渇き。(2014)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。3ページ目

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渇き。(2014)

[カワキ]
The World of Kanako
2014年上映時間:118分
平均点:5.18 / 10(Review 55人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-06-27)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー刑事もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(2014-04-22)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-12-25)【イニシャルK】さん
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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
演出山田一善(アクションコーディネーター)
キャスト役所広司(男優)藤島昭和
小松菜奈(女優)加奈子
妻夫木聡(男優)浅井
清水尋也(男優)ボク
オダギリジョー(男優)愛川
中谷美紀(女優)
二階堂ふみ(女優)遠藤
橋本愛〔1996年生〕(女優)森下
國村隼(男優)辻村
森川葵(女優)長野
高杉真宙(男優)松永
黒沢あすか(女優)桐子
青木崇高(男優)咲山
古舘寛治(男優)
篠原ゆき子(女優)
品川徹(男優)
派谷恵美(女優)愛川の妻
志村玲那(女優)
葉山奨之(男優)金髪の男
渡辺大知(男優)
板橋駿谷(男優)
柳俊太郎(男優)
原作深町秋生『果てしなき渇き』(宝島社刊)
脚本中島哲也
唯野未歩子
作詞松本隆「SWEET MEMORIES」
主題歌ディーン・マーティン「誰かが誰かを愛してる」
挿入曲でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」
松田聖子「SWEET MEMORIES」
撮影阿藤正一
製作ギャガ(「渇き。」製作委員会)
企画ギャガ
配給ギャガ
特撮BIG SHOT(ガンエフェクト)
納富貴久男(ガンエフェクト)
美術磯見俊裕
編集小池義幸
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15.衝撃映像をあまりにも見せられるので、衝撃的な出来事がこの作品では日常的に起こる普通の出来事に見えてしまった。展開が飛び飛びでわかりづらいし、薬も暴力もエロスも全く痛みが感じられない。ただ映像を見せたいだけの作品に終わっている。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 4点(2014-07-12 00:53:47)(良:1票)
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14.《ネタバレ》 中島監督ならではの奇抜な映像表現は、しかし目新しさは感じなかった。たとえば大型ショッピングモールの屋上駐車場での凄惨な殺し合いのシーンで、死体を俯瞰で撮りつつ駐車場に放送される「タイムセールのお知らせ」なんかは中島監督のやりそうな悪趣味な演出であるが、もっと悪趣味なものを見たかった。暴行も、そんなに痛そうに感じない。カッターナイフで耳たぶを切り落とそうとしたり、ほっぺに10センチくらいの深い傷をつけたりするんだけど、なんか遠慮がちだ。役所広司にいたってはボッコボコにされて銃で何発か撃たれて、映画が進むにしたがって怪我が増えていくんだけど、全然死にそうな気配がない。ならばいっそ、「あれ絶対死ぬだろ!なんで死なないんだよ!」くらいボッコボコにしてしまってもよかった。  
no_the_warさん [映画館(邦画)] 8点(2014-07-08 23:46:28)
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13.《ネタバレ》 地上波で放送されることは、まず無いので、興味を持たれた方はどうせなら劇場へ足へ運んだ方が良いでしょう。 とにもかくにも、これでもか!というほどの毒を垂れ流し状態で全く救いもなく、 観る側を選ぶ映画で、ファミリー感もまったくない作品ですが、 ぬるい評論を気にして大人しくなるよりは、自分の作りたいモノを貫き通す姿勢は、 個人的に評価したいし、 問題があるだのどうだのという提議は、所詮、個人の主張でしかなく、 世論の全主張であると平気な顔で言い放つPTAはすっこんでろ。という雰囲気が好きです。 まぁ、しかし、最初っから最後まで絶望しかないのも珍しい。 面白いか面白くないかとの判断では、そこまで面白くはなかったけど、 こういう挑戦的な作品は増えてほしいし、火を絶やさずいて欲しいので、甘々の7点です。
バニーボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-06 20:39:14)(良:1票)
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12.《ネタバレ》 若者が好きな映画でしょう。なんで学生1000円キャンペーンが理解できないのかが理解できませんね!ポップなセックスアンドバイオレンスが、魅力的な俳優陣で見事に表現されています。中島監督の会心の一作だと思いますよ。下妻物語以来の見てて楽しい映画でした。若手女優陣が素晴らしい演技をしていました。主役の新人・小松菜奈は、ドコモのコマーシャルで見せた演技の嫌な感じを最大限に受け継いだ演技で映画を引っ張りました。既に人気女優になっている橋本愛と二階堂ふみは脇役としてしっかりと仕事をしてましたね。せっかくこの二人が出るんだから、積極的な絡みが欲しかったですね!役所広司も妻夫木もオダギリジョーも見せ場があっていい感じでした。こんな感じの映画をもっとたくさん見たいです。中島監督のカットバックを多用するポップな演出も見事に決まっていました。 ただ、良かったのは途中まで。妻夫木が轢かれるまで(笑)種明かしがつまらん!最低ですよ。長いし。どうでもいい。惜しいですが、見て損はないです。学生は今すぐ劇場に行こう。
カニばさみさん [映画館(邦画)] 8点(2014-07-05 14:59:18)
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11.《ネタバレ》 終幕。茫然自失。とりあえず、ペットボトルの水を喉に流し込んだ。 “潤い”を感じるのに一寸の時間を要した。 渇き切ったのは、喉か、心か。  善し悪しを判別する前に、”とんでもない”映画であることは確かだと思えた。 「劇薬エンターテイメント」というキャッチが示す通り、この映画は「猛毒」以外の何ものでもない。 映し出されたものは、絶望、絶望、そして絶望。 はっきり言ってそれ以外の要素は見出せず、クラクラする。  誰がどう拒否感を示し酷評しようとも、それを論破する論理は見当たらない。 「吐き気がする」と言われれば、「まったくその通りだね」と言う他ない。  しかし、だ。  己の理性が拒否し、目を背けたくなる描写が羅列される程に、自分の中で染み出すように生じている「高揚感」を感じ、身動きが取れなくなった。 体のあちらこちらの血圧が高まり、紛れもない「興奮」を覚えている自分自身を呪いたくなった。  その理由は明確だ。映画の中の誰でもなく、僕自身が“加奈子”という【悪魔】に魅了されてしまっていたのだ。  こつ然と消えた己の娘・加奈子を探し求める主人公。 演じる役所広司の脂ぎった表情が、娘の悪魔性が明らかになるにつれ油分どころか水分さえも消え失せ、渇いていく。 父親は娘の生存を終始望むが、その「理由」と「目的」は絶望と共に変わっていく。  この映画を拒否する人を否定するための論理が見出せないのは、この映画そのものに論理など存在しないからだ。 即ち、悪魔が悪魔であることに理由など無い。 言い換えれば、悪魔が悪魔であることに罪悪など生じる筈も無い。 “それ”が、娘であろうと、恋人であろうと、友人であろうと、教え子であろうと、出会ってしまった以上、憎むべきものは魅了された己自身と人生そのものだ。  この映画は、そういった嫌悪感も、おぞましさも、吐き気すらも“エンターテイメント”として悦楽に浸るべき作品なのだろうと思う。   拒否に対して決して擁護は出来ないし、心から薦めることも出来やしない。 ただし、コレがとんでもないものであることは間違いないし、ならば唯一無二の映画であることも否定しようがない。  この正真正銘クソッタレな映画に狂わずにはいられない。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-03 23:58:08)(良:2票)
