17.上野が市原に「君」って言うシーンはどれも絶妙。偉そうでなく、ちょっとかわいく、ちょっと切ない。 【こんた】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-19 03:36:00) |
16.酒井若菜の滑稽な秋田弁も好き。 蒼井優の明後日の方向を向いた視線も好き。 相田翔子のコントも好き。 自主制作映画のリアルな自主制作っぽさも好き。 小日向文世のもう飛行機が落ちない理論も好き。 種ともこの懐かしいメロディーも好き。 水溜りに写り込んだ2人で見上げた虹が好き。 彼女が確かにそこに存在していたような甘く切ない青春の1ページを自分の思い出の中に組み込もうとしている勘違いな僕が一番好き 【もとや】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-10-03 05:13:40) |
15.《ネタバレ》 安易にヒロインを死なせるような、べたなラブストーリーは好きじゃないんだけれど、これは例外だった。基本的にリアル志向で、過度にロマンティックな演出がないのがいい。 『世界の中心で…』みたいに、病気のために余命が予測できるというのは(不謹慎ないい方かもしれないが)ある意味で幸せだと思う。その人が逝く前にいろいろなことをしてあげられるし、いいたいことを伝える覚悟もできるだろうから。 けれども現実に訪れる死というのは、しばしば唐突で、暴力的なものだ。それはいきなりやってきて、永久に人生を変えてしまう。たとえばこの映画のように、いいたいこともいえないまま、自分の気持ちすらよくわからないままに愛する人が死んでしまって、一生後悔を抱えて生きていくはめになる。 そんな重い話だが、不思議と後味は悪くない。それどころか爽やかだ。あざとい部分もそうと感じさせず、自然に物語に没入して、二人の主人公を友人のように身近に感じることができた。 唯一気になったのは、他の方も言及されている相田翔子。相田さんは良くも悪くもオーラがあるので、脇役であっても無駄な存在感を放ってしまう。もっと普通の女優さんを採用していたら、普通に流せたかもしれない。 【no one】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-21 02:00:53) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 とても切なく余韻が残る作品です。たくさんの伏線や印象的なカット、劇中劇ならぬ映画中映画など非常に繊細に丁寧に作られた作品だと思います。主演の二人の自然(に見える)演技がストーリーにリアリティを与えています。また、ヒロインの盲目の妹役の蒼井優の存在感が素晴らしいです。この年代の女優の中では抜きん出ていますね。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-27 19:37:32) |
13.《ネタバレ》 みた後の素直な感想として、良かったと言える。ストーリーがあちこちにつながり、丁寧に作られていることが分かるし、出演者みんなよかった。上野樹里ってのだめの印象がかなり強いが、他の映画見てもすごい存在感のある演技していると思う。市原隼人も蒼井優も負けず劣らず良い演技。映画が章単位で区切られテンポ良く話しが進んでいくのもよし。相田翔子のくだりは本当に不要、普通気づくだろそんだけ鯖読んでれば。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-05 23:48:40) |
12.《ネタバレ》 「喪失」を「美しく」描いた作品。それとも「喪失」には「美しさ」が含まれるのだろうか?村上春樹好きな方にオススメです。 【フッと猿死体】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-04 01:09:02) |
11.感動しました。切ないですね。 丁寧に作られている作品です。 撮り方が非常に好きです。 カメラワーク、アングル、撮影方法など非常に雰囲気が出ているように思います。 製作者の力を感じました。 上野樹里、蒼井優の演技は素晴らしかったです。 ではなぜこの映画はそれほど有名じゃないんでしょうか? と言うのが疑問です。分かりやすい作品ですし、万人受けする内容だと思います。 まだ観ていない人は観るといいですよ。 【コショリン】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-25 17:48:02) |
10.割と好評だったのに、意外とレビューが少ないですね。鑑賞後心に残る、というか何か切ない感じが残りますが、作品としての出来は良いと思います。私のようなオジサンに遠い昔の淡い青春時代を思い出させてくれました。上野樹里ははまり役だし、蒼井優はさすがで貫禄さえ感じます。これは見るべし。 【たこすけ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-22 18:07:56) |
