306.ゴッサム市民にとってはバットマンもジョーカーも“悪”なのでは…と思った。私、バットマンが追い求めるストイックな“正義”にはまったく萌えませんでした。 【paraben】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-08-14 19:25:02) (良:2票) |
305.《ネタバレ》 本作も評価の割れるところでしょうか。はっきり言うとヒーロー物の範疇には、良い意味でも悪い意味でも収まっていません。が、バットマンという行為自体が、法を犯した偽善行為であることを自身が知っている、ブルース・ウェインの苦悩を演じたクリスチャン・ベール、そして公開前に故人となってしまったヒース・レジャーのジョーカー(ジャック・ニコルソンを凌いだ?)の狂気の演技、脇を固めるマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン等々名優達の演技。そして前述の通りのヒーロー物の範疇を凌駕した内容(何とヒロインも救えず、盟友をも危機にさらす(それが原因でトゥーフェイスとなる))、ラストに至っては「自身が悪(ダークナイト)」となってしまうという一種驚愕の内容を評価したいと思います。 (ここまでが8/10時点の評価です)昨日(8/16)日本の劇場にて再見しました。前述の通り本作は「ヒーロー物」には収まっていません。ブルース・ウエインが素顔のままで登場していた(つまりヒーロー物ではない)としても、それなりの作品に仕上がっていたと思える内容です。が、やはり見る側を選ぶ作品ではないでしょうか?純粋なバットマン(ティム・バートン版ではなく元祖オリジナル版の)のファンの方々にはどんなに映ったのでしょう?機会があれば聞いてみたいものです。再見してプラス1点の8点。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-08-10 21:00:42) (良:2票) |
304.《ネタバレ》 中年セレブのコスプレとジョーカーが気持ち悪いのでマイナス3点。 ストーリーがだらだらと長くつまらないのでマイナス2点。結末がとても 後味が悪いのでマイナス2点。物凄い期待外れだったのでマイナス2点。 結果 として1点だけ残りました。最近ニコラス・ケイジのウィッカーマン と言う、また凄く面白くない作品を見てしまい、ああ・・このつまらなさは ダークナイトと同じだと思いレビューを変える事にしました。 【エラリイ】さん [映画館(字幕)] 1点(2008-08-10 06:59:05) (良:1票)(笑:1票) |
303.《ネタバレ》 何なんでしょうか。私が今までヒーローモノに持っていたイメージ、●●をするから悪役。悪役をやっつけるからヒーロー。という対立構造に対するフラストレーションを完全に叩きつぶしてしまいました。 この映画は悪が本物の悪です。一頃流行した悪とは何なのかという価値観を揺さぶるテーマ以前に、話し合いも欲も全く通用しない、犯す犯罪とは全く関係のない自分の楽しみのために必要なイベントとして殺害や窃盗をするという、現実世界の凶悪犯そのままの、行動規範のない現実の悪が登場します。 キャラクタや場面の切り替えでリアリティと映画の狭間を行ったり来たりするわけです。その感覚がなぜか恐怖映画以上のスリルを与えてくれます。そのリアリティが自警団が犯罪者を探しだし殺害するという異常な状況を作ることやそれに対する快感を与えない。殺害による個人的な復讐がそれ自体事件となり自治体の浄化につながらないなど、テーマがいかにも今世紀になってからの作品です。 それでも、今の時代には存在できない空想の正義が崩壊しても、正義ではなく悪と相対する存在として有り続けようと諦めない気持ちというのがズンと突き抜ける隙間を与えてくれました。テーマだけでなく、脚本、色彩、映像技術、編集やアクションまで何もかもがそろっています。過去の傑作同作品が実現できなかった部分を、現代の最高の技術で作り上げ、議論し尽くして作り上げたであろうテーマで、作り直しとは全く別の意味の超傑作に仕上がっています。 単純な対立構造、善悪がはっきりしている作り、ロボットアニメ的なヒーロー像という日本的な趣向にはなじみませんから、当分こういう作りの話はまず日本で作られることはないですね。残念ではあります。 何回観てもエンドロールも興奮で立ちたくないほどの映画でした。すばらしいの一言です。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 02:40:57) (良:2票) |
