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ゴジラ-1.0

[ゴジラマイナスワン]
(モノクロ版タイトル:ゴジラ-1.0/c)
GODZILLA MINUS ONE
2023年上映時間:125分
平均点:7.08 / 10(Review 119人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-11-03)
公開終了日(2024-05-01)
SF戦争ものシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2023-07-13)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-11-12)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト神木隆之介(男優)敷島浩一(戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。)
浜辺美波(女優)大石典子(焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。)
佐々木蔵之介(男優)秋津淸治(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長)
山田裕貴(男優)水島四郎(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習い)
青木崇高(男優)橘宗作(戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物)
吉岡秀隆(男優)野田健治(戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物)
安藤サクラ(女優)太田澄子(敷島の家の隣人。戦争で子どもを亡くしている。)
遠藤雄弥(男優)齋藤忠征
飯田基祐(男優)板垣昭夫
田中美央(男優)堀田辰雄
阿南健治(男優)
水橋研二(男優)
奥田誠治(男優)
マイケル・アリアス(男優)
橋爪功(男優)(ノンクレジット)
金田明夫(男優)(ノンクレジット)
笠井信輔(男優)爆風を浴びる兵士(ノンクレジット)
篠井英介ラジオのアナウンサー
笠井信輔ラジオのアナウンサー
早織
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
伊福部昭「ゴジラ」/「モスラ対ゴジラ」/「キングコング対ゴジラ」
作詞菊田一夫「とんがり帽子」
作曲古関裕而「とんがり帽子」
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
録音柴崎憲治(音響効果応援)
照明上田なりゆき
その他マイケル・アリアス(劇中モンタージュ監修)
読売新聞社(新聞提供)
阿部秀司〔製作〕(献辞)(ゴジラ-1.0/c)
あらすじ
戦後間もない焼け野原となった東京。特攻隊の生き残りである復員兵の敷島浩一は、空襲で両親を失い、悲しみに暮れながらも一部が焼け残った実家で、偶然出逢った大石典子と赤ん坊のアキコと3人、ギリギリの生活を送っていた。それでも浩一の収入が安定し典子も働き始め、日々の暮らしに明かりが差し始めた矢先、突如東京湾から巨大な怪獣が出現、復興し始めていた東京を蹂躙する。そしてその怪獣は、かつて浩一が南の島で襲われたゴジラに他ならないのだった。軍備も失い、米軍の十分な協力も得られない中、日本国民とゴジラの凄絶な闘いが始まる…。 第96回アカデミー賞では邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞するとともに、山崎貴監督は55年ぶり、史上2人目の同賞受賞監督となった。
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99.《ネタバレ》 映画館で1回。AMAZONで2回見た。で、感想を書く。

テーマは面白い。戦争でボロボロの日本でさらに害獣の被害が増す。それに対しての日本人の対応。
と、書けばまるでプロジェクトXである。田口トモロウの声が耳の奥で鳴る。

今で言うならPTSD、戦争後遺症に悩む主人公。空襲後の世間を危ない綱渡りであがく典子。しかも子供がいる。しかもだれかわからない人の子。

まあ、昔叔母や母に聞いて、そういう人が幾人かは居た事は聞いている。結婚式にてようやく”養女”と分かった人とかね。
ただ、令和の時代それをつついても映画にならんわな。でもそういうことがあったという子は日本人は覚えておかねばならんがな。

今も、ウクライナや中東で起こっている事だろうからね。

嫌事を言えば、神木氏の演技がラスト前には、なんか粗暴。やる気は見られるけど、ほとばしるものが少ない。妻は「怒りのエネルギー。てのは他から見て明るくは見えないよ」うむ。それならまあ、ぶっきらぼう的な、粗暴なふるまいは理解した。が、エイガ、シャシンとしては×だろうな。この辺は判断を緩めるわ。

