ラスト、コーションのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。3ページ目

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ラスト、コーション

[ラストコーション]
Lust, Caution
(色・戒/Se, jie)
2007年台湾上映時間:158分
平均点:7.19 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-02-02)
ドラマサスペンス戦争ものロマンス小説の映画化スパイもの
新規登録(2008-02-08)【カラバ侯爵】さん
タイトル情報更新(2019-09-07)【Olias】さん
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監督アン・リー
キャストトニー・レオン(男優)イー
タン・ウェイ(女優)ワン・チアチー / マイ夫人
ワン・リーホン(男優)クァン・ユイミン
ジョアン・チェン(女優)イー夫人
チン・ガーロウ(男優)ツァオ
クー・ユールン(男優)リャン・ルンション
竹下明子(女優)日本風割烹店の女将
リサ・ルー(女優)チアチーのおばの麻雀相手
藤原啓治イー(日本語吹き替え)
坂本真綾ワン・チアチー / マイ夫人(日本語吹き替え)
高島雅羅イー夫人(日本語吹き替え)
吉田孝(声優)クァン・ユイミン(日本語吹き替え)
出演イングリッド・バーグマン映画「別離」のワンシーン
ケイリー・グラント映画「愛のアルバム」のワンシーン
アイリーン・ダン映画「愛のアルバム」のワンシーン
原作チャン・アイリン「色・戒」(集英社文庫)
脚本ジェームズ・シェイマス
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影ロドリゴ・プリエト
製作ビル・コン
アン・リー
ジェームズ・シェイマス
配給ワイズポリシー
特撮デニス・ベラルディ
編集ティム・スクワイアズ
録音フィリップ・ストックトン
ユージーン・ギーティ
その他レベッカ・パン(スペシャル・サンクス)
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【クチコミ・感想】

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123
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12.《ネタバレ》 アン・リーの職人技炸裂で、完成度は高い。
問題のセックスシーンも話題性だけでなく、内容も伴い、しかもストーリー上、必要な布石となっている。
凄い作品であり、又、力作でもあるのだが、生理的にどこか受け付けない部分がある。
それはやはり、露骨すぎるセックス描写だろうか。
女性がこの映画を観た時、男とは全く違う感じ方をするのではなかろうか。
少なくとも、男性の私から観ると、トニー・レオンの濡れ場は生理的に気分が悪くなるし、胸騒ぎがする。
それと、観終えた後、非常に疲れた。
すがすがしい気分とは程遠い、言いようの無い精神的ダメージを負った気がするのである。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-02 22:57:34)
11.《ネタバレ》 恋愛映画であり、その本質がエロティシズムであることを示した作品である。

その決定的なシーンとは、女スパイのワン(タン・ウェイ)が標的であるイー(トニー・レオン)からダイヤモンドの指輪をプレゼントされた際に、恍惚として思わず「逃げて・・・」と呟いてしまった瞬間である。
この映画の全てのシーンはこの一言のプロローグであり、エピローグとしてあったとも思える。それ程に深く、にも関わらず、なんという衝動的な一言だったろうか。
エロティシズムとは、非連続な存在であり、関係性である人間にとっての連続性への郷愁であり、衝動である。オルガスムこそが(小さな)死という連続性への瞬間的な接近であり、生という可能性の実感であった。それは刹那であるが故に深く、そして衝動的なのだ。

互いの孤独を紡ぐようなセックスシーンと共に、最後の指輪のシーンこそは、存在の孤独を癒す連続性の光、この映画のクライマックスであり、オルガスムの瞬間だったのではないか。

