平成狸合戦ぽんぽこのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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平成狸合戦ぽんぽこ

[ヘイセイタヌキガッセンポンポコ]
(The Raccoon War)
Pom poko
1994年上映時間:119分
平均点:5.08 / 10(Review 170人) (点数分布表示)
公開開始日(1994-07-16)
ドラマコメディファンタジーアニメ動物もの
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タイトル情報更新(2024-03-23)【イニシャルK】さん
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監督高畑勲
古今亭志ん朝(三代目)語り
野々村真正吉
石田ゆり子おキヨ
林家こぶ平ぽん吉
村田雄浩文太
泉谷しげる権太
芦屋雁之助隠神刑部
三木のり平青左衛門
清川虹子おろく婆
柳家小さん (五代目)鶴亀和尚
山下容莉枝お玉
福澤朗竜太郎
神谷明玉三郎
鈴木弘子女狸
佐久間レイ吟う女狸
水原リンお福
森川智之警官
北村弘一土地の人
西村智博族長
藤本譲水木先生
加藤治林さん
峰あつ子女族長
矢田稔屋台の客A
関智一男狸B
小関一飯場のAさん
林原めぐみ佐助
中庸助屋台の客B
菅原淳一親衛隊A
石川ひろあき親衛隊B
坂東尚樹男タヌキA
江川央生用心棒
林勇
岸野一彦警官
阿川佐和子キャスター
ジョナサン・テイラー・トーマス正吉(英語吹替版)
J・K・シモンズ青左衛門(英語吹替版)
クランシー・ブラウン権太(英語吹替版)
ジョン・ディマジオ竜太郎(英語吹替版)
ルシー・テイラーお玉(英語吹替版)
マーク・ドネイト佐助(英語吹替版)
原作高畑勲
脚本高畑勲
音楽上々颱風
作詞宮沢賢治「星めぐりの歌」
編曲上々颱風「アジアのこの街で」/「いつでも誰かが」
主題歌上々颱風「アジアのこの街で」/「いつでも誰かが」
撮影奥井敦(撮影監督)
製作徳間康快
氏家齊一郎
奥田誠治(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
武井英彦(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
徳間書店(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
スタジオジブリ(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
日本テレビ(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
博報堂(「平成狸合戦ぽんぽこ」製作委員会)
企画宮崎駿
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
山下辰巳
配給東宝
作画友永和秀(作画監督)
近藤喜文
高坂希太郎
安藤雅司(原画)
近藤勝也
京都アニメーション(作画協力)
滝口禎一
田中敦子〔作画〕(原画)
小西賢一(原画)
古屋勝悟(原画)
吉田健一(原画)
美術男鹿和雄
百瀬義行(イメージ・ビルディング/画面構成)
真野薫(タイトル)
武重洋二(作景)
保田道世(仕上監督/キャラクター色彩設定)
京都アニメーション(仕上)
編集瀬山武司
録音浦上靖夫(録音監督)
その他大映(映像提供)
水木しげる(協力)
井上ひさし(協力)
IMAGICA(現像)
糸井重里(キャッチコピー【ノンクレジット】)
読売新聞社(特別協力)
あらすじ
東京一極集中の煽りで都市勤労者に宅地を提供する宅地化の波が自然に恵まれた多摩丘陵に到来する。人間たちの勝手な都合で多摩丘陵の耕地は宅地になり、穀物を食するネズミが減って雑食性のタヌキたちは食糧難に直面した。抗争を通じて人口ならぬタヌ口を減らそうとする雄タヌキたちを賢い雌タヌキのおろく婆は本当の敵は人間でタヌキが力を合わせて人間を追い出すべきだと説得する。おろくの提案でタヌキたちは化け学の術を磨き、特にエリートタヌキの正吉とおキヨは化け術で工事労働者を追い出すことに成功するが、開発工事が中止されることはなかった。業を煮やした多摩のタヌキたちは全国のタヌキコミュニティに助け求めるが、これ応じた四国のタヌキたちは危険を冒して多摩丘陵を訪れ、化け学の見事な粋を尽くした人間追い出し作戦を企画するのだが。。。
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150.ラスト、結局人間としての生活を余儀なくされた主人公が、久方ぶりに親友に再会し野原(ゴルフ場)を「狸」として駆ける。
そして、「上々颱風」によるエンディングテーマが流れ始めた瞬間、涙が滲んだ。
この映画を観るのももう何度目か分からないが、これほど感情が揺さぶられたことは初めてだった。

