66.《ネタバレ》 ストーリーの元になった愛犬家殺人事件の書籍を読了。エログロが溢れかえっています。悲惨な内容ですが、途中で見るのを止められませんでした。近頃の日本映画にはない毒が魅力的だったのでしょう。特に村田。のべつまくなしに喋りまくり相手を取り込むパワーに圧倒されます。私も多分逆らえないでしょう。終盤、社本が村田を殺し物語は意外な方向へ向かいます。ラストを見て、これは父親が権威を取り戻すことを描く作品だったのかと思いました。ただし、社本は一時的な興奮状態で突っ走っているにすぎず、到底村田のように慣れることは不可能、早晩破綻していたことでしょう。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-10-21 16:09:30) |
65.《ネタバレ》 最近の邦画はつまらん!と邦画を舐めきっていた僕に致死レベルの活を入れてくれた映画です。でんでんがここまですごい演技ができる俳優だとは知らなかったし、黒沢あすかの肩幅があんなに広いなんてことも知らなかった。園子温のフィルモグラフィーの中でも最も娯楽性と園子温性のバランスが良い映画だと思います。園子温入門映画としてまずこれを見てから、他の映画を見るといいんじゃないだろうか。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-05 23:47:09) |
64.とても笑顔の爽やかな友人が、「ひどい内容の映画なんだけど、すごく面白いんだよ。絶対に見たほうがいい。」と薦めてくれました。その通りの映画でした。面白く見ました。さて、私はこの手の映画を見て楽しめる人間と、友人に見切られていたのでしょうか? そして、友人の爽やかな笑顔の裏には、この映画を楽しむことのできる私の知らないダークな部分があるのでしょうか? 映画を見て面白かった旨、彼に伝え、いい映画を教えてくれてありがとうと礼を言いました。すると、「そうでしょ! 面白かったでしょ!」と彼の話はとどまるところを知りませんでした。なんだか怖いです。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-04 02:26:08) |
63.長いくせに,おっぱいくらいしか見どころがない・・・ 【マー君】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-08-04 01:50:50) |
62.《ネタバレ》 でんでんすごい。まさしく怪演。すごい迫力でした。日本アカデミーの授賞式では、助演男優賞の受賞を心から応援。受賞おめでとうございます。映画としては、ぐいぐい引き込まれ、衝撃的な内容に記憶に残る映画となりました。ただ、後半あまりにドロドロしくマイナス。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-03 20:04:51) |
61.《ネタバレ》 でんでんさんが持つ雰囲気がとっても活かされた映画ですね。でんでんさんじゃなかったら、ここまで引き込まれたのかどうか…違う人の演技でも見て比較してみたくなる気がしました。裏側にうっすらとアダルトチルドレンやDVのことを意識しますが、サイコキラーの話しとなるとこういうのはよくある背景。社本がバカ娘をひっぱたくシーンはスカッとしましたが、ラスト嫁さんを刺してからドッと冷めてついていけなくなりました。警察が店の駐車場にまでやってきて社本と接触した時から、なんだかこの作品の出来に不安を感じ始めていましたが、ラストで一気に期待を崩された感じです。刃物持って血まみれの男を放置して中に消える警察…なにそれ…娘の最後の態度、泣いたり悲しんだりじゃないのはいいですが、あまりにもバカ過ぎで醜く見えるだけ。社本の最後のセリフもあって、なんだか映画版『バトルロワイヤル』のチープな大人の説教と苦悩の言い訳がダブり、最後の最後でぶち壊してしまった気がします。あのラストをグッと引き立てるには、社本の情けなさのために娘がどれだけ辛い思いをしてきたかを、彼女自身の姿を通して描いておく必要があったと思います…村田のセリフじゃなくて。村田がどんな辛い幼少期を送ったかは短いシーンのいくつかでうまく表現できているので、娘の辛い立場もきっとうまく挿入できたはず。そしたら、社本の豹変にもスッキリ、娘のラストの態度にもスッキリして、なおかつスゴイ余韻を残すことになった気がするんです。とっても引き込む力を持ったスゴイ作品だと思いましたが、この締めくくりのために、僕にとっては長く印象に残す作品にはならなくなりました。娘がすごくバカで軽いまま、おまけに警察もとても間抜け過ぎて終わるので、その姿で締めくくって見せた作品自体の価値まで急に軽くなった感じです。 点数はラストを無視しての出来の凄さに。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-28 10:09:40) |
