13.《ネタバレ》 まず、突っ込みます。他の方も書いてるけど、同じ学校に通っていた女の子と東京で知り合って、結婚する仲になって、しかもラストのからくりが最後まで分からない? そんなことあるのか。テレビニュースに出てきたのもびっくり。県人会で合コンやってもそんなことは起こらないと思うが。彼女はあのテープを廃校(?)の下駄箱に置くため(それで亜紀との約束が果たせるのだろうか…)に婚約者をほったらかして旅行に来たのか。それとも最初から知っていたなら、どうして東京で渡さないのか。それと香川県? が舞台なのにみんな標準語。原作にはあるんでしょうが、あんな美人で秀才の学校イチの人気者の女の子がどうしてサクを好きになったのか描かれていない。走ってる車や止まってる車がたまに今の車になってる…等々。良かったのは、初恋の思い出を回想する時の記憶の中の「まぶしさ」のような感じがすごくよく出ていた。何だか懐かしい気持ちになった。亜紀役の女の子、16歳だそうですけど、すごい演技だった。女の子の方がちょっと大人っぽい、高校生ぐらいのカップルの雰囲気がすごく出ていた…等々。★☆付け足し☆★……この映画を見て感動した人は骨髄バンクか、結婚してる女性は妊娠したら臍帯血バンクに登録してみたらどうでしょう。たまに保健所とかで登録会をやってます。美少女が死ぬ病気の定番の感がありますが、白血病は今は「不治の病」じゃありません。病状によりますが、骨髄移植を受けると7割ぐらいは治るという話です。日本のどこかにサクと亜紀のような若いカップルがいたら、今度はハッピーエンドのストーリーにしてあげたいではないですか。 【しまうま】さん 6点(2004-07-04 01:50:44) (良:1票) |
12.柴咲コウ、可哀相じゃないか?彼氏は元カノ1番、コウは2番。せめて「でも今は君を愛してるから…」とか言ってよ!ラストはマディソン郡の橋?ヒッチハイクは深夜特急?…でも全体的に良いムードで映像も綺麗だったと思います。雰囲気重視で細かいツッコミは飲み込み。森山未来くんの演技は繊細で将来が楽しみです。 【Bebe】さん 6点(2004-06-29 22:20:54) |
11.主人公と同じ年の僕は、学生の頃、世界の中心で愛がないことを叫んでいた。もちろん世界の中心は僕で、それは僕に向かって叫ばれていた。当時、100%の恋愛小説というキャッチフレーズで刊行された村上春樹の「ノルウェイの森」が流行っており、この物語に心奪われた僕は、彼の作品を旧作に遡って何度も読み返したものだ。恋愛小説というのは愛に溢れたお話ではなく、恋という自己の病に囚われるお話で、僕はそのやりきれなさと不確かさを現実に持ち込んでは、廻りの人達を傷つけていたように思う。未来すらも既に終わってしまった物語のように強烈なメランコリーに只々取付かれていた。何もかも納得できなかったし、納得したくなかっただけなのに。先日、話題の小説「世界の中心~」を読み、そして映画を観た。何故、今、この物語がこんなにも流行るのか、それはよく分かるような気がする。「君と世界の戦いでは世界を支援せよ」これはカフカの言葉であるが、加藤典洋がこの言葉を自著の表題とした80年代中頃、僕らは、毒虫<自己の喪失>の姿に犯され始めていたとはいえ、まだ内面の名残をもつ「君」<自己>としてキリキリと存在していた。だから加藤典洋は、カフカの言葉を引きながら、失われつつある「君」の存在、その敗北をもう誰も止められない時代に来たことを敢えて宣言しえたのである。今や世界は「君」や「僕」を呑み込んで、僕らは相対化した世界の差異の中にしか自身の存在感を得ることができない。世界の中心なんてないし、それは僕の中心でもない。そんな自明性すら既に失われて、ある種のノスタルジーに覆われた甘美な物語に、漠然とした世界で確かなものとしてあるべき「愛」を叫びたくなるのである。そういう時代を敢えて否定はしない。けど、物語は作り物であっても、本来それは自分の物語を喚起させるべきものだ。特に映画版は僕にとってまるで遠い国の神話のように自身との接点を確認することができなかった。そこから自分の物語にどうつながるんだ~? と叫びたくなる気持ちを僕は捨てがたい。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-06-26 01:26:40) |
10.期待していただけ残念だった。でも長澤まさみはいい。学生の時のシーンはよかった。でも紫咲はいらなかったんじゃないの。 【LYLY】さん 6点(2004-06-25 18:28:34) |
9.《ネタバレ》 う~ん。友達がすごい良かったと言っていたので期待して見たんだけどイマイチでした。私は先に原作を読んでいたので大体のストーリーはわかっていたのだけど、やっぱり現在の朔太郎と婚約者律子の話の部分が余計と言うか、無理矢理と言うか・・・。って、言うかなんで今まで律子はテープ届けていた相手がカレだって気づかなかったの?結婚するってのに、お互いの出身の話とかしないのかしら?と疑問に思ってしまいました。このイタイ部分を補ってくれるのが、高校生の頃のサクとアキ。特に、テープに吹き込まれているアキの声はとても良かった!切なさや死への恐怖等がよく表現されていたと思う。ま、ラストはやっぱり泣いたしまぁまぁと言うことで6点! 【きこり】さん 6点(2004-06-15 19:16:06) |
