50.1935年製作ですか~(戦前の作品) 名作として名高い本作、それを知らずに、数年前 BSで鑑賞..高評を目にし、気になり 再度(DVD)鑑賞することに..う~ん、よく出来ていると言えば よく出来ています..ユーモアもたっぷり、とても戦前の映画だとは思えないレベルです..しかしながら、冷静に評価すると 7点かなぁ..物語はコテコテ、雑な創りも散見されます..パイオニア的作品としてならば、文句なく 秀作!ですね.. 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-11-02 09:02:32) |
49.山中貞夫は天才。「マルタの鷹」はこれを真似たのかな? いやいや何も言うことはございません 【ひろみつ】さん [DVD(邦画)] 10点(2019-03-19 19:39:46) |
48.《ネタバレ》 映画として、物語として、これほどの傑作はなかなか観ることが出来ない(映画「情婦」以来の感慨)。 脚本、映像(アングル、カット割り)、音楽、俳優の演技、全てが粋で、カッコイイ。 セリフ、セリフとセリフの間、セリフと俳優の動きとの間、挿入される音、映像の撮り方、全てが良い。 最後、百万両なんかより、粋に暮らす方を選ぶという物語、が素晴らしい。 この映画の【すごさ】の一片を紹介すると、 ◆最後、お藤が三味線を引く、お藤の唄の良さをちょい安が猫(この時はダルマに変わっているが)の表裏で 表わすが、お藤と左膳の顔色を伺う。その様子の映像を、お藤の顔と三味線との小さな三角のエリアの中に、 ちょい安の表情と動きを入れて描く・・・・★★天才としか言えない お藤の唄にもソレゾレ、意味合いがある、最後は “浮世 さらさら 風車 今日は北風 明日南風 へええしょがいな・・・” 映画を分る人に、是非、観てもらいたい 【cogito】さん [DVD(邦画)] 10点(2016-09-03 11:04:22) |
【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-24 08:32:40) |
46.大変テンポも良く、バランスも良い作品だった。 今から80年前の作品ではあるが、内容も分かり易く十分楽しめる。 それにしても、この作品を若き監督がここまでクオリティを追求できたのは 素晴らしいとしか言いようがない。本当にお勧めです。 【功聖良】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-01-21 22:13:17) |
45.《ネタバレ》 見てる間中顔がほころんでました。 七兵衛を殺した奴等以外は登場人物が皆愛すべき人たちで、 ほのぼのしてとても癒される作品でした。 養子の悲哀を帯びつつ、ちゃっかり浮気も楽しむ源三郎。 丸顔で愛嬌があって憎めないキャラクターですね。 美人の奥方の焼餅も可愛い。 そして何と言っても丹下左膳とお藤のカップルのツンデレぶりがいいですね。 お互いに憎まれ口を叩いて口は悪いけど、気持ちがとても暖かいのが伝わってきて、言葉と行動が反対なのが面白かったです。 ちょび安を引き取るまでの件は泣けました。 ストーリーは単純だけど、無駄な場面を省いたテンポの良さ、会話の妙、キャラクターが際立ってるし、見た後心が温まる、とてもいい作品でした。 【nanapino】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-10-21 23:13:47) |
44.公開当時がどうとか関係なく、今これが新作公開されたとして純粋にみたとき、そんなに面白くない。 |
43.《ネタバレ》 戦前の日本映画にこんな凄い映画があったのか!驚きと喜びが湧き上がるのを抑えきれませんでした。道場破りのシーンを筆頭に、笑える場面が満載です。間違いなく、邦画の傑作の1つだと思います。字幕が用意されていたのも良かったです。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-05-24 15:25:24) |
42.かなり昔の映画だけれど、今見ても文句無しに面白い傑作。笑いあり涙ありの王道娯楽作品です。ここが良かった、あれが良かったと言い出せばキリがない!究極的に「ただただ面白い」映画です。大衆向けっていうのはこういう映画のことを言うんでしょうね。リバイバルの映画館で見ることができて本当に良かった~!個人的には「血煙高田馬場」と共に歴代時代劇No.1作品です。山中監督は戦地で病死、作品もほとんどが紛失、残された作品は3本のみ。さらにこの映画もクライマックスの一部がカットされ、それも行方不明。それでも、とことん苦難の道を経ても輝く宝石のよう。この映画をキッカケに日本の歴史、そして映画の歴史に触れてみるのも一興かと。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-12-25 09:59:01) |
