20.余計なものを削ぎ落とし、ただひたすら二人の男に焦点を絞って描ききった点は良い。ただなんだろ~な~、上手くは言えないんだけども、どっちにも感情移入できなかった。なぜだろう。自分の性格的にはハント寄りなんだけども、特に彼に対して熱くなるものもなく、最終決戦でのレース展開も、さほど胸の鼓動が高鳴ることはなかった。スポ根ものによくある、逆転勝利の歓喜を全くもって感じなかった。だから二人の男のドラマを、終始蚊帳の外で見ているようで物足りなさが残った。悪くはないけど良くもない。そんな映画。 |
19.《ネタバレ》 映像は迫力があります。素晴らしい。物語もいい。複雑な心境を主演の二人が表現できているし、ラウダが復帰した時の会話は感動して泣いてしまいました。ただ、日本GPから演出が変わってしまったことが不満。なぜスローモーションを連発しちゃうのー?ジョニー・トーのスリを思い出しました。雨、傘、スローモーション、極限の緊張感。ただ、この使い方は緊張感を削ぐ。もう一つ不満な点があり、史実ものの映画にはつきものなんだけど、GPの決着がもたついててイマイチ。引っ張りが下手なんじゃないですかねー。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-07-11 00:00:34) |
18.《ネタバレ》 F1好きだからこそこの点数ですが、当時のあこがれていただけに映像化はうれしく納得の再現力だと思います。 【はんにまる】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-05 10:26:30) |
17.《ネタバレ》 悪いところがあるわけじゃない。 ただ、車好きではないから?そんなに映画の世界に入り込めなかった。 レース中に、同じようなカット(路面のアングルから撮影したカット) が何度も何度も出てくるのは覚めてしまった。 【たかしろ】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-04-08 18:13:49) |
16.《ネタバレ》 当時をリアルに知る世代では無いですが、ニキ・ラウダとジェームス・ハント本人にしか見えないくらい見事なキャスティング。 ストーリーも綺麗にまとまってて、どこまでが実話でどこから装飾?とか考えるのはどうでも良いです。レースものとかって映像とかダサくなりがちだけど、これは全く問題なし。 ハントの嘔吐のシーンは、そこまで描写しなくていいんじゃね?という感じだったけど、最後まで飽きずに楽しめました。 【とんちん】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-04-06 22:53:17) |
15.《ネタバレ》 文句無しの10点。 胸熱くなるシーン多々有れど、私の一番はオンボロ車を妻となる女性の一言で別物の様に速く走らせるシーン。実話なのかどうか判らないけど、車好きの男として好きにならずにはいられない。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-04-05 22:21:57) |
14.デジタル化が進んだなかで、映画は何でもありというか、映像で表象=再現できないものはない(と、自負する)次元にいたった。が、昨今のアメリカ映画を見ていて思うのは、もはや過去の映画や映画人たちが遺してきたもの(それは「技法」であり「法則」であり何より「精神」というべきものだ)が、どうやらすっかり顧みられないというか、失われてしまったということだ。なるほど、往年の名作や巨匠たちの一場面やタッチを想起させ、あからさまに「引用」する場面にでくわすことは、最近の映画にあっても珍しいことじゃない。けれどそこにあるのは、その名画や巨匠たちの映画的な「記憶(それを、「愛」と呼んでもいい)」ではなく、単なる映像的な「コンテンツ(!)」として“再利用”するものでしかないだろう・・・ そのなかで、たぶんロン・ハワードは、今なお「記憶」によって映画を撮り続ける数少ない存在だ。この『ラッシュ プライドと友情』にしても、2人の伝説的なF1ドライバーのライバル関係を描きながら、まるでアニメ『トムとジェリー』の猫と鼠よろしく“仲良くケンカ”しあう両者に、思わずぼくは『港々に女あり』のヴィクター・マクラグレンとロバート・アームストロングを連想してしまう。さらに、“ああ、ダニエル・ブリュールは『ハタリ!』におけるハーディ・クリューガーのようじゃないか!”などと思ったりしてしまうのである。というか、そもそもこの映画自体が、『群衆の歓呼』や『レッドライン7000』といったカーレース映画の精神的な「リメイク」ではないのか? ・・・等々、そこにハワード・ホークス監督の諸作品をダブらせずにはいられなかったのだ。 もちろん、そういった見方があまりにシネフィル的なものであり、何も語ったことにならないことは承知している。ただ、ホークス作品の男たちが「意地」と「心意気」のためだけに生き、時には死んでいくという“単純さ”ゆえに輝いていたなら、このロン・ハワードの映画もまたその“単純さ”こそを継承しようとしている。そしてそれが、どれだけデジタル技術が発達しようが表象=再現しようもなかった「(アメリカ映画の)精神」を、2人の主人公の生きざまを通してぼくたちに見せ(=魅せ)得たのだ。 とどのつまりは、「ロン・ハワード(・ホークス)万歳!」。以上。 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-04-05 15:56:23) |
