22.個人的には古臭い映画に感じた。まず中学生があまりにもガキすぎる。それは時代の流れでしょうが、それだけに俺らの年代が見るにはキツイかなぁ。。と思いました。それに、子供たちの意味不な行動も多々あって、「はぁ?」と思わされた。リアルじゃないと思う。何らかのメッセージを抽象化して表したのだろうか。だからかもしれないが現実味は感じず、思春期の子供たちを描くには方法・路線が違うんじゃないか・・・と思う。そんな感じで人間描写がまずダメ…とは言わないけど少なくとも俺には共感できない。あと、ストーリーに関しては学校という閉鎖空間を使った人間の"理性"と"本心"をこの年代で描いた作品かと思いきや、まず閉鎖空間という印象を受けない。たとえば"漂流教室"はちょっと似た感じのテーマとテイストで、なかなか"閉鎖空間"をうまく利用してて面白かった(ドラマですが。映画、漫画は未見です)。でも台風クラブは結局は台風で帰れないというだけなので、その方面ではやはり描くのは難しいみたいです。それだけに他に同等あるいはそれ以上に見るものを楽しませる要素がなければキツイ。それが少ないと思う。そしてその条件での人間の"理性"と"本心"ですが、ソレを期待したのがまず間違いでした。これからってときにみんな仲良しで・・・まぁそんなに怒れ狂ったら中学生じゃなくなってしまいますが。でもやはり雰囲気はでてるし、独特なものがあってすごくいいのに全体的に軽すぎ。時代背景は製作された85年なものの、普通の日常に過ぎない。もっと掘り下げれば秀作が出来たに違いない。そういえばもう1つ家出というエピソードがありましたが、あれも中途半端。家出して何もないまま台風が過ぎれば家に帰ってくるってのは納得がいかない。結構前に「4TEEN」という小説を読んだのですが、一夏の冒険的なエピソードとしてはやはりそっちのほうが今をよくあらわしています。それに最後のオチもギャグで終わらすのは納得がいかない。もっと何とかならなかったのか・・・まぁ作られた時代が時代なだけに仕方がないこともたくさんありますが、とにかく現代っ子が見るにはキビシイです。それだけにメッセージ性も感じませんでした。この時代が分かる世代なら秀作に見えるのかもしれませんが。最後に名前は知りませんが、家出したコがかわいかったので5点。 【A.O.D】さん 5点(2004-07-19 18:13:54) |
21.衝撃的なシーンがあったり、理解に苦しむ狂った行動があったり、妙な空気感の漂う作品ではあるが、物語として特に何かあるわけじゃない。ストーリーを説明しろと言われると非常に困る作品。 【もとや】さん 5点(2004-04-03 10:35:12) |
20.この映画の空気大好き。台風は心を高揚させる物です。 【モチキチ】さん 7点(2004-03-10 13:28:14) |
19.数人しか観客のいない京都の映画館でリアルタイムで鑑賞。バービーボーイズの「暗闇でダンス」にのって少年たちが疾走するファーストシーン。深夜のプールに静かに潜る少年の行き場のない心。結婚に煮え切らないありがちな教師役の三浦友和。工藤夕貴ののんしゃらんとした表情。長回しより何より、ひとつひとつのシーンに込められたメッセージにビンビン反応しながら、2時間近く食い入るようにスクリーンを見続けたのを覚えている。馬鹿みたいに映画にどっぷりと浸りきっていた大学時代。我が青春の1ページ。 【showrio】さん [映画館(邦画)] 8点(2004-01-11 17:10:48) |
18.台風が来る前の高ぶる気持ち…。学校の帰りにスコールが降った時、気持ち良くなって傘を投げ捨てパンツ濡らして家に帰ったら親から怒られて大変だったっけ。それにしても、この映画は水の使い方がとても上手ですね。意図する思春期の女の子の心の開放と変化する水の演出だけでレトリック表現しているのは、邦画独特の良さが出ていて良い。 【_】さん 6点(2003-12-31 02:59:02) |
17.実はそれ程好みじゃないのですが、何だか凄い作品。相米慎二ってアイドル青春映画の人と思われているけど、その作品には必ず「狂気」が潜んでいる。この作品ではその「狂気」が全開してます。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-12-19 17:42:14) |
16.いい映画ですね。若いときに観てよかったです。語るべき言葉は自分にはあまりないんですけど、心に響く作品でした。 【たかちゃん】さん 6点(2003-12-15 23:37:45) |
