72.これは家で一人で観る映画だと思う。観た後はなんともやり切れない、胸を締め付けられる感覚に陥った。感情や欲望を必要以上に抑え込んで生きている人たちばかりで、苦しい。この苦しさこそがこの映画を際立たせていて、そこが大好きなんだけど。一番苦しかったのは、キャロリンと大佐かな。何度も何度も泣かないように歯を食いしばってる姿を観て「泣きなよ」と言ってあげたくなった。大佐のことはラストまで分からなかったけど、ラストで彼のどうしようもないジレンマに気づいた瞬間絶望にも似た悲しみを感じた。重いけど素晴らしい映画だと思います。 【pb】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-05-24 00:37:41) |
71.面白かった。変態っぷりが良い。 最後の余韻が残る終わり方が上手。 【刹那主義】さん 8点(2004-04-13 23:02:26) |
70.世の中みんな秘密は持っているはず。他人に知られたら恥ずかしいことだったり、他人に見せている自分が偽りの姿だったり。外面と内面のギャップが大きい人物がほとんどで夢、家族、お金、快楽、名誉のどれかを追っかけてる。そしてその両面をカメラを通して観察していく。そしてこれが冒頭の主人公の視点。見ごたえがある映画。 【ひで】さん 8点(2004-03-27 12:30:43) |
69.見よう見ようと思いながら、なかなか見る機会がなくやっと見れた作品。 ブラックユーモアが効いてるので、好き嫌いが分かれるかもしれないが、私は大好きなジャンルの作品だった。 ラストシーンなど少し理解しにくい部分もあったが、それもまた良しだった。 もっと早く見ておけば良かったと思った作品でした。 【sola】さん 8点(2004-03-19 09:59:55) |
68.《ネタバレ》 吹き替えで観ました。題名どおり、美しく、そして幸福な話である。しかし、その美と幸福は薔薇の花弁に象徴されるような凡庸なものとして表れている。レスター・バーナムが自らレポートに書いたように彼の日常は「地獄に限りなく近い」ものだったのであり、そこに美や幸福は存在しなかった。というよりも彼は日常の中にある美や幸福-寒い日に落ち葉とともに風に舞うビニール袋に象徴されるような-を感得する力を失っていたのである。したがって、彼がアンジェラに魅かれることで取り戻すのはそのような微細なものを見分ける力である。それは観察力というより生命力であろう。ラストで、彼は自分を挑発し続けてきたあばずれの少女が、実は精一杯背伸びをした、虚飾にまみれた普通の少女であったことを知る。レスターは彼女の中に美を見い出す。美は彼方にではなく、この腕の中、この目の前に、いじましい嘘とともにあったのである。彼は驚き、彼女から手を離して、ひとりで幸福にひたるのである。そして頭を打ちぬかれて死に、天に昇りながら美はいたるところにあるのだと説き明かす。設定から人物配置まで実によくできている。素晴らしい映画だと思う。 【h.】さん 8点(2004-03-16 16:04:28) (良:2票) |
67.人は皆、どこかで病んでいる。でも、意外と普通の人に見える。一瞬一瞬の微量な人生の輝き、それがビューティー。 |
66.吸い込まれた。ガラスが割れたり火薬が爆発したり銃撃戦があったりするわけではない。日常で起こりうる出来事を描いているわけだが、なぜか目が離せない。でも嫌いな人は嫌いだろうね。とりあえず一度見てみるといい。 【仮面の男】さん 8点(2004-02-24 01:23:10) |
65.アカデミー賞であげるべきかどうかでモメた作品として何度か耳にしていました。学校のアメリカ人の教師がすすめてくれて授業で扱われているらしいけど大丈夫なんかなって思いました。これよかったけどみんなでみたら気まずくなりそうに思えるんすけどねぇ んーでも亜米利加の黒い部分をうつしているものはあんまりみかけないんでね 縮図かな 【ヴァッハ】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-02-21 11:57:46) |
64.《ネタバレ》 こういうの結構好きです。お父さんがいいですね。少女に恋してマッチョに変身。「筋肉は好きかい」の台詞が最高!いきなり会社やめて、車買って、マック勤めて。ブランド、メンツにこだわる奥さんとは大違いですね。あのモーホーおじさんに殺されたのがかわいそうですね。でもあのモーホーおじさんも結構かわいそうキャラなので。あの後みんなどうなったんでしょうね。気になります。お父さんが生きてたらバージョンで続きを見たい気がします。 【りょう】さん 8点(2004-02-09 18:36:25) |
63.《ネタバレ》 いやー、、、重い、、、重すぎるなぁ。扱っているのがアメリカの社会問題なんだけど、そこに「American Beauty」というタイトルをつけたところが印象深い。ケビン・スペイシーが最後殺されたあと幸せそうなのが印象的。道をあるいていて、ゴミが風にまっているのを見ると、この映画を思い出す。 【あまね】さん 8点(2004-01-25 15:08:43) |
