107.《ネタバレ》 映画が終わり家路に着く際、♪アイスィィィィ~~~~ンギインザレィンンン♪と口ずさみながら軽快な足取り(俺アレックス)で、道端のダンボールをトルチョックした時、中にビールケースが入っていてのたうちまわりました。 悪いことはダメだね。 【マミゴスチン】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-08-28 05:08:08) |
106.ハマアユの「カナリヤ」のPVのメイクは多分これのぱくりですかね。おそらく世界共通だと思うんですが、芸術や趣味の最高峰って「旅行と映画」だと思います。うっかり趣味と言ってしまうとどこか後ろめたいものって少なからずありますよね。それは作る側からもたぶん同じ。役者の最終目標は映画だと思うし、作家や映像ジャンルの人々はなおさら、「映画」が到達点。映画の先って・・・ないような・・・・・・良く揶揄の目的で「ただのPV」「プロパガンダ映画・CMでしかない」との例えがありますよね。それぞれの分野はもちろん関わるだけでも本来大変なはずですが、映画の前では、絶対どこか後ろめたいものなのです。この魔物は、人々を引き込んでやまないのに、生半可な心もちでかかると逆に食べられてしまいます。時々(よく?)出来上がるトホホ作品はこうして出来上がります。しかし!逆に襲い返して喰ってしまってる、キューブリックって一体!?こんなものをどう語れと言うのでしょう。何年生きれば語れるのでしょう。きっとそういう問題ではないらしいのでしょう。 |
105.《ネタバレ》 キューブリックに手がけられて本当によかった。下手したら袋叩きになったであろう作品。音楽の使い方がうまく、主演のマルコム・マクドウェルが完璧だったために、これだけいい映画になったのだろう。10代のうちに観ることができてよかった。ちょうどアレックスと同じ世代の時に、彼はまるで自分達のリーダーのようで、行き過ぎた非行ではあるけれども、心のどこかでそこまで社会に反抗する彼をかっこいいと思い、感情移入してしまえば、この映画の勝ち。ストーリーは確かに簡単、自分が周りにしたことが、いつか自分に返ってくる。それだけなんだけれども、単純なようで、皮肉がこめられきれいに作られたストーリー。完璧。それに尽きる。キューブリックの完璧主義が、全面に押し出されている。 【揺香】さん 10点(2004-07-14 23:30:53) |
104.おぎやはぎのやはぎが好きな映画なんだよ。知ってた? 【ドレミダーン】さん 10点(2004-07-11 17:29:30) |
【yukka】さん 10点(2004-06-19 22:09:10) |
102.DVD買ってきて、実に20数年ぶりに鑑賞しました。ずっと忘れられなかった作品でしたけれど、いやぁ~スゴイ!やはりスゴイ!これほどに長い年月を経た後、改めて見直しても全く感想が変わりません。ストーリーの斬新さ、芸術的ともいえる台詞の数々、音楽・美術などなど、何から何まで最高です。そして何よりこのテーマ、30年以上の時を経ても色褪せていないじゃないですか。私にとって、「2001年」と並ぶキューブリックの最高傑作です。 ちなみに、仕方ないことではありますが、未来の設定にも関わらず最新式のオーディオがマイクロカセットだったり、伝票にカーボン紙が使われていたり、いかに天才的な発想をもってしても、小物の創造までは及ばなかったところに妙な共感を得たりして… それから、改めて鑑賞すると、公開当時は随分と多くの場面がカットされていたような気が。映倫の基準には時の流れを感じさせられました。 |
101.《ネタバレ》 『天国と地獄』(だっけ?)を流しながらの早送りセックスシーンはかなりセンスいーなーって思った。 ストーリーから全て好きです。 【ムート】さん 10点(2004-06-13 15:04:54) |