60.《ネタバレ》 この監督の強烈に下品で猥雑でそれでも最高にエネルギッシュていう無尽蔵のパワーは認めるのだけど、個人的にどうも僕には合わない。ちょっとあまりにも下品すぎるんだよねー。主人公が最後に言い放つ「いいか、生きるってのはな、痛いんだよ!」というセリフが笑えるか笑えないか(あるいは拍手できるか)が、この監督の評価の分かれ目だと思う。残念ながら、僕には笑うことも拍手することも出来ず、ただ失笑するのみだった。それでも、でんでんの怪演とも言える存在感と疾走するスピーディーな小気味良い展開は見応え充分。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 18:13:34) |
59.《ネタバレ》 登場人物の皆が皆、狂っている話に何の共感もできず、ただただスクリーンの向こう側の奇妙な世界を眺めて終わった。 【afoijw】さん [試写会(邦画)] 4点(2013-04-14 18:33:02) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 人間の幸せや平穏というのはある種の暴力を前にすると木端のように砕け散ってしまい、人間の存在そのものも何も高尚なものではなく所詮はただの肉片でしかないという、普段は意識しない(忘れようとしている)ことを改めて見せつけられるような、強烈な映画でした。 人が辿る人生と言うのは決してお花畑ではありえず、それも一皮むけば(半歩でも間違えようものなら)こういう暴力や悲惨が蠢いている(あるいはこういうものに自分も足を突っ込んでしまう)という事を改めて思い知らされたような気がします。そんな暴力や悲惨に妙なカタルシスを感じてしまうのがまた始末が悪いのですが・・・。やってることの良し悪しはともかく、本能のままに行動する村田達や(後半の)社本のその様子が、とことん突き抜けまくった解放感を見る者に与えるからでしょうか。 「人生ってのは痛いもんなんだよ」と社本は命を懸けて娘に言葉を絞り出しますが、それを向けられた娘は「やっと死にやがったかクソジジイ!」と彼を足蹴にし嘲笑します。あの救いようもないラストによって、この映画は観客の心にその「人生の痛み」を具現化してザックリと刻み付けたのだろうと思います。 そこに「人生と言うのはとことん冷たく、人間は脆いものなんだよ、仕方がないもんだね」とそっと教えてくれているような「制作側の愛情」を見る思いがするのは、僕自身の弱い心がそこにあるはずのない希望を見ようとしているせいなのか、それはわかりません。しかし僕自身はこの映画の中に、「人間という脆く弱い存在への愛」を確かに感じました。 【マーチェンカ】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-11 00:12:43) |
57.ここのレビューを観ていたので、どれほどブッ飛んだ内容なのかと身構えていましたが、お風呂場での解体作業シーン以外はあまりインパクトありませんでした。解体作業シーン自体も想像の範囲内でした。もちろん後味の良い映画でもなく、また観たい映画でもなく、友達に勧められる映画でもありませんでした。 【珈琲時間】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-02-24 11:06:31) |
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56.《ネタバレ》 でんでんは最初ピン芸人で、サングラス掛けてハードボイルド風にクールに登場し、それを外すとあの顔で、その落差で笑いを取るという、いたって単純な・しかしそこでは必ず笑える「芸風」だった(趣味は卓球と知って凄く納得)。その落差を本作では裏返しに使ったわけで、この映画に価値があるとすれば、彼にやっと助演賞を与えられたということ。最近でも印象に残っているのは『クライマーズ・ハイ』の、地方新聞はこういう人物によって支えられてるんだなあ、と思わせた部長、『母べえ』の、日本のファシズムはこういう善良さによって支えられてたんだなあ、と納得させた隣組の組長、など素晴らしかった。本作のようなアクの強い役でないと賞を貰えないのが悲しいところだが、ファンとしては嬉しい。園監督は映画作りより、役者起用に才能があると思っている。本作でのでんでんの前にも、安藤サクラ、満島ひかり、吉高由里子、と幾多の才能にスポットを当ててきた。もう当時から評価はあったが『気球クラブ、その後』の永作博美も素晴らしかった。本作で気合いが感じられたシーンは、落語の「らくだ」を思わせる逆転の前のでんでんの言い募りの場で、インテリが非インテリに対して抱いている根源的な不安を、彼がズバズバと突いてくる、その滑らかでない喋りの鈍痛感。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-16 09:55:58) (良:1票) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 村田夫妻のイカれたサイコキラーぶりがすごい。 でんでんと黒沢あすかが好演。 愛犬家連続殺人事件をモチーフにしているが、人の心の隙間を見抜いてつけこむのが天才的な悪党ぶりは、尼崎事件も彷彿させる。 最終的には透明にすればいいんだからというイカれた論理を振り回す。 