ゴジラの造作、VFX。これには頭が下がるわ。確かにいい仕事だったし、映画の歴史の中でも監督が視覚効果の賞をもらうのは、かの、キューブリック以来だという。これには拍手だよな。

予算が安いとか人海戦術とか、”コストの安さ”をマスコミが言うが、映画というのはアイデアと画角。つまりはエズラ。絵面。でしょ? マキノ時代からの提言やがな。それが良かったわけである。

この賞は歴代のSF/ファンタジー作品が受けて居るから、まあ最高の誉め言葉と受けておこう。た・だ・し、”視覚効果”であり、作品が最高!ではないからな。

でも、役者さんとしてこれは秀逸。いい仕事。と思えるのは、新生丸艇長、秋津役の佐々木氏。隣のオバちゃん、太田役の安藤さん。整備兵橘役の青木さん。かなぁ、5点以上のお人は。

野田博士の吉岡氏はまるで三丁目の茶川竜之介であったな。

ともあれ、歴代のゴジラ映画としてはなかなか秀逸。ミリタリーマニア的な考察はゆっくり楽しめばいいのでそれは採点しない。
重巡洋艦の砲撃を至近でくらって生きている動物。それだけを見ておいておくれ。

さて、二回見ても銀座で逃げ惑う人の中に、”橋爪功氏”らしき人が居るんだが、、、ようわからん。それはまた今度見た時に探すか。

最後に、俺の親父は昭和4年生まれ。終戦時16歳。海軍特別少年兵。には採用されず、軍から金の出ていた民間主導の”海事学校”(名称はうろ覚え)に入っていて、姫路で終戦を迎えた。戦闘には参加していない。

だから、『おれ、戦争に行ってねえんだよ』の水島四郎=山田裕貴氏 は父と同年代なんだろうな。
朝鮮戦争での”輸送船の仕事”を断って、ミシンのセールスをしていたらしい。それは母と結婚したくて金を貯め&死なないためだ。

俺の親父のもう一つの戦後史。そんな妄想を見せてくれたこの映画に7点。
亜輪蔵さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-12 12:36:02)
98.《ネタバレ》 あのー、奥田瑛二さんの娘さんなんですが、復員してきた主人公にべんらんめい口調でなじるのが板についてなくて残念でした。演技派で鳴らす彼女にしては、もう少しなんとかならなかったんでしょか。

ヒロイン役の女優さんは他作品ではうっとりするくらい美人なんですが、今作では顔の輪郭がぼやけ、まぶたも腫れ、全体的にむくんでいる印象であんまりきれいじゃなかったです、すいません。寝不足で疲労がたまった状態で撮影したんでしょうか。あるいは、終戦直後の悲惨な境遇を表現するために、美しさを封印したのでしょうか。

そして、他の出演者ですが、
船長さんと学者さんは「今、私こういう演技をしてるんですよ」感が鼻についてしまって、しんどかったです。
「衝撃に備えろ!」の艦長さん、足を痛めた整備工さん、そしてヘタレの主人公あたりが及第点の演技だったと思います。
とくに、ヘタレさんが独特なフォルムの戦闘機を操縦しながら、若干うれしそうに外を見るところが好きです。


全体的に満足しましたが、1点だけすいません。

ラスト近くでタイトルロールに対して敬礼するのはどう考えてもおかしいですよー。
だって、東京で大殺戮を犯したわけでしょ。
大勢の人を死においやったそんな対象に敬礼なんかできますか、普通。
敬礼してる人の中には、親せきや知人が銀座で巻き込まれて命を落とした人もいるかもしれませんよ。
自分の親しい人を殺した犯人に敬礼なんかできますかって言うんですよ。

失礼いたしました。
大通り・ヘップバーンさん [映画館(邦画)] 7点(2024-05-09 12:08:46)
97.《ネタバレ》 劇場で観よう観ようと思いつつモノクロ版も含めて観る機会なく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞。いの一番の感想は「劇場で観なきゃダメ!」です。別にアカデミー賞獲ったからどうのこうのということではなく、このビジュアルとサウンドは大画面と大音量じゃなきゃ50%も生きないと思うところです。

