479.エンドロールの使い方が今まで見た映画の中で最高でした。エンドロールって出演者やスタッフの名前を出すための観る側にとっては不必要なものだと思ってたけど、そんなこと一切ない。最高の余韻の残し方として必要とされている1つの「シーン」でした。内容的には間延び感はあるものの素晴らしいの一言 【amier】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-27 21:20:27) |
478.無抵抗のユダヤ人を跪かせ背後から射殺する、こういう非情なことが平然と行われていた事実を、感情を交えず淡々と描く。自ら経験を持つロマン・ポランスキーの思いが伝わってくる映画だ。 主人公のピアノに対する思いは、冒頭のスタジオ演奏で砲撃に遭ってもなかなか演奏を止めなかったことからも感じられる。それが隠れ家に潜むようになってから、ピアノがあっても音を出せず、まねだけで思いにふける。そしてドイツ人将校の前で弾く運命となる。あのときの将校はどういう心境だったのだろうか、そしてシュピルマンは・・・。 冒頭と最後に奏でられる哀愁に満ちた曲は、ショパンの夜想曲嬰ハ短調、遺作となった曲だが実に印象深い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-22 13:37:28) |
477.《ネタバレ》 ワルシャワ・ゲットー描写を正面に据えた珍しい作品であるとおもう。多分ゲットーの惨状はもっとひどいものだっただろう。力作だが、好きにはなれないのは内容上やむをえない。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-09-03 19:01:42) |
476.《ネタバレ》 観終わった後とくに何も残らないです。特別感動するわけでも何かを考えさせられるわけでもない。ユダヤ人がどれだけ迫害されたかなんて知識としては知ってるんです。でもそんなに長々と見せられても現代の、しかも日本に生きる自分には知識以上のものにはなりえないんですよね。2時間半程度しかないのですが若干長く感じました。中盤切りつめて2時間以内に収めてればもうちょっと観やすかったかも。実話モノ特有の物足りなさがあります。 ですが見応えはかなりありました。戦争シーンは勿論そうなのですがとくに終盤の将校の前でのピアノシーン。タイトルのわりにピアノシーンが少なすぎるっていう意見も多いこの映画ですがピアニストである彼が長い長い逃亡生活でピアノが弾きたくても弾けない…!ピアノのある部屋で鍵盤1つの音も立てる事が許されない生活、という状態が続いたからこそあの将校の前でのピアノシーンが生きてくるんじゃないかなあと思います。それをさし引いても若干冗長な気もしますがそこまでの全てがあのピアノシーンのために撮られていたんじゃないかと思うほどに見応えあり。一体シュピルマンはあの時どんな気持ちでピアノを弾いていたのでしょうか。必見の名シーンだと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 06:14:17) (良:2票) |
475.《ネタバレ》 私にとってピアノは、趣味以上≦特技以下。毎日2時間はひくようにしている。 この映画を見て一番思ったことは、『主人公はピアノがある部屋にいながらピアノがひけない(音を出すわけにはいかないから)。それがどんなに辛かっただろう。』 ピアノがなければよかったものを、隠れていた部屋にはピアノがあったという事実。 苦しかっただろうな、よく誘惑に負けなかったな。 それが印象的でした。 【バッハバッハバッハ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-29 19:29:48) |
474.《ネタバレ》 凄い映画だな・・・というか本当ドキュメンタリーを観ている感じ。 無知で未だに何故ここまでユダヤ人が迫害されなければならなかったのかハッキリ解らないのですが、何の躊躇いもなく虫けらのように(普通、虫けらを殺すんだって、もうちょい躊躇するもんだ)殺害されるユダヤ人・・・ 車椅子の老人が車椅子ごと窓から落とされる場面、対面するアパートから見ていた主人公の母が絶叫しますが、私も思わず『あっ・・』と言ってしまった。 観終わって何とも言えない気持ちになりましたが、こういう映画は必要なのでは・・・と。 ラスト、映画的には主人公を救ってくれたドイツ軍大尉を救えたら盛り上がるんでしょうかど、この結末でもありかな・・・と思いました。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-15 13:28:21) |
473.《ネタバレ》 うーん、ドイツ軍のユダヤ人への仕打ちが不条理だったということはわかるのですが、正直「そうですねぇ」としか言葉が出ません。それを訴えたかったとすれば成功ですが、映画としてはまとまりに欠けるような。シュピルマンが病院を追い出され、廃墟となった街に出る場面が見どころでしょうが、大空襲後の東京や大阪、あるいは原爆を投下された広島や長崎の映像を見る機会が多い者としては、つい「建物残ってるやんか」と思ってしまいます。 シュピルマンを助けた理由として、ホーゼンフェルトは「神の思し召し」と言っています。ドイツ軍が飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃に会っていたら、シュピルマンは簡単に撃ち殺されていたかもしれません。連合国軍に反撃され、ワルシャワにもソ連軍が迫っていた時期、ドイツ人はかつて自分たちが迫害していたユダヤ人のような立場に立たされた。この期に及んでユダヤ人を殺しても仕方がないということが、シュピルマンの命を救ったのかもしれません。そのことや運良く生きながらえたことを考えると、ユダヤ教徒ならシュピルマンを「ドイツ軍の悪行を後世に伝えるため、神が生き残らせた」と言うかもしれません。 まあ何にせよ、見ごたえはありますが、あまり共感とか感動はできない映画です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-23 17:44:19) |
