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ガタカ

[ガタカ]
Gattaca
1997年上映時間:106分
平均点:7.75 / 10(Review 427人) (点数分布表示)
公開開始日(1998-05-02)
ドラマサスペンスSF
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-01)【TOSHI】さん
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監督アンドリュー・ニコル
キャストイーサン・ホーク(男優)ヴィンセント・フリーマン
ユマ・サーマン(女優)アイリーン
アラン・アーキン(男優)ヒューゴ刑事
ジュード・ロウ(男優)ジェローム・ユージーン・モロー
ローレン・ディーン(男優)アントン・フリーマン
ゴア・ヴィダル(男優)ジョセフ局長
アーネスト・ボーグナイン(男優)清掃係シーザー
ウナ・デーモン(女優)看護士長
ザンダー・バークレイ(男優)ラマー医師
イライアス・コティーズ(男優)アントニオ・フリーマン
マーヤ・ルドルフ(女優)分娩担当の看護婦
ブレア・アンダーウッド(男優)遺伝学者
トニー・シャルーブ(男優)遺伝子ブローカー
ウィリアム・リー・スコット(男優)10代のアントン・フリーマン
ディーン・ノリス(男優)警官
宮本充ヴィンセント・フリーマン(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕アイリーン(日本語吹き替え版)
井上倫宏ジェローム・ユージーン・モロー(日本語吹き替え版)
阪脩ジョセフ局長(日本語吹き替え版)
藤本譲清掃係シーザー(日本語吹き替え版)
仲野裕ラマー医師(日本語吹き替え版)
立木文彦遺伝学者(日本語吹き替え版)
千田光男遺伝子ブローカー(日本語吹き替え版)
小室正幸アントニオ・フリーマン(日本語吹き替え版)
山野史人ヒューゴ刑事(日本語吹き替え版)
後藤敦アントン・フリーマン(日本語吹き替え版)
脚本アンドリュー・ニコル
音楽マイケル・ナイマン〔音楽〕
撮影スラヴォミール・イジャック
製作ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
コロムビア・ピクチャーズ
ジョージア・カカンデス(製作補)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特殊メイクブライアン・ペニカス
特撮シネサイト社(視覚効果)
美術ヤン・ロールフス(プロダクション・デザイン)
衣装コリーン・アトウッド
ヘアメイクヴェ・ニール(メイクアップ監督)
録音ゲイリー・A・ヘッカー
ポール・マッシー[録音]
リチャード・キング[録音]
ダグ・ヘンフィル
字幕翻訳佐藤恵子
スタントマイク・スミス[スタント]
その他マイケル・ナイマン〔音楽〕(指揮〔ノンクレジット〕)
あらすじ
遺伝子の優劣が社会的階層を決定する近未来。自然な形で生れたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、遺伝子操作で生れたエリート=“適正者”に対して、“不適正者”のレッテルをはられている。宇宙飛行士の夢を追い続けるヴィンセントは、下半身不随となった“適正者”ユージーン(ジュード・ロウ)の身分を借り、宇宙開発事業を手がけるガタカ社の社員として潜りこむことに成功する…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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407.《ネタバレ》 “ブレードランナー”から猥雑さを削いで、かちりと硬質な感じに仕上げた近未来の世界。基本色彩はブルー・グレー、濃い緑色の海やソーラー・システムが地平まで連なる中、朝日が金色に世界を染め上げるシーンなど、映像の美しさに見惚れる。加えてユマ・サーマンやJ・ロウといった、どことなくプラスチックな顔立ちの役者を配したのも、人工化が幅を利かす未来を描写するのに効果的。あ、でも清掃員という先端から外れた方面にはA・ボーグナインと人間味溢れた顔を採用してます。なるほど。イーサンとジュード、遺伝子工学に人生と心を挫かれた二人が、共に絶対的な壁を前に人間の可能性を賭ける。クールな映像でありながら、人間の心の潜在力を謳い上げる、なかなかに熱いものがこみ上げる一本。最後に意外やDNA万能主義に異を唱える人物がもう一人現れる、ここ良かったなあ。
tottokoさん [DVD(字幕)] 9点(2013-07-29 00:12:12)(良:1票)
406.《ネタバレ》 近未来のSFものだが、一風変わっている。
それほどSFチックではなく、現代的な人間ドラマに焦点を当てている。
遺伝子で職業など将来を決められてしまうという設定に、前半からラストがなんとなく読めてしまう。