そして肝心の作品内容としては、ヒューマンドラマ寄りの物語的には、或いはゴジラの造形的には、元祖以外の殆どについてはリアタイ組のド昭和世代としては若干と言うか相当思うところはありますが、何にせよ圧倒的な視覚効果と音響効果への評価を優先しつつ、美波さんの美しさと可憐さ、アキコ役の子の素朴な演技、サクラさんの脇なのに強烈な存在、重巡洋艦「高雄」の雄姿、幼き頃ハセガワのプラモデルで愛でた幻の局地戦闘機「震電」の雄姿、等々には全ての不満点を忘れさせてくれるものがあり、結果満足した次第です。

この際納得行かないところは書くのを止めます。退屈など全くせずに楽しんだことは確かですから。8点献上します。

(追記)不満点は書くのを止めると言いつつも一点だけ。ラストの美波さんのうなじシーンは要らないだろうなぁ…。まさかのサンダとガイラ状態の続編なんぞは観たくないので、ってあるわけないか。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-09 11:24:06)(良:2票)
96.《ネタバレ》 私が見たかったのは怪獣映画で、人間ドラマじゃなかったんだよね。
前置きが長すぎていつになったらゴジラが出てくるのかそればっかり気になりました。
神木君は好きなんだけど、今回の特攻隊役は今ひとつだったかも。他の人も含めて、兵隊さんはやっぱり坊主だよね。
船はぶつかってまで交差する必要があったのかな?
ワイヤーが切れそうなのに小型船が集まったら引っ張れるってちょっと…。
浜辺美波の脅威の回復力。ゴジラ効果ですか?なんか理由側からにけど偶然なら他にもいっぱいいそうですね。
アカデミー賞とかで期待したけど、やっぱり賞とか当てにしたらダメですね。
木村一号さん [映画館(邦画)] 5点(2024-05-06 20:36:53)
95.《ネタバレ》 ゴジラのシーン、海のシーンはすごかったですが、人間ドラマのシーンは?? 
あと、ゴジラを呆然と立って見上げる人とか、横に逃げればいいのにゴジラが追いかけてくる方、追いかけてくる方に逃げる人とか、ちょっと理解に苦しみましたが、ゴジラ映画のお約束なんですかね?
コテコテのド昭和映画だったので、これが外国で上映されてうけたんだ、というのが不思議に感じました。日本人が見ると泥臭い感じがしても、外国では新鮮に見えるのかな?
ド昭和の雰囲気がよくできているとは思ったものの、納得が行かなかったのは、新しく見つかった仕事について説明するシーンで出てきた紙です。あの時代の紙にしては白すぎるし、A4を三つ折りするようになったのは、もっと後の時代だと思います。
VIVANTのラスボス橋爪功が銀座の群衆の一人として出てきたのは、これからどんな役回りかと思ったら、ほんとにそれっきりのただのエキストラでした。
典子の首のアザのシーンは初見では気づかず、ネットで情報を読んで見直しました。髪の毛と似た感じで、気づかなかった人が多かったのではないかと思います。
チョコレクターさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-06 15:59:27)
94.画像は良かったですね。評判通りでした。
物語は特に印象に残る部分はありませんが、画像の良さで最後まで楽しめます。
東京ロッキーさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-06 13:43:34)
93.《ネタバレ》 東宝がある限り、ゴジラは何度でも復活する。

