67.《ネタバレ》 横溝正史の金田一耕助シリーズで、私の一番好きで作品で一番悲しい物語である。 この映画は市川崑、石坂浩二、岸恵子それに若山富三郎という名監督や俳優陣が勢揃いすることによって生まれたのだろうと思う。 最初見た時は、鬼首村の手毬唄と謎解きに興味を引かれたが、2回目3回目と回数を重ねて鑑賞していくうちに、青池リカの心情に引かれるようになった。 「歌名雄さん、どんなに好きであっても、兄妹は結婚できないのよ」と言えれば良かったのだが・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-01 16:47:35) |
66.いやあ、とにかく岸恵子と若山富三郎が最高です。この二人の微妙な関係、 それを実に味わい深く演じています。どちらが崩れてもこの味は出せなかった、 まさに芸達者なベテラン二人が生み出した奇跡のケミストリーです。これだけ でも十分過ぎる位観る価値はありますよ。 【チョッパー】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-09-27 23:09:14) |
65.志村けんがお笑い番組で手鞠をつくだけで恐かった。 【成田とうこ】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-09-17 23:35:08) |
64.《ネタバレ》 主犯の気持ちも判るが、何とか別の解決策は無かったのか。(これは原作の問題ですね)市川監督作品らしく、美しく、歯切れ良く、横溝ワールドを描いていました。この温泉旅館の女中さんは坂口良子さんではではなかったのですね。残念。 【プライベートTT】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-27 18:29:57) |
63.《ネタバレ》 昔読んだ原作は、実はあまり面白いと思わなかったのです。人間関係の構成も単純だし、そもそも手毬唄を使うべき必然性がないんですよね。ただし、映画としては、重量感あふれる映像をはじめ、昭和初期の寒村の空気が存分に満喫できて、製作スタッフの技術を堪能できます。とはいえ、収束でいきなり火曜サスペンスになっちゃうのは何でだろう。あの犯人判明の場面が原作の最大の見せ場なのに、それを取っ払うなんて・・・。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-12-28 02:37:55) |
62.まさかあの人があんな力ないだろ!と 突っ込み入れたくなったが このドロドロした展開は見事。 自然の風景がとてもキレイで魅入ってしまう。 登場人物が多くて覚えづらいのがキズだね。 息子の演技の大根ブリには笑いを誘う。 【突っ込み】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-30 16:57:29) |
61.石坂浩二の金田一耕助シリーズ。横溝正史の世界に浸れる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-25 13:25:01) |
60.岸恵子の艶っぽさがいい感じ。20年も思いを寄せ続けた若山富三郎の気持ちもよくわかります。それにしても、遺体のシーンは相変わらず笑えます。上田教授ならずとも、「どこまでも手間のかかることを」とツッコミを入れたくなりますね。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-05 20:29:19) |
59.《ネタバレ》 市川&石坂コンビでの横溝・金田一シリーズ このシリーズの中で一番最後にこの映画を見ました。 いや!最後に見て良かった♪ これ以降の「女王蜂」「獄門島」が 私にはダメだったんで・・・・・。 これは良かった。犯人の動機もちゃんと納得出来たし なにせ岸恵子さんが美しい!! 当時、いくつくらいなんだろう?? なんていうか・・・市川監督って女性を撮るのが上手いですよね。 その中でも岸恵子さんは特に美しい。 殺人を犯さなくてはいけなかった悲しさが伝わりました。 それにしてもこの頃の女優さんって存在感が違いますね。 今の女優さんにはこれが無い!なんとも薄っぺらいような。 男優も然り、女優も育っていないんだなぁ~としみじみ。 【あずき】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-05 15:33:07) |
58. 市川崑の金田一シリーズでは、個人的には『犬神家の一族』(1976)が最も好きだけれども、映画としての完成度からいうとこちらのほうが上なのにちがいない。ただ話がより推理探偵小説的トリックに終始して、民俗伝承的おどろおどろしさに比較的薄かったところと、より湿っぽい雰囲気に終始したところが、犬神家に上位を譲る。犬神家の小澤榮太郎の位置にあるのが、こちらでは若山富三郎で、ともに味わい深い演技が素晴らしい。若山富三郎はほかにも東映映画などでいろいろ出演作を観たけれども、これが一番の代表作だったのではないだろうか。 【goro】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-05-01 04:19:43) |
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57.市川作品の金田一シリーズでは結構評判が良い作品です。色の使い方が巧みですね。枯れた森や薄暗い沼といった中で、着物の色や血のドクドクした赤とあのハンドバックの赤が、この作品から受ける印象を決定付けています。つまり、主人公リカの外見のサッパリしたおっちょこちょいと、秘めた内面の葛藤を見事に色で使い分け表現しています。女達の悲しい運命をストレートに表現しているものの、警部が密かに寄せるリカへの思いをサラリと最後に描き、後味を良くしています。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-04-30 23:43:03) |