思った通り、遺伝子だけでは将来を計れないという教訓めいた結論へと話が向かう。
主人公と刑事になった弟が、再び水泳で対決するのも違和感がある。
ただ、不適合者である主人公と、それに夢を託す車椅子の適合者の友情などを絡め、それなりに話に引き込まれる。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 5点(2012-12-06 17:32:49)(良:1票)
405.《ネタバレ》 面白い映画ではないけど凄く良い映画。ちょっと哲学的なお話。友情や愛情や家族愛と言った人と人との繋がりを見せてくれつつ、人間に運命なんてものはなく未来は自分で切り開くもの、という人類普遍とも言えるテーマを掲げている映画でした。なんか勇気を貰えます。今観ておいて良かったー。これ10代の時に観ても多分分からなかっただろうし30代とかになってから観ても遅すぎたかもしれない。あまり自分というものに自信がなく卑下しがちな自分には刺激的な内容でした。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 9点(2012-04-17 06:32:50)(良:1票)
404.土星がどんなとこか見せてくれやー。
ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-08-12 23:41:06)(笑:1票)
403.《ネタバレ》 遺伝子によってのみ個人が評価される未来。遺伝的に弱者な不適格者は夢を見ることすら許されない。ある若者は甚大な努力によって遺伝子の烙印を消し去ろうと試み成功する。最高の適格者として生まれ、不適格の烙印を押された若者の助けを借りて。友情と反目の中、本当の友人として強く結びつく二人。遺伝的に不適格者の烙印を押されたヴィンセントが主人公ではあるが、後天的に不適格者となったジェロームの境遇に、より惹かれた。最高に優秀な遺伝子を持っていても必ずしも思い通りの人生が遅れるとは限らない。彼は生まれながらにして不適格者として烙印を押された若者の夢に自分の夢を重ねるようになる。優秀な遺伝子さえあれば個人の存在を偽れるというこの世界において、最後の最後に「燃えてなくなる」ことで「自分の存在に自分で決着をつけられた」ジェローム。いずれにしても悲しく重い物語のラストは、不透明ながらも若者の光に満ちた(同時に暗く閉ざされた)未来を予感させ、非常に心を打つ物語として心に残った。
しぇんみんさん [DVD(吹替)] 7点(2011-05-30 22:48:07)(良:1票)
402.この映画はいつも私に勇気を与えてくれます。
心からの感謝を込めて9点献上。
棘棘棘棘棘棘棘さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-23 17:10:07)(良:1票)
401.《ネタバレ》 SFとサスペンスとヒューマンドラマと恋愛の見事に融合した作品。不適格者ヴィンセントにとって宇宙へ行くとはどういうことか?それは天上であり、神に近づくことであり、差別され続ける地上社会を逃れること。夢であり、自己実現であり、存在理由の根源なのだ。それが故にどのような手段、たとえ違法であろうとも宇宙に行こうとする。DNAの優劣で身分や職業が決められてしまう社会への挑戦でもある。彼の身分詐称、偽装工作は徐々に剥がれてゆくが、理解者も増えてゆく。DNA提供者のユージーン、恋人のアイリーン、弟の刑事、検査官。宇宙に行くことで、彼の夢は達成されたのだろうか?ユージーンの場合を考察してみよう。彼はDNAエリートだが、エリートの世界ほど競争の激しいものはない。銀メダルしかとれずに挫折し、車に飛び込んで自殺未遂。(エリートならもっと確実に死ぬ方法を選ぶはずだが…)下半身不随に。生活費を得るため、ヴィンセントにDNAを提供するが、次第に彼の夢に向かう生き方に共鳴してゆく。エリートが不適格者(生まれながらの敗者)に心を打たれたのだ。だがこれが悲劇の引き金となる。ヴィンセントがユージーンであるためには、入れ替わった自分が消滅しなければならない。彼はヴィンセントに自分を託し、自分を消滅させる。バッドエンドだ。そもそもこの物語は「偽装工作すれば夢が叶う」というメッセージに受け取られかねない危険性を孕んでいる。偽装にばかり焦点が当てられるからだ。ラストは正々堂々とジェロームとしてではなく、ヴィンセントとして宇宙旅行に行かなければ本当の自己実現にならないだろう。検査員が偽装に目をつぶったように、社会もそれを受け入れる素地がある。弟も競泳で負けて、兄の”努力の賜物としての体力・気力”を知ったのだ。「DNAよりも努力がまさる」がテーマ。「DNAよりも偽装工作」の印象が残るのはまずい。自殺は生命の軽視。努力の大切さを知ったユージーンこと再出発すべきだろう。別人として偽りの人生を続けることがどれほどの重荷になるか、容易に想像できる。誰もが6本指のピアニストのように成功できるはずだ。SFとしての欠点も目立つ。コンタクトや身長伸ばし手術や弱い心臓などは安易に見抜けるはず。殺人事件も監視カメラを見ればいい。また個人情報が保護されていないのは不自然。階段シーンや恋人が全てを悟るシーンなどとてもよかったです。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-06 17:26:37)(良:1票)
