134.なーんか、少女マンガにありがちな設定、内容、出演者達のキャラですね。妄想系、センチ、自己陶酔的な感じです。あと村上春樹の作品っぽい。それを綺麗な映像でオシャレに再現してみましたといった感じでしょうか。今そういった少女マンガを読んでも、こういうのに昔は耽溺していたんだなぁと懐かしさとか馬鹿馬鹿しさを持って接することはできるでしょうけど、共感とか感情移入とか無理ですね・・・。しかもこの内容で135分って長すぎます。有名人をちょい役でちょこちょこ出演させてるもの狙った感じで嫌でした。映像美に関しても、こういった感じのは多いですよね。だから取り立てていいとも思いませんでした。同じ女子高生特有の美しさ、薫り、繊細さ、儚さ、気だるさ、心情の機微を描くなら脚本、演出、映像美、出演者達ののびやかな演技、どれを取っても中原俊監督の『桜の園』には到底及ばないと思います。ただ、蒼井優のバレエシーンは美しかった。どんなに激しく動いてもまとまる艶やかな長い黒髪も一役買っていたと思います。 【ゼロ】さん 2点(2004-11-21 00:43:10) (良:1票) |
133.ん~・・・。これは無理。 32歳のおっちゃんが見ても・・何も感じないし・・何も残りませんでした。 【斜心01】さん 1点(2004-11-01 02:50:20) (良:1票) |
132.俺は岩井俊二監督を敬愛してます。彼の作り出す映像に何度酔わされてきたことでしょうか。こんなにも俺の感性を刺激するクリエイターと同じ時代に生きることができたことに、感謝さえしている昨今です。しかし、岩井監督の作品から溢れ出る素晴らしさは岩井監督のチカラだけで成り立っているのかと言えば、そうではないはず。彼には篠田昇カメラマンという良き伴侶がいました。篠田氏は岩井監督のほぼ全ての作品でカメラマンを務めてきました。あの白くノスタルジックな映像の直接の生みの親は篠田氏だったわけです。しかし、そんな彼はもういない。今年の6月、癌により惜しまれながらこの世を去った。俺自身も非常に残念であり、心から冥福を祈っています。さてこうなると、一つの不安が頭をよぎるのです。すなわち、俺が惚れ込んでいたのは監督岩井俊二ではなく、カメラマン篠田昇だったのではないか、という可能性です。もしくは、あの作品群は岩井監督と篠田氏のコンビネーションがあってこその産物だったとしたら。それは岩井監督の次の作品を見れば判断がつくことですが、どちらにしろ篠田氏の撮った映像をもう未来永劫見ることができないと思うと、落胆をあらわにせずにはいれません。「花とアリス」はそんな岩井・篠田コンビの最後の作品となるものです。決して死への悼みからオーバーに叫ぶわけじゃないですが、俺は「花とアリス」は彼らの最高傑作だと思っています。内容に関しては多く語るまい、とにかく一人でも多くの人々に見てもらいたい作品なのです。篠田氏よ、ありがとう。そして安らかに…(2004/10/22更新) 【コバ香具師】さん 10点(2004-04-19 18:04:22) (良:1票) |
131.岩井俊二の世界炸裂。まさに彼にしか作れない世界です。初めからびっくりさせられたのが、役者の演技。それはまるで映画というよりはホームビデオを見ているかのように、1つ1つの台詞が自然過ぎて驚きました。そして何といってもあの色彩の美しさ。これは日本映画でしか味わえませんね。桜がヒラヒラと舞う小道を花とアリスが笑顔で歩いていく。なんて美しいのでしょう。鳥肌が立ちました。それにきれいな光が射す数々の場面。美しすぎます。見ているうちにどんどん彼の世界に惹きこまれて頭がボーっとしました。不思議な麻酔にでもかかったような錯覚。なんてことのないストーリーなのだけれど、その背景にある演出が素晴らしいのです。音楽もまたその1つ。監督自ら作曲したあの懐かしさを憶えるメロディーが2人の少女の美しさと重なってまた麻酔が体に伝わっていく。心ここにあらずのまま私は2時間と少しを過ごしました。アリスと父親のシーンが感動的で自然と泣けてきました。そしてあのアリスのバレエシーン。これはもう自分の目で確認していただきたい。本当に美しいです。キャストもバラエティーに飛んでいて楽しかったです。なにげない日常を岩井監督独自のスケールで描いている映画です。少女時代を思い出したい時期が来たらもう1度見ます。 【未歩】さん 8点(2004-03-31 21:51:37) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 アリスと父親のシーンが好きです。別れ際の「我愛弥」、気づかない父、切ない。家族で過ごした日のアリスの記憶が宮本とのデートの中で再生されていて、2人じゃできない大縄跳びやハートのエースの逸話で、切なさも絶頂。つい涙させられました。相変わらず非常にノスタルジックに撮られており、温かく爽やかな感じがしました。また随所に笑える要素がちりばめられているし、有名漫画家やその作品のキャラクターも登場し、非常にリラックスして見れました。ゆったりした気分になれる良作です。 【こじ老】さん 9点(2004-03-27 21:49:21) (良:1票) |