ワンの一言によって、脱兎のごとく店を飛び出したイー。
青酸カリを、そして指輪を見つめながら、最後の可能性を握り締めるワン。

彼女はその瞬間を反芻し、生の充実を得る。
彼女はエロティシズムという自我を超えた外部の力に捉えられ、引き裂かれた。それは結局のところ侵犯の報いとして生の終焉に行き着かざるを得ないのか。恋愛という最上級の幻想を、その美しい瞬間を見事に捉えた傑作。
onomichiさん [DVD(字幕)] 10点(2008-11-23 01:01:07)(良:1票)
10.《ネタバレ》 結局は最後まで演劇部のテロリストごっこに振り回されたための悲恋物語ですね。その集団の中でのスターであるワンに対する仲間の男性と女性のそれぞれの視線の違いなどがお約束とは言えうまく表現されています。ワンに好意を持ち続けながら集団の結束を乱すことを恐れてか一番最後にやっとの表現を「どうして3年前に」と言われてしまうあたりに、この演劇部的な部分への明確な非難がこめられています。それにしても隠れ家に単身乗り込んできて脅迫する相手のボディガードを殺すのに大勢が声ばかりで一向に片がつかず、ワンが失望して立ち去るのだけれど、その仲間と再会後には指導者についての本格的な実施かと思ったら皆がやはり口先だけで、体を張っての行動の報告に対しても逃げてばかり。最初の行為においてはワンのほうもその覚悟であったのだけどガーターに手を回すことで猜疑心の強いイーが武器を隠しているのではと疑っての暴力沙汰になるのだけれどレイプとはいえないプレイのようです。双方がそのように感じたのでなければその後の濃密な展開にはならなかったはず。それにしても素人組織の駄目ぶりはワンがやっとイーをボデイガード無しに宝石店に連れ込んでも監視するばかり。ワンの警告により起こしたイーの果敢な行動に対して誰も手出しすることなく一網打尽とは余りに情けないです。最後の好意で拷問こそ免れたにしても処刑場でのワンの毅然とした態度と、泣き崩れる仲間、また部下のワンについての報告に無表情に処刑の裁可を署名するイーを対比させるときとても手の及ぶ相手ではなかったことが明確に示されています。この女優は今後も多くの作品に登場できるのかが少し気がかり。熱演に一点おまけ。
たいほうさん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 08:28:24)
9.なんだか、とっても切ない。。主役のふたりから気持ちが外れることなく、2時間半。
グレースさん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 01:37:19)
8.《ネタバレ》 ワンとイーがともに痛ましくてならない。愛してはいけない男に情をかけた女と愛されて命拾いしながら手中の珠は失った男と。少女っぽい面差しのタン・ウェイが濃い化粧で妖艶なマイ夫人に身をやつし男の心に入り込んだその先は・・・当時の雑踏を再現した街頭シーンなど実在感のあるセット撮影がすばらしい。
レインさん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-20 10:00:32)
7.《ネタバレ》 麻雀時の会話の駆け引きにドキドキ。その時話題に出てきたイー夫人が欲しいといっていた鳩の卵ほどのダイヤの指輪をマイ夫人にあげるイー。迷った末の逃げての一言と表情。無表情に死刑執行の書類にサイン。机の上で転がったその指輪がゆれる映像。持っていた毒薬は使用せず仲間と共に処刑を受けるワン・チアチー。処刑時刻の鐘を一人で聞くイー。最後の方はたたみ掛けるような切ないエピーソードの連続に胸が詰まる。制作費に40億円かけたというだけありセットに全く違和感がなく衣装も素晴らしかった。時代に翻弄されるこういうメロドラマ大好きです。
Carrot Ropeさん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-30 06:13:04)
6.《ネタバレ》 うーんビミョウ・・・。映画ではあっても、レイプはいや。レイプから始まった関係でも成熟(爛熟)していくことがあるというのは、男の勝手な幻想だと思う。それを考えると、もっと低い点でもいいんだけど、映画としてのつくりこみやサプライズは確かに面白かった。でも、この監督は「ウエディングバンケット」や「いつか晴れた日に」あたりまでがよかった。最近は、感心しない。本作は主演女優が昔のアイドル、林寛子に似てるって点でも、何かいまいち入り込めなかった。
おばちゃんさん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-17 01:17:14)
5.とにかく情熱的なシーンが話題だが、それは案外残らない。むしろ時代を違和感なく表現するセット、ロケーション、衣装が未だに残る。そしてラストのシーン然り。それは『ブロークバックマウンテン』の素晴らしいロケーションとラストシーンが残るのと一緒。この監督の作品はそんな部分が好き。
