1.《ネタバレ》 本来はスルー対象レベルの映画だったんですが、ミーハーな私としては生のウィル・スミスとシャーリーズ・セロンが見られる機会は外せない!と舞台挨拶の回を見に行きました。どうして面白黒人はサービス精神旺盛で舞台挨拶で暴走してみせますかねぇ? さて、本編の方は、ヘンな映画でした。コメディとして始まったクセに、普通と違う異端な存在である事の苦悩っていうヒーローものお得意定石パターンにハマり、ホカホカとヒューマンドラマの道を進むかと思いきや、突然意外な展開によって悲恋モノに突入、孤高のヒーローとして生きるのかと思うと、なんだか甘いオチを付けたりと、軸がブレまくりな映画。マーケティングリサーチでどんどんと変化してゆきました、って過程を見せられてるようなカンジ。結局ヒーローものの大前提である「普通とは違う特殊な人」っていうのは、どうしたってジャンルやドラマのあり方、物語の方向性を限定しちゃうワケで、このところアレコレと変化球が繰り出されてきてはいるものの、自分の中で何描いてたって所詮はヒーローものだからねぇ、というところに落ち着いてしまうのですわ。これもその1つ。上映時間が短いだけマシですか。スーパーパワーを持つ者ゆえの苦悩だったら『Gガール 破壊的な彼女』くらいの割り切りがあっても良かったと思います。