80.《ネタバレ》 セリフがすべて歌になっているのが新鮮だった。 通常の演技からいきなり歌いだすミュージカルより、全部歌になっているほうがかえって違和感がない。 ただ、やっぱり単調になってしまう嫌いはある。 ジュヌヴィエーヴが子供を宿したにも関わらず他の男と結婚する説得力にも欠ける。 ミシェル・ルグランのテーマ曲は、別れのシーンにふさわしく切なくて美しい。 ラストの雪の中での再会と別れは、人生のすれ違いを実感させて余韻が残る。 風景、色彩などを含め、フランスらしいオシャレな感性が全編に流れている映画。 カトリーヌ・ドヌーブはてっきり本人の歌声だと思って聴いていたが、吹替えだったとは… 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-19 01:47:57) |
79.一度聴いたら耳から離れないミシェル・ルグランのメロディー。 シンプルでありながらダイナミックなストーリー展開。 60年代、フランス、ファッション、フルハイビジョンで映る美しきカトリーヌ・ドヌーヴ…。 これほど時間を感じさせないミュージカル映画が他にあるでしょうか? 全然関係ありませんが、観終わって、ポール・モーリアを聴きたくなりました。嗚呼…。 【クロエ】さん [地上波(字幕)] 10点(2013-01-30 06:35:29) |
78.全編セリフまで歌なのはビックリしたけど、映像もファッション含めてとってもポップで可愛いし、あのエンディングも有りだと思うので好きな映画です。まるで長~いPVを観た様な感じ。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-09-07 21:16:16) |
77.《ネタバレ》 すごい…セリフがすべて歌という本作 よくまぁ考えたものだゎ(感心) かなり大胆な試みと思ったが、意外や意外しばらくすると違和感がなくなってくる 人間慣れるものですね(笑) オープニングからの斬新な映像 赤・オレンジ・青・ピンクなどの原色中心の色使い かと思わせきやの ラストの真っ白な雪と黒い喪服の見事なコントラスト そして美しい旋律(聞いたことありますね!これがオリジナル?) まぁ内容的には そんなにあっさり他の男と結婚するか?? と思いますが まぁお金の力には勝てない訳で… フランス的恋愛感情と理解しておきます 美しいカトリーヌ・ドヌーヴ そして見事な試みと映像美にこの点数でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-22 08:38:31) |
76.《ネタバレ》 ミュージカルは基本的に苦手だ。ただ、雨の日を彩るための映画として選んで借りてきた。しばらく台詞が歌で、まさかとは思ったが最後まで台詞はすべて歌だった。見入ってしまった。ミュージカルはあんなに毛嫌いしていたのに、全編台詞が歌の映画にやられるとは。そしてなにより、カトリーヌ・ドヌーヴが最高に美しかった。音楽もね。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-10 22:05:27) |
75.《ネタバレ》 セリフ全編“ウタ”の純愛青春ミュージカル。恋人同士が戦争を境に疎遠になりそれぞれ別の恋人と一緒になるパターンの恋愛ドラマ。雪のガソリンスタンドでの再会と別れのシーンは切ないです。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-29 01:10:54) |
74.《ネタバレ》 セリフが全て歌、という方法論は成功しているのか。 皆が指摘のとおり、演出の緩急がつけづらい為、ここぞという場面での音楽が効果的ではなくなっている。 この方法だと90分が限界と思われ(それでも長く感じる)、加えて細かな心理描写などの表現ができないため、感情移入しずらくなってしまっている。 ドヌーブの決断の理由や、カサールがなぜそこまで好いてくるのか、など良くわからない。というか、このやりかただと細かい心理描写は省略せざるをえないのだろう。 ドヌーブが駅で見送るシーンは、音楽、ロケーション、ショットが素晴らしいので、前後がミュージカルでなければもっと印象的な名シーンになったのでは? やはり、歌と通常演技は効果的に分けるべきと思う。 ストーリーも含め、いろいろ素晴らしい映画なので、もったいない、という印象。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-25 12:48:50) |
