50.負のパワーで満ち溢れていると言えばそうでも無い、それでも漠然とした絶望感が感じられる映画だった。というのは、学校の風紀こそ似てないが、同じ様な環境に置かれ、私が同じ様な年齢で在るからなのかも知れない。「何も無い訳では無い。だけど何も無い。」そんなある意味での孤独が浮き彫りにされ、とても痛みを覚えた映画だった。10年後にこの映画を観たとしても、「ああ、痛いなあ。」と思える大人で在りたいと願った。 【めい】さん 8点(2004-01-10 19:23:59) |
49.僕が中学生だった頃、世の中(あれ、それとも茨城だけ?)は「ビーバップハイスクール」に代表されるヤンキー文化花盛り。いわゆる「不良」だけでなく、割と普通の生徒も二年生以降になると(一年がそれをやると上級生にシメられるから)微妙に校則違反の学ラン(ちょっと太かったり細かったりする)を着用していたのですが、僕は最後まで普通の学生服を着ていた少数派の一人でした。別に「よい子」だったわけではなく、単純にファッションに対して異常なほど無頓着で「別に制服がどうだろうと関係ないじゃん」と思っていただけなのですが(今思うとあんまし可愛くない)、そんな訳でヤンキーとかヤンキー的なものがしばらく苦手でした(あ、でも紡木たくの「ホットロード」は好きだった)。で、この映画を観ながらぼんやりと当時の事とか、不良と呼ばれ恐れられていた同級生の事とかを思い出しました。こんなこと言うと「分かったっぷりしてんじゃねぇぞ、オッサン!」とボコられてしまいそうですが、未来に希望を持てず、さりとて特にやりたいこともない少年達の苛立ちや絶望感、切なさが伝わってきます(「怖いです。自分の欲しい物を知ってる奴が怖いです」という台詞が印象的)。ここで描かれている学校の屋上は「自由(解放感)」と「死」の象徴のように思えたのですが、青木は果たして「自由」になれたのでしょうか・・・ミッシェル・ガン・エレファントのエンディング・テーマ「ドロップ」の切ないギターリフに、胸をかきむしられる思いでした。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-01-07 21:59:32) |
48.《ネタバレ》 相当期待しないで見た映画なのですがなんか感動してしまった.見終わった後すぐに見直したのはこれが初めて.何か凄い短かったしね.個人的にはヤクザ入りしたヤツがかなりクールでお気に入りでした.松田龍平はこの映画を見るまでは嫌いだったんですが好きになりましたしね.とにかくタイトルどおり青春を描き切った感じだと思います.若いうちに見るべき.ラストの青木はとにかく凄い. |
47.《ネタバレ》 お話よし。音楽よし。ただ、松田龍平が…。私には、ああいう演技なのではなく、ただ演技力がないようにしか見えません。本当は7点つけたいけど、それで1点減点。ただ、青木君はいい。本当にいい。九條に対する憧れ・嫉妬・憤りがよく出ていました。屋上から落ちていくシーンが切なくて… 【キートン】さん 6点(2003-12-14 22:12:36) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 幸せなら手を叩こう! 屋上であのゲーム実際やろうと考えた私がバカでした(笑) なんかいきなりヤクザのとこに世話になるヤツや 同級生を刺してしまうヤツ、もう少し主人公以外の 個性をだしてほしかった。なんかだれがだれで、といった ことを理解しないまま、終わってしまった。 【ZVo】さん 5点(2003-11-30 20:32:55) |
《改行表示》45.後味がちょっと悪い映画。 公開当時は知りませんでしたが、新井浩文、忍成修吾、高岡蒼佑、山崎裕太ら若手俳優が出ていたんですね。 【ムレネコ】さん 6点(2003-11-29 00:32:24) |
44.《ネタバレ》 バイオレンスシーンはあまり好きではないのでこの点にしました。ミッシェルガンエレファントの曲があまりにも合っていて良かった。松田龍平君、綺麗、カッコいい、ステキ♪最後のシーンが特に好き。それで9点です。屋上まで松田龍平君が登っていって、青ちゃんを食い止めようとするけどその前に青ちゃんは落ちていく・・・。このシーン見てたら自分の中で何かが動き出した気がした。 【スマイル】さん 9点(2003-11-27 14:44:36) |
43.「青い春」というタイトルがピッタリ。センスのいい映画でした。高校時代の漠然とした不安のようなものが伝わってきたし、見てて痛々しかった(精神的に)。男子校って、あんな感じなの?松田龍平もはまり役だったと思う。 【もちもちば】さん 8点(2003-11-26 14:58:00) |
