18.フォレスト・ウィテカーの登場シーン、あの動物の雄叫びのようなバイタリティいっぱいの叫びを聞いて何かが吹っ飛んだ。恐ろしくパワーのある映画で、ラストまで全力疾走で駆け抜ける。実在の権力者アミンの恐ろしさもさることながら、本来の主役である軽薄な青年医師が、煽られ図に乗り転がり落ちていく様子に更に肝が冷えた。ラストの空港シーンの会話は、どんな立場にいる人でも耳を傾け、心に留める価値があると思う。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-07 01:27:17) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 どんどん取り込まれていくニコラスが、まあ、自業自得ではあるけれども哀れであった。しかし最後に助けた元主治医が一番可哀想じゃないだろうか…。 アミンの独裁ぶりは狂気。それを演じたフォレストの笑顔が不気味で…。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-11 21:54:04) |
16.アカデミー主演男優賞を取ったのも納得できる演技ではあった。表で見せる顔とニコラスに見せる顔がだんだん変わっていくさまが非常に怖かった。ただ映画としてはちょっと中だるみするところもあり、なんとなく話を先に聞いていたのがいけなかったのかもしれない。 【HK】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-10 00:34:23) |
《改行表示》15.「食人大統領アミン」では冷蔵庫に人の頭が入ってたっけ・・・どうやら、今回はB級ホラーじゃなさそうだし真面目に見てみるか・・・。 真面目に見ましたが途中、中だるみし過ぎです。なんでアミンの映画なんて作ったんだ?ネタ切れなんだなーハリウッドも。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-25 04:09:00) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 フォレスト・ウィティカーが、強烈なカリスマ性を持つ独裁者アミンを見事に演じきっています。ただ、彼のインパクトが強すぎて、その他の部分については印象が薄れてしまった感じです。 それと、主人公ニコラスの軽率さが腹立たしかったですね、何というか根底に流れる白人のアフリカ人に対する優越感みたいなものが感じられました。彼の軽率な行動で他人(それも複数)を死に追いやっておいて、最後は無責任に逃亡ですからね・・・・。若気の至りでは済まない話です。まあ、ヨーロッパ人たちのアフリカ政策を皮肉ってる面もあるんですかね。 しかし、幻に終わったアミン大統領VSアントニオ猪木の異種格闘技戦(?)が実現してたらどうなってたんでしょうかね? 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-16 20:25:34) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 独裁政権の罪はニコラス・ギャリガンには関係のないことなのだが、はっきり言って彼の今回の災難は皆自業自得の結果といえる。ウガンダの歴史も知らずこの地を訪れ、道中や診療所では女に手を出し、アミンの接待攻勢に負けて診療所をほっぽり出してしまう。あげくにはアミンの第3婦人にまで手を出すのだ。その彼の軽薄さはアフリカに対する白人、西欧社会のスタンスを皮肉っているのではないかと思える。実際、英国植民地時代のウガンダで育ったアミンは、西洋白人文明の横暴と偽善をよく知っているのだし、製作者は逃げ出そうとするギャリガンに対しても、その薄っぺらさを喝破するようなことを言わせている。 本作は社会派の硬派な部分、アミンという人物と政権の狂気、西洋白人文明の偽善も描かれるが、同時にギャリガンが自らの浅はかな行動が元で蟻地獄に落ちていく様をサスペンスタッチで描くという娯楽性も追求しており、一級のサスペンス映画としても楽しめた。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-09 14:02:53) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 これは怖い映画です。でもその怖さは表面的な映像の怖さではない。残虐シーンはむしろたいしたことない。内面からゾオーッと人間の闇を見せられたような怖さ。表層的なストーリーは民衆の期待を集めた政治家が権力を増していくたびに独裁的になりやがて巻き込まれた人間が破滅へというよくあるパターン。スケールはぜんぜん違うが、オールザキングスメンみたいなもの(違いすぎるか)。でもこれは、舞台がアフリカであり、巻き込まれたのが白人、しかもスコットランド人ということで一気に話に深みがでている。イングランドとスコットランドの関係はブレイブハートで見たくらいの薄っぺらな知識しかないが相当な根深いものなのだろう。スコットランド人のニコラスがアミンに惹かれていくのは彼がただ単純なお調子者だからというわけではないと思う。それでいて自分は白人であるという微妙な立場。イギリスへの反発とアフリカの深い闇への恐怖、ニコラスは決して悪人ではないが、バランスがやがて保てなくなり素行がひどくなるのもしかたのないことかもしれない。途中までの能天気な明るさが中盤以降アフリカの音楽と踊りの映像とともに次第に狂気を帯びていく過程は見ごたえ十分。鑑賞中はちょっと酔ったような感覚にとらわれた。そして見終わった後に思ったのは、イギリスというのはつくづく業の深い国だな、と。 【陽炎】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-10-17 22:24:38) |
11.若き青年医師の目から見た、ウガンダの独裁者アミン大統領..予想していたストーリーとは少し違っていたけど、それなりに楽しめたかも..でも、それだけかもしれない..内容が想像出来る範囲を脱していなかったので... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-15 12:36:27) |
10.《ネタバレ》 フォレスト・ウィテカーの演技は何か引き込まれる。ニコラス君の視点から描かれているが、その軽薄な性格が物語をもっとおもしろくしている気がする。逃がした医者は死ぬべきではなかったし、その後まで観たかった。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-13 19:20:56) |