472.《ネタバレ》 怪我した脚では、ピアノのペダルを、ちゃんと踏めないでしょ?細部の手抜かりがリアリティの欠如を生む。 【Snowbug】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-05-06 02:36:14) |
471.《ネタバレ》 長尺が気にならない秀作だとは思うのですが、前半に自らも悲惨な体験をしたユダヤ系ポーランド人ポランスキーの個人的感情が出すぎている気がするのです、仕方ないですけど。 それがあって最後の「地獄に仏」も生きてくるとはいえ、殺戮場面や残酷描写が多すぎる気がして。 シュピルマン目線で撮られた後半の市街戦も遠景であるせいで衝撃度は抑えられていますが、過剰な演出をしていない分現実感があり生々しいです。 必死に生き抜こうとするシュピルマンを演じるエイドリアン・ブロディは、細面の風貌が作品の重さを軽減し、淡々とした演技が灰色の死の世界に生命感を与えていました。 彼と音楽を通じてつかのまの「友情」を結ぶホーゼンフェルト大尉もよかった。 ナチス将校を演じることが多いトーマス・クレッチマンはいつもどんな心境で演じているのか知りたい。 祖国が過去に犯した過ちを、自分が演じることで少しでも償いたい気持ちを持っていてもおかしくはないです。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-07 14:46:54) |
470.銃弾と爆弾が降り注ぐ最前線で演奏を続けた音楽家の話、というストーリーを勝手に想像していたのですが、全然違いました。演奏シーンも少なく音楽への熱情も職業以上のものを読み取ることも困難で、主人公がピアニストである必然が全く読み取れません。「一般市民が戦火の犠牲になる」という観点ではチベット動乱であれ、ナヴィの虐殺であれエイリアンの襲撃であれ、あまたの映画が題材にしてきたものと変わりなく、この作品でしか表現されていないなにかを感じ取ることができませんでした。地が困ったさん顔のエイドリアン・ブロディは腹が減っても怪我をしてもピアノを弾いていても同じ表情なので、いまひとつ演技の上手さが伝わって来ません。 【さめがい】さん [地上波(字幕)] 5点(2011-03-26 13:59:45) |
|
469.《ネタバレ》 冒頭のピアノを弾くシーンで客席を映したショットがないことから、スタジオのような所なのか大勢の客が集まっているホールなのかがわからず、ちょっとした違和感を感じていたのですが、演奏を止めて客席が映し出され、逃げる時になって初めて全体が把握できるような演出になってしまっていたのが余り良くなかったように思えます。 いろいろと他のレビュワーの方のコメントを拝見しますと、過剰な演出が少なく真実に基づいて描かれているとの意見が大半だったのですが、自分にはそうは感じられませんでした。 適当に人を選び地面に伏せさせて頭を撃つシーンでは、画面の一番手前の人は本当に頭の禿げた人だったのか?血が流れる様を克明に見せるために頭の禿げた人を手前にもってきたのではないのか? また、女性が走って逃げているところを後ろから撃たれて背中を丸めるようにして倒れたシーンの後、シュピルマンが死人のふりをして追っ手をやり過ごしましたが、本当にその女性の傍を這って行ったのか?その二つの出来事は本当に一連の流れで起こったのか?バラバラのエピソードをひとまとめにしたのではないのか? 何故、こんな馬鹿げたような疑問をでっち上げるのかというと、この両者にカメラワークの問題があり、前者は明らかにシュピルマンの目線の映像ではなく血を流した頭のアップの映像ですし、後者はシュピルマンの這う姿と背中を丸めて倒れている女性を同じフレーム内に収めることで過剰な“生と死が隣り合わせ”な映像になってしまっていて、カメラの位置関係や編集などを考えると真実をありのままに捉えたような映像には見えませんでした。 いずれのシーンも、真実はその現場に居合わせた人にしかわからないですし、真実をそのまま描くべきか、それとも手を加えるべきかという議論になってしまいますが、少なくとも故意的な演出の意図をもって撮られているのは明らかだと思います。 それと余談ですが、部屋にかくまわれている時、音を出すなと言われた直後にピアノが姿を現すという、このストレートすぎる展開も面白いとは言えないと思いました。 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-20 00:11:08) |
