64.馬鹿馬鹿しいことを、しっかりとお金と労力をかけて覚悟をもって貫き通すこと。それが良いコメディ映画を生み出すための条件だと思う。 この作品の製作スタッフは、そういうことを誰よりも理解しているからこそ、世界中に受け入れられるコメディが作れるのだと思う。 エドガー・ライト監督&サイモン・ペッグ+ニック・フロストの主演コンビの「ショーン・オブ・ザ・デッド」、そして監督は異なるが同主演コンビの「宇宙人ポール」を既に観ていて、それぞれ映画ファンなら殊更に爆笑必至の素晴らしいコメディ映画の世界観を堪能していた。 前述の二作品がそれぞれ「ゾンビ映画」と「宇宙人映画」のパロディを存分に詰め込んだ作品だったのと同様に、今作の“対象”は、もちろん「刑事映画」。 「刑事映画」、その中でも特に“バディ映画”におけるベタと王道が、可笑しみと愛着をもって見事に散りばめられている。 中でも、「ハートブルー」をパロディの中心に据えていることが、非常に局地的なツボを突いていて良い。 この手の映画としては、120分という上映時間は正直「長い」と感じる。中盤において若干の中だるみ感を感じてしまったことは否めない。 しかし、ラストの怒濤のクライマックスは、そういうマイナス要素を吹き飛ばしてくれる。一見滅茶苦茶で何でもアリな展開に見えるけれど、それまでの人物描写が何気なくも人物それぞれの異質さを表しており、用意周到な伏線となっている。 だから、滅茶苦茶に見える展開にも妙に説得力があり、「娯楽」として見事に高まっている。 ついに最後にはモンスターパニック映画から東宝映画オマージュまで加わり、映画ファンのカタルシスを一気に高めてくれた。 充分満足できる映画であることは間違いない。が、"彼女”がケイト・ブランシェットだということに気がつけなかったことは、この大女優のファンとして情けない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-17 22:35:09) |
63.《ネタバレ》 いかにもイギリス映画な笑わせ方、にやりというかくすっというか。こういうの大好き。大真面目に白鳥探して、殺人事件が起こったつーのにご近所トラブル仲裁しに行かなくちゃなんだからね。いやあ・・ばかばかしー・・(脱力)。フザケた話ながら登場人物のキャラが、スーパーの店員に至るまで個性的で粒揃いで、これまたイギリスを感じたのでした。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-18 14:17:00) |
62.よくわからないが、サイモンペグの作品はどれも駄作臭がプンプンするのに、いざ観始めると面白さ、爽快感抜群ということが多い気がする。タイトルもおふざけだが、内容はかなり面白い。数々の映画の良い点を取り入れて、飽きさせないかつ面白い映画にかなりうまくし上がっていると思う。久々のアタリ映画。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-29 02:58:35) |
61.《ネタバレ》 そんなに面白いのかなあ?と半信半疑で見てみましたが、期待値が低いところから入ったのが良かったのか、凄い楽しめました。ありきたりな刑事バディものかと思いきや、あれよあれよとストーリーが進む。クライマックスの怒濤の展開はウキウキしながら見ました。ちょー楽しい!伏線もどんどん回収され気持ちよかったです。難点を言えば、ちょっとキレイに回収されすぎて出来過ぎ感はありましたけどね。最後の決着も、一段落ついたらまた急展開!というのの連続で、もうちょっとスマートにできたんじゃないかなと思います。どうせ伏線回収大会をやるなら、撃たれた相棒が最後に助かるのも、もうひとロジックあって欲しかったな。しかし、細かい所で気なる点はあるものの、大満足の1本でした。刑事モノ映画だけでなくスピルバーグなどの映画のパロディを、ストーリー展開の中で自然に盛り込むのがバツグンに上手いですね。警備してる主人公に向かって「サメだ!」叫んで驚かす場面は思わず「うまーい!」と唸っちゃいました。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-05-16 01:44:06) |
60.《ネタバレ》 マヌケな邦題が付け加えられていたせいで観てなかったのが惜しまれる佳作。 ▼「ホノボノとした田舎に敏腕警官が配備され…」とありがちな始まり方。フォーマットに則った描き方で手堅い。 ▼最初の『事故』で「あれ?」。生首ゴロン… ま、まあ、この監督はあの「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督だから、怪奇っぽい描き方が好きなのかなあ… と、思いきや、その後の『事故』もエグイ描写連発。ほのぼのオープニングに騙されるところだった。 ▼村の恐ろしい秘密が暴かれた後は、清々しいほどに笑えるバカ展開がノンストップで続きます。やっぱりモンティ・パイソンの国だなあ、と感心w ▼ブラックな笑いがお好きな方におすすめです♪ 【伊達邦彦】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-29 06:04:02) |
59.《ネタバレ》 アメリカのB級あふざけコメディ並にシュールなギャグを連発しながらしっかり見所のあるサスペンスになっていて、仕上げはアメリカンマッチョではなく英国紳士なジジイやババアが大暴れするアクションシークエンス!バカバカしいことを真剣にバカだとわかってやっているシュールさ。そして全員ターミネーター並の生命力。喉を貫かれても死なねえよこのジジイやババアども。映画なんだからこまけえこというな、面白けりゃいーんだよという80年~90年代のハリウッドのポリスアクションを痛烈に皮肉るパロディ映画 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-04-27 00:01:33) |
58.《ネタバレ》 グラインドハウスからフェイク予告監督で検索したところ、この監督さん関連の作品は高得点なので(6点以下が無い!)前々から気になっておりまして、DVD購入し鑑賞するに至りました。この手の雰囲気は大好きで期待通りでした、B級臭ただようタイトルは、手に取る事すら無さそうですね。エドガー・ライト注目していきたいと思います。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-26 17:40:00) |
