199.膨大な原作に沿って映像化するとどうしても冗長になり、様々なエピソードを大胆にカットするとマニアからブーイングの嵐・・・と、いずれにせよ世界的大ベストセラーの映画化には常にリスクが付きまとう。誰もが満足するような作品など至難の業であり、それほどに長編でのポイントを絞ることの難しさを改めて考えさせられるが、原作のファンなどでは決してない私に言わせれば、本作はそのあたりを上手くクリアーしているように思う。それは、良く言えばまったりとした悪く言えばぼやけた演出のC・コロンバスから新鋭A・キュアロンへのバトンタッチが功を奏したようで、監督が替わればこうも変わるものなのかと思わせるぐらいメリハリのある演出で、展開の鮮やかさとテンポの良さはさらに申し分ない。もはや何を見ても驚かなくなってしまっている此れ見よがしのVFXのオンパレードも、今回は必要不可欠で納得いくものばかりだが、あくまでも筋立ての面白さで勝負していて、決してビジュアルだけに頼っていないことにも好感がもてる。オープニングの疾走する三階建てバスや「もののけ姫」を連想させるような森でのワン・シーン、そしてクレジット・タイトルに至るまで印象に残るシーンは数限りない。このように全体が引き締まりモタついたところもない上出来の作品だが、G・オールドマンやT・スポールといった脇を固める名優たちには実に気の毒な役回りであり、しかも大した見せ場もなく去っていくには余りにも勿体無く、CGで表現されたニューフェイス・バックビークの見事な描き方がポイントを高めているだけに、余計残念に思う。 【ドラえもん】さん 8点(2004-08-09 18:04:23) (良:1票) |
198.《ネタバレ》 原作は読んでいませんが、後半の山場で、シリウス・ブラックが実は敵じゃなかったと分かるシーン、鬼気迫った大人3人がそれぞれ過去の真実を語るところが急な展開でめまぐるしくて、しっかり字幕を読んでないと「あれ、この人味方だったのか!?いつのまに?」ってことになってしまいそうでした^^;ハリーとハーマイオニーが時間を戻して過去の自分たちを手助けしに行くシーンの時、昔のドラえもん映画「のび太の魔界大冒険」で同じような展開があったのをふと思い出してとても懐かしくなり、今になってまた観たくなってしまった、ドラえもん…。いろんな便利な道具を使って冒険したり、事件を解決したりするパターンがドラえもん映画と共通していて、自分の世代には思い出をくすぐられるところがこのシリーズにはあるように思います。出演者の子たち、どんどん成長していくことに驚かされますが、ロン役の子がスマップの中居君にたまに見えてくる。映画の内容とずれた事ばかり書いてすいません…。 |
197.あえて原作読まない派です。原書でも翻訳でもバリバリ読んだぜこの脚色は許せないぜ派の皆様ごめんなしゃい。何がですか。こんなビターココア味のハリーポッターもむしろ好きです。前作に関してはああいう大味さ加減が、つかみとしては必要だったに違いないですから。しかし魔法世界だから、地形も変わっちゃったりしてOKなんでしょうか?あんな傾斜面にハグリッドのおうちもあの木も生えてなかった気がするんですが、あんな大時計な門もなかった気がするんですが、ま、いいか。ハリーの成長物語だそうですから、思わぬ公務員化をしてても、声変わりさ加減が微妙だとしても、「アゴーポッター」化さえここで踏みとどまって下されば、まあいいです。 |
196.《ネタバレ》 過去2作も見ましたけど、だんだんつまらなくなってる気がする。私が原作を読んでいないせいかもしれませんが、今回のは特に話の流れがブツ切れで、まとまりを欠いた印象が残った。シリウス・ブラックが実は悪人ではないのだろう、というのはかなり早い段階で読めてしまう。でも、あの洞窟の中でスネイプとブラックとルーピンがごちゃごちゃと交錯して、ブラックがあっという間にハリーと和解(?)する流れがさっぱり分からなかった。それと、パンフレットを読んだら、ラドクリフ君は「ハリーが反抗期に入ったという想定で演じた」そうですが、今回のハリー君は何だか短気で思い込みが激しく、わがままな奴になった印象です。それに比べて、ハーマイオニーは美人になって、すっかりお姉さん。エマ・ワトソンがハイティーンになってこのシリーズに出られなくなったら、シリーズのスピンアウト作品としてハーマイオニーを主人公にした作品をつくってほしいな。意外にヒットするんじゃないかと思う。 【しまうま】さん 4点(2004-07-16 12:14:54) (良:1票) |
