245.《ネタバレ》 とにかく怖かった。得体の知れないモンスター達はもちろん怖い。人間どもが太刀打ち出来ないレベルの攻撃力を持つ様々なタイプのモンスター達(触手系、バッタ系、蜘蛛系、パラサイト系)からみたら人間は弱者でしかない。でもそのようなモンスター映画は数あれど、本作に至っては弱者であるところの人間が実は一番怖い。正義感、自己愛、宗教観、そこから来る究極の選択。これらの感情は人間ならではのエゴから来るもので、このエゴは殺意を伴う危険性をはらんでいる。つまり殺意を伴う人間のエゴ=モンスター という事であれぼ、モンスターパニックものを装った哲学宗教的ヒューマンドラマなのかなと。原作読みます。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-02-28 23:35:57) (良:1票) |
《改行表示》244.《ネタバレ》 原作スティーブン・キング、監督フランク・ダラボンのコンビの新作は、これまでの「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」などとは路線が変わり、キングが本来得意としているモダンホラーとなった。それもただのホラーではなく、ガツンと衝撃を食らわされる傑作となった。特にラストシーンで受ける衝撃はすさまじい。この映画の表向きのテーマは「襲いかかる未知のものからいかに逃げおおすか」という典型的なホラー映画のそれだが、裏テーマはズバリ「神・宗教」である。主人公は、現代的な、神の存在を気にしない人物として描かれており、そういう考えのもとに行動する。その結果、あのラストシーンを迎えるわけだ。一方、強烈なキリスト教信者の女性は途中で殺されてしまうが彼女の発言に従ってスーパーから出ていかなかった人たちは最終的には救助される(その様子は描かれていないがラストシーンから考えるとそうなるはずだ)。スーパーに居残った人たちが助かるのはあくまで結果論でしかないが、キリスト教信者の女性の言うことに従うこと、つまり神に従うことが正解(生き残るとこ)につながってしまうのは皮肉としか言いようがない。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-02-27 18:05:02) (良:1票) |
243.《ネタバレ》 ホラーとしてはとても良く出来ていると思うが、やるせない。怖いけど燃えないし感動出来ない。人間の犯す失敗、いざこざ、後悔、愚かさがひたすらクローズアップされる。3回見たけど、やはり自分には今ひとつ合わない。何と言うかこう、立ち向かって切り抜けて欲しいんだよね。神の代弁者おばさんがもううるさくて気になって仕方ない。せめてもうちょっと早く静かにさせて欲しかった。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 4点(2015-02-17 00:48:48) (良:1票) |
242.《ネタバレ》 ラストの意外性が無かったら2点だった。これが80年代の作品なら8点付けるくらい良い出来だろうが、2007年でこのレベルではB級でも下の方だろう。極限状態とはいえ、大多数がカルト的な変人に陶酔してしまうのも無理があるし、それまで決して諦めない姿勢の主人公らが最後に取った選択も、直後はインパクトあったが、少し経つと違和感しか残らない。午後のロードショーでは平均的な作品。 【♯34】さん [地上波(吹替)] 4点(2015-02-05 15:39:05) |
241.《ネタバレ》 ダラボン初の現代劇で本格的なモンスターホラー。真のモンスターとは人間の中にあると教えてくれる。例として、宗教狂いの中年女性の射殺のくだりはスカッとはしても法的に見たら悪でしかない、大火傷の男のために主人公の取った行動が更に多くの人間を死なせる、最後まで動かなかった方が助かった。「もし、ああしていれば……」というそんな皮肉。モンスターが現実にいなくても、大地震や津波でもケース的にどう判断を下すか応用できるだろう。あの結末は確かに衝撃的であるけど、逆に狙いすぎてあざと過ぎる。あれだけの醜悪さと絶望を見れば心中したくなる理由も分からないわけないが、まだ動機付けとしては弱い気がしてならない。裏を返せば、「何が起こるか分からない、なるようになるしかないさ」という監督の優しさだろう。質としては代表作に匹敵するわけでもないのでこの点数。 |
240.うむ、噂にたがわぬ鑑賞後の<やりきれなさ>。しかし失敗続きだったキングのモンスター物の実写化作品の中では群を抜いて良作です!手作りの特撮モンスターからCGモンスターになったからキングの想像力に時代が追いついてきたんでしょうね。でも映画は原作のフンワリしたラストにオチをつけています。キングも推奨のオチらしいのですが、、、やりきれない。考えてみれば主人公の選択が全て裏手に回ってたかも。悔いのない選択をしたいものですね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-23 17:09:29) |
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238.《ネタバレ》 スーパーのおじさん(背の低い方)に10点。観客を奈落に突き落とすようなラストにー4点。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-25 23:22:23) |
《改行表示》237.意外と高評価が多い印象ですが、私はあまり良い映画とは思いませんでした。まず「霧」という題材は小説で読まないと面白さが半減すると思いました。この映画でも見せない恐怖というものを意識して「霧」で隠しますが、私の感覚では「霧」すら描くべきでないと感じました。あくまで頭の中で想像する不気味な「霧」がもっとも怖いものだと思えたからです。 スティーブン・キングの作風は大好きですがこの映画はチョット強引な感じを受けました。いうなればゾンビとかエイリアンが「霧」に変わっただけのようにしか見えず、「霧」の向こう側にいるであろう恐怖も何となく想像できてしまったからです。あと当然ながら人間が一番怖い的な流れもド定番すぎて。。また、世間的には評判が良いラストですが、これも衝撃的というよりは露骨なだけに感じてしまいました。 唐突な幕引きも「このカラクリ凄いでしょ?」的な感じに見えてしまい、どうもあざとを感じるのです。総じて楽しめなかった私が全て悪いのですが、元々の設定自体に最初から乗り切れなかったというのが率直な感想だったりします。脚本的には非常によく出来てはいますが、個人的にはあまり好きじゃない作風・映画でした。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-09-23 12:01:46) |