20年近く前に初鑑賞した時から、この映画が“嫌い”だった。
ジブリ作品としては、あまりに不格好で説明過多に思え、何よりも全編通して蔓延する説教臭さに嫌悪感を覚え続けていた。
この映画にそういった要素が存在することは間違っていない。でも、この作品にとってその在り方は、完全に正しかったのだと今は思う。

子供だった僕が、この作品に対して嫌悪感しか覚えなかったのは、描きつけられている時に辛辣なまでの「現実」の切実さに気付いていなかったから……もしくは気付かないふりをしていたからだと思う。

幼稚に見えるタイトルや子供騙しの描写の中で、この映画では、狸、人間に関わらず、明確な「死」がきちんと描かれる。
そこから見えてくることは、この映画は、種別の違う動物が「共生」することの「賛美」描いているわけではないということ。
むしろ、「共生」などという言葉自体が、人間が勝手に作った価値観であり、人間が人間として生きていく以上、そのような価値観が成立するわけが無いということを、自己否定と自己肯定の狭間で叫んでいるように思えた。

この映画を観ている人間は、当然「狸」たちに感情移入する。
しかし、だからと言って、根本的な部分で人間たちの行いを無下に否定することは出来ない。
なぜなら、今この映画を観ているその足元にも「狸」たちの犠牲は存在し、そしてこれからもその上で、僕たちは生きていくしかないからだ。

非常に、もどかしい。
この人間としての“もどかしさ”こそ、この不格好なアニメ映画が伝えたかったことで、それは“人間の業”そのものだと思う。


すごい。良い映画だ。
我ながらあまりに遅過ぎる賞賛だと思う。
鉄腕麗人さん [地上波(邦画)] 9点(2013-07-13 00:56:01)
149.《ネタバレ》 正直、説教臭さとか説明臭さとか、嫌いじゃ無い。と言うかむしろ好き。ナウシカのように美少女が生物や環境を護る説法や、物の怪のように旧世界の叡智や驚異を尊重する話、千と千尋のように礼や職業の大切さを気付かせようとする話、こう言う物をアニメで見せられてさえ説教臭いと切り捨ててしまう方が違和感を感じる。現実に即した主題であればそのような方向に収束するのは当然、というかそう収束しなければ落としにくい。

 平成狸合戦ぽんぽこの場合はどうだろうか。バブルを反省するかのような出来事に、狸たちが立ち向かう。何かの団体を狸に置き換えた所にソフトさを見て取れるが、実際はいったん人間で作ったプロットを一つ一つ狸に置き換えて再構築したようなリアリティが匂う。
 主人公である狸たちにどうしても観客は感情移入しなければと思うが、彼らの性急で頑なな考えには賛同しかねてしまうところが本当の言いたいところだったのだろう。
 そうするとどうだろう。
 せっかくジブリが制作したアニメが、狸の皮を被って思想劇を始めてしまう。フォーマットは至って子供向けなのだが、そのままの形で重厚な異質を描いてしまう事が大人にも子供にも、説教好きにもそうでない人にも白々しい空気を吸わせてしまったのでは無いか。

 簡単に言えば、ジブリのスタッフを使った時事ネタで実験した程度の話だろうか。当事者は使命感に燃えてやったのだろうけど、アニメ映画の役割がそう言う物だろうかと考えるとどうしても、
「それは子供向けアニメで主張する類のテーマじゃ無い」
 と言いたくなる、本当はそうでなくても。だけれど大きな違和感がそう言いたくさせる。組み合わせて良いものとそうで無い物の境界線を越えているからなんだろう。

