84.《ネタバレ》 登場人物が少なく、隔離されたシチュエーションという低予算映画だが、十分に引き込まれる良作品 【ドクターペッパー】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-09-22 15:20:02) |
83.全編を通じて出演者がたった一人という、異色のSF映画。 「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」「エイリアン」シリーズのイメージが、 至る所のシーンで頭に浮かんでくるんだけど、シナリオ自体はよく練られています。 一人劇ということで、さすがに後半はちょっと重苦しい雰囲気になったが、主人公の心情描写がたっぷりと描かれていて、 久々に見応えのある娯楽作品を観たな、という満足感を与えてくれました。 映画好きな人なら、十分納得できる内容に仕上がっているのではないかと。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-02 07:10:31) |
82.《ネタバレ》 低予算映画でどうやって重力の小さい月面基地の内部を描くか。その答えが、「んなコト、知ったこっちゃねえ」と言わんばかりに普通に卓球やってみせる。はい、参りました。意外な設定と繊細な描写で、地味ながらじっくり見せるSF作品。地球への帰還を待ち焦がれる主人公が、実は使い捨てされる運命のクローンだという訳ですが、クローンになんでわざわざバカ丁寧に、こんな現実的なニセの記憶を植え付けて、無駄な期待を抱かせるんですかね~、他にナンボでも方法がありそうなもんですが……とかいうストーリー上の合理性を求めるのも野暮ってなもんで、「理にかなった物語」よりも詩情なり哀しみなりが優先されることには当然でありましょう。ただ、ちょっと……前半の、現実と非現実が交錯する一種の幻想性に対して、そこに発生する「自分がもうひとり現れる」という事件もまたその一環かと思いきや、これは幻覚ではなかったという後半のSFへの転換。これが作品のミソなんでしょうけれども、残念ながらもうひとつピンときませんでした。幻想性を引きずってしまうが故に、なかなか現実のもつ絶望感や残酷さがはっきりとしない。いっそファンタジーとして突き進むなら、主人公(といっていいのかどうか?)には、ラストは「地球以外のどこか」に向かって欲しかった気もするのです。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-02-28 09:59:07) (良:1票) |
81.《ネタバレ》 序盤は有り勝ちな近未来SF。 ヘリウム3とかの設定はいろんなSF作品に登場するので、斬新さは感じないけど、嘘臭さも無くて物語に現実味を与えてると思う。 唯一気になったのが、流石に1人で勤務はさせないだろうという点だったけど、まさかそれがシナリオの本筋だったとは驚きです。 1人で勤務してる理由にきちんとした説得力を持たせる構成に感服しました。 中盤もう1人のサムが登場して多少混乱したけど、真相が明らかになってから一気に話が面白くなった。 この作品はSFの設定を借りた友情物語だったんですね。 実はちょっとガーティのことを疑ってたんだけど、サムとガーティの友情がさり気なく描かれていて、ちょっと泣きそうになる。 返事に困ったら食事を勧めるガーティがとても愛らしくて、疑ったりしてごめんよって反省しました。 そして、終盤はサムとサムの友情物語というSFならではの展開。 最終的にはサムとガーティの友情もサムとサムの友情も自己犠牲という形で昇華していて、とても感動的でした。 派手さはないけど、自分とは何なのかってちょっと哲学的なことも考えさせられてしまい、しみじみと切なさの漂う良作だと感じました。 あと、もう一度見直してみたら、細かい伏線がきちんと散りばめられており、丁寧な作品作りに感心しました。 かなり低予算で制作されたらしいけど、映像にそれほど陳腐さはなく、味わい深い作品に仕上がっていると思います。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-01-17 16:40:05) |
80.《ネタバレ》 物語の乾燥した雰囲気はとても良かったのですが、主人公が2人になってからストーリーが理解できなくなりました。設定としては面白いのでしょうけれど物語が淡々と進むので途中で眠くなってしまいました。もう一度観ればまた感想は違うかもしれませんが。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-23 10:10:12) |
79.《ネタバレ》 ○ほぼサム・ロックウェルとケヴィン・スペイシーの声のみだが、濃厚な1時間半だった。○どうも地球とのやり取りが話の構成上あえて排除されているところが多少不自然だが、謎を解き、脱出するまでのドラマが感動的でもあった。多少チープな映像だが、それも味があってよい。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-21 22:46:55) |
78.《ネタバレ》 サム・ロックウェルだから良く見れた映画になったのだと感じる。 【♯34】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-18 01:05:10) |
77.《ネタバレ》 SFとして問題提起もしっかりしてて筋が通っている。オチもくどくど説明することなく観客に容易に自分で悟れるようにしてる。ガーティのモニターの画が感情を表して泣いたりするとこなんか巧い。サムが自分の素姓、運命に気付いた時は切なかったなあ。脚本が見事だったんで高評価。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-11-01 10:05:00) |
76.《ネタバレ》 例えクローンであろうが、恋もするし、暇もする。 だとしたなら、このクローンシステムは夫婦つがいで月に従事させるよう開発すべきだ。いろいろ問題生じてこようがそれはそれで考えてあげるべきだ。 地球上で大金手にしてのうのうと生き長らえてると思われる原本サムの生き方をどう思うか 人それぞれだとは思いますが、一人間としてのモラルを問うところ。でもまあ、一番責められるべきところは生産企業のルナ産業である事間違いありませんが、月での核燃料の発掘許可・クローン人間の生産許可、全世界の許可なくして有り得ない架空のお話でありながら、終わってみれば、切ないストーリーだったので楽しめたか否かは別のものとして いろいろ考えさせられる 来たるべき時に備えて考えておく為の 貴重なお話であったかと思います。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-02 23:25:52) (良:2票) |
