29.《ネタバレ》 プラハに19世紀のロンドンの街並みをデデーンと再現してしまったポランスキーのこだわりには、さすがだな、と感心させら、これだけの名優を揃えただけあって、役者の演技も皆良いんだが、いくらディケンズとは言え、実話でもない、ただのかわいそうな坊ちゃんの話に6500万ドルもぶち込むことはないと思う。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-12 01:46:10) |
28.《ネタバレ》 孤児を通して現実の厳しさや人と人との繋がりを描きたかったのかも知れないが、子供を出して苦労させれば感動が生まれると勘違いしているのか、感動させようという気ばかりが先走っていて、肝心の人間が描けていないという本末転倒な作品。 登場人物の心理描写は大雑把で魅力が無く、ストーリー展開は不自然で必然性に欠け、ご都合主義以前。 特にオリバーはいくら子供とは言え、物語の最初から最後まで状況に流されているだけで、自分で何かしようという意思が感じられない。そのあまりの主体性の無さゆえに主人公でありながらストーリー展開にほとんど関与していないという有様(何のためのタイトルなのか?)。そのくせ序盤では親切にしてくれたお婆さんの家を出てまでロンドンに行こうとしたり、どういう性格で、どう演技させたいのか分からないキャラ。 また、昨日今日会ったばかりのオリバーに対して、何の根拠も無く「善意の光が宿っている」などと言う金持ちのジジイ、盗品売買をやっている割には覚悟の無いフェイギン、ひたすら暴力的でトラブルメーカーでしかないビル、なぜ仲間を裏切ってまでオリバーを助けたい心境になったのか分からないナンシーなど、とにかく人物の心理が描けていない。そのため物語展開に説得力が無く、感情移入もしにくい。 終盤の展開など、ほとんどオリバーは無関係。屋根の上でも逃げようと思えば逃げられそうなのに、これまた主体性無くダラダラと着いて行くオリバーにウンザリし、おまけにビルは足を滑らせて首を吊って死ぬという、アホな決着。 結局、自主的には何もやっていないオリバーだけが幸せになってハッピーエンドで、関係者はほとんど不幸になり、他の少年たちがどうなったかも語られずじまい。人生の皮肉を描いたのならある意味で秀逸とも言えるが、もちろん監督本人は大真面目に感動ドラマをやっているらしい。 二時間以上もかけてやるには無駄なシーンも多いし、あまりにも人間が描けていない。 PS.ナンシーがビルに毒(?)を飲ませるシーンは何だったんだ?ただの薬ならやけに思わせぶりだし意味不明。 【FSS】さん [DVD(吹替)] 3点(2006-12-06 21:25:10) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 中盤辺りは、かなり感情移入して観てしまったが..終盤の展開は、ちょっと捻りが足りないかな..後味が悪かったし.. スリ(泥棒)が絞首刑?..って思ったりもした... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-21 17:52:35) |
26.最初に引き取られていった葬儀屋が、後々ストーリーに絡んできてもらえたらうれしかったかな。運命に翻弄されるスピード感は伝わってきたけど、過去のことには置き去り感もあったので。オリバー少年が流されるままであることに関しては、それほど問題には思いませんでした。少年ですから、ねぇ…。 【ホシ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-11-16 04:55:54) |
25.期待してたので『これだけかよー』感は否めません…。 クイーンズイングリッシュの勉強にはなるのかも?「yes,sir!」 【さら】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-09 16:38:32) |
24.《ネタバレ》 結局最後までこの子の笑顔を見ることはなかったなぁ。。。 『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督作品ですが、テーマの中心を「戦争」という出来事に据えたものと「孤児」という人間に据えたものでは、監督が同じでも受ける印象が全然違ったように思います。 オレの率直な意見ですが、オリバーというこの孤児の少年に全く魅力を感じられなかったです。と言うのも、冒頭からエンディングまで、オリバーが自発的に何かをやったところをほとんど見ていないからです。周りに合わせようとすること以外にこの子がやろうとしていたことが見えてこなかった。。。 同い年くらいのドジャーは、行き倒れてるオリバーを拾って面倒を見てあげたり、(盗みを肯定するわけではないですが)今日を生き延びるために何ができるかを自分たちで考えて必死にやっています。 ナンシーも、昔から自分を育ててきた大人たちに対してあそこまで反抗することにはとても勇気が要ったことでしょう。 対してオリバー。「この子の心の中には善意の光が宿っている」とか適当なことをいうじいさんに見初められて幸せに暮らしたわけですが、本当にそんなもんが宿ってるならドジャーたちのスリ遊びを見て楽しそうに笑ったり、フェイギンといっしょに嬉しそうにその練習をしたりしないでしょう。 行き倒れてるオリバーを助けたり、ナンシーを殺したビルに立ち向かっていったドジャーにはその光は無いってことですか?オリバーを助けようと勇気を出したナンシーには善の素質が無いってことですか?オリバーばかり幸せになっていく様を見てると、この二人が不憫でなりません。なんか、世の中の不公平さを目の当たりにさせられた作品です。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-10-26 00:03:25) |