195.「秘密の部屋」にほぼ最低評価を下した身としては、かなり勇気のいる鑑賞でしたが、いや、驚いた。これまで単なる動く挿絵でしかなかったのに、本作は無駄なエピソードやキャラクターを極力排した、「アズカバンの囚人」を巡る一本のちゃんとした映画になっている。原作からこういう話だと思ってたら、(↓)やっぱ相当脚色されてるんですね。原作ファンには賛否両論ありそうですが、「映画ファン」にとってはこの作り方こそ正解。世界観と映像、そして大人の階段を上るハリーの心が一気にダーク・サイドへ方向転換したのも奏功したのでしょう(ただ、子供向けとしてはダーク過ぎる様な気も…。それにホグワーツの地形まで変わってしまったのもどうかと…)。自身にとってこの方向転換は結構衝撃的だったので、驚きの7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-07-03 22:40:22) (良:1票) |
194.ハーマイオニーかわいい♪ 前作では、ただ石になっていただけの彼女が大活躍。マルフォイへの仕返し?だって、ハリーは身を隠すマントをまとって叩いたり、ひっぱったりしているのに対して、ハーマイオニーは正々堂々?とパンチをくらわす。きゃー、かっこいい。基本的に、意味とか理由とかなーーんも考えずに観ていたので、たいていのことは(説明がなくても)受け入れていたし、おおっ、すごい!とか、うわぁ、綺麗だなぁとか、へぇ~こんな風になっているのかとか、そ、そうだったのね、と制作した方々の思惑どおりに驚いたり、ドキドキ、ハラハラしていたのですが、ただ一点、どーしても気になるところがあります。それは、絵の中にいる、オペラ?のおばさん。彼女を草原の中に連れていったのは、シリウス・ブラックってことになっていたけれど、どうして彼女は動物の群の中にホッポリ出されちゃったんでしょう? 【元みかん】さん 7点(2004-07-03 03:23:27) (良:1票) |
193.監督が変わるだけでこんなにも作品自体の中身が変わるとは・・・驚き。ストーリー展開から、話しの内容、そしてカメラワークや映像など、多くのものが変わっていた。その変化の中から不満を言えば、みなさんと同様、原作では想像しか出来なかった世界を、実写盤で観たいと思った場面がカットされた事に始まり、原作に忠実に作った1、2作と違い、かなりの場面を書き換え、原作とは少し違った作品になっていた。原作を読んだ人間からして見ればかなり不満である。だが反対にカメラワークや背景は1、2作では手の混んでいなかった事に力が入っていて、例えばハリーがバックビークに乗って、湖の上を優雅に舞うシーンなど、背景や自然の情景など原作では伝わらなかった、ホグワーツ周辺を美しく描いていた。これはハリー・ポッターシリーズの大きな変化であり、大きな成長でもある。さらに、エマ・ワトソンが凄く綺麗で可愛かった。あれで13歳とは、にわかに信じ難い・・・正直言えば、結婚したい。 【ボビー】さん 7点(2004-07-01 16:52:01) (笑:1票) |
192.二作目に比べてとてもテンポよくできていたと思います。三人とも大きくなっててびっくりしました。ただ、つめこみすぎっていうのはありますよね~シリウスがハリーに「一緒に住もう」といった時など原作ではとてもよかったのに、映画でははしょられてて、原作読んでいなかった一緒に行った相方はなんだか納得してない感じでした。。原作をそのまま映画にするのは難しいですが、やはり物足りなさも感じ寂しかったです。でもでも、素直に楽しめると思います☆気が早いけど、四作目が早く見たいわぁ。 【キャラメルりんご】さん 6点(2004-06-30 23:40:59) (良:1票) |
191.《ネタバレ》 第1作、第2作のレビュー点数が低かったのに対して、今回が評判いいのはひとえに「原作」をどう扱うかという監督の姿勢の差であると感じた。第1作第2作は、とにかく原作に忠実であり、忠実であるがゆえにシーンとシーンがブツ切りになっていた。原作で理解していると違和感がないが、原作を読まないで映画を楽しもうというファンには、とにかく退屈でわけのわからない映画に仕上がっていたというのが事実で、それが映画の評価の低さ(原作ファンからすると異常に低かった)につながっていたと思う。今回は、監督の美意識が映画に統一感を与えており、あの長い後半部分も「うまくまとまっていた」。それは認める。…だが他の原作ファンも訴えている通り、「なぜここを削った~!??」という無念な箇所が多すぎるのも事実なのである。とにかく前半時間とりすぎ。ヒッポグリフの飛翔シーンも、無駄に長い(その割にあっさりと死刑が確定してしまう。)暴れ柳のある位置も、第2作とは変わってしまっていて残念。うまくまとまったハリーポッターが観たかったのではなく、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」が観たかった原作ファンとしては、期待はずれとしか言えない。でも子役達は成長してましたね。演技面でもかなり…。そこが収穫? 【ゴールドベリ】さん 5点(2004-06-30 21:04:16) (良:1票) |