302.《ネタバレ》 とうとう1番を取る日が来てしまいました。こんなにも全てが緊張感に包まれた映画を観たのは、生まれて初めてです。ジョーカーの凄さ、ウエインの悩み・迷い。言葉に詰まる思いで鑑賞し、鳥肌の立つシーンばかりでした。この先何十年も深く語られる事になる本作は間違いなく歴史に深く刻まれることでしょう。もちろん中には否定的な人もあると思いますが、その否定的な意見でさえも嬉しく感じてしまうほどです。もっと熱く語りたいのですが、流石に公開前なのでこれ以上のコメントは控えたいほどの「凄さ」です。 【成田とうこ】さん [試写会(字幕)] 10点(2008-07-29 06:28:29) (良:2票) |
301.《ネタバレ》 ジョーカーの圧倒的な魅力で持った映画なのは間違いないが、それだけの映画じゃないのが凄い。 バットマン、トゥーフェイス、ゴードン警部という他のキャラたちもそれぞれ立ってて人間味がある。 アクション的な見せ場もあり、ヒーローとヴィランの存在意義という哲学的な要素もあり ジョーカーという圧倒的な悪役を軸に様々な要素が折り重なって完成したもの凄いエンターテイメント作品だと思う。 この映画が与えた後のヒーロー映画への影響は計り知れない気がする。 【Nig】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-09-01 01:29:42) (良:1票) |
300.《ネタバレ》 本作を初めて鑑賞した際の素直な感想を書けば、「これってまんまヒートじゃん!」というものでした。 街(特に夜景)の描写、犯罪シーンの雰囲気、善悪の奇妙な対話と共感。 バットマン映画にヒートの秀逸だった要素をこれでもかと盛り込んで、ジョーカーをとことん大暴れさせた映画に仕上げてきたなと思ったものです。 というわけでヒートが大好きな人間からすると、本作の評価は必然的に好意的になってしまう(笑) とはいえ、ジョーカーの新しい魅力を創造したのは紛れもなく本作及びノーラン監督の功績でしょう。 今でも覚えているのが、朝の情報番組で本作の予告編が流れた際、ジョーカーのあまりの怖さに女性アナウンサーたちがざわついていた事です(めざましテレビだったろうか)。 私も衝撃を受けました。ジャックニコルソン版のどこかコミカルなジョーカー像が一気に粉砕されましたから。 バットマン映画としても秀逸、犯罪映画としても秀逸な作品です。 ただ唯一のマイナス要素は、、、、すいませんマギー・ジレンホール、やっぱ美女扱いはちょっと違和感が・・・(大変失礼ですが) 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-01-08 10:27:28) (良:1票) |
299.《ネタバレ》 今まで見たアメコミ系作品の中では、ストーリーが抜群に面白い作品です。 最初のうちは展開が早いうえに、少々話が複雑で小難しい。ですが、話が進むにつれて、人間関係や状況がはっきりしだすと、俄然面白くなります。 この作品ではメインの人物から脇役に至るまで、無駄な人材が一人もいません。実はジョーカーに買収されていた女刑事や、船の囚人まで、脇役のくせに脇役とは思えない凄い存在感です。 終盤のストーリー展開は筆舌には尽くしがたい、ハイスピードで怒涛の展開を見せます。 『実は生きていたゴードン警部』からの『ジョーカー逮捕』からの『レイチェル、デントの拉致』+『ジョーカーの脱出劇』の凄まじさ。これは凄いことになってきたと思ったら、ここから更にストーリーは加速。『船の爆破スイッチ』『バットマンVSジョーカー』『デントの復讐』この3つのエピソードが、完璧なバランスで同時進行する圧巻のクライマックス。目まぐるしく場面が次々と切り替わるにも関わらず、全く混乱することがありません。しかも一つ一つのエピソードのクオリティの高さ。『バットマンVSジョーカー』のステージでは、銃を持ったピエロが全員人質といった手の懲りよう。いったい、どれだけのサプライズを用意しているんだと、その結末を固唾を呑んで見守ること2時間30分。なんと、そんなに時間が経っていたのかと、まさに時間を忘れてしまう完璧なエンターテイメント作品。 もう見応えは抜群なのですが、正直後味はあまりよろしくない作品。ハッピーエンドとは程遠い内容。こーゆー作品にはついついハッピーエンドを求めがちな私にとっては、辛い結果となってしまいました。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-08 04:14:52) (良:1票) |
298.《ネタバレ》 ここまでヒーローものを良い意味でも悪い意味でもリアルに残酷に描いた映画。 ジョーカーがここまで極悪なキャラだと相当話も重くなるし、平気で人命を天秤にかけたり殺し合いさせたり、バットマンもジョーカーを殺す殺さないのルールで揺れるのでバットマンが殺さずジョーカーやその他悪役が殺しまくるので主要キャラ含めて善人だけがどんどん死んでいく。 どうみても悪い映画にしか見えないのに、このリアリティが斬新だったのか・・・いい映画だったのは間違いない。 【ラスウェル】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-07-23 01:38:47) (良:1票) |