23.《ネタバレ》 最後の命乞いをする爺さん(フェイギン)は・・・・・う~んなんか可哀想なんやけど、なんかしゃあない気もする。(この爺さんなんか心優しき悪党って予告編とかにあったけど・・・腹黒い爺さんにしか・・・)でもオリバーはこの爺さん達のおかげで命助かったんやからなんとか助けちゃってもいいんちゃうか?って、あと他の子供ドジャー達はどうなったんや?彼らの中でも1番可哀想やったんはナンシーやったね。オリバー助けようとして殺されたんやから。ビルが川に落ちて熱か何かで倒れていた時に、ナンシーがビルに薬か何か飲ませたのは毒薬か何かで毒殺するのかな?って思ったけど・・・・ビルが好きやったんやね・・・・ 【ピエロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-10 14:35:29) |
22.《ネタバレ》 ハウス食品劇場を実写映画化した感じです。少し懐かしい気分に浸れます。暗い映画なので、癒されませんが。 【りょう】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-30 23:04:59) |
21.《ネタバレ》 予告編で勝手に、腐った世の中でもたくましく生きていく話だと思ったら、腐らずに清い心をもち続ける話だったんですね。正直フェイキンがただのやなオッサンにしか見えず、最後の命乞いは、悪いことするとこうなってしまうよ。。。みたいな風にしか見えず、なんだかなぁと。もうセットは素晴らしく、完璧に演出出来てたんですが、内容がなんか期待してたほどグッと来ませんでした 【マキーナ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-30 19:40:04) |
20.前作で一度結果を出したせいか、変にテクニックを使えるようになって、映画としての完成度は高くなってるものの、前作のときのような力ずくで見せ付けるようなパワーが無くなったように思います。なんだか大衆を意識してプロデューサー的な発想になっている印象を受けました。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-28 02:26:04) |
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19.いやー凄かったです豪華豪華、ともかく美術が気合でしたねー。軽快で上品なサントラも◎。十九世紀のロンドンの空気がリアルに再現されてて、その種の世界観がツボな人はたまらないです(笑)貧民街とかのセット、凄い凄いと感動でした・・・。 いい意味で手堅い作りにまとまっているかなと言う感じ。ストーリーは原作に忠実らしい、私は未読だけど王道的な運びで監督色は抑え気味。子供にも見せられると思います! 主人公のオリバーははまり役でしたね。不憫な目にあって悲しげな純粋無垢な美少年は、棺屋さんの旦那で無くとも「絵になるよ」と思うはず(笑) ドジャー少年も可愛かった♪ 「ナンシーはいい子だよ」 なんて大人びた口調でパイプ燻らせて悪党のふりしてるけど。最後怒鳴りながら掴みかかっていくところとか、彼女のことを姉か母のように慕ってたんだろうなーと、なんとも切なくさせるじゃないですか。オリバーは純粋なまま幸せを掴んだけど、ドジャーも這い上がれたらいいね・・・。 キングスレーのフェイギンも良かった。 悪党なんだけど、妙に寂しい背中してんですよ・・・子供たちの未来を台無しにしてると言えばそうなんだけど、ぎこちない愛情も見え隠れ。 あんたも愛に飢えた子供だったんだろうねーと泣かせてくれる。 入れ替え制でない映画館で見たのだけど、いくつか隣の席のおじさん、二回目らしかったのです。上映前から泣いてたけど上映後も泣いていた。 オリバー君みたいな綺麗な顔してたよ、おじさん。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-27 14:01:06) (良:1票) |
18.オリバー君はなんだか時に身をゆだねているだけのようにしか映らなかったですね!まぁ~たいていの子供はそうなんだろうけど、映画においてはそれでは駄目なんじゃないですか?もっとオリバー君の胸の内を前面に押し出してくれないと彼がどうしたいのか?とかが全然見えてこない感じがします。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-07-25 23:13:40) |
17.原作は知らないのですが、大いに楽しめました。古典であるためなのかどうか、人物設定がやや類型的な感はありますが、テンポも良く、ぐいぐいと物語に引き込まれました。それからこの映画、美術が大変素晴らしいです。19世紀の薄汚れたロンドンの貧民街が、下水や人々の体臭まで臭って来そうな位リアルに表現されています。「ALWAYS三丁目の夕日」もそうですが、僕は美術セットに現実感があると、それだけでスクリーンの向こう側に引き込まれてしまいます。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-07-10 16:27:31) |
16.この原作自体がいま映像化するには話の内容が古すぎるのかも。『乞食』とか『孤児院』とか字幕NGワードが多いよなぁ。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-04-26 23:14:34) |