400.《ネタバレ》 割と面白かったです。ただ、見る前にここの平均点を知っていたのだが、そこから期待したほどではなかった。
近未来の管理社会に対する抵抗。生まれながらの素質だけで人の運命を決めてしまう社会に対する抵抗。使い古された、陳腐なテーマではあるが、魅力的だ。その力のせいか、いつのまにか主人公に共感している。
ストーリー的には、殺人事件の操作を巡る話で最後まで行くとは思わなかった。映像的にすごい場面はないし、サスペンス要素も強くない。
ラストの少し前、検査官の先生の「告白」が良かったね。管理社会を最も象徴しているはずの検査官が、実はそれに疑念を持っていて、DNAを偽装する主人公の気持ちを理解していた。あれでグッと好感度が上がりました。
ものすごく面白いってわけじゃないが、好感のもてる作品ってとこですかね。
佐吉さん [DVD(吹替)] 7点(2009-08-09 21:35:48)(良:1票)
399.《ネタバレ》 近未来を舞台としたSF映画でありながら『ガタカ』は、建築、自動車、衣装、さらには登場人物たちの髪型などといったあらゆるデザインを、ことごとくクラシックに描いている。そんな未来像がまず目をひく。そしてそれはうわべの美術的なデザインだけにとどまらない。遺伝子工学の発達という設定こそ未来的ではあるものの、生まれながらにして階級が決定しその階級が人の人生を左右するという思想は、旧時代にこそ色濃く社会を支配していたものだったはずだ。科学は飛躍的に進歩しても、ファッションや社会構造は循環し過去に遡行するという発想が面白い。つまりこの物語は、近未来に舞台を借りて現代人が描いた古典映画なのである。たとえば、兄弟での遠泳競争といった未来どころか前時代的な男同士のチキンレースは『理由なき反抗』を、そして不適正者としてのコンプレックスや屈折を見せる主人公ビンセントの姿は『エデンの東』のジェームス・ディーンを彷彿させるほどだ。あるいは宇宙飛行士として旅立つ「ジェローム」を見送る検査官が、旧き佳き時代の遺物のような伊達男っぷりを発揮するのもまた、それゆえだろう。そう考えるとアンドリュー・ニコル監督は、現代劇や時代劇として描くにはあまりに率直でアナクロニズム溢れるこの物語を語る照れ隠しとして、あえて近未来を選んだのではないかとさえ思えてくる。そんなすばらしきこのクラシック映画の中でもっとも現代的なのは、輝かしいはずの適正者の側の屈折を表現するユージーンの存在だろう。不適正者であるがゆえあらかじめ可能性を奪われたビンセントと、適正者でありながら自らその可能性を唾棄せざるを得なかったユージーン。対照的なはずの二人でありながら、それぞれに隠し持つ魂のその等しい痛みが重なりあいジェロームという1人の人物を創り出す展開が見事だ。ユージーンの最期は、尿や血液のサンプルとしてのみかろうじて存在してきたその肉体の抹消に他ならない。宇宙に旅立ったのはユージーンのサンプルをまとったビンセントではない。2人で1人のジェロームなのだ。ビンセントとユージーンそれぞれの魂を共に乗せて、ロケットは新たな地平を目指すのだろう。
BOWWOWさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2009-07-24 23:59:13)(良:1票)
398.《ネタバレ》 あまり類の見ない、異色のSF映画です。この映画では、テクノロジーの進歩によって他人になりすますことが可能になっていて、身分詐称を行っていますが、重要な場面ではかなり原始的な方法で難を逃れててるのが・・・どさくさに紛れて採決した物をすり替えたりしててぎりぎりセーフ、みたいな・・・中途半端な科学の進歩ですw 低予算だったのでしょうか、未来っぽさはあまり感じません。アイリーンとのラブロマンスは、強引です。大人になってからの兄弟の遠泳対決は、青春映画のようです。中盤は展開が面白かったのですが、真犯人が見つかって身分詐称もばれたあたりから尻すぼみ・・・何かもったいない映画です。
VNTSさん [DVD(字幕)] 5点(2009-04-10 21:09:56)(良:1票)
397.SFやファンタジーといっても内容は様々で、ただひたすらおとぎ話のような映像を見せつけて「どうです! すばらしいでしょ!」っていうものが多いのですが、ごくまれに、人間をより深く描くためにSFという設定を利用する映画があります。本作はそうした映画のひとつで、その硬質な画面とあいまって人間が持つ運命の苦しみと悲しみが見る人の心に深く染み入っていきます。おとぎ話的映像を期待すると当てが外れますが、数あるSF映画の中の傑作のひとつです。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-21 05:38:25)(良:1票)