 その内再評価されるかもしれないが、当分先だと思う。
黒猫クックさん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-06 15:50:02)(良:1票)
148.《ネタバレ》 タヌキが人を化かしてトラックを突き落とした時、それまでのギャグ調に見合わない行動に混乱した。明るい映画なんだからケガしたぐらいで済むだろうと思ったらすぐに3人死亡のニュースがでてさらに驚いた。その時「あ、これ結構ヘビーな内容なんだ…」と気づかされた。あらすじを起こしてみれば分かるが相当な悲劇だ。人も殺すしタヌキはバンバン死ぬ。結局開発はとめられない。一部のタヌキは現実逃避し、一部のタヌキはカミカゼとなり玉砕する。化けられないタヌキを見捨てるかどうか選択もせまられる。こんな内容でも映画を実際に見ると全く印象が違う。自然保護のテーマを前に出しすぎて説教くさいとの感想も多いが、私は相当シニカルに描いていると思う。もし人を殺した時タヌキが熱く命の尊さを説いたり、仲間のタヌキが死んだ時の悲しみや開発を止められない絶望をシリアスに描いてしまったら、それこそ薄っぺらい説教話になっていただろう。タヌキの滑稽さと終始おちゃらけた作風が、逆に悲劇をより一層引き立てている。過酷な目にあっても笑って踊る彼らを観て、ウジウジしてないで生きなきゃいけないなという活力を貰える映画である。
sinboさん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-04 22:25:40)
147.《ネタバレ》 ジブリ作品の中でも圧倒的不評を誇る作品。
ラストの緑がよみがえるシーンがとってつけたようにしか感じられないし、人間に一矢報いたつもりが逆に利用される展開が悲しすぎる。
環境破壊を訴えるメッセージは悪くはありません。
ヒナタカさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-05 00:09:34)
146.《ネタバレ》 ジブリの中では結構好きな作品です。
テーマがわかり易く絵もどぎつくなくて、小さな子どもから年配の方までOKなアニメだと思います。
確かに教育チャンネルの様な説教臭さが見られるかも知れませんが……。
前編通してブレの無い淡々としたナレーションと、根底に流れるブラックでクールな内容。
何とも言えないノスタルジックな切なさもあいまって現代の寓話とも取れる作品ではないでしょうか。

百鬼夜行のシーン(と、それが終わった後の余韻)はとても素晴らしくて何度でも見たくなります。
マックさん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-31 11:29:10)
145.ジブリの中では「ゲド戦記」と双璧を成すつまらなさ。いや、「ゲド戦記」より酷いかも。キャラクターに死が訪れるのが唐突過ぎでもやもやしたものが残る。説教臭い、狸達のキャラクターに魅力がない、おまけにテンポが悪い、テンポが悪いので面白くない。本当に「コレを作って誰が得するというの?」と言いたくなるくらい酷い。
bolodyさん [地上波(邦画)] 1点(2010-08-07 22:06:31)
144.《ネタバレ》 ちょっと話を複雑にしすぎたか。ワンダーランド社長や狐が絡んでも尻すぼみで、いっそプロパガンダならプロパガンダに徹したほうがスッキリした。そして戦う相手が茫漠としている。作業員三人を殺してどうなるものでもない。この相手のはっきりしないところが、現代のポイントなのではあるけれど。だからこれと対になるように玉砕したわけか。絵としては、狸が三段階になる、リアルな狸・マンガ狸・デッサン狸で、この簡略化されたデッサン狸になるのが、よく意味は分からないが、なんか面白い(群衆だとなる、ってんでもないんだよな)。妖怪パレードのシーンが楽しい。市民社会と幻想とが混在し、市民が楽しんでしまうの。懐かしむというか。屋台の背後での行進、小さな阿波踊りなど、この小ささに味わいがある。消え去った後、ガードレールなどに腰掛けて、あたかも花火大会が終わった後のような気分のカットがいい。その点、ラストの田舎の幻想は、あくまで現在のニュータウンと画面の中で混在させなければならなかったんじゃないか。ナレーションを語らせ続けるのは、そう悪い試みではなかったと思うけど、ときに自然保護運動のチラシの中にあるような固い言葉になる。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-18 10:53:21)
143.狸達の人間臭さが面白い。
大行進の場面は、祭という感じがして楽しくなります。