15.《ネタバレ》 作品の持つ雰囲気が素晴らしく、大いに楽しめた。反面、後に残るものはあまりない。例えて言うなら、ディズニーランドのアトラクションに数時間いたような感覚。雰囲気で「楽しい!」とは思えるんだけど、アトラクション自体が「面白い!」というわけではないんだな。視覚的には素晴らしいけれど、知覚的な要素が欠けてしまっていた。一番のマイナスポイントは、作品で最も重要な役柄であるフェイギンの描き方がどうにも中途半端だという点。どう見てもイヤな奴なので、ラストで命乞いして、オリバーと抱き合っても、感動すらできないですよってお話。それでも80億円もの大金を投じて作り上げた作品のもつ雰囲気で、ストーリーの穴をカバーしてしまったのだから凄い。なんだか、芸術作品を鑑賞しているようだった。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-12 23:16:27) |
14.《ネタバレ》 こういう時代背景とか世界観がすきなので、すんごい期待しててみた作品です。期待しすぎたのか・・・ちょっとイマイチでした。中盤、本屋さんで生活するようになったオリバーをまたフェイギンがじぶんとこにつれもどそうとするとこはなんかムカついてみてらなんなかった!!でも、ラストみたら妙に納得、というかフェイギンもオリバーをかわいくおもってたわけで。あとはナンシー。ナンシーもつらかったとおもう。でもナンシーの感情がほとんど表現されてないからちょっとふまん。それと、人間っていろんなひとがいるなあっておもったーロンドンにいくまでで、助 けてくれたおばあさんとか・・・かとおもえばイヤなやつもでてきたし。でも最後にオリバーは幸せにこれからいきることができて、よかったね、あたしは早業なドジャーがおきにいりでした。声とかだれかににてるとおもったらリバーフェニックスじゃない!?顔もにてた。とにかくそんなかんじ・・・・。笑 最後はなけた・・・ 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-17 17:45:46) |
13.ロマン・ポランスキーがこの物語をどういう風に料理したのかに興味があったし、「これまでより強いオリバー・ツイスト像」とやらにも期待をしましたが、やっぱり楽しめませんでした。どこが「これまでより強いオリバー・ツイスト」なんだ? 例によってオリバーは流されるまま、最後まで自らの意思で行動を起こさない。全てが良いんだか悪いんだか判らない運任せ。小説ではディティールや心情を克明に描けても、映画の彼は常にオドオドし、今にも泣きそうな表情を崩さない卑屈な少年にしか見えない。入魂のオープン・セットも、余り活かされてる様には感じませんでした、4点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-02-21 00:10:47) |
12.他の方も書かれていましたが、登場人物の心理描写が甘いなぁと思いました。何より主人公のオリバーは運命に翻弄されるばかりで、一体何をしたいのかわからない。実に主体性のないキャラなので、感情移入しずらい。また、オリバーを助ける為に仲間を裏切るナンシーも疑問である。どうして急にオリバーを助けようという考えに至ったのか、その過程が描けてないんですよね。セットなどに金かける前にもっと脚本に力を入れて欲しかったです。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-02-18 22:44:29) |
11.フェイギンが、コントをしている志村けんに見えました. 【くまさん】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-02-14 14:47:11) (笑:1票) |
10.ポランスキーがなぜ脚本を読んだ時点でやり直しを命じなかったのか理解に苦しむ。ジョン・アーヴィングが絶賛しているというのもとても信じられない。最大の欠点は登場人物の心理描写が不充分で感情移入することができない、という非常に基本的なこと。 まず題名に主人公の名前を冠しながら、主人公に共感するのが困難であるというのは致命的。オリバーが家出して一人ロンドンまで旅をする下りまではまだよかった。それ以降の彼ときたらただただ泣いているだけ、運命に翻弄されるがままで、自ら道を切り開こうという意志はどこにもない。喜怒哀楽の基本的な心理描写も少なく、はっきり言って空虚なキャラクターだ。 しかも信じられないことに、クライマックスが近づくに連れて主役の出番が減っていき、存在感すらなくなる。こんな少年がただ幸運だけでのし上がっていく姿を見せられても、カタルシスも何もあったもんじゃない。 共感できないのは脇役も同じ。命を懸けてオリバーを援助する人々が登場するが、彼らがそんな行動に出る動機がほとんど説明されておらず、ここでもやはり観客は置いてけ堀にされてしまう。オリバー少年には涙で母性本能をくすぐる特殊能力でもあるのか?? 薄っぺらいのは敵役も同じで、重要な役割であるはずの殺人犯は凡庸でインパクトに欠ける。唯一厚みを感じられた登場人物はオスカー男優キングスレー演じるフェイギンだが、彼ですら中途半端な人物造型であることは否めない。 それなのにストーリー展開はちょっと目まぐるしすぎるほど速い。原作が長大なのはわかるが、もう少しやりようがあったと思う。だいたい予告編で紹介していたあらすじとはけっこう印象が違っていて、微妙に誤解させるように宣伝していたとしか思えない。 どんなにリアルに十九世紀のロンドンを再現したとしても、そこに息づく人々に血が通っていなければ面白いはずがない。ポランスキーは子供でも観られる作品を作りたかったそうだが、その結果がこれだとしたら子供をバカにしている。大人も子供も楽しめない、しょうもない凡作。 【no one】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-02-14 05:17:18) (良:3票) |