10.《ネタバレ》 グロさと暴力描写が尋常じゃない。時折インサートされるアニメーションやポップな場面がなければ、これは園子温監督の映画?と錯覚してしまうほどです。作品を根本から否定する意見になりますが、加奈子が明らかな人格異常者であることを、親たちがこの年齢になるまで全く気が付かない、という事実に違和感を感じました。幼少の頃から何年も共に暮らしていれば、奇行の数々はあるだろうし、その兆候は少なからず感じるはず。特に母親です。その辺にいる不良とはワケが違う、このような犯罪者と一つ屋根の下で暮らしていて、何も知らなかったではあまりにも不自然です。藤島の行動に全く賛同できないことも大きなマイナス。娘をこれだけ愛しているならば、娘のためなら何をしても許される、では日本中が犯罪者で溢れてしまいます。過度な暴力描写は他の監督に任せて、「下妻」「嫌われ松子」路線をもう一度。渇きではなく、これは私の渇望です。
タケノコさん [映画館(邦画)] 2点(2014-07-03 23:43:48)(良:2票)(笑:1票)
9.《ネタバレ》 中島哲也監督は「告白」は良かったし、エンタテイメント性を追求する姿勢も支持しますが、本作は残念ながら失敗していると思います。良いところを見つけようと思って見てこの印象だから、本作が一般的に叩かれているのも無理はない。まるで日本のタランティーノを目指したかのような劇画チックな過激な暴力描写。しかしそこにエンタテイメント性を見出すにはカタルシスを感じさせなければいけない。本作にはそれが全くなかったです。ラストの展開も唐突に過ぎ思いっきり盛り下がってます。非常に残念な作品。しかし、本作を失敗作と断定するには小松菜奈は頑張りすぎているのでした。4点にしようと思ったけど、大甘で2点プラス。これ以上はムリです。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-01 22:35:00)
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8.《ネタバレ》  不在の人物の姿を、複数の人物の視点を通して描くという手法、ストーリは、まあある意味新鮮味にかける古典的なものではあるんだけれど、時系列をぐちゃぐちゃにする演出によるわかりにくさがかえって自分の場合は理解したいという猛烈な欲望を生み出したので、観てる間は全く退屈せず面白かったです。ただ、最終的にたどりついた加奈子の行方、そして正体がいささか期待の割には拍子抜けでしたけどね。  キャスティング的には役所さんの藤島が最高でしたね。こわれっぷり見事ですw。加奈子はなああ、まさしく微妙という言葉につきる。ちょっとミムラさんに似た感じで、物語世界を壊さない最低限度の魅力はあったと思うんだけれど、あがめられ崇拝され、自分の人生を壊してまでもついていく対象と考えると……う~ん なーんも言えねえ©吉田 むしろ橋本愛を言っちゃあ悪いけど、ほかの他の女優でも勤まるようなあんなカメオ出演風の使い方するぐらいなら加奈子をさせた方が。 というか、橋本愛といううってつけの素材がありながらわざわざオーディションをしてまで別の女優を選ぶ必要性が感じられない。  まあユイちゃんの演技は安定してたし観てたる間は全く退屈しなかったので8点ぐらいつけてもいいんだけど………主人公によるレイプや男性に対するレイプ、露悪的にわざわざグロテスクに映す手法、こんな映画をわざわざ割引までして高校生に見させさせようとする偽悪的な態度があまりに鼻につくんでマイナス一点。高校生が見ることには異論はないけど、わざわざ高校生をターゲットにする映画でもないでしょう。
rhforeverさん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-01 17:37:57)
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7.《ネタバレ》 問題作であることは間違いないものの、私はこの映画を支持したいです。『下妻物語』『嫌われ松子の一生』で築いた中島哲也ブランド、『告白』でかなり趣を変えたものの、支持者は多い。私が観た劇場には平日であるにも関わらず可也の人数が入っていたし、その主な客層は幅広い年代の女性でした。 今回の映画は少なくとも今までの中島哲也の作品みたく可愛らしいビジュアルは無い。若しくは、可愛くてもそれは狂った世界を表現するためのツールに過ぎない。拳・脚・金属バット・銃・ナイフによる暴力、シャブやコカインをキメるティーンネイジャー、売春を強要される少年・少女たち。まあそりゃ拒否反応を示す人も居ますわな。 但し、今までの中島哲也ブランドで獲得した観客を捨てても、作りたいものを作ったであろう監督の制作姿勢は支持したいし、個人的にはインモラルな映画は基本的に好物ですので、終始面白かったです。脚本も良く練られていて、割と項数が多い原作のある部分を省略したり、一つに纏めたりと、そういう原作との差異を確かめながら観るのも中々。 しかしこの映画のビジュアルを100%支持する気持ちにはどうしてもなれません。暴力やセックスをポップな感覚で描くという手法は今ではよく見られますが、やっぱり凄く軽い感じに見える。痛みがこちらに伝わってこない。聞き馴れた言葉ですが、ファッションとしての暴力やセックスという印象がかなり強かったです。なのであまり心を鷲掴みにされる様な力は残念ながらこの映画からは感じられませんでした。 加奈子のキャラクターが原作とかなり変更されている(簡単に言うと極端に頭がどうかしちゃってる娘になっている)のも残念な点でした。
