12.《ネタバレ》 中村義洋という監督さんは、安定してますね。ハズレが無い。
どれも今一歩な面がある事はありますが、見終わった時にいつも
何かの暖かい感情を残してくれる監督さんです。
大した役でもないのに、そうそうたる顔ぶれのキャスト陣。
監督の人柄にもよるのかな・・。
観ている途中は、時系列が理解できず、山中での殺人事件と
ネット利用犯罪が、同時期かと勘違いしていました。反省。
自分のような鈍感な人は、字幕表示してもう一度観る事を
おすすめします。
前後関係がワカラナイと、彼らの動機というか、病死した
少年への思いが空振りです。
他の監督だと、その辺の説明に時間やセリフを追加する処を、
中村監督は、いつもサラリと流すので、置いていかれてしまう。
要は、ここまでの大事件にした事で、少年の父親が一体誰なのかを、
日本の警察を本気にさせて、全国民から探し出してもらった・・?
まあ、フィリピン人の子供が懇願しても、こんな途方も無い調査、
誰も動いてくれるわけも無いのが世の中の現実。
彼らはその後の追い込まれた状況の中で、自分達がやるべき事は
これしかないと決起してしまった。
そして、ラスト。親友を得るのが夢だったゲイツは、親友の為に
あえて犠牲になる事を選択。それを知った時の仲間たちの供述。
犯罪者達の心が響きあい、捜査担当者までも共鳴していく展開。
この映画(原作)は、結構深いかも。
気が付けば、他の映画「ヒミズ」で、染谷君が泣きながら走る
ラストシーンを、また観たくなってました。無関係ですが・・