116.《ネタバレ》 密室劇でありながら超ハイテンションムービー。最初、12人が集まり雑談している間は、コチラにも余裕があるもんで、「オヤ、今、カメラの影が写ったのでは?」なんぞとイロイロ雑念も沸くが、議論が始まったらもう、やめられない、とまらない。作品のテーマは、“付和雷同”。言うまでもなく、真犯人は被告の少年に決まっておるのだけれども(笑)、とりあえず声の大きいヤツorよくしゃべるヤツがその場の雰囲気を決めてしまう。証人の鼻にメガネの跡があったなんて、当然だれも憶えていようハズがないのに、皆「ああ、そういえば・・・」となびいてしまう。陪審員制度って、こんなにオモロイ制度なんだね。ミステリならば、最後は真犯人がつかまってくれないと困るので、陪審員の中に真犯人がいて、探偵役がそれを暴いて終わらなきゃならないけど、本作は、あくまで、市民が陪審員としての責務を果たす話。穴ダラケの裁判を「穴ダラケだ」と指摘するだけ、という、いやこれが何だかサワヤカなんだ。最後になって初めて名前を名乗りあうというオチも気がきいてます。(あくまで民主主義の基本である「多数決」ではなく、「全員一致」というのがミソですね。多数決とは、“不満”を、質ではなく量でミニマムにすること。AかBかを決めるのに、「Aでなければ絶対困る」という“1人”と、「どっちでもいいけど強いて言えばB」という“その他全員”がいたら、大抵、Bが選ばれるというシステム。その“過程”に、この映画のようなドラマは生まれない。そのもたらす“結果”は、またある種のドラマを生みそうだけどね、うふふ)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-09-24 20:46:41) (良:1票) |
115.《ネタバレ》 三谷版を先に観たせいかもしれませんが… 5%くらい面白さが減ったかも 日本版は2号が白→黒→白だったのに対して こちらは8号が一貫して白だったのが良かったかな 【栗頭豆蔵】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-01 13:26:42) |
114.議論好きな方は十分楽しめるんじゃないでしょうか。 【norainu】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-08-12 18:32:05) |
113.《ネタバレ》 ○最終的に事実がどうであったかが描かれないのが良い。この制度上、事実がどうであったではなく、陪審員がどう判断したかが肝心なわけで、それを映画としてしっかり結論付けている。○女性こそいないが様々な人間模様が描かれており、こういう議論をあまりしない日本からすれば羨ましくもある。○ラストカットが偏見持ちの人間がいない場面のカットであるというのも興味深い。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-08-04 23:37:05) |
112.とにかく、一時間半夢中で見てしまいました。12人とたった一室の話ですが、それぞれのシーンに無駄がなく、最後まで緊張感をもって見られた。映像は何一つないのに、それぞれのキャストの日常が想像できて、その場にいる感覚で楽しむことができた。もちろん世の中には「大作」と呼ばれ語り継がれて映画は数多くなるのですが、こういった映画も同じように、後世まで語り継がれてくんだろうな、と思います。 【コスッタルイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-04 16:37:43) |
111.何回目の観賞か?何度観ても、何年経っても、色褪せない人間ドラマの名作。 一室で12人だけの映画。脚本、撮影、音楽、役者全てよし。当然監督も。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-04-10 10:58:51) |
110.脚本、演出、演技が上手い映画だった。見応えがあり白熱した展開に引き込まれました。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-03-14 22:14:10) |
109.殆ど一場面にも関わらず、こんなに釘付けにさせられるなんて、神がかりですね(笑)。ローリスク・ハイリターンの典型みたいな映画です 【兵頭信者】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-24 22:24:38) |
108.私ってば、鑑賞する際にあまりにもまぬけすぎる過ちを犯してしまった。LDで観てたんだけど、なんと裏面から観てしまっていたんです。やけに短く終了したなーと思っていると、面が切り替わってオープニングになり、初めて裏面から観ていたことに気づいた。しかし立場逆転は後半からだし、見る順序間違えてもものすごく楽しかった。 場面がほとんどあの部屋だけなのにずっと引き込まれた。 【Michael.K】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-17 02:38:15) |
107.最初から最後まで裁判所の一室での陪審員たちの討論を描いているので内容的にはものすごく地味なのにだんだん白熱していく討論に目が離せなくなり、引き込まれていった。シドニー・ルメット監督のデビュー作らしいが、今まで見たこの監督の映画(といってもこれを含めて3本くらいしか見てないが。)の中ではいちばん面白い映画だと思う。白黒映画なのも効果が出ていて良かった。ラストシーンも印象的。 【イニシャルK】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-04 19:33:43) (良:1票) |