民朗さん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-01 07:18:28)
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6.原作は未読、「告白」と同じ映画監督だから面白いだろう という軽い気持ちで鑑賞。  予想以上に バイオレントでダーティーな作品。 一言で言うならば「狂ってる」。 ポップな雰囲気に反して内容は果てしなくヘビー。 クラブのシーンから察するに、独特な雰囲気にかなりの趣を置いている。  ほかのレビューでも述べられているが、これ以上に人を選ぶ作品は近年あまりない。決して安易に他人に進められるような映画ではない。
鈴木さん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-01 00:42:58)
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5.《ネタバレ》 久々に中島監督の大失敗作。テンポ良さ気に見えて冗長。3時間くらいに感じた。  テーマはこれ人間の愛と狂気なら前にやったじゃん。「告白」や「松子」で。なんでまた? 若い子の軽い狂気、好きですねえ。 おお!!こいつが黒幕だったのかあああ!!こいつが犯人かああ!とかいう驚きもなにもない。 すべて他人ごとに感じる。見事に感情移入できない。 グロだのなんだの言う人が多いが、たいしたことない。コレ以上の映画なんかいくらでもある。 このストーリーって、むしろ完璧に推理ミステリードラマ風に調理したほうがよかったんじゃないだろうか。  役者は役所広司は熱演だがイマイチ単調。娘の小松菜奈はうまいがゾッとするような悪魔のオーラがない。 こんなガキに惹かれるかという感じ。妻夫木はなかなかよかった。  とにかく進撃の巨人のほうを降りてやるような映画じゃない。 大駄作。ぶっちゃけてゆうと、この映画の言葉を借りると「クソ」つまらん。 以上。  
うさぎさん [映画館(邦画)] 2点(2014-06-29 01:16:02)(良:3票)
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4.《ネタバレ》  今回もまた中島監督らしい映像の洪水っぷりなんですけど、でもこれまでと違ってちっとも面白くありません。   暴力とか悪とか、そこに魅力を感じないの。「そういうのが嫌いです!」とかっていうんでなくて、この映画のソレが類型的で表面的な感じ。暴力団絡みとか警察も含めた陰謀とか大物とかいう話になると、ああ、そっちね、って。そのウンザリする感じを決して越えてはゆきません。   加奈子って魅力的じゃなきゃダメなワケですよね。それで初めて成立する話で。ところが、そんなに魅力的なキャラに見えないんです。周囲がみんな魅了されちゃう、振り回されちゃう、そして破滅してゆく、その流れに説得力を与えるのは、少なくともあの異様にダサいダンスシーンではないハズで。  「彼女は幻影のような存在でもある」という事か、揺れ動くフレームの中、光の中、逆光の中に存在してたりする画が多いのですが、その曖昧さは決して魅力を醸すのに効果を生んではいないと思います。   シネスコ画面いっぱいに顔のアップの連続だったり情報で埋め尽くしたり、だけどなんかそれが空疎。中身が無いのにゴテゴテ飾ってるようで、それはこの映画のテーマにも繋がっているようにも思えますが、でも、その平板化した状態はシネスコの使い方が下手なんじゃない?って。   原作からしてつまんないのかもしれませんが(少なくともこの物語ではねぇ)、にしても独自の魅力でガーン!ってクるもののない、既成のイメージの寄せ集めコラージュに終始した感じで、これまでの中島作品が好きだった私としては今回、失望が大きかったです。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2014-06-29 00:26:48)(良:3票)