100.キューブリックの魅力が高密度に詰め込まれてます。ストーリーは当時の社会風潮を皮肉っていて、その社会が生み出した、その社会を象徴する主人公のアレックス。彼は暴力とセックスをこよなく愛する根っからの悪人として描かれています。浮浪者への暴力や作家の家へ侵入しての強姦を観て吐き気や嫌悪を抱く人は多くいるでしょう。これだけ残酷なものを観てそう感じるのは当然ですが、勘違いしてはいけないのは、キューブリックが暴力を賛美しているのではないということ。アレックスは社会の象徴なので、彼を嫌悪すると言うことは、気づかないかも知れないけど、そういう社会への嫌悪ということでしょう。頻出する性的オブジェも、人間の本質に迫ったものでしょう。性欲を抑制する道徳観は、生まれた後で付け加えられたもので、本来性欲は人間にとって自然なものだという主張だと思います。BGMも完璧にマッチしています。アレックスの大好きな第九は、はじめは昇天してしまいそうな快楽を彼に与えます。しかし洗脳の副作用により聴くだけで自殺したくなってしまいます。そして元に戻す治療が成功すると、また彼に快楽をもたらします。第九の第四楽章に付けられている歌詞は「歓喜に寄す」という詩で、つまり、政府の政策によって喜びや幸せを奪われるという構図をうまく表現しています。またヘボい内務大臣が現れるシーンでは「威風堂々」で皮肉っているし、作家の呼び鈴がベートーヴェンの「運命」だというのも伏線になっていてアレックスが出所後に再び作家の家に行ったときになるほどと唸ってしまいます。個々の場面を見てみるとごちゃごちゃとした映像が全くなく、壁などの配色もとてもきれいなため古さを感じさせません。アレックスの部屋、キャットレディの部屋、内務大臣が現れるシーンで出てくる刑務所の廊下など、とてもキューブリックらしい奥行きのあるショットで魅せています。前回の投稿からまた何回か見ましたが、何度見ていても飽きることなくまた新しい発見があったり理解が深まったりとまだまだ奥が深そうです。一回見たくらいでは残虐さや疑問しか思い浮かばないと思います。もし最初の残虐なシーンに耐えられるのなら数回見ましょう。そうすればこの映画で訴えかけているものが少しはわかってくると思います。逆に映画に哲学や思想を持ち込みたくない人、そういう観方をしない人にとってはこれほど苦痛な映画はないでしょう。 【マクドウェル】さん 10点(2004-06-03 23:47:40) (良:3票) |
99.完璧~っ!私もつけたい。あのオシャレまつげ。 【RITA】さん 10点(2004-05-24 19:54:53) |
98.天才と、異常者の境目というものは、紙一重といわれるが まさしくその紙一重の人間が作った「もの」である。 コメディなのか、バイオレンスなのか とてもじゃないけど私には分からない。 良い映画なのか、悪い映画なのか とてもじゃないけど私には分からない。 すごい映画なのかすごくない映画なのか それなら私でも分かる。 今までこれほどの衝撃を受けた映画はない これからもない。断言できる。 なぜならこの映画を観たあとでは どの映画を観てもすごいと思えない。 本当に感覚を麻痺させられてしまった。 もっと早く観るべきだったのか、 もっと遅く観るべきだったのか。 何回観ればいいのか・・・ 人と共有できる映画ではない。 10回ほど観た今、半笑しながら、観れている。 良いことなのか悪いことなのか・・・ |
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97.いや~よいですね!キューブリックの作品の中で一番好きですね 一見狂気に満ちたような超暴力や強姦のシーンの数々ですが、芸術的で人間の真髄をついていると思います また、実際の暴力よりももっとひどい暴力もあるというのもこの作品から感じます 作家婦人の洋服の胸部分ををはさみで丸く切りぬくシーンが印象的でした。。また、音楽がよいですね 第九をつかっても負けない作品を作るのはさすがだと思います!! |
96.見た直後気分とても悪かった。けど今はDVDが欲しくてたまらない! にしても、最後のあのベートーベェンみたいなシーンは何なんだろう。。主人公はぶっ飛んでしまったの??あぁ、、誰か説明してぇ。。 ところで、あろ●●●なさんのレビュ-はとても参考になりました。 【おれおれ41】さん 10点(2004-03-31 06:36:04) |
95.何回も見たくなる映画。一回見ただけではそのセンスと内容をすべて理解はできないだろう。独特の癖があってはまった。生まれる前の作品だとは到底思えない。自分が生きているうちに次代の凄腕監督は果たしてうまれるのだろうか・ 【ひで】さん 10点(2004-03-27 00:45:22) |