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9.《ネタバレ》 あの’虹’の送り手、受け手のシチュエーション・・いかにもな男女の差でした(笑)。 彼にとってはあくまでも最後まで女友だちだった彼女の不器用さ、最後まで鈍感だった彼の若さ、、隅から隅まで共感できました。映研サークルにいた人ならなおさらかもしれませんね。ラストがあまりにも岩井俊二すぎたので減点。2007.07.07虹ということで7点(笑)。久々に心地よい青春映画に出会えました。 【かーすけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-07 23:49:22) |
8.《ネタバレ》 予告編を見てすごく期待していたのですが… 最初から死んだことになってて、しかもそれが結構長かったような。死んだかも…っていう雰囲気だけを持ったまま、生前のストーリーに入っていくっていうのが私にとっては王道ですし、その方が私は入っていけますね。私はこの映画は、上野樹里さんは生きたままで、ハッピーエンドが良かったように思います。ラストが携帯電話っていうのもちょっと寂しすぎます… まあそれがいいのかもしれませんが。相田翔子さんのくだりも必要性がよくわかりませんでした… 【mako】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-20 21:41:33) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 久々に見た後に素直におもしろかったといえる作品に出会うことができた。いつも映画を見るとき、どんだけおもしろくっても後からアラ探しというか、ダメなところが見えてしまってトータルではこんなもんかと点数を下げてしまうのだが、この映画は本当にまとまりがよくって、最近の邦画ではめずらしく高得点をつけてしまった。 作中の話や登場人物の考えなど、すごくリアルで共感できた。リアルな物ほど伝える時に、なまじ近くにあるからこそ伝わりにくいものなのだが本当に丁寧に話が考えられていて良かった。役者の演技もうまくて、後、途中であおいの映画が入るのもいい演出だった。 【アフロ】さん [映画館(吹替)] 9点(2007-05-19 21:23:42) |
【NIN】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-05 08:37:15) |
5.《ネタバレ》 2時間という決して短くない時間があっという間に過ぎていきました。もう、この映画の上野樹里は、個人的にストライクど真ん中で、とても良かったです。正直、相田翔子の出番削って、もう少しシーンを増やして欲しかったくらいです(ちょっとクドかったんで・・・・)。 あと妹役の蒼井優はやはり只者では無いですね。もう存在感があるというかオーラ出まくりで、脇役でも出演シーンでは完全に主役になっていますからね・・・・。 この2人の旬の女優がそれぞれ持ち味を出してるんですから面白くない訳がない。いやあ、映画館で見れて本当に良かったなと思える作品でした。 【TM】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-03-18 15:59:56) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 これは上野樹里の代表作になる作品だと思います。せりふや無言の演技の積み重ねが、充分にされており、最後の手紙の場面で強烈なカタルシスを生んでいます。見終わってからしばらく気持ちが引きずられました。 【よねぴー】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-02-12 11:06:27) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 予告編で気になっていた映画です。『虹の女神 Rainbow Song』ときれいなタイトルなんですが、シンプルでいて深い、そして切ない映画です。『ただ、君を愛してる』のあとにみましたがあちらがハッピーエンドなのに対し、こちらは終末を感じさせるやりきれない物語になっていて喪失感を感じます。岩井俊二プロデュースだからか、画調は岩井監督のものに近いですね。ただこういうガウスかけまくりの映像はたとえ照明が印象的に作用していても手放しに美しいとは言えず、くどさがあります。好きな人は好きなんだろうけど…。この映画を作った人は、本当に映画が好きなんだろうなと思わせる場面が映研関連の場面に多く見られて気持ちが良かったです。そして何より良かったのが主演三人の演技。