人間の手垢にまみれたゴジラだが、BGMにあのテーマソングが流れた時は、威風堂々。
世界観、ゴジラの描写はまあ良しとしても、人間の描き方が、どうにも引っかかる。
結局この辺のすり合わせがうまくいかないと、いつまで経ってもよい作品にはならない気がする。
ろにまささん [インターネット(邦画)] 4点(2024-05-06 04:40:57)
92.《ネタバレ》 ワトソン、ホームズ名コンビの演技が作品のキモ。前半はだるい脚本でなんとも嘘くさい展開に白けてしまったが、浜辺美波が消えてから俄然話が面白くなってくる。後半は息もつかせぬ展開で、前半のだるい伏線を次々と回収して最後は見事なハッピーエンド。不覚にも泣いてしまった。それにしても伊福部さんのテーマ曲は素晴らしすぎた。伊福部さんのテーマ曲にプラス2点、泳ぐと可愛いゴジラにプラス1点。
ブッキングパパさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-05 21:08:35)(良:1票)
91.《ネタバレ》 うんうん・・・なかなかな佳作ではないでしょうか?(名作ではない)
序盤から観客を引き込む要素もありましたしね。
ただ相変わらずの日本映画的な人間ドラマが長く、ちょっと中だるみ気味。
しかし東京銀座の破壊シーンは流石のアカデミー賞、めっちゃよかったです。
シンゴジのような「動きの無い」ゴジラではなく、ハリウッド版に近い「動ける」ゴジラが大暴れして見ごたえ十分でした。
でもラストのゴジラ復活を示唆するシーンは良いとして、典子さんの首筋の異変は正直いらなかったのでは?と思いましたが、次回作への伏線でしょうか?
わたたさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-05 01:18:14)
90.う~ん これは映画館で観ないといけないヤツだった..物語は単純..映像はすごい..ただそれだけ..ツッコミどころ満載..演出がひどい..期待ハズレだったかな..残念..
コナンが一番さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-04 22:23:47)
89.《ネタバレ》 なんだ、これ。その1.戦争で死ぬのを嫌がる特攻兵。永遠の0以後の流れか。ばかばかしいわあ。思えば、この映画を作っているやつらは俺より若い。
その2.原爆が落ちる前からゴジラ登場。新ゴジラ以降の流れか。

1時間2分12秒。相変わらず、だな。がっかりさせ過ぎ日本映画。
主人公が叫ぶ。
こういうダサい表現ができるのが日本映画だ。格好悪すぎる。
こ~さんを押して助けた典子が、自分は吹き飛ばされたのだと知る主人公。慟哭と言うには、軽すぎる。つまりさ。軽すぎるからこそ!
慟哭場面では、叫ばせないのだ。(一番新しい記憶ではFury Road。だが、どうしようもない場面以外では、そもそも叫ばせたり、泣かせたりしない)
今回も同じ。
主人公に叫ばせる必要など、どこにもない。

出来ることは全部やるんだ! と、艦長。
うん、このセリフはいい。ところが、である。その直後が悪かった。

1時間51分。とうとう打つ手がなくなった時、仲間が続々と集まって来る。相も変わらず日本的美談。(アメリカがこれに影響されたのは滑稽であった)
いい加減、そういう妄想やめろよ。疲れるやつ等だ。

このあとが更に悪い。水島上等兵(違う)特攻。いやあ、もりあがらねえ・・・
古いんだよ。

このあと、トリックがあって、またしても[生きろ]とのメッセージ。
ああ、つくづくダルいわあ。もう、うんざりなんだよ。
(そもそも[生きろ]とのメッセージそれ自体が、現代人に死を恐れさせるように仕組んでいる罠にしか見えねえ(誰も得しないのに)。もはや、ヒトは簡単に死なない。老人がなかなか死ねなくなった結果、トシを取ることにも、生きることにも意味を失っているというのに)
(俺は手塚的死生観を持っていて、死と生とは対であり、痛みも死も必要なものだと考える。だが、ヒトは痛みのない社会を求めた。その結果、痛みを消し去った。だが、本当は見えなくしただけ。だって、見たくないんだもん! ガキどもめ)

その後、彼女が生きていたとか続くわけだ。
つーか、最初からとことん面白くなかった。しかし、おそらく、この映画はウケたのだろう。児戯がウケるのが国民性だとでも言われているかのようであった。