468.《ネタバレ》 映画の中では、主として「迫害する側」は「Germans」と呼称されている。 つまり一般的ドイツ人を指す。ポーランド・ユダヤからすれば、恐怖の対象はナチズムに同化していた「ドイツ国民の大半」及び非ユダヤ系ポーランド人であり、つまり被迫害体験者たる主人公らにとっては「ナチス」も「国防軍」も同じ穴のムジナということだ。 終盤で灰緑のコートを着た主人公が「ドイツ人」として憎悪されポーランド兵に誤射されそうになるのをみれば一目瞭然だろう。 「ナチス=悪」、「国防軍=良識的軍隊」といった安易な二分法は大戦後の東西冷戦構造の中で西側がドイツを取り込み、再軍備する必要上から生まれた認識であり、「ナチス」のみをスケープゴートとすることで旧ドイツ国防軍を免罪し名誉回復させる、いわゆる「冷戦トリック」というべきものだ。 当時のいわゆる西側プロパガンダ映画の数々がこの認識を補強するために機能している。この単純な二元化の危険性は、個々の人間を無視し、組織・集団で人間を括り、その罪を集団責任化してしまうことにある。それは映画にあっては、個々の人間を観ないことを意味する。 本作の中で、ドイツ軍将校は「国防軍」だったから主人公を助けた訳ではない。帰属する組織に関わらず、ウィルム・ホーゼンフェルト大尉個人の良識に基づき、助けたのである。 実体験者たる原作者も、監督も当然そのように「人間」を描いている。 フィクションであれ、ドキュメンタリーであれ、画面の細部に浮かび上がる真実の断片は疎かに出来ない。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-01 21:09:21) |
467.《ネタバレ》 主演の俳優が吹き替えなしで、実際にピアノを弾いているシーンは感動。 車椅子の老人がベランダから落とされるシーンを見て、ナチスの迫害は本当に容赦がなかったんだなと改めて感じた。 戦争映画としては秀逸。 |
466.《ネタバレ》 想像を絶する数々の出来事と奇跡的に生き残った主人公。この映画を見て生きることの重要さを再認識しました。主人公は逃げてばかりですが、逃げるしかないというのが伝わってきて、最終的に生き延びれて本当に良かったという気持ちになった。一方で主人公を助けた将校が助けを請う立場になって生きることを渇望している様子に胸が苦しくなりました。戦争を考えさせるという意味で意義ある映画だと思いますし、シュピルマンが生き残ったからこそこの映画が存在するということを考えるとさらに価値を感じます。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-16 17:03:58) (良:1票) |
465.《ネタバレ》 いろいろと自分には無理でした。坦々とあの当時の悲惨さ惨さを見せられて、ピアニストが弾く曲は地味で(聴く人が聴けば素晴らしいんでしょうが…もっとテクニカルな曲だとうれしかった)助けてくれた人間なんておかまいなし。戦争モノはもともと苦手ですが、それとはまた違ったもやもや感の残る嫌な映画でした。 【なこちん】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2010-12-19 18:59:10) |
464.《ネタバレ》 全体に地味でしたが、実話ものだけに過剰な演出がないのはむしろ良かったと思います。 人があっさり殺され、遺体が当り前のように転がる・・・これらはそれほど惨さを強調する描写がされていないのですが、それが反対に戦争の惨さを増幅させていました。 ドイツ軍人は重要なキーマンであると思いますが、それほど印象には残っていません。これも話を大げさにしていないためであり、美談を押し付けていないところが良かったと思います。 最後に立場が逆転して、そのドイツ軍人が救いを求めたところ・・・あれは日本人的な感覚かもしれませんが、ちょっと美しくはなかったです。 【午の若丸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-14 09:31:59) |
463.シュピルマンもホーゼンフェルトもこの映画で知りました。重苦しいから何度も見ようとは思わないが、一度は見るべき作品だと思う。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-20 21:25:03) |
462.《ネタバレ》 上映時間148分、正直観る前は心配でした。 「ただ逃げているだけの単調で起伏の無いストーリー」 「それでなくとも陰気な空気に気がめいる」 「そもそも息すら殺して潜まねばならない主人公がピアニストである必要があるのか」 すべてごもっともです。でも、惹きこまれたんですよね、私は。 多分それは、ツクリモノである映画がギリギリのリアリティを追求したからなのだと思います。つまり、この手の話にありがちな「お説教めいた主張」や「泣かせどころの不自然な強調」、「安易なラブ・ストーリー」をことごとく排除した結果の感動なのだと…… 恥ずかしながら最後にこの作品が実話に基づいていることを知りました。 でも本作は、「実話だから」というのと「リアリティがある」「感動する」というのは全く別のものなのだということと実感させてくれる作品、です。 久しぶりに何度でも観たい佳作に出会えたことに感謝! 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-12 18:10:49) |
461.エイドリアンブロディは痩せこけてみすぼらしい役をやらせるとハマりますね。最高でした。音楽。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-19 17:36:33) |
460.俺もビンボーな頃はこんな生活だったな…。もちろんドイツ軍には狙われていなかったが。 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 9点(2010-07-09 00:43:44) |