られていることを実感させられる。男性の持つ根源的な闘争本能を真正面から捉えたこの作品でフィンチャーは、ネオナチを思わせる非合法の武装集団をモチーフに、現代社会で男たちがその喪失感にもがき続ける「男性」そのものを描いて見せる。小刻みに盛り込まれる自虐的なジョークの連打によって観客達を笑いの渦に巻き込むことで彼が笑おうとしているのは、現代社会の失った男性そのものと私には思えるのである。この映画に描かれている悲しい男たちを笑い飛ばすことのできるほど逞しい男性は残念ながら私の周辺にはいない。人はそれを狂気と呼ぶ。あくまでも本能に忠実な者をいつしかそういった境界線によって分け隔てようとしてきた文明はすでに、笑うことでしか憧憬を押し殺すことができない。映像の世紀と言われる20世紀の最後を飾るのに最もふさわしい作品がこれである。 【anemone】さん 10点(2003-12-21 01:52:13) (良:1票) |