ま、アレだ。完全にローリングストーンズ化していた。偉大なるワンパターンという点で。。。
おら、はじめちゃんさん [インターネット(邦画)] 2点(2024-05-04 07:40:19)(笑:5票)
88.《ネタバレ》 映像目的で見ましたが結果として楽しめました。
なおAmazonPrimeで視聴です(ありがたい)

序盤で船に乗った際に、キャストがくっそ豪華で
主役張れる人たちばかりで
キャストだけでも結構お金かかってるなぁって思いましたが(笑)

映像的には想像以上に良く出来ていて
ロングショットでも人が動いている様は
妙なリアリティを感じました。

で、それでもいくつか気になることがありますが。

特には典子の件ですね。
あのスピードで飛んでくる瓦礫は
もはや散乱銃みたいなもんなので、運良く生きている事は考えづらく

綺麗にフリのあったゴジラの超回復のような回復力だったり
妙な痣があったりで、ゴジラのような状況になったとすると
若干理解できますが、そもそもどのタイミングでその状況になったのが良くわからないのと

回復力がある系の作品ではコアが壊されたら消滅するパターンが多いですが
そのパターンはないのか。というところです。

ゴジラの誕生は核実験とかが原因なので
ゴジラとの対決は引き分けかゴジラサイドが勝たないと
核実験とかのアンチテーゼにならないので、死なないだろうとは思ってましたが

典子のように粉々になっても復活できるんであれば
なんかいい感じで終わってますが、すぐ復活してこの後世界が崩壊してしまうのも時間の問題って感じで
ハッピエンドじゃないよなぁ思ってしまいました。

あと、戦後二年の日本の状況を良く分かってないですが
あんな作品を実行できるぐらい復興してたんですかねぇ。

という感じですが、まぁ、楽しかったので8点で
シネマレビュー管理人さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-04 00:17:42)
87.《ネタバレ》 1954年のゴジラが戦争被害(具体的には東京大空襲・けして獣害や天変地異の類ではない)の再来を描くことで
その記憶もまだ生々しい観客(怪獣というこの世に存在しないものに対する感情をどうとればいいかまだわからなそうな)に
恐怖を否が応でも植え付ける試みをしているのに呼応するように
今回は焦点を主に「死ぬことができなかった復員兵の戦後」に絞ることでまた違った戦争の暗い側面をゴジラに表象させてきた。
といっても行われている厄災描写はこれまでのシリーズと大差はなく、東京を暴れまわるのもなんら新しい試みは感じられず実はもう結構飽き飽きしているのだが、
海戦のVFXは巡洋艦の砲撃の描写が男心をくすぐり、かっこいい。それだけでも一見の価値あり。
ただしオブジェクトが破壊されるたびに異様に煙ってよく見えなくなるのは予算の都合か、見た目が派手になるからそうしたか
他がいいだけに気にはなった。
ゴジラがやはり象徴的過ぎてほとんど神か悪魔かといった風で生物に思えないのは仕方ないのだろうか。
逆に大戸島でのゴジラはほぼジュラシックワールドで、ぐっと恐竜に寄せてきているためか、映像的にはよくできているがこれまた新鮮味はなかった。
それでもVFXはこれまでのゴジラでは抜きんでて良い出来に見える。
もっともよかった点は監督が己のできることをよく理解していて、その土俵に立って映画を撮ったというところか。
最後の脱出オチ。いくらなんでも脱出装置があることを説明しない理由がないだろと突っ込むより先に、
説明受けてないのは我々観客だけだったことを知らされ、ニヤリとさせられた。うまく感情をコントロールされた感があって、すいやせんといったところだ。
だからか、彼女が最後に生きていたことが判明しても、それはそれでファンタジーだし、ということで気持ちをコントロールされたように思える。
でも生きていた典子はゴジラの再生細胞の力によるものだとしたら、ゾンビみたいな感じかな?
好みでいえば、その救いは不要かなとは思うが。希望に満ちることが戦争の終結ということなら、監督の好きに作っていい作品だから。ということである。
うまシネマさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-03 22:09:47)
86.《ネタバレ》 主人公の成長や登場人物たちの絆など王道の展開を詰め込んで、万人に受け入れられる及第点の映画だと思います。ゴジラもすごい迫力で暴れまわります。人間ドラマ7割、ゴジラ3割くらいの割合だったので、もうちょっとゴジラのシーンが多くても良かったかなと思います。ところで、わだつみ作戦ですが実現可能なんでしょうか?それと仲間の船で引っ張るって可能?そこは観ながら「おいおい」とツッコミをいれちゃいました。でも、まあ若干の不満があってもマニアでなければ十分楽しめる映画だと思います。
ぽじっこさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-03 19:59:03)
85.《ネタバレ》 一度レビューを書いたあと、なぜこの映画が気に入らないのか理解できたのでレビューを書き直します

