手紙(2006)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。3ページ目

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手紙(2006)

[テガミ]
The Letters
2006年上映時間:121分
平均点:6.68 / 10(Review 144人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-11-03)
ドラマ刑務所もの小説の映画化
新規登録(2006-09-30)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2023-11-11)【イニシャルK】さん
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監督生野慈朗
演出水野宗徳(漫才監修)
キャスト山田孝之(男優)武島直貴
玉山鉄二(男優)武島剛志
沢尻エリカ(女優)白石由美子
吹石一恵(女優)中条朝美
尾上寛之(男優)寺尾祐輔
吹越満(男優)緒方忠夫
風間杜夫(男優)中条
田中要次(男優)倉田
杉浦直樹(男優)平野
石井苗子(女優)
松澤一之(男優)
螢雪次朗(男優)
小林すすむ(男優)
鷲尾真知子(女優)
高田敏江(女優)
原作東野圭吾「手紙」(毎日新聞社)
脚本安倍照雄
音楽佐藤直紀
志田博英(音楽プロデューサー)
作詞小田和正「言葉にできない」
作曲小田和正「言葉にできない」
挿入曲小田和正「言葉にできない」
撮影藤石修
製作細野義朗
日活(2006 『手紙』 製作委員会)
ギャガ・コミュニケーションズ(2006 『手紙』 製作委員会)
毎日新聞社(2006 『手紙』 製作委員会)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(2006 『手紙』 製作委員会)
プロデューサー橋口一成
大村正一郎(エグゼクティブプロデューサー)
河井信哉(エグゼクティブプロデューサー)
配給ギャガ・コミュニケーションズ
編集川島章正
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104.《ネタバレ》 「手紙ってめちゃ大事やねん」と、沢尻エリカが主人公をこれでもかと諭すように言い放つ。
もう映画のクライマックスだと思っていたシーンでのこの陳腐であざとい台詞を聞くや否や、思わず大あくびをしてしまった。
物語としての面白さがまるでない道徳映画を観てしまったなあと思った。

が、映画はもう少し続いて、結局最後は泣いてしまった。

東野圭吾の原作は読んでいないので、一概には言えないが、ストーリーには彼らしい捻りはない。
殺人を犯した兄を持つ主人公の苦闘の日々を、兄弟間の“手紙”のやり取りを絡めながら、つらつらと重苦しく描く。
映像となり、主人公を山田孝之が演じることで、その“重さ”は余計に”じっとり”としたと思う。

だからと言って、特筆する程の「悲劇」も描かれない。明確だけれど地味な「不幸」が波のように訪れるばかり。

苦悩し続けた主人公は、ついに兄との明確な「決別」を決意する。
ラスト15分、そこから物語はようやく感動へ転じていく。

映画の中でも説教臭く描かれる通り、世の中から「差別」が無くなるなんてことはないのだろうと思う。
なぜなら、人の世の中は、差別し、差別されることで成り立っている要素が多分にあるからだ。
そして、そのことと同じく、一度繋がった人と人との関係性を完全に消し去るなんてことも、実際不可能なことだろうと思う。

それが血縁者であるなら尚更。ただただ受け止めて、生きていくしかない。
使い古された言葉を敢えて使うなら、それが「宿命」というものなのだろう。

そういうことをこの兄弟がそれぞれに受け止めたラストシーン。
受刑者の兄を演じる玉山鉄二が、漫才をする弟の姿を見つめながら、号泣を押し殺すようにひたすらに両の手を合わせる。
それは、延々とありふれた道徳論を描いてきた映画の果てに辿り着いた、綺麗ごとではない真実味だったと思う。