お金を払ってまで観ようとは思えませんが、テレビでやってる分には流し目程度に観てます。
タックスマン4さん [地上波(邦画)] 4点(2010-04-19 02:05:16)
142.えーまじすか
これを劇場映画にできるなんて、ジブリはそんなにワンマンな会社なの?それともみんな映画化賛成したのだろうか。。。
HAMEOさん [地上波(邦画)] 3点(2010-02-02 16:40:04)
141.普通です。格段悪いわけでもない。
zackさん [DVD(邦画)] 5点(2009-12-03 13:40:45)
140.ジブリの中では評価の低い作品ですが、まぁそんな嫌いではないです。
話がわかりやすい分。
わかりやすいほどのお説教くさい話が不人気の理由と思いますが、
もののけにしろ千と千尋にしろ、わりと根元のテーマは一緒なのに、こうも評価が別れるのは可哀想w
バニーボーイさん [地上波(邦画)] 6点(2009-06-05 23:03:55)
139.う~ん、微妙(^^;)
ジブリ作品としては面白くない部類かな。言いたいことはわかるけど、それが勝ちすぎてアニメとしての面白さに少し欠ける気がします。一定の基準には達してるとは思うけど、もう一度見たいと思わないので…5点です。
鉄仮面さん [地上波(邦画)] 5点(2009-01-30 02:43:31)
138.説明くさい。
Yoshiさん [地上波(邦画)] 4点(2008-03-23 10:32:10)
137.なんで?おもしろいじゃない?
たぬきだけの世界じゃなくて、
人間と共存でいるのが一番いいってことでしょ?
声優陣も別に悪くないと思うし、
なんでこんなに評価低いんだろ?
Skycrawlerさん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-06 11:11:09)
136.《ネタバレ》 ラスト近くで出てくる、栄養ドリンク飲んで働いてる人に化けた狸たち。ようは、狸=学生運動してた団塊の世代。狸使っているけど、実はノスタルジー映画。展開もちんたらしてるし、見てて面白くない。
驢馬賭DE弐瑯さん [地上波(吹替)] 3点(2007-11-19 07:41:52)
135.環境に対する警鐘を鳴らした作品。にこやかな光景が続く作品だが、訴えている事は切実である。
あるまーぬさん [地上波(邦画)] 7点(2007-07-31 18:26:29)
134.最初小学生くらいの頃に映画館で見たときは全く面白くなかった。でも大人になってから見るとこれがどうして、泣けて泣けて仕方ない。笑えて、泣けて、考えさせられるこういったストレートな作品にはなかなか出会えない。
Mum,theSanChrysさん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-21 17:45:24)
133.《ネタバレ》 人間が自然保護を訴える時は、結局(人間が住みやすい)環境を守ろう、とか自然との共生といっても人間が優勢という事が多いのですが(人間が作ってるんだから仕方ないけど)、この映画はあくまでも視点を狸に移しているので人間中心の環境保護でなかったところが斬新だったんじゃないかと思います。人間はあっさり殺されるしね。でも最後は狸たちが人間と同化したんで結局人間至上主義なのかな??
HOPUKOさん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-15 12:47:41)
132.何なんでしょうか、この内容は。
全編に渡って「自然を大切に」と言ってるだけ。
物語として何かを語る気がないの?
カラバ侯爵さん [地上波(邦画)] 0点(2007-03-27 18:41:34)
131.《ネタバレ》 ここでの評価はあまり高くないようですが、すばらしく切ない良作だと思います。メッセージが強すぎるのが毛嫌いされる原因なのでしょうか。

のんきで食いしん坊でお祭り好きで熱しやすく冷めやすい、そんなタヌキたちだからこそギリギリのところでエンターテイメントに仕上がっているのですが、内容としては救いようのない、絶望的な物語ですね。ラストも一応決着はついていますが根本的にタヌキが救われたとは言いがたいですし。
だって、タヌキが化け学を駆使して工事現場のトラックを見事にクラッシュ!見ている方が「やったぁ!!」と喜んだら、次のシーンではニュースで『工事現場で死亡事故』ですよ。シニカルすぎる。大人向けなのかもしれません。

「双子の星作戦(でしたっけ?)」で、老人が「ザシキワラシじゃ~!!」と震えて平伏すシーン。あれが自然に対する、本来の日本人の姿だったのでしょう。それと対照的なのが「妖怪大作戦(でしたっけ?)」でオバケを見た若い夫婦や子どもたちが喜ぶシーン。
この辺のメッセージも、現代っ子には感じ取ってほしいです(・・・って、俺も現代っ子ですが)。
「ウキウキドキドキワクワク」だけをジブリにもとめてはいけません。
またたびさん [地上波(字幕)] 8点(2007-03-22 22:43:32)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 170人
平均点数 5.08点
021.18%
163.53%
284.71%
32615.29%
42514.71%
53621.18%
62514.71%
71710.00%
8148.24%
984.71%
1031.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.11点 Review9人
2 ストーリー評価 6.42点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.23点 Review13人
4 音楽評価 6.69点 Review13人
5 感泣評価 4.81点 Review11人
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