《改行表示》42.《ネタバレ》 "青春"という言葉は、漠としてつかみどころのない、あの年齢でしか認識する事が出来ない言葉だと思う。高校を卒業して数年経って「あの頃は青春してたな」と思い出す時の"青春"は、実際に10代の僕が感じた"青春"とは異なっているだろう。あの時感じていた感情を、僕はいま「自分を認めてくれない社会への不満と将来の不安」と言葉にするけど、たぶんそんなに簡単に言い表せる言葉でもない。その時は確実に感じていた、けれどもはっきりと言い表せない、それが青春だと思っている。そんな"青春"の空気を見事に映像化したのがこの映画。冒頭の度胸試しから観客を虜にし、九條と青木を中心として話が進む。このメインキャストにおける起承転結に、木村・吉村のエピソードをクロスさせ、最初は爽やかですらあったシーンは気付けば"青春"という鬱屈に塗りつぶされている。だんだん暗くなってゆく展開の中で、九條が一人妖しく光る。繊細さと凶暴さ、それが美しさのなかで龍平が一段と映える。最後のクライマックスに鳴り続けるギターは、青木の存在まで切り裂く。 観終って、僕が初めてミッシェルのCDを買った日のことを思い出した。ミッシェルを聴かなくなった時、僕の青春は終わったのかもしれない。 【fero】さん 9点(2003-11-04 01:44:21) (良:1票) |
【ポジティブ】さん 7点(2003-11-03 19:44:26) |
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40.《ネタバレ》 暴力描写を配慮して、描いていた、ような気がします。でないと拒絶していた。私の知らない世界、の話なので「こういうこともあるのか」と・・・。振り向いた青木君の表情がまぶたの裏に残っています。少し切ない話だった。松田君は両親のDNAに逆らうような演技ですよね。美しいです。 【きなこ餅】さん 4点(2003-11-02 16:12:05) |
39.かっこ悪いところもCoolに見えた。映像、ストーリー、キャスト、音楽がここまで合ってる作品ってすごいね。 【tomomi】さん 9点(2003-10-28 00:17:02) |
38.こええ。「そこまでしなくてもいいだろ」だらけ。つーかオレは私立の温室育ちだからわかんないけど、こんな高校あんのか?あったらショックなんだけど。でも相当レベルの高い邦画かも。作品としてすごくまとまってるし。なんか言いたいことも伝わってきた。全体的に画がとてもいい。細部までこだわっているのがわかる。でも一部の北野映画同様、すごいんだけど観たら絶望的な気分になるからあんま何度も観れないかな。 |
【戦慄の右クロス】さん 10点(2003-10-20 12:42:37) |
【紅蓮天国】さん 2点(2003-10-13 20:41:37) |
35.原作も良かったけど、映画もよかった。うまくまとめた、といった感じ。学校の中の閉塞感がよく描写されていたと思う。 【新井】さん 8点(2003-10-07 11:40:43) |
34.いやぁ~、痛いね。青春だね。ただ5年後にみてたら全然面白くなかったと思う。ちょっと重いかな。「幸せなら手をたたこう」 【tako】さん 8点(2003-10-06 04:18:33) |
33.こういう映画は共感できるかできないかで評価が変わるし、万人受けもしないだろう。というかしてはいけないよね。男友達の友情もわかるし、ミッシェルの音楽も脳みそをズタズタにするんだけど・・・。青い。 |
32.無軌道に暴力的に描かれる高校生の青春映画。迷いなく疾走感溢れる作風に一気に惹き込まれる。登場する数名の少年たちの個々の織り成すエピソードが上手に絡まりあう。感覚的に詩的に折り込まれるアングルも観ていて胸を打つ。大きくスクリーンを過る飛行機や満開の桜が、はかない青春を物語る。松田龍平はじめとする少年たちが全員及第点。青春映画の傑作。観るべし。 【TAROCK】さん 8点(2003-09-13 21:08:15) |
31.全体が青春のイタさに満ちていて、何とも言えない感じのする映画です。どのシーンも心に残るシーンばかりでしたが、特に最後のシーンは短いけれど、グッときました。あまり宣伝されていなかったし、話題にもなってなかったので、期待しないで見たけれど、良い作品でした。思わぬ拾い物をしたような感じです。ピンポンも良かったけど、この作品にはまた別の良さがあります。 【しゃぼんだま】さん 9点(2003-09-09 17:57:29) |