41.《ネタバレ》 この時代にこのテンポとセンス、山中監督が夭折の天才と惜しまれるのがよくわかる作品。 左膳と女将の二人とも天邪鬼で、仲良くケンカするそのかけあいが間も絶妙で実におもしろい。 しっかりと芯のある王道の人情コメディとなっていて、本作をお手本にしている邦画やコントも少なくないような気がする。 子供にきついことを言いながら、次に場面が変わると実はとても可愛がっている様子がわかるような描写。 こうしたフリ、省略、オチのパターンは今の作品でも見かける手法だ。 ただセリフの聞き取りにくいのが難点。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-01 21:52:01) |
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40.《ネタバレ》 ああ可笑しい、楽しい。 そして、ツンデレ二人が抜群に可愛らしい。 「負けてくれ」「いくらほしい」「びた一文負からんぞ」のやりとり!笑 こんな至極のホームコメディがこんな昔に作られていたとはねえ。 【kosuke】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-23 14:08:56) |
39. 夭折の天才監督、山中貞雄の現存する数少ない作品の一つ。 昭和10年の作品にもかかわらず、中盤のテンポの良さ、笑いのお約束と珠玉の出来。 新橋の売れっ子芸者で歌手の喜代三扮する櫛巻きお藤は、本物が醸し出す粋でいなせな感じが流石。強面の傳次郎左膳の人の良さとお藤との掛け合いも絶妙。 戦地での病死により、監督生活がたった5年だったことが悔やまれる。 【ぶん☆】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-05-06 12:30:33) |
38.信じられないほど素晴らしい!天才的です。山中監督の現存するフィルム3本の内の1本ですが、ちゃんとした形でその他のフィルムが残っていれば黒澤監督をも凌駕するほどの名声を手に入れてた事でしょう。それくらいに才能を感じさせます。約80年前の映画なのに現代のハリウッド映画並みのテンポのよさには驚かされますね。笑いの質も異常に高く今見ても全く色褪せる事はありません。事実、鑑賞中爆笑の連続でしたよ(笑)。残ったフィルムが3本しかないというのは悲しい事ですが数多くある山中作品の内この作品が残ってくれたことは大変喜ばしい事ですよね。 【キリン】さん [DVD(吹替)] 10点(2013-01-27 02:56:21) |
37.城の殿様でいかにも時代物で始まり、お家騒動にでも左膳が絡むのかと思わせといて、世話物の世界になだれ込んでいく。しかもこの左膳、家庭持ちだ。この落差を実感としてストレートに楽しめないのが現代人のつらいところ。ニヒルなヒーローと頭では分かっていても、それが空気のように・当然のようにあった当時、子どもの用心棒として駆けつけるおかしさは、現代よりも弾けたことだろう。いまの言葉で言えばパロディになるのだろうが、武張った「時代物」世界と人情の「世話物」の世界の硬軟が対になって存在するのは日本文化の基本で、なにも浄瑠璃に始まったものでなく、平安時代なら漢詩と和歌、いや、もともと日本語が漢字とひらがなで綴られること以来の両輪ではないかと思っている。だからこれ、単にパロディと言うより、もっと日本文化に根ざした、硬いものをすぐ軟らかく読み換えたがる性向がノンキな笑いとして結実した幸福な映画なのではないか。現存山中作品を見て思うのは、さぞかしサイレント映画は凄かったろうと思わせるリズム感だ。もう新たに完全なフィルムが発見される可能性は低いだろうが、そのときが来るまで10点9点は留保しておく。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-27 10:23:25) |
36.山田監督の100選で視聴、丹下左膳のリメイクを観たり、山中監督の凄さは聞いていたが、観て納得。全てが秀逸であり、この年代の映画とは思えない。 フィルムの状態も良く、お宝を観たようだ。 【min】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-12-13 19:53:35) |