236.極限状態で人間がどんな行動をするのかを描いた映画が大好きなのですが、この映画はその中でも、ゾンビと同じくらい面白いです。 【たぬき野郎】さん [レーザーディスク(吹替)] 8点(2014-08-22 23:18:43) |
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235.《ネタバレ》 2007年当時は大ハマりして繰り返し観ましたが、久しぶりに観てみたら、あれっ凄くつまらない。生存者がゴチャゴチャやりあっているだけで、結局何の解決もしないストーリーが退屈でした。女性キャストへの虫刺されが容赦ないのは好印象で、クリーチャーは良い感じですがあくまで脇役なのも残念です。ローリー・ホールデンは本作と『サイレントヒル』(2006)の両方に出演できて羨ましいと思いました。 【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 3点(2014-08-15 04:39:31) |
234.《ネタバレ》 モンスターが出てからも面白い(モンスターが出ちゃうとしらける映画も多くて)。ラストに+1点。 【JF】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-07-11 13:23:54) |
《改行表示》【シネマレビュー管理人】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-05-14 15:46:34) (笑:1票) |
《改行表示》232.《ネタバレ》 すごく哲学的な要素が入った映画だと思います。 「人間、部屋に二人以上いれば最終的には殺しあうんだ」 【りょーちん】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-04 02:48:11) |
231.おそらく、キリスト教圏の人にはこの作品の意図するもの、暗示しているものが、すーっと体に入ってくるのでしょう。多くの日本人は、盆暮れしか宗教を意識しないと思います。そういう状況ではこの作品は単なるパニック映画、究極の選択のお話にしか見えないかもしれません。こういう作品は最後の着地点で評価が大きく変わると思います。うーんそう来たか!というラストでした。キングの映画化作品の中では上位に来ると思いました。 【たかちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-12-08 21:51:28) |
《改行表示》230.《ネタバレ》 スティーブンキングの原作は2バージョンありますが、キングフアンの自分は事前に2バージョンとも読んだ事があり、ストーリーを把握した上での鑑賞でした。 そしてストーリーをあらあら知っていたからこそ、映画用に改変された最後のくだりは本当にすごいな、と感心してしまったわけです。 それなりに希望を感じる原作のラストを、よくまぁこんなひどい(残酷な、シニカルな)ラストに変更したものです。 好き嫌いは別れるでしょうが、少なくともこの映画を観たすべての人の印象に残る事は間違いないでしょう。 しかし、劇中で老人が言っていたように、最大限の努力を行いやるだけやった結果としてのあの選択ですから、それが「結果的に裏目に出た」だけであって、あの選択を行った事自体は絶対に間違っていないのです。 人間、生きていく上で常に大なり小なりの選択をしながら毎日を生きているわけで、誰しも「あのときこうしていれば」と思った事は1度や2度じゃないでしょう。 でも自分なりに最善を尽くして選択したものであれば、それが結果として悪手となったとしても、それは決して間違った選択ではないのです。 たとえそれがこの映画のように残酷な結果であったとしても。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-06 17:09:22) (良:2票) |
229.救いようのないラストにはため息が漏れましたが、おばさん以外怖くないです。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-08-18 15:40:29) (良:1票) |
228.《ネタバレ》 ダラポンXXXスティーブンキングということで舐めて鑑賞。B級と言えばB級だがパニックムービとして素晴らしい作品。時折迫る陰惨なシーンも程よい緊張感をもたらし小気味いい。エンディングも個性が強く素晴らしい。車でスーパーマーケットより抜け出す際の妙に宗教的な描写等なんとも気持ち悪い感じも意図通りなのだろう。車で脱出するのが間違いだったーというのはなんとも皮肉だ。見て良かった。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-09 16:40:36) |
《改行表示》227.《ネタバレ》 文字通り深い霧の中にいるような先の見えない展開で、サスペンス性たっぷり。 狂信的なクリスチャンのおばさんもキャラが立っていて、ウザくて仕方ない。 ラストはこれ以上ないほど皮肉なバッドエンドで、インパクトがある。 後味がきわめて悪いものの、それが狙いなので大成功といえる。 カタルシスとは対極にあるので好みとはかけ離れるが、一味違ったモンスターパニック映画に仕上がっていることは確か。 ストレスを感じたいときにはオススメ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-21 23:39:26) |
226.《ネタバレ》 スティーブンキングやねぇ。最後のどんと落とす所が無常観あってやりきれなくてナイス。現実はこうなんですよ。きっと。宇宙戦争なんか、無理やりハッピーエンドにするよりこの結末の方がリアリティーがありますわ。しかし、自分の息子撃ち殺した直後に助かる事実知ったらもう廃人になりますわ。『霧が立ち込めるときは動いちゃいかん!』登山の大原則。やっぱそうなんだなぁと痛感であります。ただ我慢してじっとする。それが大切。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-04 10:51:55) |