1.《ネタバレ》 長男が殺人事件の容疑者として逮捕されたある一家。容疑者家族の保護を一人の刑事が命じられる・・という話。
「それでもボクはやってない」と同ジャンルの社会の裏側を引き出した作品ですね。監督・脚本は「容疑者 室井慎次」の君塚良一。殺人者の妹となって状況が一変してしまう沙織役に志田未来。それを保護する刑事役に佐藤浩市。
家族に殺人者が出てしまった場合の状況変化と身の処し方を描いているんですが、寝耳に水な話に一家が戸惑う中、いきなり警察やら弁護士やらがやってきて、事務的作業で離婚、苗字変更、転校などの手続きが目の前で淡々と進められていく、というのはさもありそうで勉強になります。刑事が保護するというのも米国辺りでは普通にあるみたいですしね。でもマスコミ攻撃は分かるけど、あれほどオタク攻撃が身を隠さずに波状的に来るというのはあまりに大袈裟に描き過ぎかと。一応身近な国家権力である警察があんなに軽くあしらわれちゃ、公安委員会も文句言ってくるんじゃないでしょうか^^; そんな中で飄々とふてぶてしくしている松田龍平が、警察の威厳のように錯覚してしまいますw
ストーリー仕立てにちょっと脚色が多すぎで、社会派な切り込みからどんどんと離れていってしまう感じが残念でしたが、こういったニュースの裏側を抉ったような作品はこれからも作られていくべきですよね^^