123.《ネタバレ》 どこに視点を置くかでこの映画のイメージは変わりそうな気もしますが、僕にとってはこの映画は「異文化交流」の映画でした。もちろん、当時の世界史に明るければ、もう少しこの映画を違う視点から見ることもできるかもしれませんが。 ちなみに「異文化交流」としては最高の映画だと思います。 僕は映画を見るときマイノリティー側に自分を重ね合わせることが多く、この映画でもかなりシンクロしちゃいました。そのシンクロ率はかなり高く、いつもは3時間という長さの映画は敬遠しがちなのですが、その長さを全く感じませんでした。 そういえば、初めは白人としての主観で観てしまうのですが、気づくとネイティブアメリカンとしての主観で観てしまっているこの不思議・・・ 個人的には誰が見てもその世界に引きこまれる素晴らしい作品だと思います。 ただ、あくまで娯楽作品のフィクションだとして観るほうが良いかもしれないですけどね。最後にさもノンフィクションと誤解しそうなメッセージが出てきますから。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-16 13:15:03) (良:1票) |
122.《ネタバレ》 ヨーロッパ人がアメリカ大陸とその住人を殺戮しなければ、とか。 ユーラシア大陸は様々に文明が発達して、多様な技術を持っていた。そのために為す術がなかったのは仕方ないにしろ、当時の人類に残虐性が強かったのは何とかならなかったのだろうか。 メキシコやアメリカ南部ではその風潮が最後まで続いた。だからこう言う物語が産まれるんだろう。ただ仮に、反対に有色人種が優勢な技術を持っていて原住民が白人だったら。見た目の美しい白人女性とか、絶滅しちゃってたんじゃないだろうか。恐ろしい。 そういうわけで、人権とかそういう法治的な概念がしっかりしていない時代の話って言うのはやりきれないものがある。けど、なにか美しさがある。人間の汚らしさから産まれてくる美しい話って言うのがまたやりきれない。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-25 07:19:15) |
【ないとれいん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-31 10:39:45) |
120.南北戦争当時のフロンティアでインディアンと交流する北軍将校。 雄大な自然の風景、長尺のゆったりとした使い方やテーマなどは、「アラビアのロレンス」を思い起こす人もいるやもしれず。 二つの世界の間に立つどちらでもない者。 大自然の懐に抱かれ野生の狼と戯れる彼の心は元いた世界から離れていく。 ケビン・コスナーはネイティヴ・アメリカンの血を引いているとかで、顔立ちは白人でも少し浅黒い肌はそのせいか。 私財を投じて作品を撮り上げた彼にとって彼らは異民族ではないのだろう。 ダンバーと心通わす「拳を握って立つ女」はネイティヴに溶け込みつつ白人としての記憶もある女性で、彼の思いも投影されていそうだ。 「狼と踊る男」などのネーミングも大地に生きる生命を感じさせ、作家と同名のグレアム・グリーン演じる「蹴る鳥」が白い友人に寄せる信頼に重みがある。 自分は何者かとは誰しも思うことだけれども、安住の地を追われる運命の先住民族への誠意ある眼差しは、そういった出自を持つコスナーだからこそ持ちえたのではないかと思う。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-19 07:00:00) |
119.《ネタバレ》 北軍の中尉だった男がたった一人で辺境の砦の警備の任にあたりながら、ネイティブアメリカン(NA)のスー族と交流を深めていく物語。交流の様子は繊細かつ丁寧に描かれていて大変よく分るのだが、肝心の中尉の人物像が不鮮明のまま。彼の成育歴や家族の事が一切描かれない。彼はどうして戦闘中に自殺行為の行動をしたのか、どうして辺境を見たいと思ったのか?情報がないのでこの人物を理解しようが無い。 ◆スー族の風習が描かれていて興味深い。狩の場面など出色だ。しかし食生活やスウェット・ロッジ、ビジョン・クエストなどの描写はなく、「大いなる神秘」などのスピリチュアルな思想も描かれていない。何を食べているのか、肉の保存はどうしているのか、定住して農作物を作らないのはなぜか等、基本的な部分が省かれている。この映画の目的の一つがNAの紹介であるのは間違いないのに、不思議なことである。中尉と彼らの交流は馬を盗まれることから始まるが、彼らにとって馬は貨幣のようなものであり、馬盗みはスポーツのようなものであることも紹介されない。彼らの価値観が紹介されないので、彼らの行動もなかなか理解できない。監督はチェロキー族の血を引いているので本作品を撮ったのだろうが、原作に頼り切って自ら調査していないのだろう。 ◆ポーニー族は好戦的に描かれるが、実際は白人の軍に協力をして斥候などで活躍している。