おっちょさん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-10 13:53:52)
4.《ネタバレ》 激しい性描写に驚かされるが、ストーリーは確かな展開で2時間半も長く感じず。けどやっぱり最期は薬を飲んでほしかったな。それにしてもトニー・レオンが「インファナル・アフェア」とはまるで別人のよう。
Q兵衛さん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-18 17:35:25)
3.《ネタバレ》 ポンでかぶせられたペンチーピンを次巡に鳴かせてあげたらお返しに当たり牌見逃しで、それを奥さん看破!!って中国の家庭麻雀レベル高いな~。
主演の子もかわいいし、日本人の描写もそれっぽい。徐々に盛り上げてく演出もいい感じなんだけど、どうみても本人が愛国心に燃えてイーさんに近づいてるように見えないっていうか、周りに流されてるだけっぽいので、あまり肝心な『葛藤』が伝わってこない気が。あと長い。
ジェフゆないてっどさん [映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 23:36:15)
2.《ネタバレ》 「ブロークバック」と骨格は似ているのかもしれない。「禁断の愛」「許されざる愛」「叶わぬ愛」を今回も描いている。日本人にとってはゲイの二人より、女スパイと狙われる男のシチュエーションの方がより共感できるような気がする。
男(イー)と女(ワン)の見事な「愛・欲情」が描かれている。二人が「欲情」に嵌まり込んで、溺れていく様が実に見事である。
男の視線から語らせてもらうが、ラストでは、イーの「純粋な愛」にワンが屈服してしまったのではないかと思う。宝石は、肉体的な愛ではない「純粋な愛」の象徴だろう。
何もかも信じられないと呟いたイーが、唯一信じることができた女性へ贈った「愛の象徴」に、ワンが最後に負けてしまったのではないか。
唯一信じることができた女が、スパイだったというのは皮肉的であり、悲劇だ。
ワンがイーの「純粋な愛」の魅力に徐々に惹かれていく様も上手く描かれている。「純粋な愛」の象徴である宝石を目にしたときに、「スパイ」としての自分よりも、「女」としての自分でいたかったのかもしれない。好きだったスパイ仲間の男性にキスをされた後に「もう遅い・・・」と呟くワンの姿が印象的だ。
自分自身すでにイーの愛情・欲情に溺れていることを自覚していることがよく分かるシーンだ。スパイの仲間の男が、もしワンに「愛」を与えていれば、間違いなく滞りなく任務を遂行しただろう。仲間を失い、自分自身が死ぬとしても、「純粋な愛」を優先させた女の生き様が見事だ。彼女は愛に生き、愛に死んだのかもしれない。
ワンが自殺をためらった理由としては、イーにけじめをつけさせるためだったのかもしれない。ワンは最後の最後の瞬間までスパイとして活動していた。やはり、イーを裏切っていたことには変わりはない。ワンが自分の信念に従って、仕事をしていたのだから、イーにも自分の信念に従い、自分の仕事を全うさせようとしたのではないか。「裏切り」に対する代償をワンの手によって、払わせたかったのかもしれない。他のスパイとは異なり、拷問をせず、綺麗な形で終わらせたのが、ワンなりの「愛」の証だったようだ。
アン・リー監督はさすがに凄いと感じさせた。この微妙な空気感を演出することができる監督はなかなかいない。激しいベッドシーンも見事である。上手く表現はできないが、男と女の聞こえない会話が聞こえてくるようだ。二人の感情がぶつかり合っている。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-11 01:53:08)
1.観るべき作品だと思う。善し悪しは別として。
成田とうこさん [映画館(字幕)] 9点(2008-02-10 13:40:47)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 7.19点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
411.92%
535.77%
61325.00%
71325.00%
81426.92%
9611.54%
1023.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review4人
2 ストーリー評価 7.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.40点 Review5人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 7.25点 Review4人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2007年 65回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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