とくに上野樹里によるあおいのキャラクター作りはサバサバした好女性で、突然世を去ってしまう喪失感を味あわせてくれます。願わくばもう少し彼女の個性を感じる場面を見せてほしかったですけど、自主製作映画UPのときに岸田に朝倉へのアタックをけしかけるときの表情など、恋する女性の演技がとても上手で目を見張りました。だからこそあおいを出会い系サイトにしている岸田が際立ち、お見合いバーの帰りの「結婚するか」発言のあとの怒りなども観るものに迫ってきます。あおいの片思い、それにあいまいにしか気づかなかった岸田がおたがいの気持ちを本当に知るラストは蒼井優演じるあおいの妹の「ばかだなあ、お姉ちゃんも岸田さんも」に集約され、心に響きます。儚い虹。最後に力尽きた携帯電話。喪失を描く、青春映画の佳作と思います。 【トト】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-19 22:30:33) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 岩井俊二監督がプロデューサーという立場からどの程度製作に手を加えたのか、詳しいことは何一つ知りませんが、それでもあの構図の撮り方や色彩の鮮やかさ、そして照明の美しさから考えると、かなり深いところまで監督が手を加えているような気がしました。映像的な部分で言うと、ひとカットひとカットの画がとても丁寧に作られているのに感動しました。手持ちの移動ショットや長回しのショットが、淡々と語られる平凡な台詞の掛け合いに臨場感をプラスさせていたように思いました。終始、そんななんともない物語が流れていきますが、この作品はそのなんともない感じに深い共感を僕は覚えました。片思いの切なさや、夢に対する不安と期待など、青春真っ只中な主人公たちの心が想像しなくとも勝手に感情へと深くしみこんできます。鈍感な主人公を愛す、純粋な心を持った女性。彼女の優しさや弱さが素晴らしすぎます。観ているこっちとしては何で気付かないんだとイライラしっぱなしです。しかもそれが延々と、リアルに描かれ続け、それでも主人公は気付かず、彼女が最後に直球とも言える賭けをするものの、やっぱり主人公は気付きません。この時点で観ているこっちはその後何が起きるかわかっているから主人公の愚かさを呪います。また、悔しくもあります。だからなのか、ラスト、彼女の想いが思いがけず主人公に伝わります。純粋で鈍感すぎたがゆえに気付けなかった主人公。そんな彼の鈍感な部分も、不器用な部分も、みんなみんな好きだと綴った手紙。もっと早くこの手紙が渡っていればと悔しくなる反面、想いが主人公に届いてよかったと嬉しくも思います。主人公の青年にも、女の子にも僕は無意識のうちに激しく感情移入していました。こんなことは滅多にないような気がします。この映画は僕は今出会えたのがベストだったような気がします。こんなにも共感した作品はあまり他に覚えがないです。主演の市原君と、草野樹里さん、あと蒼井優さんの三人の演技は素晴らしいの一言に尽きます。脚本、役者、映像。多くの要素が本当に素晴らしい作品でした。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-16 23:34:12) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 予告編時点で予め樹里っぺが死んじゃう役、っていうのはハッキリさせてましたし、映画でも冒頭で死んでしまったところから戻って映画が描かれてゆきますから、物語の向かってゆく方向はハッキリしているのですが、それにしては彼女が生きた証しを存分に描ききってるようには感じられなくて、最後はただ悲しみや喪失感が大きく存在してるようで、そこから先への広がりがあまり感じられませんでした。彼女が残した8ミリ映画こそが、彼女が生きた大きな証し、焼き付いた生として感動的だったりするのですが、映画はあの8ミリ映像に頼り過ぎかな。ただ、描き方はいいんですよね。リアルな演技の人達と、しっかりした芝居の人達とに分けられて、アンバランスではなくアンサンブルになってる、みたいな。樹里っぺは「のだめ」は放映してるし直前に「7月24日通りのクリスマス」は見てるしで、そのイメージとダブっちゃったらヒサンだなぁ、と思いましたが、等身大の演技で、もう全くの別人として見る事ができました。蒼井優と姉妹役、考えてみれば「亀は意外と速く泳ぐ」コンビでしたが、見ている間そんな事も全然思い出しもしませんでしたし。岩井俊二系映画共通の欠点、背景がちょっとやかまし過ぎな感じではありましたが、過ぎ去って、あるいは失って初めて判ること、人を好きになること、愛すること、1つ1つ刻まれてゆくこと、そんな普遍的なことを噛み締める時間を持てる映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-11-03 20:48:15) (良:1票) |