13.《ネタバレ》 1976年は世紀の名勝負を生んだF1シーズン、暴れん坊ジェームス・ハントVS頭脳派ニキ・ラウダ。互いのプライドを賭けた真剣勝負が漢同士の熱い友情を生む、実話に基づいたスポコン・ドラマ。レース中の事故で全身大火傷、それでも闘争本能が漢を戦場へと駆り立てます。それを待ち望んでいたかのように迎え入れるのもまた漢。富士サーキットでの天王山は目が離せませんでした。今年有数の傑作。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-03-16 00:45:29) |
12.自分には刺激が強すぎました。強烈な印象が残りました。トラウマになりそう。。ずいぶん前に、太田哲也さんの「クラッシュ」という本を読んだことを思い出しました。これもトラウマな本でした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-11 00:18:07) |
11.子供のころ見た、ニキラウダの復活は衝撃でした。その奥にあるハントとライバル関係などは当時は知りませんでしたが、あの姿には神々しい印象さえありました。対照的なライバル関係と復活劇ですから、映画としては十分な素材ですね。映像も迫力ありました。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-08 15:39:44) |
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10.映画館で見るべき映画でした。あのエンジン音は、TVでは伝わらないと思います。レースシーンの迫力もなかなかでした。絶対にスクリーンで見るべきです。主役の2人が良かったですね。お互いの代表作になるのではないでしょうか。面白かったです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-08 00:14:04) |
9.《ネタバレ》 結局どっちが主人公なんだよと視点変わるのでどちらかに感情移入というのはなかった。 でもラストにラウダの語りで終わるんだからラウダ視点の話なんだよね。 それするんだったらずっとラウダ視点でよくない? でもまあそれなりに熱いのでよしとする。 【とま】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-03 20:22:29) |
8.《ネタバレ》 日本でスーパーカーブームがあった当時のF1ブームの話で、あたしはこの頃のF1が好きだっただけに、やっぱりあの頃のマシンのシルエットを見る度にただニヤニヤするばかり。それでいてやっぱり、あの壮絶な76年の話な訳で、当時を記憶しているあたしとしても結果が分かっているはずなのに、何故か熱くなっているあたしがそこに居るんだよね。特にニキの復帰戦のシーンは、あれ?雨天じゃ無かった筈だよな、という程スクリーンが歪んで見えて、それが映画の効果でもなくて、自分の涙であったのに暫く気がつかない程、感情移入してるあたしがそこにいました。まぁそれだけニキのファンだったという事なんだけどね。映画としてはF1と言うよりはニキとジェームスの二人の性格、思想、信条、容姿など、相反する二人が実は互いに持つ対抗心という共通性から、認め合うようになって行く姿を見せたいのかな、という風に見えました。その意味では多少粗っぽいシーンも多いのだけど、映像表現としては二人をうまく対比させた上で、きっちりと二人の良さを映し出すことで、ニキ・ラウダ、ジェームス・ハントの二人の良さ(と悪さ)を見せていたからね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-25 03:18:39) |
7.《ネタバレ》 なんて恐ろしい職業。人が死ぬなんて当たり前。レーサーはみんなクレージーだ。 爆音のレースシーンは迫力満点。二人のレーサーの対比が素晴らしい。実話モデルだけど、全然知りませんでした。 二人の共通点は、ナンバーワンのレーサーになりたいということと、負けず嫌いのクレイジーガイであることぐらい。顔を合わせれば、煽り合って、いつでも一触即発。 しかし、ある大事故から二人は大きく影響されあう。ハントは、ラウダから冷静な判断力の必要性を学び、ラウダは、ハントから不屈の闘志を学ぶ…。とは言え、最後のレースでは互いが自身の信念を貫くことで決着する。 「実は二人とも似たもの同士なんじゃないの? この仲良しさんめ!」って思いましたとさ。 女性的には、どちらが魅力的なのかしら。抱かれたいのはハントだけど、結婚するならラウダさん。かな? 俺は、圧倒的にラウダさんがカッコいいと思いました! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-23 12:07:45) |
6.《ネタバレ》 自分が最もF1にのめり込んでいたドンピシャな時代の映画 なにもかも懐かしい 当時JPSカラーのロータスや驚きの6ホイーラーのタイレルに熱狂したのを思い出した この映画でもこの有名な2台はかなり頻繁に出ていて嬉しかった 火傷を負ったあとのラウダは本人にそっくりで驚いた 実際にはもう少しケロイドがひどかった気がする ジェームスハントは当時はチャラすぎて日本では余り人気がなかった むしろラウダやマリオ・アンドレッティの方が人気だったかな ハントがマクラーレンに移籍した理由が、ブラジルの星エマーソンがコパスカに移籍したせいだったなんて、絶対的に戦闘能力に劣る純ブラジル産マシンにわざわざどうして、こっちの話も見たいと思ったのは私だけでは無いはず 物語はラウダとハントの友情と恋愛を描くが、どちらも駆け足すぎていまひとつ盛り上がりに欠ける 見所はやはりレースシーンでここはむしろ公道でのカーチェイスより難しかったんじゃなかろうか 