396.遺伝子による社会支配の近未来を描いた作品。ただその人物入れ替えテクは結構アナログ的。犯人捜査もそうかも。そんなとこ観るよりはイーサンホークジュードロウの心理描写の方が見応えがある。ビンセントの被差別側の悲しさ、逆のジェロームの選ばれた側の悲しさ。ビンビン私の心に響く。弟君の扱いが雑な気もしたけど良作。度胸試しの泳ぎで戻りや危険を気にせずとにかく踏み出す姿勢、見えないのに道路を渡るビンセントに物語を象徴するものを感じる。それにしてもジュードロウ、続くリプリーでも入れ替わられる青年役。演技も存在感も素晴しいし、キャラを生かしたはまり役なのかも。
タッチッチさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-07-05 14:16:12)(良:1票)
395.ジュード・ロウの演技などはかなり秀逸。中身もあるし感動もある。だがいかんせん、全編通してのテンションの低さゆえに盛り上がり切れない。合点の行かない点も多い。内容は味があるもののあまりに淡々と進む展開や作りの甘さに高揚感が欠けるのは否めない。もう一点、この作品のジャンル分けがサスペンスになっている場合が多いが、これはサスペンスではなくヒューマンドラマである。何に期待して観るかによって評価が違ってくると思うので良質のサスペンスを期待するのであれば注意すべき。
ムッシュ★いち~ろ!!さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-15 23:36:08)(良:1票)
394.《ネタバレ》 何を買おうか迷ってる友人に、予備知識ゼロなのに個人的に好きな俳優が出演してて良さそうだから、なんとなく買わせたDVDで観ました(悪)、ジャンルがサスペンスになっていたので、ドキドキしながら観ようかと思ってましたが、良い意味で期待を裏切られたヒューマンドラマでした。スーツのままロケットに乗れる世界なので、強靱な体力はそれほど必要ではないのでは?
ないとれいんさん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-19 10:59:55)(笑:1票)
393.《ネタバレ》 この物語で注目すべきテクニックは対比にある。例えば、優性×劣性、オプティミスト×ペティミスト、裕福×貧富、社会×人間、科学×生命。対比の構図がいろんなところに存在する。その対比が果てしない未来にリアリティを持たせている。
 ところで、ジェロームはなぜ最後にあんなことをしたのでしょう?この謎がうまいテクニック。この謎が完全に解けるまで、何度も観て楽しむことができる。
028さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-06 16:07:33)(良:1票)
392.《ネタバレ》 観てすぐのころ、職場の同僚と「なんでジェロームはあんな苦しい死に方を選んだんだろう」と考えていたのですが、その理由に思い当たって二人して言葉を失ったおぼえがあります。初めて観てからもうすぐ8、9年ぐらい(!!!)たちますが、いまだにまた観たくなる映画です。最後のヴィンセントのナレーションでため息をつき、エンドロールをなんともやるせない気分で眺めるのが癖になってしまってるのかも・・・。音楽がまた素敵すぎて、ガタカ熱に拍車をかけてしまうのでした。
かいろさん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-17 22:34:11)(良:1票)
391.《ネタバレ》 美しすぎる完璧な映画。
サスペンス仕立てながらも、人間の無限な可能性と遺伝子管理社会への警鐘が見事に描き込まれている。
この映画をみれば、最初から何かをやる前に「自分にはできない、無理だ、不可能だ。」なんて思うことは恥ずかしくなるな。
ラストで、不可能を可能にしたイーサンから「夢」をもらったなら、ジュードロウは死ななくてもよかったのではないかいう想いも抱くが、ジュードも遺伝子管理社会の犠牲者である。もって産まれたエリートとしての期待とプレッシャーに押しつぶされて自分を見失いかけたが、イーサンとの出会いによって本当の自分、ありのままの自分に向き合うことができたのではないか。
1着でなくてもいい、2着のシルバーメダルであっても、それが自分自身であり、それに誇りをもってもよいのではないか。そう気づけたから、彼はメダルを掛けて逝ったのではないか。希望を抱けたから、ジュードロウも新たな旅立ちをしたのではないか。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-19 01:05:39)(良:1票)