73.《ネタバレ》 人の代替可能性を描いた作品。 自動車の修理工という典型的ブルーカラーが、兵士として徴兵される。まずこの点が明示的である。 彼女がいなくなった後、唯一自分を「個」として扱ってくれる家族を亡くし、しかし、そこにいた手伝いの女の子と結ばれる。この「手近で間に合わせた感」が、序盤のギイとの付き合いを批判する母親を想起させる。 最後のシーン2人が言葉を交わすのはほんの僅かであるが、そのとき感じられる各々の幸せは本物だろう。 家族を作るというのは日常性の積み重ねの上にあって、社会はその上でまわる。 唯一無二と信じこむことで成立する恋愛は、振り返ればその瞬間、「繋がれる」と思える距離にいた人間と、タイミングというきっかけだけでいかようにも変化しうるし、その入れ替え可能性自体が実は幸せなのだということを確認させられる良作 【楊秀清】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-19 14:49:45) |
【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-15 18:26:22) |
71.《ネタバレ》 まさか最初から最後まで歌い通すとは思わなかった。これじゃメリハリがない。せめて要所で踊ってくれるといいんだけど…。ストーリーは戦争によって引き裂かれる二人を描いたものらしいが、32歳の監督が17歳の愛を否定的に捉えたような感じを受ける。しかも子供がいてこれだからなぁ…。ローラン・カサール含めて、なかなか理解しがたいものがある。でもまあ、ガソリンスタンドでの再会からエンディングまでの流れは印象的であった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-28 14:02:04) |
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70.《ネタバレ》 「完全なミュージカル映画」と聞いて期待していたのだけど・・・有名なテーマ曲のところ以外はそんな無理して歌わなくてもいいんじゃない?っていうシーンばかりだった。 ミュージカルシーンは語りを挟んでこそ輝くものだということを実感。 原色を多用したスタイリッシュな色彩感覚やカトリーヌ・ドヌーヴの美しさは素晴らしい。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-13 20:45:45) |
69.似たような体験をしている人は、同じように、胸が張り裂けるように辛い映画だと思う。それでも、なんでもなかったように、人生って進むものだ。…色彩が素晴らしい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-10-07 13:55:30) |
68.同じジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグラン音楽、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「ロシュフォールの恋人たち」の方が好きですね。こちらは、音楽も例の有名なタイトル曲以外は目立つものないし。でも、ラストシーンは素晴らしいと思う。 【ashigara】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-08 19:07:49) |
67.最近フレンチポップに熱を上げていたので、結構期待して鑑賞。まぁ歌がなければ定番すぎる展開にあきれていたでしょうが、肝心の歌も期待したほどではないです。そもそもドヌーヴよりマドレーヌの女優が好みなくらいですし。ただ、色彩は素敵だし、尺も短く話も分かりやすので、非常に観やすい映画でした。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-10 19:40:04) |
66.すべての台詞がメロディに乗っている。この監督はそこに何を狙ったのだろう・・・?全体的に原色系の色彩が際立つのと、唯一駅の情景のくすんだ色合いのコントラストは狙ったものだろうか・・・?この映画は先ず最高にドラマチックなテーマ曲ありき、そして美しいカトリーヌ・ドヌーヴありき。その二つが混じり合った時、自然とすべて台詞がメロディに乗っかってしまったかのような感じだ。こんなの一歩間違えば滑稽だ。だけど、一歩も間違わないどころか美しくも、切ない。不思議だ。製作後に時を経て、しかしテーマ曲もドヌーヴも時代に埋もれるどころか、いっそう鮮やかに映える。 【よし坊】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-18 06:16:06) |