8.《ネタバレ》 コメント見てから見に行ったのですが、泣けるところは泣けました。突っ込みどころもいくつかありましたが。。。。 ところで渡辺美里はどこに出演していたのでしょうか? ラジオDJ役と一番最初のバーの客、というのを後で聞いたのですが・・・?見逃しました~。 点数は全て、長澤まさみと彼女の声の良さに。 【ハクリキコ】さん 6点(2004-06-08 01:10:01) |
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7.偶然偶然、また偶然。皆、どこかでこんな恋愛を夢見てるのかな。渡辺美里の「きみにあえて」と主役の少年の「助けてください!」にはちょっとグッときたので、甘めの点数です。 【マックロウ】さん 6点(2004-06-04 16:49:27) |
6.《ネタバレ》 長澤まさみ、森山未來二人が演じる高校時代はよく出来ていたと思う。 特に前者は素晴らしい。若さあふれるヒロインを思いっきりかわいく演じていただけに あの姿の変わりようが痛々しくて…。 問題は大沢たかお、柴崎コウの現在部分。 原作には無かったらしいけど、その必要性を疑問に思う。 序盤、テレビに映る彼女を発見して四国に向かう、って演出の時点で、 まずありえないだろ?と、思い醒めてしまった。 二人の出会いのいきさつにしても同じ。 ここまで偶然が多発する演出ってのはいかがなものかと。 「亜紀が二人を巡り合わした」 とか言う考えが台詞にもあったけど…俺はどうかと思う。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-01 20:33:45) |
5.主人公とほぼ同世代なので、高校生時代のストーリーに出てくるアイテム(深夜のラジオ、やたら大きいウォークマンとか)など、観てて懐かしかったのですが、終始淡々と鑑賞してました。ストーリーそのものは悪くないと思うのですが、この手の物語は映画より小説の方がイメージが湧いてツボにはまりそうな気がします。小説は未見ですが、近々小説を読んで映画と比べてみるつもりです。ストーリーとは関係ないですが、スクリーンでの大沢たかおのシルエットがとても綺麗で惚れ惚れしてしまった・・・(笑) 【はっぴ~】さん 6点(2004-05-28 16:41:35) |
4.柴崎コウは、なぜテープを下駄箱に台風の日に、返さなければならなかったのか。色々考えると問題山積です。 【SAT】さん 6点(2004-05-22 10:15:17) |
3.成就しない初恋、片思いであっても死別であっても破局であっても、その後幾つになっても、色々な思い出は消え去ることがない。もう他の人は愛せない人、新たにめぐり合った人を愛する人、それは人さまざまであるが、思い出を抱えたまま寿命ある限り自分の時間を生きてゆかなければならない。胸を痛くさせられるその思い出が同時に自分を力づけてくれるものであったら幸せだと思う。若い二人の駆け引きも邪心もない純愛模様は若いっていいなぁと感じるが、歳のせいなのか涙はおろかグッと胸に迫ってくるものもなかったなぁ。平井堅の『瞳をとじて 君を描くよ それしか出来ない』という歌詞だけが、本当にその通りだと胸にこたえた。 |
2.《ネタバレ》 単純に「よかった」と思える作品だと思います。私は原作を読んでないけれど、読んでみたいと思いました。主人公と同じ年代だったので、時代背景を含め、感情移入はそれぞれできました。 高校時代のみずみずしさを抜けるような青空で、アキを失ってからの空虚感を曇り空で対比するように表す手法も気に入りました。だからこそ、ラストのエアーズロックでの青空が映え、爽やかな風が通っていくのだと思います。 でも、柴咲コウさんの役はちょっと要らないかもな~ 森山くんと長澤さんの演技がすばらしいので、余計にそう思えるのかもしれないけれど。 私的にはシゲ爺がアキに「キレイだよ」と言ってあげるシーンが好きです。 |
1.《ネタバレ》 「ロミオ参上」。劇中、不治の病で入院する最愛の彼女を見舞う主人公の少年の台詞である。250万部を越えた大ベストセラーの原作を映画化した今作の最高のファインプレーは、この台詞だと個人的に思う。原作を読んで号泣してしまった者にとっては、映画化によってどれだけこの世界観を表現できるかということが最大の興味であり、期待であり、不安であっただろう。その思惑を制作スタッフは見事に独立した映画として昇華してみせたと思う。その顕著な結果が「ロミオ参上」という原作にはない一つの台詞に表れている。確実な死に向かう恋人に対する少年の心情は、どうしようもなく混乱しているはずである。その思いを覆い隠すように、少年は、病室にたたずむ恋人に対してこの何気ない台詞でおどけ登場してみせる。この物語は、眩い青春時代に愛し合った恋人たちの片方が死んでしまうから泣けるのではない。目の前で「生の時間」を終えようとしている恋人を前に、自分は何をすべきか、何ができるかを思い悩み、限りある時間の中で奔走する少年の姿に涙が溢れるのだと思う。劇中、山崎努が言うように「人が死ぬということはえらいことだ」。でもそれがどうやっても避けられないものであるのならば、いつか僕も、誰かのためにさけびたい。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-05-11 00:07:54) (良:2票) |