190.《ネタバレ》 面白かったです!前作の「秘密の部屋」よりもテンポもよく一緒に観に行った母もちゃんと起きてました(「秘密の部屋」では寝ていました)。オープニングのナイトバスからヒッポグリフに乗っての飛行シーンと、まったりすることなく惹き付けられました。ただ、守護霊として現れた牡鹿がハリーのお父さんがよく変身していた姿だとか、地図を作ったのはお父さんたちだってことを説明して欲しかった。ハリーとお父さんとのつながりという大事な部分だから。本を読んでない人にはわからないかも。登場人物も前作から成長しているのがよくわかりました。みんな大きくなったな~。あと、何と言ってもゲイリー・オールドマン!かっこよかったです☆シリウスは今後、ハリーとふくろう便でやりとりをしていくわけだけど、また次作とかでちょっと出演するのかしら?? 早くも次作が待ち遠しいです☆ 【きこり】さん 8点(2004-06-30 13:59:44) (良:1票) |
|
189.うはっ♪イロイロカキコしたいけど何にしよう?希望を吸い取る警備のコト?イタズラ完了コト?い~~や・・・。。。自分はやっぱクディッチの試合が、ハリーがボールを追いかけて上空まで行くとそこには・・・。。。おっといけねぇあぶないあぶない。 それと暴れ柳ってけっこうスゴイんですねあの迫力には感動しましたよ 【タコ】さん 10点(2004-06-27 11:02:35) (笑:1票) |
188.監督が交代したのがプラスの方向に働いたと思う。前作までのエピソード詰め込みすぎで窮屈な印象が今回は感じられなかったし、クライマックスに向かう途中のドキドキ感も以前の二作よりもアップしていた。原作のエピソードをバサバサ切り捨てているらしく、原作のファンの方々からは「いろいろ端折られていた」という不満の声が、観終わった後の映画館でチラホラと聞こえてきていたが、二時間半の作品としてまとめるならばこれぐらいの情報量やストーリーが一番ピッタリくると感じた。エンドロールの足跡も結構面白かったし、何よりも観ている途中で飽きなかったというのがポイント高い。それにしても子役達はみんな大きくなりましたな。ハーマイオニーも大人っぽくなっていて驚いたけど、マルフォイの急激な成長にビックリ。 【ライヒマン】さん 8点(2004-06-21 22:53:35) (良:1票) |
187.《ネタバレ》 途中で席を立とうかと思ってしまいました。今年見た映画の中でワースト5に入るかもしんない(;;)なんなんだ、あの原作の変えっぷりは!前代未聞。省略は前2作で嫌というほど慣れたから予想通りでしたけど、アレはちょっと・・・。数占いが古代ルーン語になってたりボガートが違ってたりと、どうでもいい細部まで気になっちゃって・・・だって、変える必要性が全くわからないんだよぅ!省略加減も、どこが一番の山場かわかんなくて中途半端だし、そのくせオリジナルが多いし・・・ダンブルドア先生が抽象的なセリフばっかでヤだった。やたらとジェームズとリリーが強調されてるし・・・それならリーマスとシリウスの過去をきちんと語って欲しかった。あれじゃ、なんでシリウスたちがアニメーガスになったのかも叫びの屋敷や暴れ柳がリーマスのためにできたことも、ムーニーやパッドフッドたちが誰なのかも、さっぱりわからんですよ?原作読むのが前提なの?原作ではおぼろげだった、ハリーの父母への愛情とか、心理的な成長に重点を置きたいんだなっていうのは鬱陶しいほど伝わりました、けど!なんかそれだけ浮いてる幹感じ。原作での重要な伏線省略しといて、変な伏線入れてるし。タイムターナーだって、ハーマイオニーがなんかくどい。終わり方も・・・やっぱ、最後は列車でしょう!?それにあれじゃクルックシャンクスいらないじゃん。けんかしてないし。はぁ。 長々と文句ばかりですみません(><)もちろんよかった点もいっぱいありました。 音楽は路線が変わったようでよかったです。あいかわらずスネイプ先生はかっこよかったし。原作では憎らしく混ぜ返しましたが、映画じゃなんかあわただしくなっただけだった。シリウスは精神的にモロそうでみてるのがツラかった。もっと淡々としてると思ってたので。でもゲイリーさんらしくてよかったです。リーマスさんとの再会が激しくてどきどきしてしまった。リーマスは割と予想通りのイメージ通りなんだけど、アゴの肉が・・・(涙)シューリスさん、太った?おなかが出てるように見えるのは気のせい?あと、ハリーとネビル(!)の成長にびっくりです。ディメンターって飛べるんだぁ・・・。ナメクジのようにずるずるぞろりとすすり寄ってくるイメージだったので。シリウスの口からなんかでた!魂!?(ちっさ!笑)ビルとチャーリー、新聞にいたのかな。一瞬すぎて顔わかんなかった。 【椎花希優】さん 5点(2004-06-21 02:11:23) (良:1票) |