わかりやすいのでシンゴジラと比較しますが、シンゴジラでは映画の中の人間は基本的にゴジラに関係する話しかしてません。ずっとゴジラにフォーカスしています。

しかしこの-1.0の方は、基本的にゴジラと関係ない話ばかりしています。赤ちゃんがどうの特攻隊がどうの銀座のモガはサザエさんカットだよね云々、ゴジラが出てないシーンは基本的にゴジラと関係ない話ばかりしています。てかもはやNHKの朝の連ドラです。
「NHKの朝の連ドラに劇中イベントみたいな感じでゴジラが絡んでくる」それがゴジラ-1.0。
そんなのゴジラ映画じゃありません。
ゴジラなんだからゴジラの話をしてくださいよ

だってタイトル「ゴジラ」なんだよ?
関係ない内容がメインでどうするよ…


という事でこの映画は個人的に大嫌いです。
アカデミー賞受賞はおめでとうございます。嫌いですけど。
あばれて万歳さん [インターネット(邦画)] 3点(2024-05-03 16:25:10)
84.《ネタバレ》  遅ればせながらの鑑賞ですが、私、邦画のゴジラを初めて劇場で観たと思います。正直、失礼ながら、これまでの作品は、こども騙し的な特撮映画と思ってましたので、邦画でもここまで魅せてくれるんだなと、流石アカデミー賞を取られるだけあって、面白かったです。
 戦後の憔悴した日本の僅かな希望さえ絶望に堕とすゴジラ、理不尽な自然の脅威に必死に抗う人々の姿、自国の軍に守ってもらえないからこそ団結する民衆達。日本ならではの映画ですね。
 ただ一つ違和感があったのは、典子ちゃんの葬式が早過ぎたこと。亡くなったということを強調したかったのでしょうが、結果として遺体が見つかっていなかったのだろうから、完全に早とちりだよね。別な遺体を勘違いしたということだったのかな。その違和感があっただけに、疑い深い私は「生きてんじゃね?」と思ってしまい、最後のサプライズ感動も半減してしまったのでした…。
ノンさん [映画館(邦画)] 8点(2024-04-27 19:41:48)
83.《ネタバレ》 怪獣映画なんて、久々だ~と思ったけど、去年は午前10時の映画祭で「地球防衛軍」見てたなあと。あの時代の特撮と比べると、もう映画の質が雲泥の差だと思ったんですが、メイキングみたらCGがすごくなっただけで、現場の創意工夫は変わらないんですね。ほっとしました。映画はゴジラ部分と、戦後部分が(私からすると)上手くはまってなかったから、2本の別の映画を見た感じです。お得です。震電の駐機部分はとても良かったけど、飛んでいる部分が昔の円谷みたいでまだ技術力が足りないかなあ。ドラマ部分は、古き良き邦画をちゃんとリスペクトしていて、シン・ゴジラとは違ったテイストで面白かった。最後に、アカデミー賞受賞おめでとうございます。
えんでばーさん [映画館(邦画)] 8点(2024-04-16 07:28:04)(良:1票)