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62.愛情と憎しみ、満足と不満、これらは表裏一体であり、それぞれの後者が爆発することは稀だけど、爆発したときにこうなる。 【コーヒー】さん 8点(2004-01-24 04:39:19) |
【自由人】さん 8点(2004-01-21 14:18:12) |
60.《ネタバレ》 何と言っても隣のオヤジが最高だった。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-01-16 22:47:59) |
59.ある日のこと。朝まで飲んで自己嫌悪気味な帰り道、フラッと立ち寄った野球場。澄んだ空と輝く雲を背景に堂々と咲き誇る桜、柔らかい風、響く高校球児の声。それらの余りの美しさに心の蔵をズッキューン撃ち抜かれたような衝撃を受け、私はただ立ちつくして涙するのみでした。「美しいもの」は容赦ないんですよ。私が其処にいることそれ自体がもう既に罪なのではないかと思う。その姿が美しければ美しいほど残酷です。お隣のサイコな彼は、「美しいもの」のそういう面に心奪われたのでは無かろうか。なんだかちょっとMっぽいし。 【ぽめ】さん 8点(2004-01-09 23:44:01) |
58.これはおもしろい。傑作でした。共感ももてました(汗)。 脚本、演出、演技、全て素晴らしいのですが、こういう内容の映画でもアカデミー賞とれるのですね(笑) 【アキラ】さん 8点(2004-01-03 01:47:16) |
57.アカデミー受賞には疑問もありますが、いい映画だったと思います。銃で頭撃たれて死ぬのって痛みを感じるんでしょうか?痛くないことを祈ります。「俺の人生は幸せだった」と思って死ねただろうから...。 【あおみじゅん】さん 8点(2003-12-11 17:09:21) |
56.家族が家族でいられるために、親は親という与えられた役割を演じ続けねばならない、というひと昔前なら当然のことが出来なくなってきている現代社会への辛辣な警告。 ケビン・スペイシー演じる主人公の「自分探し」は、物質的に満たされ、個の権利が確立された現代人の彷徨える姿そのもの。 そんな現代人を象徴するモチーフとして、ビニール袋がふわふわと舞うビデオは非常に効果的だ。 ラストは「犠牲になりたくない」と髪振り乱す上昇志向の塊の妻と、「犠牲にして得たもの」の素晴らしさに微笑む夫の姿が対照的。 ケビン・スペイシーは言うまでもないが、アネット・ベニングやクリス・クーパーらの巧みな演技がひとつひとつのエピソードに実に説得力を持たせている。 ただし、意味深長で観る人を選ぶ映画だと感じたので、それがちょっとマイナス要因かな。 【poppo】さん 8点(2003-12-07 22:31:35) |
55.《ネタバレ》 ケビンスペイシー扮する主人公が娘の友人でマスをかくってのに嫌悪感を抱く方が多いだろうが、何のことはない、誰だって、恋人や妻が居ても、環境を変えたい衝動がある。 それを極端に書いているだけで、だからわかりやすく、笑えるところもあるし、飽きさせない。 実際、 娘の友人に恋というのも、ただのきっかけだろう。それと解雇の問題などが重なって、もう限界!たががはずれてしまったと。それを証拠に、友人のアバズレ気取りがラスト近くまで、それほど話の中心に絡んでこない。やはり、親子三人、家庭の話であると思う。 個人主義と家庭生活は相反する。社会的人間と自由奔放に生きることは両立できない。だから、会社はもちろん、家庭という社会の単位で建前ばかりで生きている。そのぎくしゃくした関係を、少年のカメラは隣家の窓から第三者の目で克明に映し出す。 (彼女だけを取っていたわけではなく、それがあとで災いになるのだが) 母が父親をたてずまとまりのない家庭と、父親が支配する形だけの家庭。 どちらの夫婦も、子供への希望で何とか存続 しているが、子供は家庭を愛してはいない。 子供を作ることが出来ないゲイカップルが一番幸せ、というのは皮肉な話だ。 このスペイシーの家で起こったトラブルに、結末を用意するのはその家庭の人間ではない。 でもこれは救い?逃げ?どっちだろうね。 それにしても、家庭や会社ですらコントロールできないのに、戦争になると一致団結の度合いが強いアメリカ人は不思議だ。いや、逆か。だからこそ、外に国民共通の敵・目標を作らないと存続し得ないという事か。 【笹】さん 8点(2003-12-05 15:21:01) (良:1票) |
54.キレ方が爽快。ラスト・シーンを考えるとダークな作品という印象があるが,ストーリー展開を思い出してみると,ある種「健全」なものに感じる。当時は自分自身が,ストレス生活の真っ只中に居たからかも知れないけれど。バラバラな個人… 今は日本の病理にもなっているってね。浮遊する白い袋は,一体どこへ行ったのでしょう。 【ロウル】さん 8点(2003-11-16 21:01:06) |
53.何処にでもいそうな男の人生の転機や家族なのにお互いの気持ちの疎通も無く誰も理解すらしようとしないで生活を送っているのがリアルだった。映画は心理描写も鋭いし、なかなか考えさせるものがありました。主人公の様な生き方ができたら人間幸せなのかもしれません、本能のまま、ありのままの自分で生きるのは現代社会では難しすぎですから。 【ステラ】さん 8点(2003-10-16 22:06:43) |