映画としての展開は非常に稚拙で、ラストシーンにしても小田和正の楽曲を無理矢理持ち出して、強引に涙を誘うというあざとさが溢れていることは否定できない。

ただあざといからこそ、人間と社会、人間と人間の結びつきについて考えさせられる映画だとは思う。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-22 17:20:08)
103.《ネタバレ》 原作も含め賛否両論ありますが、賛の方ですね。理由は、主人公に感情移入して、時間を忘れて物語に入っていくことができたから。きっと自分は人の不幸を見て安心するタイプなのだろう。結局、罪を犯すということはこれだけ重いんだぞ、と加害者の家族の視点から描いた道徳的な作品。
nyさん [地上波(邦画)] 8点(2010-05-05 01:07:23)
102.原作を先に読みました。
最後の慰問シーンなどいいところもあるかなと思うけれど、全体的に原作のダイジェスト版みたいだった点が残念。
Yuさん [DVD(邦画)] 4点(2010-04-28 21:53:44)
101.原作未読ながら、どうやら号泣映画らしいということは聞いていた。その先入観があったせいか、割と簡単に話の流れが読めてしまって、ストレスは無いが深みも感じない作り。これで号泣は無理だろ~と思いつつ観ていたが、思いがけずラストはお兄ちゃんの涙にもらい泣き。まんまとやられたようでなんか悔しい。分かりやすさから言って中高生の道徳の時間に最適と思われる。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-16 00:36:33)
100.《ネタバレ》 この作品には本当に期待していて、ぼろ泣きを想定してタオルまで用意して観たが、何と自己レビュー史上初の2点をつける結果になり、分からんものだと感じた。でも、これで0点から10点まで全ての点数をつけられたので、メルクマールとしての機能は果たしてくれたようで、ある意味満足している。

ここから、レビューというかこき下ろしに入るので、読みたくない方は読まないようにお願いします。まず一番個人的に受け付けないのは直貴の性格・態度一般。兄貴のせいで人生をぶち壊しにされた彼の気持ちは分からんでもないが、由美子に対する態度があまりにも酷すぎる。干渉を恐れるが故の態度だとしてももう少しやりようがあるだろう。対して由美子の直貴に対する入れ込みぶりもちょっと気味が悪い。確かに愛はどこにでも生まれうるが、人間としてちょっとおかしい(と思う)直貴に対する愛情の注ぎ方がよく分からなかった。そして、コンビ解散後に、急に由美子と仲良くお好み焼きを食っている直貴。その間の経過が全く描かれていないので、いきなり談笑しているシーンが来たときには腰を抜かした。何と言うか「自分」を持ってない奴だとしか感じられなかった。

あとは、リアリティの無さとベタベタさも酷い。テレビはほとんど見ないのでよく分からないが、出来の悪いトレンディドラマ並みの酷さだろう。兄貴が刑務所に入っているとわかった途端に優しくなる仕事の先輩。相方の祐輔に屋上で殴られるシーン。中条家の朝美の親父そしてメイド。ケーズデンキ(笑)の会長。公園で露骨に帰りだす団地の奥様方。ことごとく鳥肌が立ちまくりで、一回一回映写を止めて休憩した。一つ一つに突っ込む余裕はないが、マンガでももう少しマシな演出をするのではないかとだけ書いておく。沢尻エリカのかわいさとラストの被害者宅での謝罪シーンに免じて2点。これが限界。