35.《ネタバレ》 「金輪際送っていかないぞ」と言った次の瞬間には送って行っているし、「竹馬なんて乗るもんじゃありません」の次の瞬間は竹馬に乗っている、というようなすごいスピード感。小さい方の的をねらって大きな方の的にあたるなどのこっけいさ、そして人情味ある丹下左膳、この映画の良さをあげると次から次と浮かんでくる。さすがは天才山中貞雄の人情紙風船とともに歴史的名作だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-20 22:53:15) |
34.終始コミカルな人情劇に徹した、丹下左膳のちょっと変わったエピソード。古い映画なので、 映像と音声は悪いが、左膳と彼が居候をしている矢場の女将との会話や様子が面白く、 また大河内傳次郎の独特のセリフ回しがとぼけていて、見ているだけで笑えます。 でもやっぱりチャンバラシーンは見たかったかな。そのシーンのフィルムはあるらしいけど・・・。 バックの音楽がちょっと大き過ぎて、役者の声が聞き取りづらい部分あり。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-05-21 09:24:35) |
33.百万両の壺をめぐる騒動。マンガのように大仰な大河内傳次郎の丹下左膳を始めとする、ヒト癖もフタ癖もある登場人物たちの絡み合い。っていうよりむしろ、妙な「噛み合わなさ」のオモシロさ。各自が互いの引力の影響をうけつつも、めいめい勝手な公転軌道で壺のまわりを周回し続けることで、不思議なまとまりを見せる。とにかく滅法面白くって、しかもコレ「歴史的な名作」なんだそうですから、もう観ない手は無いでしょ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-04-30 23:27:59) |
32.《ネタバレ》 加藤泰監督の伯父としても知られる山中貞雄監督の現存する三本のうちの一本。戦前の時代劇とあって見る前は少し抵抗があったが、実際見てみると全体的に76年前の映画とは感じさせないほどテンポがよく、またフィルムの保存状態もビックリするほどよくて、とても見やすくて楽しい映画だった。丹下左膳ものの映画を初めて見たのだが、見る前に得た情報から抱いていた丹下左膳の個人的なイメージというのはもっと殺伐としたものだったが、この山中監督による左膳は実に人間味あふれる人物として描かれ、好感が持てる。話はなんの値打ちもなさそうな壷が実は百万両の値打ちのある代物だったことから巻き起こる騒動を描いたコメディーだが、ちゃんとペーソスも漂わせていて、これが映画に深みを与えているし、この映画が初めて見る山中監督の映画なのだが、なにかものすごく才能を感じさせる演出で、間の取り方のうまさや、カットとカットのつなぎによってテンポよく見せていくところなどは先ほども書いたがとても1935年の映画とは思えないほどで全く古びていない。それに完成度も高く、思わず唸ってしまった。出演者も当時、左膳を当り役としていた大河内伝次郎がおそらく今まで自分が演じた左膳のイメージと違うであろう(←今まで丹下左膳を見たことがないのでこういうことを言うのも失礼かもしれないが。)山中監督の描く左膳を見事に演じており、お藤(喜代三)との夫婦漫才のようなやりとりに笑わされ、またいなくなったちょび安を探しにいくシーンでは左膳の父性のようなものも感じさせていて素晴らしく、大河内伝次郎をこんなにいいと思ったのは初めてかもしれない。沢村国太郎も本当にいい味を出している。原作者の林不忘が左膳のイメージのあまりの違いにクレームをつけたというエピソードもある映画だが、立派に後世に残るに相応しい人情時代劇の傑作だと思う。本当に面白かった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-29 15:35:48) |
31.丹下左膳の口調がだんだんくせになってきて面白い。お藤はツンデレ、ちょび安は子供ならでは面白さや可愛らしさがあるし、源三郎もユニークだ。ちょび安が泣かされてるんじゃないかと心配になり、寺子屋まで見に行く左膳は最高だなぁ。笑えて、ほろりとできる素晴らしい作品でした。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-08-24 22:48:11) |