3.《ネタバレ》 原作未読。うーん、面白くない…そして、長い。私にはこの作品、全く合いませんでした。ひたすら汚らしい形の役所広司が「クソが!」と叫び、暴力を振るうシーンを見せられ続ける映画。時系列や人物が異なるシーンをかなりしつこく繰り返しカットインさせる手法も、さして効果的とも思えず途中で飽きましたし、何より物語を把握する妨げにしかなっていない。主人公や娘の行動原理も不明で「あいつは俺の娘、俺がぶっ殺す」のセリフが言葉通りで無いとしても、何を目的にどうしたいのか、さっぱりでした。頭を使う訳でもなく、行き当たりばったりな捜査も、ほぼすべてが暴力で進行。目を背けたくなる残酷シーンも多く、正直途中で見に来たのを後悔。ラストもいきなり時が過ぎ、カタルシスも無いまま終了。「告白」も後味の良くない作品ではありましたが、話は面白かった。こっちの方は全く救いがない。4点
蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 4点(2014-06-28 16:04:14)(良:1票)
2.《ネタバレ》 原作未読。バイオレンス満載で中島監督らしいポップさがいい感じに融合していて、作品の不快度が大幅にアップしている。バケモノという扱いをされている娘役の小松菜奈は、時に純真無垢な少女のような顔を見せ、時に悪魔のような言動をして、妖しく人を惑わすバケモノにピッタリだった。それ表現するに当たり、表情を追ったアップを多用したカメラワークと短く小刻みに切ったカット割りの演出が効いているかな。ただ、それを多用し過ぎなのと時間軸も行ったり来たり、語られる目線も移り変わるので疲れるし、なかなか分かりづらい気もしますね。まあ中島監督はつくづく編集が好きなんだろうなと思います。 役所広司ですが、こんなに小汚く狂気に走り荒ぶっている役所広司ははじめて観た気がします。本人も息抜き代わりに思いっきりヤっちゃったんじゃないでしょうか。主要キャストも巧い人を揃えハイテンションな展開で見ごたえありましたが、見る人を確実に選ぶ作品なので注意が必要ですね。お薬セットを出して打ったり過激なシーンやセリフが多いのでR指定にならなかったのが不思議。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 7点(2014-06-28 15:51:09)
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1.私は8bitさんとは逆で、観に行く前の日に原作を熟読し、ばっちりと耐性が付いた状態で観に行ったので、いくらバイオレンスなシーンが続いても全然余裕がありました。 原作を知らずに「告白」の中島監督だから観に行ったという人には期待ハズレかもしれません。「告白」では全編に渡って無駄の無い完璧な映像世界が繰り広げられていたが、本作は荒削りで暴力シーンのたびに挿入される血のカットや、わざとらしい効果音も多く、演出がかなり大味な印象を受けるからだ。 内容としてはかなり原作に忠実だったので文句無し。違うのはオダギリジョー演じる小山内がただの快楽殺人者になっていた事くらいかな。まあ、小山内の子供のエピソードとか盛り込んだら上映時間的に長くなりすぎるから省いて単純に悪役にしたのかな。  簡単にどういう映画か説明すると、これは2時間あまりの間、ひたすら役所広司を観る映画である。終始、画面狭しと吠えて暴れまくる!まるで「役所広司」という怪獣映画を見ているかのよう。殴って殴られて、撃って撃たれて、叫びまくって、罵って、ゲロは吐くは、ヤクは打つは、強かんするはでとにかくヤバすぎる。こんなダーティーな主人公なかなか居ない。常に血と汗にまみれているので大画面で観ると余計に暑苦しい。これは久々に良い役所広司。このテンションの高さに付いていけるかどうかが鍵。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2014-06-28 00:03:49)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 5.18点
023.64%
100.00%
235.45%
347.27%
4610.91%
51730.91%
61018.18%
7814.55%
847.27%
900.00%
1011.82%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.66点 Review3人
2 ストーリー評価 3.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 4.40点 Review5人
4 音楽評価 3.66点 Review3人
5 感泣評価 2.66点 Review3人
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