390.偽装工作ばかりに一生懸命で何か努力をしていただろうか。頑張れば夢を実現できるという映画とは全く違うと思う。ビンセントの家まで調べに来たとき顔が違うのになぜ分からなかったのか。バレていたのにわざと黙っていたのだろうか。また「なんだ弟だったのかあ、気づかなかったよ」とは明らかにおかしい。物語にやや矛盾を感じるが、ワイド画面での凝った構図は最近の映画では群を抜いて美しい。
WEB職人さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-17 21:11:27)(良:1票)
389.自分も劣等・・いや努力してないので全く問題外なんですが
そういった視点で見ました。
劣等遺伝子のレッテルを貼られた主人公が最後には夢を叶えるという
至ってシンプルなストーリー。
随所にB級テイストが盛り込まれており、SF色も弱め。
だがシンプルでわかり易い分、グッと心に響いた。
ジュードロウは儚い存在感を漂わせるキャラを熱演、
主人公を食うほどのビジュアルと演技を見せてくれた。
HIGEニズムさん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-15 20:31:49)(良:1票)
388.《ネタバレ》 反発は覚悟の上で書くが、これは「アメリカ万歳」映画だと私は思っている。
一般的にアメリカ万歳映画だと思われているアレやソレに高評価を与えている私なんだけれども、それらの圧倒的なスケール感は、今の時代ではやはりアメリカじゃないとできないということは否定できないし、軍や宇宙技術といったアメリカの充実した「ハードウェア」に依存している面は大きい。一方こちらは未来のNASAである「ガタカ」が舞台だが、中心に描かれるのは遺伝子によって人生を決められた人間の運命への抵抗と、それへの勝利並びに敗北である。
どうも日本人の多くの傾向として、滅びや別れの悲しい運命が待ち受けていようともそれを潔く受け入れる姿は美しいと考えがちである。この映画を見た人の中にも主人公に対し「何もそこまでしなくたって・・・」と思う人は少なくないと思う。しかしその運命の渦中にいる者にとっては今にも逃げ出したい現実でしかない。実際映画の中では何かと遺伝子的に優れた弟と比較され、生きるために必要な自尊心さえ傷つけられる。主人公が宇宙飛行士を目指す理由も現実から逃げることだった。アメリカという国はフロンティア精神と言われるように自ら進んで開拓していくイメージがあるが、実際のところは清教徒が迫害を逃れるために新世界に希望を求めたというのが本音であり、やがて移民が増えるに連れ徐々に西へ西へと地平を広げていく過程で自由、自主、独立、開拓・・・アメリカのパブリックイメージであるこうした国民性を手に入れた。時には銃で先住民を駆逐する「犯罪」を犯しながら・・・主人公もこうして宇宙という「西海岸」へ到達し映画が終わる。
決められた運命を受け入れるのは美しく見えるが、本来人間と言うのはより良い存在になろうとすべく努力を重ねる。それは生きるために必死に道を探す、「生物」としての人間の姿でもある。(私は決して主人公の犯罪を肯定しているのではない。ただ自分の生きる道が自分の運命とは違う所にあると知って罪を犯すことを選んだその心を否定はできない)ドクターが最後に不正を許したのもジェロームの人生の選択も、あくまで自分自身として生きようとした主人公に胸を打たれ夢を託したからだと思うが、その姿は自分の道は自分で切り開くプラスのイメージでのアメリカ人の在り方でもあった。

これはアメリカの精神の部分に光を当てた「アメリカ万歳」映画だと思うのだ。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん 9点(2004-07-17 18:58:03)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 427人
平均点数 7.75点
000.00%
100.00%
210.23%
330.70%
4122.81%
5317.26%
6388.90%
78519.91%
810925.53%
98018.74%
106815.93%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.52点 Review19人
2 ストーリー評価 8.24点 Review37人
3 鑑賞後の後味 8.21点 Review33人
4 音楽評価 7.29点 Review27人
5 感泣評価 7.95点 Review21人
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【アカデミー賞 情報】

1997年 70回
美術賞ヤン・ロールフス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1997年 55回
作曲賞マイケル・ナイマン〔音楽〕候補(ノミネート) 

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