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106.古くて白黒で低予算!だがそれがいい。脚本に拍手。 【名無しD】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-21 15:24:21) |
105.《ネタバレ》 8番陪審員は少年の無罪を信じていたわけではなくて、ただ単に神経質で細かいことが気になって仕方なかっただけなんですね。つまり無罪かどうか分からないが、有罪かどうかもまた分からないと・・・。結局、真実は誰にも分からんのですね。まぁ、そういった細かい話は抜きにしても、狭くて暑苦しい陪審員室の緊迫感と、一人また一人と「Not guilty(無罪)」に傾いていくカタルシスと、ラストの爽やかな光景は絶品です。 【mono】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 23:59:08) |
104.映画的な作品ではないけど、ある意味最高峰とも言える面白さ。そして面白いだけでなく、物事に対して自分が常にどうありたいとか、自分を顧みて考えた上で明日への活力を与えてくれる作品。時にこのような映画が産み落とされ、時代が変わっても鑑賞できることに感謝したい。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-20 06:39:47) |
103.《ネタバレ》 うまく作られている。1番印象に残っているのは4番が眼鏡の事を話しているシーンの後ろで10番の落ち込んだ後ろ姿。 【十人】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-20 02:26:25) |
102.ストーリーは最初から読めてしまうのに、それでも興奮してしまう。 十二人の男たちにしっかりとした個性があり、発言内容や態度の裏にそれぞれの人生 が透けて見えるところが面白い。 【Ruby】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-19 03:25:36) |
101.《ネタバレ》 個室の中だけでストーリーが進んでいくのに、90分間緊迫感を失わず見せる手法は素晴らしいと思いました。最後の最後に初めてお互いの自己紹介をするところなども上手いなと思いました。 あと「個人的な偏見を排除するのは いつも難しい」という台詞に妙に納得させられました。 【ジョー大泉】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-30 17:40:47) |
100.《ネタバレ》 ヘンリーフォンダの存在感。1人で11人の反対意見に立ち向かい「疑わしきは罰せず」のスタンスで、法廷証拠の矛盾を突き1人また1人と陪審員の気持ちを無罪へ変えてゆく面白さ。回らない扇風機に夕立ち。差別発言を繰り返す3番へ注がれる冷たい視線。休憩中に繰り広げられるユーモアある台詞の数々。白熱する主張と反論。限られた閉鎖空間のみの展開でありながら全く飽きさせないシナリオ。弁護士が展開をひっくり返す映画は沢山あれど、一般庶民(建築士!)である陪審員が先入観を取り払い、疑問を投げかけ無罪を決めるこの映画のスタンスは、まさに民主主義であり本当に心地良い。またこういう映画って普通12人の陪審員の内、数人だけが目だってあとはオマケみたいな感じになりがちですが、この映画は個性豊かな12人が見事全員存在感がある。本当に凄いエンターテイメントだと思う。冒頭で退廷の際に映る被告の目が何とも切なげで、すっかり観客側を同情させてしまうあの演出から、すっかり気持ちはフォンダ頑張れになる所もわかりやすくて好きです(笑)あと終了後に法廷を後にする際、初めて名前を言い合う8番と9番。また疲れ果てた3番が階段を降りる姿等、全編が1つの映画の線になっていて観終わった後、本当に爽快な気持ちになれます。限りなく10点に近い9点を献上します♪ |
99.《ネタバレ》 数年ぶりに観た。最終的にどうなるかは覚えていたから、楽しめないかも…と思ったが、とんでもなかった、逆に1点プラスで9点に修正。1対11の状況から8番さんが残りの11人に賭ける場面から、今度は有罪の材料をひとつひとつ覆していく作業。一人の男の熱意が徐々に伝わる…。無罪派が増えてくると安心しちゃうものだけど、本作はそうはさせない。不一致を申し出る可能性が浮上してくるからだ。緊張感は常に維持され、観る者の心を掴んで離さない。なんと濃い1時間半だったろう。さすが映画史に残る傑作、素晴らしい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-01-29 20:45:14) |
98.次作はオーシャンズ12のメンバーでリメイク。 【くまさん】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-01-06 08:48:13) |
97.《ネタバレ》 野球のチケットと回らない扇風機だけで、この緊迫した時間と空間を作り上げるなんてスゴイ!僕も会社で終業時間が近づくと(まだかなまだかな)とソワソワするクチです。みんな家に帰りたいばっかの状況の中で1人敢然と11人に立ち向かうのってすごく勇気のいることだと思います。12人だと票が割れちまうじゃないか、と思っていましたが、採決を決める13番目は誰か、言わなくても観ていれば分かることだと思います。よく考えると、皆どこにでもいる普通の人たちなのに、誰もがヘンリー・フォンダのように英雄?になれるから不思議なもんです。ひとり、またひとり、ミカン取りがミカンになるかのように無罪に考えを変えていく様は、論客でなくとも痛快さを感じると思います。おじいちゃん陪審員の癇癪が好転していて面白い。本人は本気で怒ってるんだけどなぜか笑ってしまいます。「ところであんた、名前は?」この一言で僕の開いたままの口がさらに開いてしまいました。日本でも裁判員制度について議論がなされていますが、この映画を観るとさらに賛否が分かれてしまいますね。 |