風呂場で言葉遊びをしながら笑って死体を肉片に処理していくのが異様。 夫婦のあっけらかんとした明るさが、猟奇事件のどろどろした陰湿さを感じさせない。 巻き込まれて共犯者になった男に、サイコにターゲットにされた恐怖と無力感が漂う。 殺すしかないところまで追い詰められたギリギリの心境が伝わってくる。 ラストまで不快感がまとわりつくが、有無を言わせないテンポで異常な世界に巻き込まれていく。 社本が渾身の力を振り絞って自分の力でスッキリさせた姿は、血まみれでも尊くさえ見えてくる。 星を眺めることが好きなロマンチストで自己主張もできない男が、仮面を捨てて自分の足で初めて立ち、カタをつけた。 それなのに、命をかけて娘に伝えた言葉が娘には通じず足蹴にされてしまう。 それが簡単には取り戻せない現実の悲哀を感じさせて切ない。 娘が父の思いを素直に泣いて受け止めるラストであれば、一気に凡庸な作品になっただろうが、そうしなかったのがよかった。 嫌悪感を催すけれど、妙に心に残ってしまう毒のある映画だ。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-08 23:58:59) |
54.《ネタバレ》 ど迫力映画。ど迫力すぎて「生きるってのは痛いんだよ」って台詞が薄っぺらく聞こえる。 【わんたん】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-06 02:12:33) |
53.《ネタバレ》 ううむ、これははまるか、はまらないかで、はっきり評価が二分されるタイプの映画だろう。私ははまらなかった。なんとも悪趣味で、話に無理もある。しかし、演出の迫力は認める。それに、なんと例の尼崎のカリスマ女による連続殺人事件をすでに知っていたかのような話ではないか。そう考えると、低い点数はつけづらいなあ。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-29 18:28:02) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 圧倒的に不愉快な作品(褒めている)。精神に余裕のないときには見ない方がいい。相当に疲れ果てるし、人間の見たくない面をよく描いている。暴力描写も多いが、バイオレンス的な描き方ではないのでなおさら辛い。ただ精神衛生上あまりによくないのでこの点数 ■社本が散々うじうじしているのは、間違いなく観客に「しっかりしろよ」「やられっぱなしでなく少しはやり返せよ」と思わせるためであろう。そしてあの展開。見事なまでに観客の心を弄ぶ。 【θ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-30 00:29:06) |
51.《ネタバレ》 冒頭のスーパーでの奥さんの買い物シーンの画と音にズンズン引き込まれる。いきなり不穏なエネルギーを感じさせるから。でんでんは昔から好きだったが、圧倒的に凄い。歴代最高の狂ったおやじだ。そして黒沢あすかと神楽坂恵のエロさは天性のもの?これを引き出した監督のセンスは抜群。とくに黒沢は『愛のむきだし』の安藤さくらに匹敵する狂気を感じさせる。園子温監督作品の中でも一番怖い作品。でもきっとまた観てしまう。もちろん一人で。 【ブタノケ2】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-07 01:46:25) |
50.《ネタバレ》 映画の力、生命の力を感じる150分。終始超ハイテンション、一ミリもキャラがブレないというでんでんの素晴らしさ。それ以上にイカレてる黒沢あすか。小市民振りを完璧にこなした吹越満! 終盤、とにかくやったれーと奥さんレイプ→小屋での血しぶき合戦となるわけだが、これは流石に悪乗りしすぎ。なんでも死にゃいいってもんじゃない。個人的には、ぎゃーぎゃーわめく娘と妻をボコボコにして車で出発、白目を向いてる2人の横で主人公がプラネタリウムを見てる、こんな感じで終わって欲しかった。しかし、結末すらどうでもよくなる様な一世一代のハイテンション映画であることは確実です。鑑賞後、毒が周るようにじわじわと色々な場面が蘇ってきます。 【j-hitch】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-07-26 02:17:35) |
《改行表示》49.凄く怖いし、不快なシーンの連続なのにどんどん引き込まれて見てしまった。 とにかく強烈な作品。 見ている間中アドレナリンが出っぱなしでした。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-06-30 20:28:11) |
48.でんでんの演技?というか生命力がみなぎってた。映画の力を感じた。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-30 19:59:23) |
【たこちゅう】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-04 21:05:08) |