297.《ネタバレ》 面白いんですけど、後味の悪い映画でした。しかも、アメコミヒーローモノにも関わらず、暗い、重い、長い、疲れました。本作の成功以降、良くも悪くも、アメコミヒーローモノにも関わらず、リアルな「ダークナイト」的な作品が流行っている気がします。 スーパーマンは人間離れしたスーパーヒーロー、それに対してバットマンは生身の人間。だからこそ、バットマンは、暗く、重く、リアルな作風が合うのかもしれません。 ヒース・レジャーの演技は大絶賛されてますが、ジョーカー単体としては、個人的にはジャック・ニコルソンの方が、好きです。もちろん、本作に合ってるのはヒース・レジャーの演技の方だとは思います。 また、ハービー・デントがトゥーフェイスになる過程も重いですが、顔半分が火傷というのもえぐいです。ジョーカーのメイクもただの白塗りなので途中で一部取れかけてたりして、リアリティがあります。 極端な言い方をすれば、本作には、スーパーヒーローも怪人も出てこないアメコミヒーローモノということになります。普通の生身の人間が狂気的な極めて偏った考え方をしているだけです。でも、それがリアルで一番怖い。 本作はアメコミヒーローモノとして見た場合、リアルなため、娯楽性に欠け、後味が悪く、お子様が見るにはお勧めできません。そのため、マイナス1点。しかし、それ以外はほぼ完璧です。役者もメインはもちろん、脇を固めるマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンと豪華です。ただ、前作でレイチェル役を演じたケイティ・ホームズが可愛かったので、彼女が降板したのは残念です。ヒロインは演技力も大事かもしれませんが、どうしても可愛くないと男はがんばれないと思います。今作の人も悪くないんですが、思ってしまったんだからしょうがありません。ごめんなさい。マイナス1点。 【映画の夢】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-14 14:47:08) (良:1票) |
|
296.《ネタバレ》 三部作を通して監督が言いたかったのは「司法と警察がしっかりしろ」であると理解しました。 この二作目は、表舞台の公的機関が機能を果たさないせいで、義憤に駆られたダークネスで孤独で超リッチ-な一般市民が十字架を背負い苦しんでいる姿が描かれています。 「おらっちが拳を振るうんじゃなく、法が悪人に鉄槌を下してくれよぉ!」というダークヒーローの願い叶わず、次回作まで引きこもりに。 話が長くてアホな私には非常に難解だったことと、仕事を抜けて授業参観に来た石野真子似のヒロインが好きになれなかった。ごめんなさい。 8点。 【ぱいなぽ】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-14 10:19:05) (良:1票) |
295.《ネタバレ》 IMAX映像も含めて全体的に完成度の高い映画ですがストーリーが非常に重たいので、ヒース・レジャー(ジョーカー役)が出ていなかったらここまで人気が出なかったようにも感じます。裏を返せばヒースのジョーカーを観るためにこの映画をチョイスしても良いレベルの演技力だったと思います。(私はあまり好きではなかったのですが) マギー・ギレンホール(新しいレイチェル役の人)の顔立ちが気になって集中力が途切れることが何度かありました。特にジョーカーが発する「これはこれは、、美しいお嬢さん・・」的なセリフは完全なNGワードで、現実世界に引き戻されてしまいます。(やはりヒロインは美しくなければと痛感します) 同年代ならキーラ・ナイトレイ や ケイト・ウィンスレットあたりのキャスティングのほうが美貌・知性・強さの三拍子が揃っていて良かったと思います(イギリス人ですが)。 ラストはやはり堕落したハービーが晒されるべきであって、バットマンが罪をかぶって逃げる必要など無かったと感じました。その他色々と言いたいことはありますが、他の方がたくさん書いてらっしゃるので割愛します。レイチェルの件とラストの件がなければもっと高得点だったと思いますが、まあそれでも十分に名作に迫る良い映画だったとは思います。(私はあまり好きではなかったのですが) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-11 17:35:45) (良:1票) |
