3.火星での生き抜き方、通信方法、脱出方法など、アイディアに満ち溢れていて、感心しました。すごいなあと思わせてくれます。ですが、映画の出来としては残念な部分があります。ゴールデングローブ賞ではミュージカル・コメディ部門の対象となっていたとおり、笑いのエッセンスがあります。その影響で、シリアスさに欠けるのです。主人公がどんな窮地に陥っているか、スクリーンからは伝わってきません。まるで地球に帰れることが当たり前と考えているかのようです。コメディタッチで見やすい映画、ではあるものの、重厚感のないノリの軽い映画、とも思えます。出来がいいのは間違いないので、軽い気分で見ていれば、すごく楽しめるんじゃないでしょうか。