129.すっごく久しぶりの岩井作品です。そして、やはりあの「白い光」は健在でした。フィルムをみると監督は誰と言わなくてもわかります。岩井節全開です。どうってことない話なんですよ。地方の女子高生ふたりがバタバタして男の子を取り合ってバレエをしてオーディション受けて嘘をついたり落語をして父親の思い出を振り返ったりするだけです。だけどね、なぜか自分の中でありもしない記憶を捏造されてなんともいえない気分になる。しかもその記憶では僕が女の子になっている(ぉ。コアな映画ファンを気取っていた学生時代に、もしこの映画を観ていれば「つまんねえ」なんて悪態ついたかも。だけど・・・ごめんなさい、やっぱこういう映画好きです(笑)。岩井ファンじゃなくても“切なさ愛好者”には必見の映画ですね。主演の女の子ふたりがすごく伸び伸びと演技をしていました。キットカットの女の子と『リリィシュシュ』に出てた子。男の子もモッサリしてカッコ良かった(とくに『リリィ』の女の子は角度によって、かわいくもかわいくもなく見えて良かった)。前作のようにコッテリしてへヴィなものも良いけど、清涼飲料な感じの今作も好き。かつて女子高生だった人にオススメの作品です。 【ひろすけ】さん 8点(2004-03-23 14:21:23) (良:1票) |
128.映画全体を貫く淡い質感、色感。その淡さは、度の低い心地いい酩酊感に誘い込む。そして、物語のリアリティーは論理思考外に放り出され、ひたすら花とアリスの“風の舞”に身をまかせ、ほろ酔う。中心に位置する“先輩”の情報量はどこまでもミニマムに、花とアリスはその周りで、嘘と本当、遠慮とエゴ、芝居と現実の間の振幅を舞う。流れる音楽も淡くせつなく。でしゃばり過ぎない伏線が彩りを添え、アリスが自らの意志で踊り出すバレエに冒険心、解放感が与えられる。もしも、記憶喪失になってもこの映画の記憶は忘れたくない、っつって。 【彦馬】さん 10点(2004-03-20 01:45:46) (良:1票) |
127.(2005年 テレビ録画視聴時のレビュー) 正直、30歳の既婚オトコが観るもんではなかったです。 少女マンガばりの乙女チックな描写には背筋がゾゾゾとなりました。 しかも、作ったのが40オヤジの岩井俊二なのだから、なおのことゾゾゾと。40オヤジの描く乙女チックな世界って・・・。 【りょうち】さん [地上波(邦画)] 3点(2021-02-06 00:54:03) |
126.独特の世界観がある。時々出るゲストがおもしろい。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-11-07 00:11:26) |
125.映像は美しいし、蒼井優は可愛かったけどあまり得るものが無かった やってることはアニメの日常系と似たようもんで日常や美少女を愛でるようなもんなので それならアニメでいいかなという感じ それを実写でやってるということに価値がないとは言わないが 【Nig】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2018-09-07 00:28:39) |
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124.《ネタバレ》 せっかくの記憶喪失スタート、さらにそこに発見者の作為が加わる、という魅力的な設定をしていながら、各登場人物の心理の綾の部分が全然出てこないんですよ。いや、そういうシーンもあるにはありますけど、大半は日常のうだうだで無意味に尺が伸ばされている。ラストの優ちゃんの制服バレエのインパクトはなかなかですが、それまでの流れとつながっていないので、映画を撮っているのではなく、バレエを撮っているだけになっています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-04-26 01:42:23) |
123.よかった。よく分からないのに、観たあと、さわやかで味わい深い何かがしっかり伝わってくる。コミカルなのに繊細で確かな存在感を放っている二人の少女とその世界。その孤独。最後のバレーのシーンでも、なにかしらはっきりはしないのに、自然に周りの者たちを惹きつけてしまうものがあるということか。すれっからしの大人たちにも、外部にも、この世代の少女たちからあふれ出るなにかがみんなにも分かるはずだ、という監督のおおらかな確信に敬服。 【柚】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-04-25 20:48:25) |
122.女子のための映画。 テンポが遅いようでそうでもない。嫌いにはなれないが、それほど好きにもなれない。自分が評価するような作品ではないと感じた。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-04-22 15:06:06) |