82.《ネタバレ》 正論を吐く理系官僚ということで財務省をいびり出されたインフルエンサーの某氏が「既に4回見たがまだ何回か見るつもり」と言ったので怪獣映画は子供の頃から嫌いでしたが見に行きました。主演はNHK の朝ドラで植物学者の役をやった神木くんじゃないですか。途中でゴジラは今まで日本の国土と国民を脅かした地震、台風、津波、B29(空襲)、原爆におまけの蒙古襲来を全部足したもののアレゴリー(比喩)じゃないのかと気づいてからは「ゴジラを倒すのがウルトラマンだったりしたらわたしは出口で観覧料の返金を要求するぞ!」と息巻きましたが幸いにしてそんなこともなく最後は国土を襲うどんな災難も他国のせいにはせずにゴジラの姿に結晶させて科学技術とチームワークで立ち向かい、決して他国のせいにしたりはしない、ましてや十倍返しにしたりしない日本人の賢さと優しさに感涙しました。さて、日本は第二次世界大戦の終盤で英米の科学者がナチスドイツを倒すために製造した原子爆弾の被害を被りましたが原爆製造で功績のあった科学者四巨頭(オッペンハイマー、フェルミ、ロレンス、コンプトン)の原子爆弾を日本に投下すべきか否かの議論には結論が出ず、議長のオッペンハイマーは「わたし達4人の科学者はそれぞれ一票の投票権を持つ市民でしかありません!」と結論を放棄してしまいました。では誰が広島・長崎の原爆投下を決めたかというと時のトルーマン大統領だと言うのは簡単ですがトルーマンに復讐することはできないし、トルーマンを大統領に選んだアメリカ人に十倍返しをするのは憎悪の連鎖を生むだけだし⋯結局ゴジラにしてしまった方が全て平和裡におさまるわけです。日本の周囲には大きな大陸国と小さな半島国が何をしでかすかわからない状態にありますが、これから何が起きてもゴジラを倒すつもりで対処できればと思います。
かわまりさん [映画館(邦画)] 8点(2024-03-20 19:10:20)(良:3票)(笑:1票)
81.《ネタバレ》 アカデミー賞効果で平日朝9時上映の回なのに劇場はほぼ満員。観客も春休み中の学生さんたちからシニアまで幅広い。公開半年過ぎても熱気というか活気がある映画館というのはやっぱりいい。

そして、それなりに日本映画を見てきた自分としては、オスカー受賞の特殊効果はやっぱり映画館で見て良かった。冒頭のジュラシック・パークもどきに「大丈夫か?」と心配になるも、巨大化した後の「見上げるショット」がものすごく効果的で、そして満を持しての「熱線」炸裂、そしてその爆風。かつて何度「ハリウッド顔負け」といううたい文句の日本製VFXにがっかりさせられてきたか。それが、今回はなんとオスカー視覚効果賞ですよ。なんと痛快なことか。

ただ、懸念だったドラマ部分はやっぱり自分はダメでした。「しゃべりすぎ」は山崎監督作品なので、やっぱりといったところでしたが、今作の主要人物「死ななさすぎ」はかなり気になりました。「生きろ」が本作のメッセージなんだとしても、「生きろ」と願った人は「死なない」というのは本末転倒というか。人ってほんとうに簡単に死んじゃうんです。びっくりするくらい簡単に。それを学んだのが戦時中の日本だったと思うし、震災を何度も経験した今の日本もそうでしょう。なのに、今作の主要人物は「死なない」。島で海で目の前でゴジラに遭遇しても、電車で宙づりになって落下しても、爆風に吹き飛ばされても、放射能を大量に浴びても、死なない。死ぬのは名無しのモブキャラばっかり。そんな設定のなかで「生きろ」って言われたって・・・・。主人公もその仲間もモブキャラも、みんな等しく生きて死ぬんです。その緊張感を欠いたまま、言葉ばかりが上滑りのまま語られる「命」の物語のどこに感動しろというのか。