57.かなり微妙な後味。少なくとも、コメディの要素はかなり薄めと言わざる得ないな。ちょっと、その部分の期待が高かったのでちょっと点数は低めになりました。娯楽映画としては、よくできているので、今度違った気分の時に観てみたら点数が上がるかも。 |
56.短いカットはまるでパラパラ漫画で、しかも全部がオチっていう感覚の一分間で笑わせろ系の序盤とロングコントの後半。この二段構え!至れり尽くせり。 |
55.初めから最後まで一気に楽しめた。様々な要素が盛り込まれていますが、そのバランスが絶妙だと思います。イギリスの映画という事ですが、ハリウッド映画とは異なるテイストがとても心地よかったです。 【camel】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-09-12 05:03:39) |
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54.日本では作れないコメディだなあ。本当に映画が好きな人が作った作品って感じだね。自分よりも映画に詳しい人が見たらもっともっと楽しめるんだろうな。でも、十分面白かった。前半の単調さからクライマックスへの駆け上がり方は気持ちいい。おじいちゃんおばあちゃん達のガンアクションも妙にカッコいい。見て良かった。 【フラミンゴ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-04 18:47:51) |
53.《ネタバレ》 俺たちスーパーポリスメン!という副題は日本の配給会社がポリスアカデミーなんかを連想させたくてつけたのかもしれないが、まったくこの作品にふさわしいとは思えず、ポリスアカデミーだってそれなりに面白いと思ってる私でも、この副題じゃ、このサイトでの検索に引っ掛かってこなかったら、たぶん一生見なかっただろうと思うと、いつものことながら配給会社のバカっぷりが心底頭にくる。見どころがあまりにありすぎて一言二言に集約できないが、特筆すべきはこの映画に集まったスタッフ、キャストの多彩さ。製作総指揮は女性で、何と「リトル・ダンサー」を製作した人だそうな。キャストも何かで見たなーという人が多いのだけど名優揃いなのでにわかにはわからず、DVDの特典映像とこのサイトでの改めての検索で「なーるほど」となった次第。ケイト・ブランシェットのカメオ出演(というにはかなり長くしゃべってるし映ってる!)も楽しいし、主人公を演じたサイモン・ペグは脚本も参加してるというんだから、すごいや。ちなみにこの人や署長役のジム・ブロードベント(「アイリス」のご主人役でアカデミー賞とった人ね)をIMDbで検索してたら、本作の後も、面白そうな映画に出演してるのに、日本では公開になってる様子がない。ほかのレビュワーさんのコメントを読んでると本作についても上映運動が起きて初めて公開になったかとうかがえますが、もっとイギリス映画を日本で公開しろー!!と叫びたくなります。 【おばちゃん】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-31 10:10:46) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-27 05:29:39) |
51.後半の面白さは凄い。痛いシーンが無ければもっと良かった。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-16 14:28:35) |
50.やはり英国の笑いのセンスは日本人好みであると再認識させられた作品。 “シュール”とはまさにこの事。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-08 22:51:19) |
49.《ネタバレ》 序盤からサイモン・ペッグが左遷されるまでのキレの良い展開と編集は目を見張る出来の良さ。特にケイト・ブランシェット登場シーンには大笑いさせられました。いろんなハリウッド製アクションのパロディが観られますが、「真面目で優秀な警官が田舎のコミュニティーでひどい目に遭う」というプロットにはあの『ウィッカーマン』へのオマージュがあるのでは。コメディとシリアスのバランスがこれまた絶妙な脚本なので、ハリウッドコメディとは異質のカタルシスが味わえて楽しいですね。でも、終盤あれだけガンをぶっ放しているのに、負傷しても誰も死んでいないというのは、これまたハリウッドに対する皮肉が感じられます。 それにしてもティモシー・ダルトンの最期はほんと痛そうでしたねー。あの悲惨な姿は『食人族』の串刺し以来の衝撃シーンでした(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-20 15:49:49) |
48.サスペンスアクションものとドタバタコメディーをミックスすると、その混ざり具合が絶妙でハマる場合と微妙にずれててシラけてしまう場合と紙一重になりがちで、感じ方はかなり個人差があると思う。個人的にこの作品はシラけてしまった方で、同じイギリス映画の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」にハマってしまったのとは対照的である。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-18 16:43:55) |
47.いい意味でくっだらない。ばかばかしい!ビルナイがちょい役で出てて、ラッキー。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-07 22:12:14) |
46.《ネタバレ》 前半のフラストレーションがたまる展開から後半一気に爽快アクションでふっとんだね。まさか署までふっ飛ばすとは思わなかったよ。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-14 14:52:58) |
【K】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-01-13 19:58:33) |