【ノーコメント】さん 7点(2003-11-29 16:29:56) |
14.台風の接近とともに、少年少女たちが、内なる「自然」を解放していく。そんな彼らの”狂態”を執拗なまでのワンシーンワンカットの長回しで追う画面からは、息苦しいまでに濃密な閉塞した時間と、学校や親や社会をも突き抜けたアナーキーな自由がまっすぐに放射してくるようだ。そして、クライマックスとなるのは、ひとり「自然」を解放することなく、それゆえ苛立ち、苦悩していた少年の自殺。彼は、自分だけが「大人」に成り下がっていたことを罰するために、自ら死を選んだんじゃないか。だから、その姿は、あんなにブザマだったのか…。と、とりとめもなく書き連ねてしまいましたが、ひとつ断言したいのは、間違いなくこの作品こそ1980年代最高の日本映画だってことです。 【やましんの巻】さん 10点(2003-11-01 18:47:30) |
13.相米は子供を舐めている。子供ごときが映画の世界に足を踏み入れるなと憤慨している。映画は大人の男と女の機微を描くアダルティな世界なのだと信心している。でも何故か子供を題材にした映画ばかりをやらされる。仕方ない、大人の世界のチビシサを教えてあげようと、とことん子供をイビル。そして作中に必ず「子供が足を踏み入れられない、立ちいれない大人の聖域」を作り込む事で映画全体が子供に蹂躙されるのを防ぐ。相米映画はそんな彼と子供の戦いを、スクリーンの隙間から窺い知るのが楽しいのである。 【柿木坂 護】さん 7点(2003-09-29 16:27:40) |
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12.嵐の前の高揚感が見事に映像化されていると思います。大人の世界に踏み出す前の子ども独特の世界も同時に感じられて、不思議な映画でした。 【omut】さん 6点(2003-09-29 11:55:34) |
11.放課後の教室に残った男女、台風の接近など中高生くらいの年代だとなぜか必要以上にテンションが上がってしまう状況と思春期の心の揺れ加減が絶妙。高校時代に観れたのがよかった。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-09-27 15:49:42) |
10.10代の頃,この映画を初めて観たときは,すごく胸に響きました.思い起こせば,10代から20代前半の頃って,嵐が来ると妙に気持ちが高ぶってワクワクしたものです.桑畑三十郎と化した今となっては,せいぜい大雨災害の心配をする程度ですから,あの高揚感って思春期前後に特有のものだったんでしょうね. |
9.男の子が窓から落ちて土にめり込んで、足だけVの字に出ていたシーンがやけに笑えて爆笑してしまった。しかし、その事しか印象に残っていません。 【はむじん】さん 4点(2003-06-05 04:34:04) |
8.思春期の危うさがよく出ている。途中で女の子を襲っちゃう男の子なんか最高!台風ってわくわくしますが、とても台風感が出ています。好きな作品です。 【ベル&かず】さん 9点(2003-06-01 05:10:44) |
7.故相米監督の最高傑作。台風の接近に伴い、思春期独特の不安感、焦燥感、性的昂揚が爆発する。素晴らしい脚本に恵まれ、相米監督の名はこれ一本で永遠に記憶される事と思う。三上祐一の寂しげな表情が忘れられない。歴代の日本映画でも十指に入る傑作だろう。何故もっと評価されないのか不思議でしょうがない。 |
6.普通の中学生活にやってきた台風による気持ちの高ぶりがうまく表現されていて良かったと当時思いました。そういえば芸能人と握手したことあるの工藤夕貴だけだ。 |
5.三浦友和って、こんなにいい俳優だったんだ。ファン必見。 【ビタワン仮面】さん 6点(2002-05-16 00:34:24) |
4.台風がせまってきて中学生がちょっとおかしくなったっていうのが分かりやすくて結構面白かった。台風ってめったにくるものじゃないし、そういえばわくわくするなぁっていうのが思い出せてよかった。 【舞花】さん 7点(2002-02-15 01:59:34) |
3.台風の日って子供の頃なんか楽しかったですよね。(あたしだけかな)それを思い起こさせてくれた映画ですね。台風の日が辛く感じるようになった今のあたしにとって、この映画は青春の思い出とでもいいましょうか・・・なんかオッサンくさい言い方だな。 【奥州亭三景】さん 8点(2001-09-17 21:39:05) |