65.《ネタバレ》 普通のミュージカルが苦手な私にとっては、セリフまで全て歌にのせるという実験的な本作の試みは、むしろ入り込みやすかった。 セリフは普通に話し、そしていきなり歌って踊り出すというギクシャク(私にはそう感じる)とした普通のミュージカルよりも、かえって移入しやすかったのだ。 本作は、とにかく色彩が素晴らしい! 登場人物達の服の色と、何らかの背景の色をシンクロさせるという、徹底的な演出には、思わず唸ってしまった。 そして、それらの華やかな色合いにも負けず劣らずカトリーヌ・ドヌーヴの金髪が輝いてみえた! その後のドヌーヴの飛躍も納得できるオーラを放っていたように思う。 内容だが、それにしても切ないストーリーだ。 特にラストの、雪が降る中の真っ白なガソリンスタンドでの二人の再会。 どうにも逆らいようのなかった二人の人生のすれ違いに、ため息が出た。 男女の出会いには、とかくタイミングが大きな鍵を握るが、本作のこの顛末を観ると、まさしくそう感じてしまう。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-29 22:53:51) |
64.すごく気に入ってる作品ではあるけど、観るたびに逆にマイナス面も目立ちます。まず全編歌にする必要性がないということです。メロディがあまり無いのに歌う必然性がありません。それから前半のギイとジュヌヴィエーヴやおばさんらへんのくだりに較べて、後半のカサールやギイの帰還らへんが短すぎます。あの辺が薄すぎて、マドレーヌとの恋愛が軽薄なものに見えてしまいました。 ただ、ラストシーンでその辺りのマイナス面はかき消えて、素晴らしい映画を観る喜びに浸ることができます。「あぁ、ここを撮りたかったんだね」と分かるようなシーンです。うん、素晴らしい。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-20 01:39:28) |
63.《ネタバレ》 きれい。おしゃれ。音楽も有名なテーマ曲はもちろんのこと、ジャズっぽいものも自然に使われ、どこをどうやったらこんなに奇麗でおしゃれな映画ってできるのだろう?と感心するしかなかった。ストーリーも単純なようではあるが、じゃあ、これほど悲劇的な物語が他にあるだろうか。二人の心情を思い測ると切なく、気の毒で、思い出すだけで泣けてきてしまう。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-10-26 21:33:27) |
62.《ネタバレ》 美しい音楽に、美しい町並みや家、衣装。そして美しいカトリーヌ・ドヌーヴ。話の筋は何でもないものだと侮っていたら、ガソリンスタンドでのラストシーンでやられました。美しい別れでした。しかも、その別れを演出したのが醜い戦争というのが、なんともいえません。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-24 21:03:42) |
61.《ネタバレ》 ここでの歌詞は詩ではなく台詞。日常会話にメロディをつけただけ。ちょっとぞんざいな印象を受けました。で、踊らないんですね。歌も吹き替えだし。オペラの手法に近いわけですね。でストーリーですが、「ギルなしでは生きられない」と言っていた16歳のジェヌ。愛する人の子供をみごもり、まずはめでたしと思っていたら、出産前に別の男と結婚するという怒涛の展開へ。なぜ!なぜ!なぜ!たった9ヶ月も待てないの。男は戦場で死にそうな目にあっているというのに。とても切ないです。「太陽と死が一緒だった」戦場の様子が描かれてないので、女性に同情が集まるのでしょうね。男は不利だ。二人の間に誤解があったわけではないのに。結局、お金のためですか…。女なら愛に生きてほしかったです。カサールはジュヌをろくに知りもしないのに「理想的な女性」などといって結婚を申し込む。妊娠を知っても「僕達の子にしよう」などと平然。どんな性格?カサールは失恋の痛手を知っているのだから、ここは援助だけして、身を引きましょう。帰還したギルの心は荒み、仕事は辞めるわ、娼婦に手を出すわで大変。でも叔母の遺産とマドレーヌの献身のおかげで立ち直る。叔母の遺産というところが安易すぎますが。で、数年後の再会へ。ここはよかったですよ。「元気だったかい?」「ええ」「子供に会う?」「いや」ほんの短いやりとりの中に、数奇な運命をたどった二人の押し隠した心情が思いやられてじーんと来ました。二人とも世間並みに家庭を持ち「不幸ではない」が、もしもあのときという思いが心を去ることはない。でもこの再会で少しはふっきれたことでしょう。余韻の残る東洋的な結末で、感心しました。どうでもいいけど気になったこと:傘店なのに傘がおどろくほど少ない。病床の老いた叔母までが歌わなくてもいいのに。最初の方で二人が歩いてなくて台車に乗って移動するシーンがあったけど、ばればれ。ギルのアパートの壁ぼろすぎ。ジュヌのアパートの壁紙はあんなにきれいないのに。あの娘は大きくなったら本当の父親に会いたくなるんでしょうね。そのときは会ってあげてください。もうひとつの「雨傘(保護者)」として。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-21 01:40:51) |