1.《ネタバレ》 1950 年代のアメリカ。エグゼクティブな若い夫婦が、ニューヨーク郊外レボリューショナリー・ロードの家に越してきた。しかしやがて歯車が狂い始めて・・という話。
リチャード・イエーツという作家が1961年に書いた、「Revolutionary Road(家族の終わりに)」をサム・メンデスが映画化。奥さんのケイト・ウィンスレットの配役は当然ながら、夫役をどうする?って奥さんに聞いたら、「タイタニック」で共演したデカプーとやりたぁい、ということで決定したそうなw
約50年前という設定で、自動車や電話など古めかしい美術以外、特段特殊なシチュエーションというわけでもなく、ちょっといい会社に勤め小奇麗な家も買っちゃった、ややバブリーちっくな夫婦の話です。夫は会社が面白くもないけど我慢できる程度なんですが、妻は子供2人も抱え専業主婦に鬱屈している。昔女優になりたかったってゆー夢を捨てきれず、地元劇団でショボい舞台をやる程度で欲求不満ぎみ。ちょっとイマイチだったねだなんて夫に言われて車の中に外にで大喧嘩。
あるとき、パリへ移住しちゃわなぁい?って思い付きで夫を説得。夫も妻が“私が働くからあなたは暫く遊んでてもいい”なんて根拠裏付け乏しい与太話に乗ってしまい、それを会社や近所にも吹聴するんですが、なんと3人目ご懐妊でパリ行きは御破算に。
精神病の息子を連れてくる老夫婦とかも間に入ってきたりで、デカプーもケイトも声を荒げてお互い罵倒しまくりの連続。それでもって短絡的に自らゴムポンプで・・><
「アメリカン・ビューティー」って思い起こせば、つまらない視点を針小棒大にして、ビューティーだなんてまとめた作品でした。
「タイタニック」の綺麗な話とは打って変わって、本当の私はこんなんで一生を終えたくなーいという思い込み強く見栄っ張りな夢見る妻と、それに引き回される夫という、ともすればそこらにいそうなバカ夫婦の話とは!確かに喜怒哀楽の凄さがゴールデングローブ受賞だったのかもしれませんが・・。
シーンも家と会社と飲み屋くらいで繋いで、それが閉塞感だったりするわけで、二人の綺麗な顔立ちや踊るシーンなどの予告映像から壮大な愛の話だと思わない方が良いです。夫婦・カップルで行ったりしたら、居たたまれない気持ちにさせられること請け合いですからw