121.《ネタバレ》 邦画コーナーでたまたま手にとった作品ですけど、大当たりでした! 高校生の花とアリスの友情と恋愛を描いた作品ですが、大人が楽しめるドラマ! また、話の至るところで、笑いをとっきて、そのどれもがおもしろい! ・幽霊より人間のほうが怖くない?ストーカーとか!といいながら、盗撮するアリスと花。 ・先輩の夢の話。 (花が警察につれてかれる夢、ナメクジに追い回されて振り返るとそこには花) ・おにぎりサンドを食べて、「味噌汁と牛乳どっちも欲しくなるね」 ・ジャングル大帝のキリンの登場シーン。 ・アリスの携帯の着信音が、サイレン! どれも笑ってしまいました。 しかし、花の嘘がよくもこうスラスラとでてくるし、 それを信じる先輩には少し無理があったと思う。 (クラスの友人に聞けばわかるだろうし) 2人の恋愛関係も切なくよかったです。 アリスが、次第に、先輩のことを好きになっていき、 トランプを、机の引き出しの奥にしまっといて。というところ。 (お父さんの万年筆のプレゼントのセリフがいきてきます) 花が、先輩に泣きながら、アリスのことが好きだったら、それは本当の恋です。 というシーンは、熱演だったしこれも切なかった。 最後2人の笑顔で終わり後味のいい作品でした。 おすすめです。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-11 21:22:49) |
120.蒼井優に恋するための作品。 細かい演出が冴えている。 【プラネット】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-14 21:18:48) |
119.《ネタバレ》 同じ脚本、出演者、スタッフを使っても、岩井俊二でなければこの映画は撮れないと思います。 こういうのがオンリーワンの才能というのでしょう。 ただただ脱帽でございます。 【kirie】さん [DVD(邦画)] 10点(2017-05-31 00:11:00) |
118.二度目の鑑賞。 タイトルと共に白い息を吐きながら二人仲良く登校する最初のシーンが大好き。 鈴木杏もいい演技をするが、岩井俊二が撮影する蒼井優は別格。 蒼井優の一番美しく繊細な部分を映し出している。 驚いたときなどの彼女のコミカルな表情はなんだか可笑しいがどうにも可愛いと思ってしまう。 リリィシュシュで脇役のいじめっ子として出演していた郭智博がまーくん役を演じているのもなんだか感慨深い。 演技は決して突出していなかったが、作品にいい味をもたらしている。 純粋でお茶目それでもお互いの強い意志は貫ぬく花とアリスのなんだか些細な物語。 小さな紆余曲折は色々あったけど最後は皆が笑顔でエンドロールを迎えることが出来る。 これは間違いなく名作だ。 【鈴木】さん [インターネット(邦画)] 9点(2017-05-25 22:04:46) |
117.《ネタバレ》 素晴らしい!!何も期待せずに観たのだけど、これが無駄なシーンが一切なく、そればかりか瑞々しいセンスが全編にわたって溢れかえってました!!まあ、おっさんフィルターを通した少女趣味映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、ここまで「少女とはこうであってほしい」というおっさんの妄想をこんなにも美しく精緻に造り込まれたらもはや感嘆するしかないですわ。気品があってキュートでかわいくてそれでいて静謐で繊細で、なおかつ少々エロティック…。もう最後までハート鷲摑みでした。主人公花とアリスが好きになる男の子も、いかにも恋に恋する少女が夢見そうなミステリアスな美少年像(性欲の臭い皆無!笑)なのもグッド!ハートのエースやおにぎりサンド(牛乳と味噌汁が両方欲しくなる!笑)、深刻なシーンに挟まれる鉄腕アトムの呑気な表情やオチ研の先輩の落語、妙に飄々としたお父さん、ナメクジの夢、もう好きなシーンを数え上げたらキリがないほどいっぱいあり過ぎてヤバいっす。そして最後にばっちりと決まるバレエシーンの息を吞むほどの美しさ…。文句なしの傑作と呼んでいい作品と久々に出会うことが出来ました。もう一度言います!少女って素晴らしい!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-04-30 23:57:36) |
116.《ネタバレ》 ぶったまげた。何かすごい映画を観たいって言われたら、この映画を奨めようと思った。桜の季節なので、何かそれにあった映画を、と手にとって観たら、もうタマゲタ。これを観ずして岩井俊二を語るな!っていう程のインパクトがあった。僕の知ってる「ピクニック」でも「スワロウテイル」でも「リリィシュシュ」でもない、やはり岩井俊二は少女を撮らせたら、稀有な存在だったと思い知らされた。そして蒼井優もこの映画が間違いなく彼女の代表作だと言える作品だ。何ていうか、女性映画というと、自分を見失うことない側面が強調されがちだが、この映画は少女の小悪魔的なとこをとらえつつ、少女のもつ狂気みたいなとこも見事に商業映画化してみせた、驚くべき作品だ。洋画でもこんなの観たことがない。平成の日本には岩井俊二がいたんだと喜びでいっぱいである。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2017-04-07 01:48:51) |
115.《ネタバレ》 ラストのバレエシーンは細かくカットを割りすぎだと思う。映像のツギハギでは、真の感動は伝わってこない。広末涼子も、あの状況でありえない行動をとるし、アリスとの対比だとしても、あの場面では単なるノイズにしかならない。 後のシーンは、時折目を引く映像はあるものの、それ以外は細かく考えてもしょうがないのかと思うくらい、雰囲気を楽しむことが、正解な映画だと思った。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-06-03 18:22:01) |