10.報われない努力と失望、後悔、罪悪感等、マイナスな、でも現実的な感情が溢れ出てくる。それでも後味の悪さはあまり無かった。それがなぜかは分からないけど。 【ラーション】さん 8点(2004-02-15 00:53:46) |
9.ウディ・アレン作品って人間の本質に根ざしたテーマを描きながらも軽妙で洒落っけがあるところが好きなんだけど、残念ながら本作ではニヤッとするような箇所はほとんど無い。しかし、普通の人が普通に生きていて起こりうるいろんな<罪>を真正面から取り上げている点なんかは期待通りだった。 男と女の間で様々な罪(軽いMisdemeanorから重いCrimeまで)が展開するのだけど、根っからの悪人なんて実は一人もいなくて、それらの罪はあくまでもそれぞれがその時その瞬間を一生懸命に生きた結果なのである。 本作で語られる<罪>はあくまでも欧米のそれであって、無宗教な日本人代表のような私には実は本質を理解できてないのかもしれない。だけど、劇中で語られる”誰の心にもモラルの光はある”と言う言葉は心に響く。(日本の現実として、「法に触れなければ、バレなければ何をしてもいい」という考え方が以前より増えてないことを祈るばかり・・・) 監督・脚本家としてのアレンのすべての人に対する暖かいまなざしと、アレン演じる偏屈で冴えないポーカーフェイス男の視点との間に生じるギャップはいつもながら心地よい。 【じゃん++】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-01 02:29:28) (良:1票) |
8. 2つのストーリーの対比がミソである話なのに、対比されるような脚本になってなくて、淡々と双方が進んでいくだけなので、設定の意味がありません。 【Olias】さん 2点(2003-11-22 13:04:16) |
7.はっとさせられる映画でした。この映画を見てウッディアレンが大いに気になりだし、映画に対する考え方が変わりました。 【コーラL】さん 10点(2003-11-08 13:32:11) (良:1票) |
6.モザイク画のように、あらゆるエピソードから主題をくっきりと浮き上がらせるウディ・アレンの手法は驚異。盲目の人物は無限の視界を持っているが、眼科医の主人公は内面的には盲目である。彼の罪深く絶望的、かつ完璧な人生の物悲しさを、ちりばめられたユーモアが際立たせている。他の人物たちの滑稽な日常、失敗的人生が、逆に純粋でひたむきな人間性の尊さを描いており、真の幸福とは決して運命の巧みな操作のことではなく、全ては(もちろん、罪の重さも)心の内側にあるということなのだ。 【あっしゅ】さん 10点(2003-11-03 14:26:32) |
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5.宗教的とも哲学的ともいえるものがテーマだった。難しい主題のせいか、ストーリーも重苦しく、堅苦しく感じた。ユダヤ教にもなじみが無いので自分にはいま一つピンとこなかった。 【プミポン】さん 2点(2003-03-02 08:32:54) |
4.『努力する者は報われる』の反意、『努力しても無理なものは無理』的な映画。考え方の問題だが、賛否両論あるんじゃないかな。私はこの考えには『賛成』です。 【いかりや800】さん 7点(2003-02-16 13:59:07) |
3.小さな罪=浮気が大きな罪=殺人へと発展していく話。殺人を指示した眼科医は何のさばきもうけないし、ウディアレンが思いをよせる知的な女性は軽薄なアホプロデューサーと結ばれる。まったく神も仏もありやしないよ、という展開。淡々としているけれど実に深い話なので、何回か見るとまた違った感想をもつであろう。 【ちずぺ】さん 8点(2001-09-08 22:16:47) |
2.コメディ色は抑え目。見やすいけれどテーマは難しい。それでも最期の目が見えなくなった牧師が娘と踊るラストシーンにはなんだか感動させられた。 【くろさわ】さん 9点(2001-09-07 02:52:20) |
1.アレン主演作としては、意外とシリアスな命題を含んだ問題(?)作。基本軸はコミカルなのだけれども、あの結末にはやはりどこかウディ・アレンのペシミスト的な人生観が伺える。 【モーリス】さん 9点(2001-05-25 03:28:16) |