5.主人公のひたすら生き延びようとするその執念に圧倒されました。大仰な音楽も演出もなくリアルな分静かに深く感動した。 【cherry】さん 10点(2003-02-22 16:34:36) (良:1票) |
4.最初、ラブストーリーものだと思ったら…ひたすらむごいっす。差別ってもんじゃないっすよ。あれは。 【つばき】さん 10点(2003-02-22 10:23:23) |
3.今まで見てきた映画のなかで一番衝撃を受けました。映画を観る以前に原作者の手記を読んでストーリーは知っていましたが、極端な脚色もなく原作を忠実に映像化しようした努力がうかがえます。ただ、残虐なシーンが淡々と日常茶飯のように描写されていて「シンドラーのリスト」を見るに耐えなかった人にはあまりオススメできません。ピアノが大好きな自分にとっては、主人公が目の前に置かれたピアノを弾きたくても弾けない状況におかれながら空想で音楽の世界に浸るシーンでは、彼の心情が強く伝わってきてつらくなりました。特にクライマックスのシーンのショパンのバラードにはただ感動して涙が止まりませんでした。ピアノとショパンが大好きな私にとっては一生の記憶に残る映画になりました。戦争によって本来持っている良心を麻痺させてしまう人間の脆さや悲しさや極限状況に置かれた人間を支える力にさえなる音楽の持つすばらしさ、色々と考えさせられる内容でした。ラストシーンで、飢餓で瀕死状態のシュピルマンを救ったドイツ将校がワルシャワを去る瞬間に自らコートを脱いでシュピルマンに渡して言った言葉は強く印象に残りました。映画に出てくるような荒廃した極限の世界をたった1人で5年もの長い間生き抜いた主人公をみて、ただ幸運によって生き残ったのではなく、目に見えない力によって生かされたのだとすら感じました。戦争を生き抜いて、戦後に作家ではない彼が克明な手記を残し、そしてそれが映画化されて世界中の多くの人に知られるようになったことを思うと、つくづくそのように考えてしまいます。見た後に気分が晴れるまでに時間のかかる映画ですので一人で観に行った方がよいかもしれません… |
2.個人的に戦争映画が苦手な私でしたが、ストーリーにひかれ見に行きました。戦争映画というよりは、ピアニストであるシュピルマンが、どのように戦争の中で生きたかという自叙伝的な内容でした。エイドリアン・ブロディ演じるシュピルマンを通して、生きるということの残酷さが痛いほどに伝わってきました。戦争において、善悪はないという描き方も今までの戦争映画とは違うなと思いました。生きるということはどういうことかを考えさせられました。とにかく、ひとりでも多くの方に見て欲しい映画です。そして、エンドロールで流れる映像には圧巻でした。 【はがっち】さん 10点(2003-02-17 22:49:40) |
1.良かったです。ユダヤものの映画って一杯見てきたけど、これが一番差別の恐さを感じました。最初から最後まで、痛々しく見入ってしまいました。これが現実の話だって考えるとぞっとします。争いの激しい中近東のニュースで「国民のために戦う」っていうのが写ってたんだけど、その行為が理解できなかったんです。でも、この映画を見て、戦争の実体がわかったって感じです。最後のドイツ兵が出たところで、ドイツ兵も同じ人間なんだって言うことも考えさせられたし。戦争・人生・正義等を考えさせられる傑作なのではないでしょうか。 【とーる】さん 10点(2003-02-16 14:26:08) |