294.大富豪なら自らコスプレして戦闘するより私財をなげうち地位を利用して「正義」のためにもっと出来ること、やるべきことがあるでしょうに。 |
293.《ネタバレ》 脚本が非常にうまくて、単なるヒーローものとは一線を画す。 憎しみは狂気を生む。光を闇に変えたジョーカーのたくらみに圧倒される。 どちらも表のコインは、今時こんな手垢のついた小道具をと思ったが、後で別のうまい使い方をしていたので見直してしまった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-05-06 03:34:41) (良:1票) |
292.《ネタバレ》 しっかりしっかり創られたバットマン。 美しく、真摯に正義を問うその内容に見入ってしまいました。 無秩序、混沌の申し子ジョーカーをヒース・レジャーがまさに怪演! 正義はどうしても後手後手になっちゃうので、悪を未然に防ぐモラルってものが重要なんだなぁとしみじみ考えさせられました。 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-09-07 13:50:04) (良:1票) |
291.《ネタバレ》 まさかバットマンで泣かされるとは思いもしませんでした。自分はもともとアメコミヒーローものは好きで、評価は甘めになりますが、これはまさに別格。序盤のバットマンコスプレ市民自警団に「どこが違う!」と問われ、「ホッケー防具など着けない!」とうそぶくバットマン。しかし、結局は彼もコスプレ自警団の一人でしかないことがあきらかになっていく。中盤のローマ皇帝に関する会話も重要で、法のなんたるか、超法規的な力の存在がなんたるかを深く考えさせられるすごい内容でした。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-09-02 14:04:09) (良:1票) |
290.《ネタバレ》 ジャック・ニコルソンのジョーカーも好きだが、故ヒース・レジャーは映画の悪役史に新たなページを刻んだと言えよう。ジョーカー自身は小悪党に過ぎないのだが、精神のタガが完全に外れ切っているという一点においてのみ他を圧倒的に凌駕しており、〈もうひとりのバットマン〉として狂人街道を邁進する。自身も狂人スレスレでありながら、頑なに一線を超えるのを拒否するバットマンとの精神的なバトルが見所。囚人と一般人、正義の人と愛する人、善と悪、正常と異常、愛と死、ここでは常に相反する二者(コインの裏表)があり、そのどちらかを選ばなければならないという究極の選択に迫られる。単なるアメコミ映画と侮るなかれ。これぞ映画だ。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-04 07:02:52) (良:1票) |
289.ヒース無しでは完成し得なかった作品かも。死因が違うし比べたらいけないかもだけど、『ブラックレイン』の松田優作を思い出しました。彼の渾身の演技にすっかり魅入られた作品。ジャック・ニコルソンのジョーカーも大好きですが、私の中ではヒースに塗り替えられました。ただまぁちょっと長いかなぁ。でも面白かった! 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-06-24 22:21:46) (良:1票) |
288.この映画で示されている「悪」は、ぶれることのない徹頭徹尾の「悪」であり、悪はやっぱりこうじゃないと映画は迫力が無いし面白くない。 この悪の象徴であるジョーカーを演じるヒース・レジャーもやばい。知能犯かつサイコ野郎で得体の知れない悪人を完全に演じきっている。彼が善良な人間の醜い部分を巧みに利用して洗脳していくさまは本当にどきどきする。撮影後になくなったのが本当に残念。 善が悪に堕ちるさまを説得力を持って見事に描ききった痛快な傑作。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-26 17:12:20) (良:1票) |
287.観る前はバットマンということで、お約束の勧善懲悪かと思ってました。しかし、いきなりジョーカーの鮮やかで残忍な仕事を見せ付けられ、かっこよかった。エージェントオブカオスの異常っぷりは総ての市民を震え上がらせ、徒党を組まず、正義の鉄拳をも粉砕し、 俳優のヒース・レジャーは撮影終了後死亡。ジョーカーというキャラクターは究極だと感じた。この映画で初めて悪が完璧な仕事をしている姿を見た気がする。音響も効果的でトータルに完成された作品だと思います。 99.99% 【warrabit】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-18 05:06:56) (良:1票) |