友好的な一面もあるのだ。スー族にとっては白人もポーニー族も異民族。つねに小競り合いがあり、辺境は暮らしにくいところだ。 ◆「中尉の結婚相手が白人」に対するという批判がある。しかしこれは、人種差別露骨な過去の西部劇において白人がNAを娶る事がよくあり、それを打破するための回避策だ。 ◆終盤になると展開がおかしくなってくる。騎兵隊が中尉をNAと勘違いして撃ったりする。声を張り上げて名乗ればわかる話ではないか。捕虜になった中尉は反逆者とされ、処刑宣告される。これもありえない話だ。何をもって反逆というのか?兵隊の一人が勤務日誌をかってに持ち出すのもあり得ない。 ◆エンディングも温い。中尉は自分がいては白人に襲来の口実を与えるとして部落を去る。しかし本来中尉は白人とスー族の間に入って、争いをなくす努力をすべきである。最初からそうすべきだったのだ。彼以外の適任者はいない。白人の言語を話す人物がいなくなったスー族の未来は明るくない。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-19 23:18:48) (良:1票) |
118.ケヴィン・コスナー監督主演のヒューマンドラマ。 序盤からなかなかいい雰囲気でお話が進み、これはいいかなと思ったんだけど、 白人とインディアンといえば、血なまぐさい話しか聞いてこなかったので、 徐々に違和感が。終盤でちょっと盛り返したが、やっぱり脚本の甘さを感じてしまう。 ケヴィンの狙いはわかるし、テーマもいいとは思うけど、お話自体はこれでもまだ白人寄りかな、 という印象を受けた。映像は素晴らしい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-07 03:20:40) |
117.やはりCGではこの大自然には敵わない。3時間、4時間という長さは必要な長さです。「狼と踊る男」最高です。 【akila】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-01-16 15:55:03) |
116.《ネタバレ》 やっと観れました 良かった! これだけの内容をしっかり見せる為には、こんぐらいの時間は必要でしょうね(正直、長いけど(苦笑)) 壮大なスケールのこの映画 さぞ撮影も大変だったでしょう バッファローやオオカミとのシーンはスゴイ インディアン達の内面部分をしっかり描けている部分も大いに評価できるとオモイマス 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-01-07 08:42:24) |
115.《ネタバレ》 インディアンではなくネイティブアメリカンと呼びたいですね。昔、アメリカに留学しいわゆる「居留地」へ行きました。彼らが西洋文明に侵され失望と酒浸りの生活をしている事にショックを受けた覚えがあります。一方、昔からの伝統的な火を囲んだ生活や一種の伝統行事でもある「スウェットロッジ」に参加させてもらったことも良い思い出です。因みに、この映画中に出てくるネイティブアメリカンは本物の「ナバホ族」のネイティブアメリカンだそうです。 【ちゃっぷまん】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-16 17:17:12) |
114.《ネタバレ》 美しい開拓地の平原でバッファローたちと生活を営むインディアンたちに魅了され彼らと行動を共にする守備隊員を描いた壮大なドラマです。「狼と踊る男」、「拳を握って立つ女」、「蹴る鳥」など奇妙な呼び名でささやき合うインディアンたちが神秘的でもありやや滑稽。1990年を代表する作品ですが180分を超える上映時間はさすがに長く感じてしまいました。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-05 03:32:58) |
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113.《ネタバレ》 展開はゆっくり..そしてしみじみと長~い映画です.. アメリカ西部開拓時代のインディアンに対する、歴史的事実を真正面から描いていることに共感しました..主人公の何事にも真面目な直向きさ、人種を越えた友情、すべてがいいですね~ そして愛馬や友となったオオカミ..実に良かった..(最期が可哀想だったけど..) 秀作です.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-06-04 13:04:04) |
