89.《ネタバレ》 お墓を作るために生き物を殺してしまう、そんな風に思えました。生き死によりも、きれいな十字架が欲しいと思う、子供の幼い残酷さを感じます。ですが、それだけで物語が終わるのではなく、人との絆の尊さを訴えていました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-10 17:29:01) |
88.《ネタバレ》 善悪の区別のつかない子供の無邪気さが良く出ていたと思います(それよりも悪行なのは、戦争をしてしまう大人ということか・・・) 子役の演技も素晴らしいし、音楽も秀逸。 ただ皆様の評価ほど感銘は受けませんでした。 個人的には、フクロウの演技?と長い遊びが終わって、独りぼっちになったポレットが我に返って『ママ~』と叫んだラストシーンが印象に残りました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-10-31 14:39:52) |
87.戦争孤児になった少女の目を通し、戦争の悲惨な現実と残酷さを描いた作品。 子供たちの"禁じられた遊び"そのものが、テーマになっているのはわかるんだけど、 その中には戦争に直接関係のないものも含まれていて、ちょっと首を捻る部分も。 恐らく観る人によって捉え方が違うのだろうし、もっと深い意味があるのかもしれない。 そういった点では多少想像力を使う作品だが、逆にラストはストレートな演出で、 哀愁感たっぷりのメロディーとともに、心にずっしりと響いてくる。 主役の小さな女の子は全編ほとんど出ずっぱりだが、いったいどうやって演技指導したのか? とにかくうまくてびっくりした。若い人にぜひ観てほしい作品だが、ちょっと難しいかな。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-28 12:59:07) |
86.《ネタバレ》 ブリジット・フォセーの演技が神がかり的で涙腺を刺激してくる。「遊び」については少し難しい。考える余地を残したような感じ。最後、ポレットはミシェルと引き離されたことで、急に孤独感に襲われ、死の意味について感じ取ったような、悲しい表情を見せる。改めて戦争は惨い。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-17 14:02:15) |
85.《ネタバレ》 音楽を含めあまりにも有名な作品ながら、これまで一度も観たことがなく、今回初めて鑑賞しました。どうしてこんなに評価が高いのか分からず「自分の感覚って何か変ですか?」とうろたえそうです。女の子の両親が撃たれるシーンはなんだかリアルな感じがして脈拍上がりそうな感じでした。でも、直後の少女のリアクションに呆気にとられてしまいました。死を受け入れられないとか理解できないという表現だと受け止めようとはしたけど、心に入ってきませんでした。両親より犬に執着する心理も理解できない。この時代は知らない孤児を家に住まわせてあげる大らかさがあったのかなーと、そういうことが新鮮でした。話の核は、なんてことはないもので数十文字あったら充分に内容を伝えられそうなほど単純だけど、隣人との仲の悪さや、フクロウの存在がこの映画の彩りを厚みのある感じにしているなーと思いました。けれど、どんなオチが待っているのか気になりながら観ていた自分としては「えっ、これで終わりかい?」と、かなり拍子抜けするものでした。やっぱり少女の両親の死や、少年の兄の死など、それに対する周囲のリアクションがわりと淡々として受け入れてる感じで、そんなノリを見せられた後に、あのラストを見せられても感動も悲哀もとくに起きませんでした。多分、自分がずっと印象に残すのは墓地での大人の喧嘩シーンだと思います。あのシーン微笑ましくて好きです。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-06-07 20:00:19) |
84.無垢な子供たちがとても切なく可愛らしかったです。子役さんの演技は、演技しているように感じないくらいとても自然でした。 【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-14 20:43:08) |
83.そりゃ禁じられますわ、その遊びは。全く純真な子供たちのすることに見てるこちらがハラハラさせられます。ゴキブリでさえ素手でつかんで「殺しちゃイヤ」などと、幼さはある意味無敵です。反戦映画とは言いながら、隣同士の争いの方が結構強烈だったりする。ブリジット・フォセーの神がかり的な演技で、ラストの余韻は深く心に刻み込まれます。 【きーとん】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-09-05 15:49:27) |
82.反戦映画と気づいたときにはドキッとさせられましたが、好感は持ちづらい映画でした。人生のベストムービーだと人から薦められてはいたんですが…。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-25 21:46:15) |
81.《ネタバレ》 戦争という背景、両親を戦争で失い「死」を上手く理解出来ないながらも「お墓遊び」のために十字架を盗むポレットとミシェル。普通の子供は、そんな遊びはしないでしょう。全ては戦争が悪い、この世が悪いんだと言わんばかりです。犬の亡骸を肌身離さず持ち歩くポレットのシーンが印象的です。このシーンで、辛く苦しい戦時中という舞台背景が強く現れています。主役となっている二人の子供達ですが、まずポレットの純朴な演技が素晴らしい。また、少年ながらにして艶っぽい雰囲気を醸し出しているミシェルも名演技してます。幼さ故の残酷さ、少年少女の恋、隣人とのいがみなど、短尺ながらも色濃い人間模様が詰まった作品。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-26 00:32:10) |
80.《ネタバレ》 愛らしいポーレットは小さなファム・ファタール。かばってくれるミシェルまで困難に追いやってしまうのが痛ましいが、ミシェルがどこまでも彼女のいいなりなのがいい印象を与えず同情はできない。大人の描き方も少し極端すぎはしまいか。子供を起用した反戦映画にはあまり心を摑まれることがない。モノクロ・タイトル・音楽・スチールが「名画」的。ブリジット・フォッセーは「青春のさすらい」で美しく成長した姿を見せる。 【レイン】さん [地上波(字幕)] 6点(2010-03-05 06:34:59) |
