42.《ネタバレ》 ヒース・レジャーのジョーカーが作品のイメージを何倍も強烈なものにしていることはいうまでもない。ただ冷酷で残忍なだけではなくて、その中に常に「人の心を操作する」という明確なコンセプト(?)が存在する。そして確かに、彼の手法は、手法としては成功している、というか、「そうされたらそうなっちゃうよなあ」というところを的確に突いてきている。しかし、彼を破ったのは、警察でもなければバットマンでもなく、顔も見えない向こうの船の人々を信じる「人の心」であった。そこで彼は自らの敗北を悟る(おお、これはあのメフィラス星人と同じパターンではないか。道理で彼が格好良く見えるはずだ)。人心の良識が復活すればバットマンは社会に必要がない。だから、主人公は最後に甘んじて悪役を引き受け、その決断に説得力が出る。単にキャラクターの造形に頼ることなく、そこまで突っ込んだ世界を作品として作りあげたというところを評価したい。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-04-02 04:52:53) (良:2票) |
41.《ネタバレ》 バットマンシリーズを初めてまともに観たんですが、それでも十分楽しめる内容でした。二転三転する展開はとても見ごたえがあり、アメコミ物の概念を覆す重厚なストーリーは2時間半という長丁場を全く感じさせません。ただ、暗い中でのアクションシーンが多く、何が起こってるのかわかりにくかった点が少々気になりました。ラストは決してハッピーエンドではなく、自らを必要悪とし、偽ることも正義の一つとするバットマンの信念が描かれています。しかし、その考えが100%正しいのかどうかは自分にはわかりません。綺麗事かもしれませんが、本当の意味で人が正しい道を選ぶのであれば、偽りのない厳しい現実・真実を知った上で、それを乗り越えてこそ本当の平和があるのではないでしょうか。それこそが、ジョーカーに本当の意味で勝ったと言えるのではないでしょうか。今回の終わり方は、確かにジョーカーに負けてはいません。ただ、勝ってもいないと思います。もし、続編があるのであれば痛み分けではなく、本当の意味で勝利してもらいたい。もしそうなれば、この作品はさらに素晴らしい輝きを放つこととなるでしょう。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-29 23:39:15) |
40.最良の選択が招く最悪の結果・・・人生って・・・ 追伸:ヒース・レジャーありがとう・・・ 【フッと猿死体】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-13 15:27:03) |
39.90年代に見たシリーズよりも色調が暗く、超人的な能力ではなく鍛えた肉体を強化服で纏う等身大の人間ヒーローな部分が更に強調されていて魅力がありました。ストーリー運びもサクサクしていて意外性もあって最後まで引き付けられました。ただ、たまに薄暗くて何してるのか見にくいときがありましたが良く出来た作品でした。 【ホースケ2号】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-23 04:38:15) |
38.バットマンであることを見ていてたまに忘れた。 【辛口ジャワカレー】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-02-22 21:25:12) |
37.《ネタバレ》 バットマンビギンズは見たが背景的なことについてはほとんど覚えていなくて、どうしたものかと思いつつ見た。最初の30分は少し戸惑ったが、ジョーカーが出てきてからは評判だったその意味がよくわかった。最後にダークナイトの意味するところがわかってすっきりしたようなもやもやが残るような感じである。次回作は映画館で見たいと思った。 【HK】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-16 23:21:09) |
【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 10:44:00) |
35.助ける側の者は様々なものを背負い、失う。悪いヤツほど何も背負わない。何だか悪い奴の方が得してんじゃん?と思わされがちになるが、ラストでビシッと締めてくれました。役者もイイですね。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-01-15 16:36:45) |