112.I just want to say that it's very easy for people to trivialize what we do sometimes. And they do it in ways of saying, "Well, if it's such a big deal, how come nobody remembers who last year won the Oscar?" And I've got a real flash for you. I will never forget what happened here tonight. My family will never forget what happened here. My Native American brothers and sisters across the country, especially the Lakota Sioux, will never forget. People I went to school with will never forget. "Dances With Wolves" won this year, and while it's not as important as the rest of the world situation where it sits, it will always be important to us, and we thank you for this. 【永遠】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-05-20 15:05:00) |
111.「ケビン・コスナー=くそ映画」という公式の唯一の例外作品。これはよい。 【承太郎】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-09 07:48:37) |
110.四時間バージョンでした。スペクタクル、ヒューマン、ラブストーリー等書きつくせないのですが、どれも素晴しい。時間は食っちゃいますけど…。ケヴィン・コスナーも思い切ってあのまま俳優業を引退してしまえばよかったのに。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-19 07:30:31) |
109.当時の中学校が授業の一環で映画館を借り切って鑑賞しました。映画体験学習の題材になるだけの映画だけあって、決して面白い内容ではなかったけど、いい映画でした。 【N.Y.L.L】さん [映画館(吹替)] 6点(2008-09-03 16:51:11) |
108.《ネタバレ》 ラストサムライの元祖でしょう。 内容はほとんど同じ。 狼と馬が死ぬシーンは怒りに震えました。 インディアンを面白おかしく描いたり野蛮人に書いたりする作品が多く、アメリカの開拓時代を黄金期のように描くのが定説だったところを、インディアンの立場に立って描いた傑作。 確かに元々居たインディアンにとっては、勝手にやってきて仲間を殺し環境を破壊し領土を拡大するアメリカ人や外国人は良い迷惑だ。自分の土地を守ろうとすると野蛮人扱いされ銃殺される・・最悪ですね。 そういう世界平和に繋がるテーマをズバっと切っているのは見事。 |
107.《ネタバレ》 なんか、素晴らしいですね。 雄大な大自然の美しさに圧倒されました。 広々とした大地の雄大な感じが良いです。 どこまでも広がる大空もなんだか偉大な感じがして、とても美しいです。 「ダンバー」が「狼と踊る男」へと変貌してゆく過程がとても面白かった。 「風になびく髪」がカッコイイなぁ。 名前が面白いよね。 「狼と踊る男」なんて、なんだか絵になりそう。 インディアンの神聖な雰囲気が素晴らしかった。 自然とともに生きているから、あんなにも神秘的なんですかね。 衣装とか、テントとか、みんなで火を囲んでいる感じとか、 とても良かったです。 バッファローの残骸の場面は酷いけれども、とても印象に残る場面だった。 ただ、長え。。。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 02:12:24) |
106.“ウルブズ”ってウルフのことだったんですねー! 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-15 19:35:30) |
105.見応えがありました。映像が美しかった。バッファローの群れが移動するシーンは圧巻。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-04 23:41:17) |
104.現代でこそ、メル・ギブソンら監督業でも活躍する俳優は多いが、 スターが監督業に進出するのが珍しかった1990年に一流スタッフを 指揮し極めて完成度の高い映像&ドラマを仕上げたコスナー。 その力量に脱帽である。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-06-04 00:57:55) |