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79.《ネタバレ》 ○何も知らずにお墓をたくさん作りたくなってしまうポレットの姿が残酷すぎる。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-01 20:44:16) |
78.テレビで映画を見ていて、涙が直滑降で落ちたのは初めての体験でした。後に映画館(字幕)で見ましたが、本作は日本語吹き替えで見ても全くクオリティは下がらないと思います。人前で堪えきれず涙せざるをえない名作です。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 10点(2009-08-29 14:49:21) |
77.《ネタバレ》 この音楽に、この子役! まさに名作中の名作だ。 少年と少女の心の交流。 そして別れ。 素朴な内容ながら、美しいモノクロ映像と、かの有名な美しいテーマ曲が織り成す総合芸術品として、見事な趣きに仕上がっている。 ラストシーン。 ミシェルという名前に反応する少女。 そのつぶらな瞳には涙が・・・ あー、なんて素晴らしいシーンだろうか。 胸がジーンと熱くなった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-04 20:40:49) |
76.原作も脚本も演技も素晴らしいと思うのだが、今ひとつ感情移入しにくかった。時代の制約なのだろうと思うが、じゃあ、どこが物足りないかというと、難しい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-14 15:10:58) |
75.大人から見た戦争っていうのは残酷すぎるけどまだ物心をはっきりと持ってない子供から見ると戦争って何?な感じなんですねやっぱ。オープニングのBGMなしの空襲シーンはリアルすぎて怖すぎでした。ポレットとミシェルの演技が物凄くポレットのラストの名前を連呼しながらの涙はありえません、あんなもん誰ができんねんと普通に思いました(笑)超有名音楽のギターの音色がたまに流れる中静かなお墓作りを反戦のテーマにしたポイントはエライっす。 |
74.《ネタバレ》 あの有名な音楽、いいですね。戦争時代を過ごしていると、死というものの感覚が麻痺していくのですかね。両親と犬の死を見てもあまり動揺せず、むしろ、んだ愛するもの(犬)のためにほかの死骸や十字架を集めていく主人公の女の子の姿を観ていて、そう思いました。また、決して幸せとはいえないラストも戦争の辛さを表現していると思いました。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-29 23:47:41) |
73.《ネタバレ》 何度観ても素晴らしい映画だ。 少女ポーレットが牛を見て泣いちゃうところが面白かった。 場面場面で流れる音楽がとてもいい。なんかとても優しいし、暖かい、懐かしい。 登場人物に人間味があり、とても暖かいものとして描かれている。 とても人間らしい暖かさだが、しかしその裏で大人達は醜く争っている。 人間は暖かいとは簡単には言えないけど、人間は暖かいものと信じたくなる作品かな? 農家にも暖かさがある。 ミシェルとポーレットの語らいが良かった。 風車小屋の中に十字架を並べたところなんて夢のように美しい雰囲気が漂っていた。 あれはミシェルとポーレットの二人だけの世界で、あの二人の雰囲気なんだと思う。 父親がミシェルをお仕置きしている場面が、なんだか凄い本気で怒っているのが面白かった。 ミシェルが十字架を盗んじゃうのを観るととても腹が立つが、 でも、大人は嘘吐き!ミシェルとポーレットが可哀想だ! 昔の映画を観ると、飾り過ぎないで描きたいものをシンプルに描いていると思う。 伝えたいことをそのままやっている。 戦争という凄惨なものを背景に描いているが、なぜか僕はそれよりも暖かいという印象が残る。なんだか暖かい作品。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-16 01:41:23) |
72.主題曲がギター入門用練習曲になるくらいシンプルなのに曲として深みがあるように、 この作品そのものも、シンプルなストーリーなのに深みを感じます。 反戦映画としては主張が弱いように感じるし、 ヒューマンドラマとしてももっと掘り下げることが出来ると思うのですが、 往年のフランス映画らしい趣のある作品で、見終えた後色々と考えさせられます。 【ろいぶきゃなん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-16 00:11:58) |
71.まさしく「禁じられた遊び」。でもどうしても少しうがった見方をしてしまう。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-28 08:10:46) |
70.《ネタバレ》 深くて非常に重い物語。この映画はよく反戦映画と言われますが、戦争は背景に過ぎません。主人公たちの「遊び」にリアリティを持たせるための「道具」に過ぎません。ルネ・クレマン監督の意図は何も知りませんが、私はそう感じました。 私は、この映画が描いているのは、宗教と子供の関係性だと思います。宗教の世界は、大人たちの世界です。もちろん、子供のミシェルもお祈りも告白もしますが、その精神は理解できておらず、習慣に過ぎません。しかし、大人の信者は教義を理解し、それを実践する(少なくともしようとする)義務があるのではないでしょうか?ミシェルの家族は敬虔なクリスチャンですが、その生活は(滑稽さというオブラートに包まれてはいますが)不貞・暴力・憎悪・暗愚・嘘などに満ちています。彼らは決して「悪い」人間ではありません。だからこそ、宗教上の「罪」を犯し続ける彼らの姿は余計に哀しく映ります。 つまり、宗教はこの映画の中の大人を全く救えてはいません。この映画は、そのような環境を物語の背景に置くことで、子供の持つ純粋さを効果的に描いています。子供は大人(宗教)に戦いを挑み、敗北します。だが、彼らの「貴さ」は宗教の「聖性」を遥かに凌駕して、より深く私たちの心に訴えかけます。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-12 19:28:21) |