94.凄い。とにかく、ひきつけられた。音楽や映像は完璧です。内容は・・・一人で観る映画だと思う。主役の完璧な演技には脱帽!!! |
93.変人の針が振り切れてる。異次元の人間でリアリティがないから逆に面白かった。あと、キューブリックの時代を超えた芸術センスに脱帽。 【モチキチ】さん 10点(2004-03-08 11:01:05) (良:1票) |
92.やっと観ました。僕のまわりの人たちみんな絶賛するもんなんで期待して観てみたところやはり期待通りすばらしいず~っとひきつけられっぱなしの作品でした。クラシックも印象的で、かつスタイリッシュでありさまざまな感情がうずまいてました。非常にすばらしい作品に出会えたと思います。 【アンリ】さん 10点(2004-02-26 01:58:12) |
91.この脚本全てがとても素晴らしい。バイオレンスは初めから苦手ではないので、普通に見れました。ストーリーが怖い。 【アンナ】さん 10点(2004-01-23 20:55:35) |
90.《ネタバレ》 この映画はものすごく引き付けるものがある。暴力・レイプ・ドラッグ、別にこのテーマは普通に取り上げられてることが多いし別段驚きもしない。実際、初めから警察に捕まるまではドラッグやってハイになり暴行に及ぶことは他の映画でも良くあるし、そこからレイプやセックスってのも普通にある。ただ、そこまでで他の映画と違ったのはレイプやセックスの撮り方が他の映画と異なっただけだと思う。捕まってからも別段特殊な所は無い、ところがその後の治療から引き付けられた・・・彼は治療中暴力を見せられて「吐き気がする」と言いはじめたのだ。それからはずっとこの『吐き気』が気になった。暴力なことを考えたら吐き気、吐き気・・・今まで快楽であったものが吐き気に変わる、どんな心境なんだろうか、とても気持ち悪いに違いない・・・吐き気、吐き気。その後、話は進んで彼に罰が下り始める。そんなのは別にどうでもいい、それは良くある話だしつまり前半の逆にしか過ぎないから。だけど、作家に復讐のため第九を聞かされた時の彼の苦しみ方、また吐き気、最後に死を選んだ。その後のことはぶっちゃけどうでも良い、死のうが死ぬまいが治ろうが治らまいが。この作品では道徳とか善悪とか戒めとして見る事も出来るが俺はそういう見方はどうでも良く『吐き気』と『クラッシック』として見た気がする。なぜなら彼にとってもっとも好むものが吐き気という最もおぞましいものとなった時点で彼には好むものが無くなったからだ。これは逆説だ、治療して良い人間になったハズが何も無くなったのだから。ここから更新:映画は見る人によって評価が異なるがキューブリックの作品はキューブリックが映画の中で自分で自分の評価を必ず下す。重要なのは問題提起では無く美しさなのかもしれない。それは絵や音楽と同じ芸術であり、決して他人に共感を与えるラブソングやマンガなどではないのだと思う。 【taron】さん 10点(2003-12-23 02:41:13) (良:1票) |
89.「ぶっ裂け」ない。。。コメントしきれない。。。10点か0点か迷ったところ,この結論。 【ロウル】さん 10点(2003-12-19 09:31:01) (良:1票) |
88.《ネタバレ》 この映画は本来の人間性をうまく表現している。 主人公のアレックスは性欲、破壊、陶酔という本能的な行動を楽しみ、それを日常の糧にしている。日頃、勧善懲悪的観念で過ごしている我々は「こんなことをしている奴は間違っている」と主人公を完全に突き放してしまう。そしてそのまま主人公に共感や同情を持てずに嫌悪感だけが残ってしまい後味が悪いものとなってしまう。しかし、ラストシーンで主人公が『完全に直ったぜ』と呟く瞬間(この意味が解るかどうかで意見が大分違ってくる)アレックスと人間(もちろん、私達も含め)とに同一性を与えようとしているように思える。そう、本来的な人間はアレックスに他ならないのだ、そしてアレックスは私達の根底にも存在する。 私達が昔から教え説かれてきた勧善懲悪の観念を剥がされれば、私達はたちまちアレックス化するだろう。それを考えると私達が認める『善』というものが、いかに薄っぺらいものかがわかる。 この作品は人間にとって悪とは何かを教えてくれました。 |