出て来るマシンはすべてクラシックだし ローアングルからコースぎりぎりを走るF1の迫力は充分伝わった 世界のサーキットを転戦する雰囲気も当時の懐かしいサーキットの名前ばかりでワクワクした ラストバトルを日本グランプリに持ち込むとか当時の熱狂を思い出して懐かしかった しかし物語は結構平坦でF1に興味が無い人にもこれは面白かったのだろうか 実際はラウダはドラマチックだがハントはめちゃチャラい男でどうせならそのままハチャメチャな人格で描いた方がドラマチックだったんじゃないかな このままこの2年後にモンツァに散ったロニー・ピーターソンとその引き金を引いたハントの話とか、劇中でも名前が出たブラジルの星、コパスカのエマーソン ・フィッティパルディの話とかをシリーズで作ってくれないかな 【にょろぞう】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-22 17:55:43) |
5.《ネタバレ》 率直にいい作品だと思った。対照的な二人だけどどちらもいい人に描かれていてよかった。表面上は敵対していても心の奥ではお互いを認め合っているのがしっかりと伝わってきた。F1のエンジン音も格好良かったしレース映像にも迫力があり熱くなれる作品でした。現代のF1しか知らない自分としては新鮮な感じです。 【ぷるとっぷ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-21 00:52:33) |
4.《ネタバレ》 ○よくある二項対立だが、そこはさすがロン・ハワード。うまくまとめられている。○F1にそこまで詳しくなくても楽しめるし、あのエンジン音と迫力こそ映画館で楽しむべきだと思う。○邦題のサブタイトルは少し安っぽく感じた。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-17 21:27:21) |
3.ハワード・ホークスのように、プロフェッショナル達を描く。 初めてのレースシーンに流れる『GIMME SOME LOVIN’』の選曲と、 リアミラーを駆使したスピーディなカッティングは『デイズ・オブ・サンダー』の 故トニー・スコットへのオマージュかと思えば、そもそも音楽担当はハンス・ツィマー なのだった。 激しく煽られる芝生、土埃、雨飛沫といった対象物によって表現されるスピード感。 雨降る最終レース、スタート前の二人が交わす視線の交錯が印象深い。 そういえば、南波克行氏のロン・ハワード論でもかつて「水に飛び込む」ショット へのこだわりが指摘されていたが、このレース映画にも水への飛び込みが 抜かりなくワンシーン挿入されている。 ダニエル・ブリュールとアレクサンドラ・マリア・ララが結婚した夜のプールシーン がそれである。 そして、そこに繋がる二人の対話シーンが美しい。 窓外を見つめるクールなダニエル・ブリュールの胸部に ロン・ハワードがガラス窓を通して反射させるのは、 スピルバーグのような紅い炎ではなく、碧い水の揺らめきなのだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-02-11 17:17:01) |
2.《ネタバレ》 これっぱかしもF1に興味のない自分でも、手に汗握って楽しむことができました。自分のような女にモテない性格だと、必然的に(?)かっこいいのはラウダだな!あんたを応援するぜい!という気分になって鑑賞。実際映画の作りもラウダ視点に立ったものだと思います。スタッフから信頼を勝ち取るのも、女性のハートを射止めるのも、自分が純粋に情熱を傾ける世界で徹底的に突き進む姿を見せるのみ。裕福な家に生まれたかもしれないけれど、「俺にはこれしかないんだ」という姿勢には男の自分も惚れます。けれど最後まで見ると、ハントの「楽しくなければ勝ちじゃない」の言葉にも持っていかれてしまいました。いくら性格や考え方が違っても、楽しさを失ったら確かに終わりだな・・・と思います。ラウダが別に楽しさを失ったわけじゃないだろうけど、「なにくそ」という気持ちが「被害者意識」にすり替わってしまってはいけないな、とも感じました。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-08 21:38:31) |
1.《ネタバレ》 ジャームス・ハントとニキ・ラウダが戦った、熱いシーズン。 そして、あっけなく不可解だったニキのリタイア。 当時の富士スピードウエイで、体の芯まで雨に濡れて、震えながらレースのスタートを待っていた観客の多くは、レースをあきらめたラウダの態度に腹立ちさえ感じたものだ。 だが、ラウダの決断は勇気あるものだったと思う。 それが今、こうして映画になった。 キャストも演出も映像も素晴らしい。 76年のチャンピオンを諦め、エンツォから嫌われ77年のシリーズチャンピオンになるも、その年の最終戦ではフェラーリのシートに座らなかったラウダ。 76年のチャンピオンになるも、翌年は車の出来が悪かったこともありパッとした成績を挙げられなかったまま、しばらくしてF1を去ったハント。 二人の素晴らしいドライバーに感謝。 そして自分をタイムスリップさせてくれた、素晴らしい作品にも感謝。 …なのですが、とんでもない吹替えキャストや、意味あるの?と首をひねりたくなる有名人のコメントでこの映画をヒットに導こうとする配給会社の蛮勇には開いた口がふさがりません。 コミックス風のポスターを描いてもらうなら、村上もとかにお願いすべきでしょうが。 【こんさん99】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-02-02 19:24:57) |