レビューを書くため、何とか最後まで観たものの、改めて現代邦画のレベルの低さに仰天した。「ジョゼ」は物凄い例外なのか。但し、本作の予告編でまた観るべき邦画を発見。ほとんどMの領域だが、新しい眼を持つためにもっと邦画を観ていこうと思う。
枕流さん [DVD(邦画)] 2点(2009-11-19 00:08:17)(良:4票)
99.《ネタバレ》 原作未読。邦画も捨てたものではないと感じさせる傑作。映画を見て、ほとんど泣くことのない自分でも泣けた。特に減点すべきところもないので、10点満点と評価してもよい作品だ。ただ泣けるだけではなくて、『犯罪者の弟としての苦痛・苦悩』、『手紙のもつチカラ』がきちんと描かれている点を評価したい。作り物とは思えないほど、心に響いてくる作品だ。
“答え”のない難題にチャレンジしておきながら、一定の“答え”を出しているという非常に“深み”のある映画に仕上がっている。
「犯罪」というものは誰もが本能的に忌み嫌うものであり、「犯罪者」「犯罪者の家族」というレッテルを剥がすことは決してできないだろう。
我々としても、「犯罪者」に対して“差別”をするという意識がなくても、無意識的な“差別”なしに対応することはできないのではないかと思う。
ただ、本作を鑑賞することによって、そのような“差別”に対して、何かを感じ取ることや何かを考えることはできるという思いを強くすることができる。
結婚して子どもができたところで『これでエンドかな』と一瞬でも思ったことが、愚かともいえるほどの展開が待ち受けていたことが驚きだった。
本当のストーリーがここから始まるといっても過言ではない。
手紙を書くことで事件から逃げていた加害者、手紙を代筆させることで事件から逃げていた加害者の弟、手紙を無視(返事を書かない)することで事件から逃げていた被害者の息子、この事件はそれぞれの中では決して終わることはなかった。
自分の手による本音の手紙を書くことで事件に向き合う加害者の弟、手紙を書かないことで事件に向き合う加害者、たとえ読んでいたとしても半ば無視していたであろう手紙と本当に向き合った被害者の息子、事件から逃げずにそれぞれがきちんと事件に向き合うことによって、事件はようやく決着するのかもしれない。
『逃げちゃダメだ』という言葉は簡単に言えるかもしれないが、本当に逃げずに向き合うことはこれほど過酷なものとは思わなかったと感じさせるだけのパワーがあるラストだった。
事件は誰の心からも消えることはないのかもしれないが、繋がりを再認識して支え合うことによって乗り越えることはできるのかもしれない。
血縁者だからこそ苦しみも受けるが、血縁者だからこそ出来ることもある。
六本木ソルジャーさん [DVD(邦画)] 9点(2009-10-24 22:17:19)(良:3票)
98.すごく考えさせられる映画だった。最後まで感情移入しながら観入ってしまった。犯罪者の弟であるがゆえに、何も悪い事をしていない(むしろ真面目に生きている)にも関わらず差別を受け続ける。山田孝之の娘などまだ幼稚園児位なのに、公園で他の子供達からハブにされる;とにかくいたたまれない・・犯罪者の家族がこんなにも苦労をしなければならないとは、今まで知らなかったし考えもしなかった。どんなニュースを見ても想像すらつかなかった。でもこの映画を観て、犯罪がもたらす新たな一面を知った。「罪を犯した者は、その家族が抱える苦しみまでも理解して初めて償い」。山田孝之は差別され絶望し続ける弟を見事に演じてたと思う。画面のこっちにまで絶望感が伝わってきた。玉山鉄二と沢尻の演技もよかった。とても重たい内容ではある。しかし観てよかったと思える映画だった。
ましゅまろシナモンさん [地上波(邦画)] 6点(2009-10-19 07:15:55)
97.《ネタバレ》 原作は読んでいません。その上での感想ですが、すごくよかったです。競演がとにかくすごくて。山田孝之は若手でトップクラスの演技派でしょう。ついでに玉山鉄二もよかった!特にラストの慰問ライブシーンでの二人。(相方の気付いた時の表情も超いい!)涙が止まりませんでした。
鉄男さん [地上波(邦画)] 8点(2009-09-26 02:27:04)
96.《ネタバレ》 原作を先に読みました。ミュージシャンがお寒いコメディアンだったのでちょっと、と思ったら、最後の刑務所訪問でのコントには泣かされました。エリカ様の気丈さにも心うたれました。映画のできは良かったと思います。しかしわたし的には原作を読み終わった時、なんだーとがっかりだったのでこの点数です。断絶された兄が気の毒でなりませんでしたし、もう少しまわりのすべての人たちに救いが欲しかった。仕方ないのでしょうか。
杜子春さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-27 12:31:05)
95.犯罪を犯した人とその家族は切り離されて捉えられるべきなのに、なぜあのような偏見を持って接する人がいるのか。百歩譲って、犯罪者の親はその育て方の非を指摘されて然るべき場合もあるだろう。しかし、兄弟が非難されることは無いはず。そんなお題目を掲げても、現実に差別は存在するし無くなりはしない。人の心の奥の方には、他人の不幸を喜ぶ気質が備わっているように思える。この映画は、会長さんの言葉が端的に言い表しているように、差別や偏見の非を訴えると云うよりは、それとの付き合い方を諭す内容だった。それは分かりやすく、とても現実的で前向きな意見だと思う。が、自分が潔癖すぎるのか、主人公が被る不条理を見過ごせず、消化不良な感覚が残った映画でした。しつこいけど、人は根本的には「個」として存在しているはず。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-07 09:55:33)