56.登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなってしまった。筋としてはそれなりに納得ができて面白い。 【HK】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-29 18:11:19) |
55.《ネタバレ》 若山富三郎と岸恵子の演技、犯人がわかるシーンにかかる音楽、池にこだまする歌名雄の叫び(犬神家でも同じようなシーンがありましたね)、秋枯れの日本の風景、どれをとっても傑作です。 市川監督逝去直後に偶然リバイバル上映されているのを見に行くことができたのですが、映画館の大スクリーンでみるとまた感慨深いものがありました。 2016年、2度目の劇場での鑑賞。スタイリッシュな映像なのに、切ない物語。最高です。時折挿入される短い風景映像がまたスタイリッシュなんだ。それなのに無駄なカットが全くないというのはやはり市川崑はスゴい人だと思う。 【MASS】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-01-04 17:22:27) |
54.《ネタバレ》 若山富三郎と岸恵子の演技が思ったよりも良くて、特に若山富三郎のことは かなり見直しました。今の日本の俳優さんにはこういう味のある人は なかなかいないなぁ・・。 お話自体は単純に面白くて、丁度いいおどろおどろしさで、このシリーズの いい所がよく出てるなぁと思いましたが(日本の過疎地帯独特の閉鎖的な 感じなど)、なんていってもオチが弱いので、そこはちょっと・・(汗) 動機が弱いせいか、あの殺し方や犯人の自殺などが、あんまり感傷的に 観れなくって、そこが残念。 【やわらか戦車】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-01-02 15:45:26) |
53.《ネタバレ》 シリーズ中もっとも物悲しい作品。 死体の演出も相変わらず美しい。 動機もキッチリ描かれていたし、女優の演技力もあって、 充分に感情移入することができた。 まあ皆さん仰ってる通り、なんと言っても磯川警部が一番の立役者ですなぁ 【彬彬】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-12-27 11:50:28) |
52.《ネタバレ》 今やってる犬神家の方が好きだけどこれもなかなかの出来。 この「悪魔の手毬唄」は磯川警部が1番重要な役だと思うのだが若山富三郎さんは良い味を出していた。 リカと2人で会話するシーンや金田一にリカは犯人ではないと訴えるシーンなんか良かった。これから観る機会があれば、若山富三郎さんの演技に注目してほしい。 他の金田一シリーズと比べても内容が特に悲惨で救いの無い話だから暗くなってしまったけどその雰囲気もかなりよく出来ていた。 おどろおどろしさは勿論、真犯人が分かったときの磯川警部の哀愁漂う雰囲気まで作られている。 ラストの金田一と磯川警部のやり取りが好き。印象的。 【ケ66軍曹】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-21 15:38:51) |
【k】さん [地上波(邦画)] 6点(2006-12-05 09:12:35) |
50.《ネタバレ》 (かなりネタバレあるので注意してください)なんの予備知識もなく深夜テレビであってるのを見たのだが、私は金田一ファンでもないし、この映画が出来た時代には生まれてないし、思い入れもないからなのか、普通のサスペンス映画って印象しか受けなかった。だって最初から犯人はミエミエだし予想がつくのでラストの驚きはあんまりなかったなぁ。あと、あんなに小さな村であんだけ多数の人殺しを連続でやってたら誰か目撃者がもっといるだろう、とか思ってしまった。なんか設定に無理があるような気がするんですよね。いくらなんでも自分の娘を間違えて殺すかなあ・・・親だったら気付けよ。ホント最低な親。異常な位の人殺し女だ。犯人に同情とか全く出来なかった。「うわー、なんて馬鹿な女なんだろう。自業自得だよ。」って感じ。まあそれが映画を盛り上げる最大のポイントなのかもしれないけど。とにかく一番むごいのは、あの息子だ。恋人も妹も殺されて、しかもその殺した犯人が母親!?ノイローゼになってもおかしくないくらいむごすぎる。 【あしたかこ】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-12-03 05:26:50) |
49.白い顔した子供達が毬をつくシーンの怖さときたら。 『呪怨』のトシオ君なんて目じゃないです。 パンツ一丁なのが滑稽にすら思えます。 【魚】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-08-18 11:59:24) |
48.《ネタバレ》 市川・石坂コンビの金田一シリーズの二作目は一作目と同じキャストに同じ演出を施すことでこのシリーズ独自の個性と安心感を構築することに成功した。と同時に私的にはこんがらがっちゃったりするんですが。前作『犬神家の一族』と人気を二分するこの作品の評価を上げているのはシリーズすべての悲しい過去を持つ犯人の中で、過去だけではなく自らの愛する娘をも手にかけてしまうという最も悲しい仕打ちを受けてしまうという悲劇性と、その女を一途に想っていた刑事がそもそも金田一を呼び寄せたという悲しい皮肉が他のどの作品よりも感慨深いストーリーとしている点にあると思う。抑えた演技にもかかわらず圧倒的な存在感を示した若山富三郎は完全に主役を食っていたが、金田一耕介のキャラからしてみれば食われてこそ作品の出来は良くなるということなのかもしれない。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-07-11 18:51:29) |