34.《ネタバレ》 すいません、レビュー書き直します。1度目、あまりに集中し過ぎて元日に熱でダウンしました(親にはジョーカーの仕業だと言われましたが・・・)。そのせいで正当なレビューが書けておらず、納得できなかったのでもう1度。 初見時には、過去のティム・バートンのバットマンシリーズとの違いこそ分かっていても「バットマンビギンズ」との違いにも戸惑い、重厚だけど盛り上がりに欠けるという短絡的な感想で6点とか付けてしまってました。でもこれはとてもそんなもんじゃないですね。 徹底した悪は、正義がいるからこそ悪になれる。正義の味方の中でも公に表れて人々を引っ張る検事ハービー・デントのような白騎士もいれば、そうではなく私刑執行人のようなダークヒーロー、黒騎士バットマンも存在する。しかしジョーカーはこの2人に様々な矛盾をぶつけ、苦しめ、精神的にもどんどん追い詰めてゆく。容赦がない事に理由が無い、これぞまさに最狂、最凶なんですね。 話は少し違いますが「ドラゴンクエストダイの大冒険」という漫画で、それまで人間を助けてきた勇者ダイがある日街中でドラゴン数匹を圧倒的強さで倒した時、手を差し伸べた少女に「お兄ちゃん怖い・・・」と言われてしまうんです。あまりに人間離れした強さに、助けてもらった事を忘れて不気味さや恐怖を感じる。そこを敵に突かれたダイはその後、自分が勇者を続ける意味に悩み始めます。ふとそれを思い出してしまいました。 登場人物も皆素晴らしい演技。チャンベールやヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマンはもとより、アーロン・エッカートが恋人を失ってからトゥーフェイスになるプロセスが秀逸。地鳴りでも聴こえてきそうな怒りが凄かった。なるほど人間は本当に弱いもので、心の柱1つ折れると簡単に転がり落ちるのだと痛感。 アクションを期待する映画でもない。暗いしハッピーエンドを期待する映画でもない。それでもこれほど多くのファンから大喝采を浴びた要因の1つは、やはり人間の危うさや葛藤、心の中に眠る危険な欲望をジョーカーに見透かされているからではないだろうか?本作のバットマンの葛藤は、観客の心をも映し出す「鏡」なのかもしれないですね。1度の鑑賞でなんとなくレビューするだけでは惜しい作品かもしれません。傑作でしょう。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-04 00:10:50) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 ティムバートンの「ファンタジーな暗さ」も好きだけど、本作品の「ニヒルな暗さ」は予想以上。圧倒された。静かな暗さが、重低音のように響く感じ。ジョーカーの演技も圧巻。(ゲーリーオールドマンがまともな人の役、というのがちょっとなじめませんでしたが・・・。) 【ハクリキコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 08:12:04) |
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32.《ネタバレ》 観終わった後、何とも言えない不快な後味がずっと残るのだが同時に面白かったと本当に思える不思議な作品。観ていけば行くほど、不満はジョーカーではなく全てバットマンの方にいく。改めてこのシリーズに出てくるヒーローや怪人は単なる”人間”だという事。もっと言うとコスプレマニアの危ないオッサンである。その人間の心理を付いたストーリー展開が実に面白い。ジョーカーの最終目的は、どう考えてもバットマンに殺され其の事によって悪の道に踏み込ませる事。それに殺せないバットマンという図式であるが、ジョーカーを生かしておいたおかげで新たな犠牲者が増え続けるという悪循環に陥る。この世には殺すしか無いという人間がいる、バットマンは所詮殺人罪で捕まりたくないだけにしか見えない。警察内部も汚染されているのだから、捕まえても無駄という学習能力も無い。市民が爆弾のボタンを押さなかったのは、自分の方が爆発するかも?と疑っただけだと思う。ジョーカーの性格を知っていなければ、そんな事ないのだが。アクションに関して言えば、終盤盛り上がらなかった事は残念であるが、中盤のお化けタイヤのバイクで久々に爽快感のあるシーンが見れて良かった。前作とはヒロインが違うし美人じゃないので、何の思い入れも無く死んでも何とも思わなかった。「スパイダーマン」のヒロインといい何故この程度の顔で選ばれるのか不思議でたまらない。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-30 07:27:59) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 バットマンシリーズはティムバートン版があまり好きではなかったので敬遠していたのですが、評判が高かったので鑑賞。一級のエンターテインメント作品だと思います。皆さんがおっしゃっているとおり2時間半もあっという間で、ジョーカーの強烈な存在感は圧巻でした。 【ポテト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-27 11:30:58) |