186.《ネタバレ》 公開初日(アメリカ)に見てきました。監督が代わってどうなるかと思いましたが、出演者がほぼ同じなのでそれほど違和感がありませんでした。映像は少し暗めになって、少しヨーロッパ映画風になっていたような?気もします。 ディメンターの映像はよく出来ていましたし、ヒッポグリフもそれなりにCG化されていました。ただ、原作になかった部分がいくつか見られて、ハリー・ポッターファンには賛否両論分かれるのではないでしょうか。 ゲイリー・オールドマンがシリウス・ブラック役に抜擢された時には非常に落胆したものですが、それほど悪くはなかったです。それにしても、2時間少々で、ハリー・ポッターの世界を描ききるのはやはり困難が伴うようで、映画を見終わった感想は正直、表面的だったなというものです。それこそ魔法でも使わないと駄目なのかなと思いました。 【Titans】さん 7点(2004-06-07 00:33:59) (良:1票) |
185.《ネタバレ》 過去2作品に比べればおもしろくなった 出演者・役も成長し、徐々に子供向け娯楽から娯楽映画へ 娯楽映画だからしょうがないが、 さっさと説明してあげればいいのに怪しく振る舞ったり なんとでもしようがあるだろうに物語のために逃がされるネズミ 悪役(スネイプ・マルフォイ)にあそこまで滑稽な演技をさせる意図がわからない 今回の時間戻り設定は悪くない が、ハーマイオニーがそんなとんでもないアイテムをもらう経緯が謎すぎる 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-26 10:04:13) |
184.原作では特に印象に残るエピソードだったように思う本作、期待は裏切ってません。シリウスが完璧。ルーピンもよい。スネイプをもうちょっと見たかったかな。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-10 13:57:38) |
183.《ネタバレ》 第1作よりは、だいぶ面白かった。ゴシックファンタジー的なテイストの映像も雰囲気があってよかったし、バックビークの動きのスペクタクルも見事でした。 とはいえ、さすがにシリウス&ルーピン&ペティグリュー&スネイプの4人の過去の関係については、映画を観ただけではよく理解できず、「なんか敵味方の入り混じる複雑そうな話だな」と思うばかりでした。そもそも学校側が誰の味方なのかも謎だった。ややこしい部分はあえて端折ってるのか、それとも表面だけをなぞる形にしてるんでしょうか? 水辺の対岸に現れたシシ神さまは、どう見ても「もののけ姫」でしたね。それから、空飛ぶホウキや、透明人間マントや、タイムワープ時計などの道具も、どんどん「ドラえもん」的になってる気がする。 【まいか】さん [地上波(吹替)] 8点(2024-01-27 02:01:55) |
182.面白かった。むかーしDVD借りてみたはずだけど、今回見直してみてほとんどストーリーを忘れていることに気づいた。最後までワクワクしながら見れるよね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 7点(2024-01-24 14:31:19) |
181.《ネタバレ》 監督がアルフォンソ・キュアロンに変わったため、少し大人でダークな雰囲気になり、 新たな風を吹かせたことには成功した…かもしれない。 原作は読んでいたため、タイムパラドックスを取り入れた展開が一番面白く見られた。 本作を最後にリアルタイムでハリポタシリーズを見ることを断念しており、 原作が複雑長大化して読む体力が続かなくなったことが以降のシリーズ鑑賞のハードルを上げている気がする。 肩肘張らずにいつか4作目以降も見てみたい。 |
180.《ネタバレ》 タイムパラドックスを取り入れたストーリー展開。文字で読ませるより映像で見せた方が理解しやすい。それにしても登場人物の成長が著しい。このままでは完結のタイミングではすっかりとおっさんになっているのではないか。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-04 23:09:54) |