あと連合軍占領期という時代設定がまったく生きていないのが残念。「国家主権がない」ってどういうことか。じゃあ「民間でやればいい」という単純な話ではないはず。でも「核」に頼らない「わだつみ」作戦のアイデアは評価したい。
ころりさんさん [映画館(邦画)] 4点(2024-03-19 16:38:13)(良:1票)
80.《ネタバレ》 米国アカデミーで賞を獲った契機のリバイバルで久しぶりの劇場鑑賞。
同時に、久しぶりのレビューです。

「シン・ゴジラ」は当時の我が国の安全保障体系を皮肉った、やや後ろ向きの映画でしたが、その思想には共感しました。
その後、ロシアが仕掛けたアレを契機に、我が国も(やっと)「侵略」への対抗策を(少しは)マジで考える姿勢をカタチにしました。
未だ改憲に至らないのは、心地良さげな口上だけで存続している野党に賛同する方々も一定数はいることと、
長期政権に胡座をかいた与党のバカ者が原因と理解しています。
おっと、レビューから外れていますな。

本作を観て感じたことは「フィクション」と云うジャンルの意義でした。
ゴジラの存在自体がフィクションですが、現代の創作物はそれだけをテーマとして成立させるのが難しい。
1954年製作の「ゴジラ」は戦後10年後の銀座を破壊しましたが、本作のゴジラは終戦から3~4年後の銀座を破壊します。
この5~6年の差には意味があります。
戦後復興がある程度は体を成した日本と、暗中模索中の日本の差。
これまで、スポットが当たる機会が少なかったタイミングにゴジラをぶつけることで、
新たな葛藤が生まれ、それが新たな物語になりました。
絶望に絶望を上書きするような存在が本作のゴジラだったと思います。
そんな状況下で、戦争を生き延びた人たちの対応は様々でした。
家族がいるから、と云う理由で戦いを拒否する方々がいます。それがオーソドックスだと思います。
同時に、我々以外にはやる者がいないと、再び戦いに臨む方々もいます。
それは、ドラマを成立させるためのヒロイックな選択にも見えますが、
同種の思想で命を危険に晒す場に臨む方々が実際にいることは、現在のウクライナ報道を見ていると分かります。

「フィクション」の存在意義は様々ですが、あり得ないものや状況を設定することで、
それに対応する人たちの態度を切り分け、強調する道具でもあるとも思います。
映画の大半はフィクションなので、これまでに観た映画のほとんどは上記の理屈で成立しているのですが、
本作には改めてそれを強く意識させられました。
日本人が普遍的に持つ、敗戦に対する感情が刺激されたからかも知れません。

「シン・ゴジラ」でも言及しましたが、本作でも伊福部昭のゴジラ楽曲が大活躍していました。
唐突ですが、先日、70年万博の「太陽の塔」の内部に入る機会がありました。
岡本太郎芸術に感じた「時代を超えた本質感」を、伊福部昭のゴジラ楽曲にも感じました。
本質を担保しているものは後世に残る。
言語表現貧困でちょっと恥ずかしい言い方になりましたが、私はやっぱり伊福部音楽ファンです。

ともあれ、アカデミー賞受賞、おめでとうございます、
と心からの賛辞を送らせていただきます。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2024-03-17 21:59:10)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 119人
平均点数 7.08点
010.84%
121.68%
210.84%
332.52%
465.04%
575.88%
62117.65%
72420.17%
82218.49%
91915.97%
101310.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.78点 Review14人
2 ストーリー評価 7.77点 Review22人
3 鑑賞後の後味 7.72点 Review22人
4 音楽評価 8.22点 Review22人
5 感泣評価 7.22点 Review22人
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【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
視覚効果賞山崎貴受賞 
視覚効果賞渋谷紀世子受賞 

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