30.《ネタバレ》 バットマンビギンズに次ぐクリスチャン・ベール版のバットマンで、ティム・バートン版の子供向けのファンタジー的な世界観に比べると、圧倒的に大人向けのリアルな世界観が好評のようです。 ヒース・レジャーのジョーカーは完全な悪で、ある意味主役だったように思う。一方バットマンはダークヒーローでいることに悩み公表し、地方検事のハービー・デントに意志を託そうとするが、ジョーカーの策略でハービーはダークサイドに引き込まれトゥーフェイスとなってしまう。最後はハービー殺しの容疑者となってしまう。 いとこのレイチェルの役者が変わっていたのが残念でした。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-12-25 07:51:22) |
29.《ネタバレ》 根暗で幻想的な雰囲気ながら、どこか軽くてダラダラしてチンマリしていた従来のバットマンの(個人的な)イメージとはいい意味で別物。前作のビギンズでさえも退屈してしまったぐらいなんですが、今回は2時間半全編に渡って豪華でド派手なアクションが繰り広げられ、同時進行する幾つかの場面が抜群のテンポで進行され、集中力が全く途切れないS級エンターテイメントになっていました。 それでいて、万人受けするとは言い難い暗いストーリーはなかなかエグくて深いのが旨味。 バットマンってこんなに強かったっけ?こんなにハイテクで大富豪だったっけ?町並みや町の人はあんなに汚かったっけ?ヒロインはあんなにMJ(某クモ男のヒロイン)みたいなビッチだったっけ?などと元々のバットマンを思い出したりしながら観ていたのがもったいなかったので、独立した作品として改めてまた見ようと思います。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-22 00:29:10) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 鑑賞後に感じる、このドヨ~ンとした陰湿な後味、良いですね。何気ないシーンでひたすら低音で流れるBGMが見事。ジョーカーはぺちゃぺちゃした不快なしゃべり方が印象的。不快に感じる演技が見事でした。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-19 19:06:47) |
27.《ネタバレ》 前作「ビギンズ」は観ていません。評判を訊いて、期待して観た訳ですが、イヤハヤ…。完全にヤラレました。ヒース・レジャーの死が作品自体のレア度(?)を増しているのは否定しませんが、それがなくても彼のジョーカーは凄まじいの一言。凄ぇIQ高そう。喋る時に妙に口がペチャペチャいうのや、やたらと鼻息が荒いのはもしかしたら賛否両論かもしれませんが、自分はとても好きでした。ただ、終盤の「レイチェルは自分を選んだ…」的なブルースの台詞。バットマン・シリーズを一生懸命観てる訳ではないので何とも云えませんが、あの時のブルースは非常にカッコ悪く見えました。自信過剰な金持ちめ!と思いながらも、今年イチバンの映画でした。 【キノコ頭】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 22:12:45) |
26.《ネタバレ》 最初からグイグイ引き込まれました。 ぼーっとしている暇がないぐらい集中していたためか、全く長さを感じさせません。 レイチェルを見て、何か違和感があると思っていたら、女優さん代わっていたのね。 それにしても、ブルースが可哀相(哀れ?)で…アルフレッドが手紙を燃やす姿を見て、切なくなりました。 【かずまる】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2008-12-10 13:04:08) |
25.見る者を引き込んでいく演技、演出が素晴らしい。 二度三度と見たくなります。 【tantan】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-11-12 09:20:41) |
24.捨てられた子犬みたいなジョーカーの目にヤラレた。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-30 22:45:13) |
23.ものすごいな、というのが観終わってからの感想。 バットマンに慣れていないせいか、バットマンの戦闘シーンに笑ってしまうことがしばしばあった。 それにしてもヒースレジャーだ。狂気の沙汰をよくぞここまで、と思う。 そしてゲーリー。彼の存在は作品をワンランク上げる。 劇中サウンドも素晴らしかった。 【おっちょ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-13 01:14:31) |