94.《ネタバレ》 近年の邦画の中では間違いなくトップクラスですね。いやぁ素晴らしい作品だと思いますよ。確かに、ラストの小田和正にイチャモンをつけたくなる気持ちはよくわかります。ただ、それを差し引いてみても、良質の作品であることに変わりはないでしょう。やっぱり東野圭吾の原作が日本の闇と人間の深淵をしっかり描いてるもんだから、それを忠実に映像化してまずい内容になるはずありません。兄にしろ弟にしろ、相手をためと思ってやった行動が裏目に出る。その切なさやるせなさ、そして差別の理不尽さ。こういう話に私は弱い。山田君の熱演にも拍手。
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-06-18 22:26:55)
93.前半の工場のロケ地が良かった。
工場見るのが好きなんで。
kurupisさん [地上波(邦画)] 6点(2009-03-21 23:24:01)
92.先に原作を読みました。漫才師という設定に変えた事はやはり抵抗がありましたが、あまり深く考えずに見ました。キャストの中で一番適役だった山田孝之は良くも悪くも彼らしいなと感じました。というのは下を向いて生きている時は持ち前の陰気臭さが出せるんだけど、うまくいっている時の明るさがいまひとつなので、落差をうまく表現出来ていない気がしました。話の内容はほぼ原作通り。加害者家族になってしまった事を受け入れられない弟の姿をしっかり描いています。差別は当たり前と会長さんが言ってましたがその通りです。家族というものは良くも悪くも付いて回ります。ですから、自分は色んな人と繋がっている、当事者だけで済む問題ではないという事を感じ取れれば、作品として成功だと思います。深みがある原作の方が好みですが、これはこれでよく出来ていると思います。映画とは関係ないですが自分はよく両親にこんな事を言われます。「あなたが罪を犯した時、私たちはもうこの世にはいません。」色んなものを背負っているという意味です。あたたかい言葉でもあり、厳しい言葉でもあります。自分に子供が出来たら何度でも言うつもりです。
オニール大佐さん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-06 18:43:55)(良:1票)
91.この映画を観るまで、犯罪者の家族に思いを至ることがほとんどありませんでした。最後のオフコースの歌がとてもはまっていて良かったです。
よしふみさん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-28 21:30:47)
90. ツッコミ所はありますが、それでもグっとくる映画でした。吹越満はあまり話題にならないけれどいい役者さんですね。囚人役の玉山鉄二さんもいい味を出していました。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-02-09 18:42:20)
89.原作はどうか知らないけど、映画の脚本としては最悪。ありえない偶然の連続と台詞のリアリティーがないので映画としての説得力がない。テレビドラマのレベルです。
トニー・モンタスキューさん [DVD(邦画)] 1点(2009-01-24 05:35:13)
88.「沢尻エリカ」的存在がリアルさに欠けると思った。実際には吹石一恵みたいなありがちな身分の違いの人と恋愛するとか、沢尻エリカがいつまでも助けてくれるとか、実際はもっと手前でつまづくのが人生なんじゃないかな。「手紙」の重みを訴えるために、都合の良いエピソードをパズルのように組み立てた感じがした。しかし、感動の最低ラインは保っていると思う。
ぺんぎんうさぎさん [DVD(邦画)] 4点(2009-01-12 01:23:04)
87.扱う内容やストーリーの展開が良かった分、小田和正の主題歌が泣かせる為に流れているのが残念。もう少し静かなラストにしても、十分にメッセージは残るのではと思う。
woodさん [DVD(邦画)] 6点(2008-11-16 10:27:02)
86.《ネタバレ》 マジメに作っているんだけど、それが仇となったか、道徳の授業で見せられる映画のよう。それでいて商業映画だから、なんだか裏のほうはスカスカしてそうでやんなっちゃう。個人的には、主人公の親友がもっと前に出てきても良かったんじゃないかと思いました。この映画でいう「差別されてる人」と付き合っていくのは、あの親友のような人たちでしょう。家族手に手をとって生きていくのはそりゃ大事だけど(まさにラストシーンだ)、その家族と付き合っていく人たちって一体何なんだ?映画を盛り上げるだけの小道具ですか?そういう人たちにスポットをあてても良かったんじゃないかなぁ(すると別の映画になっちゃう?) /// 子供が生まれた後の沢尻エリカがリアルすぎるw。
ゆうろうさん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-01 21:02:50)
85.残念!小田和正で冷めた。歌で何とかしようと思うなよぉー!せっかくそこまではまあまあよかったのに。もっと志を高く持って映画作りましょうよ、ほんとに。
ととさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-08-29 02:50:00)
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【点数情報】

Review人数 144人
平均点数 6.68点
000.00%
121.39%
221.39%
374.86%
4106.94%
51812.50%
62718.75%
72315.97%
82416.67%
92013.89%
10117.64%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.43点 Review16人
2 ストーリー評価 7.08点 Review24人
3 鑑賞後の後味 7.96点 Review25人
4 音楽評価 7.22点 Review22人
5 感泣評価 8.00点 Review27人
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