75.映画にだまされているのかもしれないけど、とっても静かな高尚なものを見たような気にさせられる。いい映画。 |
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74.《ネタバレ》 1950年代~60年代の短編SF小説でありがちなシチュエーションをその雰囲気のまま映画化した小品。 予備知識なく観ても最初からほとんどネタばれ気味で、主人公がおそらくクローンかなんかで騙されて作業させられているのは誰の目にも明らか。そういう意味ではサプライズ等は全くないまま淡々としたストーリー展開で予定調和通りに進んでいくわけで(コンピュータが主人公の味方をするのには少し驚きましたが)SFとして評価するとなにかのアメージングがない時点でSFとしては不合格。 昔のSFへのオマージュはいいんですが、もうちょっと話をひねってくれないと今の映画としては正直厳しいかな…というのが素直な感想です。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-07-30 17:20:19) (良:1票) |
73.《ネタバレ》 SFの佳作。 クローンを奴隷化するシステムが残酷。 それを是認したオリジナルが、地球で幸せに暮らしているだろうことを考えるとさらに残酷。 自分のクローンならどう扱ってもかまわないということか。 ガーティが主人公を裏切らなかったのが人間味を感じて意外な展開だった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-05-21 00:13:53) |
72.《ネタバレ》 とても静かな展開のなかにさりげなく忍ばせている静寂・孤独・希望。ハリウッドビッグバジェット作品では絶対だせない「味」が全編に渡って漂う良質なSF映画ですね。無機質なコンピューター「ガーティ」がやはり某映画のHALを彷彿させますが、そこもいい意味での予想を覆してくれて・・・なんかとても良かった、あんなコンピューター欲しい(笑)。強いて言えば最後があっさりかな?とか思ったけどアレコレいうのもいらぬ世話ということで、8点! 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-25 09:44:46) |
71.《ネタバレ》 自分たちがクローンだという絶望的な事実を知ってもなお、2人のサム・ベルが協力的だったのがよかったです。サム・ベルしか登場しませんがなかなか人間臭く魅力的なのと、サムロックウェルの演技がやはり素晴らしかったからか最後まで楽しく観賞できました。あとガーティがいい奴だったのが意外でした、どうしても自我を持つロボットを見るとHALみたいなやつを想像してしまいます。 【しっぽり】さん [地上波(字幕)] 6点(2014-02-10 00:34:46) |
70.B級映画の匂いがプンプンするが、面白い。 月というある種の閉鎖空間の中での切ない物語。対策感は全く無いので、掘り出し物的な作品なのかも。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2014-01-26 00:30:43) |
69.《ネタバレ》 またこの映画もクローン物か・・・って感じでした。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-01-18 02:34:25) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 題名から月面採掘作業の単調さに段々と狂っていく様なサスペンス映画なのかなーと思っていたのですが、予想外に切ない展開に驚きました。またそういう展開に弱いので単純に嬉しかった。終盤、二人のサム・ベルが採掘車に乗って奥さんとの馴れ初めを嬉しそうに話し合うシーンは、その時には二人とも自分がクローンで奥さんとの記憶もインプラントされたものでしかなく、しかも地球で待っていると思っていた奥さんも既に死んでいるのを知っていることもあり、ついつい感涙してしまいました。 ラストに後日談など描かずにニュースのナレーションだけでその後の顛末を説明するのもスマートでとっても良かった。 あと月面の寒々とした映像が凄かったですね。恐らくミニチュアで撮ったのでしょうが、非常に良く出来ていたと思います。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-04 00:25:36) (良:2票) |
67.《ネタバレ》 切ない映画でした。ただクローンとわかった時、ロボットが全部管理すればいいんじゃね?とツッこんじゃいました。あんな優秀なロボットがあるんだしね。それにしてもあのロボット欲しいなぁ。画面の絵文字で気持ちが伝わるのがまた良いですね。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-02 23:25:18) |
66.《ネタバレ》 ダンカン・ジョーンズ監督の長編デビュー作。ミッション8ミニッツの原点のような作品ですね。密室劇なので、小劇場の芝居っぽい話でありながら、映画でしかできない物語なのが魅力。月面の特撮描写もさることながら、特にサム・ロックウェルの一人芝居(と言っていいのか?)が大きな見所。SF映画だけど、あくまで見せ場はSFX(VFXとは別なのだ!)ではなく人間そのもの。かなり入念に、そして根気づよく計算して撮影しているんでしょうが、それを感じさせない自然な演技でした。BDの映像特典をみて、改めて脱帽です。まるでSF版「マルコビッチの穴」。部屋の奥の秘密の通路を抜けるとその先には・・・。うーむ怖い。 ガーディも対照的でいいです。本来感情を持たず、表情も単純なニコニコマークしか表示されないのに、彼がなかなか泣かせる演技を見せてくれます。 良い意味で「小品」な作品です。 【ゆうろう】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-05-10 10:34:15) |
65.《ネタバレ》 クローンの使われ方が残酷だね。 【たこちゅう】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-11-26 05:27:22) |