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9.佳作ですね。アミンの独裁者としての面と人間としての面を描き、それを若きニコラス医師の視点から観客にみせる。そしてラストの空港のシーンはスリリングに仕上げて見せきります。ふと「ミツドナイト・エクスプレス」のラストを思い出しました。 【SITH LORD】さん [インターネット(字幕)] 7点(2007-08-18 23:07:28) |
8.フォレスト・ウィテカーは、どんな役でも楽しそうに演じるのだが、本作はいつにも増してノリノリな印象である。何せ初登場の演説シーンからして度肝を抜かれる。あの地も割れんばかりのダミ声。人懐こい笑顔とユーモアのセンスには、誰もが惹きつけられることだろう。それがどこをどう間違えたのか、内に秘めた狂気がだんだんとエスカレートしていき、気付いた時にはもう遅いという次第。このじわじわ感が本当に怖いです。そういえばウィテカーは、「ハスラー2」でも、どことなく似たような役を演っていたな。史実を巧みに取り入れた脚本は実にお見事である。本作の後に「特攻サンダーボルト作戦」を観れば完璧であろう。ついでに「食人大統領アミン」も押さえておきたいところだ。元大統領は最近までサウジで生きてたんですね。大虐殺のシーンはないのだが(グロはある)、見えないことで逆に、その恐怖がじわじわと伝わってくる。そこに青年医師の、無自覚などうしようないダメっぷりが加わると、鑑賞後も長く、何とも言えないイヤーな感覚が残ることになる。他の作品ではあまり経験できない、複雑な感情を呼び起こすという点で、本作は優れた作品である。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-08 01:34:24) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 友人より、必ず劇場で観るべき!と喝を入れられイソイソと観に行きました。アミン大統領の事も、ウガンダの事も何も知らずに観て正解。ウィッテカーの怪物ぶりに鳥肌。残虐シーンは多く、そのシーンとは裏腹に流れるアフリカのラテン音楽のBGMが、怖さをより多く醸し出していたように感じました。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-06 02:35:08) |
6.豚もおだてりゃ木に登る。危険地帯に好奇心で行く奴にはこんなド阿呆が多いんだろうな。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-04 03:07:52) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 「フォレスト・ウィテカーの怪演!」ということで観に行ったのですが、主人公を演じるマカヴォイ(言われてみればタムナスさん!!)の虚栄心に取り付かれたお気楽青年ぶりがリアルでよかったです。そりゃあれだけ重用されれば、うかれちゃうわな。それにしてもスコットランドを引き合いに出して、自分を正当化するアミンのセンスはすごい。良くも悪くも(極端に悪いが)非凡。 筋立てに無理な点もありますが、佳作だと思います。「人間、浮かれちゃダメなんですね」と勉強にもなりました。残虐シーンが多少ありますので、苦手な方はご用心。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-02 00:29:59) |
4.《ネタバレ》 「郷に入っても郷に従う必要はない」「子供の火遊びが大火事になる事もある」っていうのを、主役のスコットランド細身青年が身を持って体験してくれた、もう痛い痛い、アイタタタ映画でしたね。出演者がほとんど馴染みのない方々ばかりだったのが、却ってこの映画の荒々しくも異様なスリルと迫力を盛り立ててくれてました。ただ虚弱体質の自分には味付けが粗塩のみ、自然の素材をそのままサーヴされたみたいでちょっとキツかった部分もあったっすw観てる間ずっと「あの時カナダにしとけば良かったのに、カナダにしとけば良かったのに・・・」って夢にまで出てきそうな、アミン大統領の容貌に終始震えおののいてる自分がいました。巨漢フォレスト・ウィッテカーに迫力負けする事なく、「とにかく何でも見てやろう的ポシティブ思考の医師」役者もよく頑張ってたと思います。最近続けてアフリカが舞台の映画を二本観ました。「ブラッド・ダイヤモンド」がちょっとだけキャンディコーティングされたアフリカなら、こちらは生のままのアフリカ。どちらもアフリカの歴史の悲痛な現実を描いた力作。昔「食人大統領アミン」っていうキワモノ的映画があったと思うんだけどなんか急に観てみたくなったw 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-04-12 12:00:53) (良:1票) |
3.自分で「王様」を名乗る輩に、ろくな奴はいない。自分で「名医」を気取る輩に、ろくな医者はいない。こんな困った数人のお陰で、何万人もの運命が狂ってしまう・・・。硬派社会派ストーリーに、サスペンスのスパイスを少し加えて、ちょっとだけ青年海外協○隊のイメージビデオちっくに撮ってみた、そんな感じの作品です。 【中山家】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-07 08:53:41) |
2.《ネタバレ》 フォレスト・ウィテッカーのアミンは見応えがありました。ストーリー的には興味本位でウガンダに入り勘違いしていい気になっているジェームズ・マカヴォイのキャラクターにむかつきを憶えてしまいました。決して彼の演技が下手だということでなく、上手だから役にむかついたってことです。関係ありませんがイラクで捕虜になって非難された3人の日本人の事件を思い出しました。 【omut】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-03-28 03:21:35) (良:1票) |
1.実のところ出だしでは退屈しそうでしたが、物語が進むにつれ、どんどんのめり込んでしまいました。スリリングでとても怖いです。F・ウィッテカーでなく、J・マカヴォイの視点で描いたことにより、暴君アミンの恐ろしさがいっそう際だっていました。特に気に入ったのはカメラワークです。緊張感を煽るように、アップやライブ撮影を行っていたように感じました。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、作品自体がもっと評価されてもいいんではないかと思います。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-03-21 00:04:59) |