76.《ネタバレ》 キムタク出てるのは言わなきゃならんのは、キムタクは古代進を演じているのでは無く、キムタクというキャラを演じているのだよ。それが良い悪いでなく。 作成側もヤマトを作りたいんじゃなくキムタクキャラの映画を作りたいのだよ。 つまり、キムタクが主演になった時点でそういう基準ができちゃってる。 キムタク。そろそろキムタク卒業しようぜ。 で。他にも・・・・舞台を見ているような少人数の狭い展開。CG祭りで別にリアル版にしなくても良かったんじゃ?原作をかなり外れているがなつかし層を取り込まないとね!まだまだたくさんあるのだが、一番は必要のない長いキスシーン。生死を賭けている時にお子さんできんでしょ普通。そこがふざけてるよね。ヤマトを侮辱し過ぎ!!!お金ないんだろうね。人少なくしてCGでっても限度があるよね。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-10 23:43:20) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 噂通りの駄作。映画制作時にはCG業界に「ヤマトバブル」があったという話を聞くくらいCGは良くできているので、その点だけは評価。一方、ストーリーは破綻。ヤマトファンが楽しめるようなオリジナル声優が登場する一方(アナライザー、デスラー)、ファンに対する嫌がらせかと思うようなストーリー(まあ主役が若造じゃない点で変えざるを得ないのだろうが)。まあ、キムタクファン層を狙っているのだと割り切る必要はあるのかもしれないが、映画としては許しがたい。【ネタバレ注意】切羽詰った場面で「セリフが長い」。とっとと逃げろ、早くボタンを押せ、と思わざるを得ない場面が多すぎる。 【mohno】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-10 23:36:09) (笑:1票) |
74.《ネタバレ》 「宇宙戦艦ヤマト」への思い入れは無し。というか、TVアニメ版や劇場アニメ版も全然見ていないので、ストーリーや登場人物さえほとんど知らない。そういう立場からすると、この映画はヤマトファン向けだと思った。最初から戦いの連続で、なにやら一喜一憂してるけど、よく知らない人たちが危機を乗り越えたからといって喜べるはずがない。付いていけない。とはいえ、最後の方はそれなりに盛り上がり、熱い。スティーヴン・タイラーの曲を聴きながら、死んでいった人たちの姿を見ていると意外と感動していることに気付いた。不満はやはり前半、中盤。宇宙戦艦ヤマトを知らない人でも楽しめる2時間の構成であってほしかった。もしくは宇宙戦艦ヤマトに頼らない形、完全オリジナルでも良かったのではないかとも思う。そのような映画が日本で受け入れられるかは分からないし、自分自身もどういう目で見てしまうだろうと不安だが、本作は「名作アニメに頼ったからこの程度で済んだ」、「名作アニメに頼ったからこの程度だった」のどちらとも言える気がする。映像の面では頑張っているだけに、いろいろ想像することがある。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-09 20:01:33) |
73.《ネタバレ》 初めて聞いた時は『止めてくれェッ!!』と思っていましたが、wowowで放送されたので見てみました。 戦闘シーンなどは思ったより悪くなかったです。 CGとはいえ実写であれだけ再現出来てりゃまずまず満足かな、と。 後、ブラックタイガーで戦う森雪。見る前は『絶対あり得ない』と思っていたのだけど、実際見てみると『これはこれでありかも』と思えてしまった。 演じてるのが黒木メイサだからだろうけど。 後は沖田艦長に『地球か・・・何もかもみな懐かしい』を言わせるなら真田さんに『こんなこともあろうかと』も言わせてほしかったなぁ、と個人的には思ってみたり、アナライザーが人間よりでかくなるのはどうよ?とちょっと失笑してみたり、ガミラス(デスラー)が『我々は個にして全』と言ったのを聞いて条件反射的に『フェストゥムかよ!』と突っ込んでみたり。 で、一番思ったのは『キムタクは何をやってもキムタクにしか見えない』ということ。 バラエティーや歌番組での彼は好きだけど、演技者として何をやっても同じようにしか見えない、というのは致命的。勿論本人は役作りしてるんだろうけど、言葉の端々やちょっとした所作にどうにも『キムタク』臭さが漂ってしまうのが残念。 CGや戦闘シーンはかなり頑張っていたし(ちょっとエイリアンやスターシップトルーパーっぽい部分はあったけど)、上田みゆきがスターシャ(映画ではイスカンダル)の声をあてていたし、ガミラス(デスラー)の声は伊武雅刀だったし、相原役のマイコが思いの他可愛かったので、この点数で。 【ダイス】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-11-08 01:25:52) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 う~ん、これは宇宙戦艦ヤマトシリーズ(1作目、さらば、それに完結編)の合体版ではあるが、『宇宙戦艦ヤマト』の実写版ではないよなぁ。 登場人物の名前は確かにヤマトと同じだが、古代進はどこまでいってもキムタクだし、森雪はいつまでも経っても「古代さん」と呼ぶわ、デスラーに至っては生物ですらなく思念体ってどういう事よ。 メカもマクロス、スターウォーズ、それにエイリアンで見かけたようなもののあいのこだしなぁ・・・ そんな中でも、真田さん(柳葉敏郎)と斉藤始(池内博之)の最後には、ちょっと涙した。 最後に、アニメ版の『復活篇』のような続編だけは止めて欲しいと思う。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-11-02 01:37:16) |
71.賛否というか批判が多い本作だが、アニメ世界にしかなかった「ヤマト」を大半はCGとはいえ実写化してくれたことは、それだけで大いに観たいと思わせるに十分だった。逆に言えば、それだけの意味しかなかったとも言えるが……。地下都市ってこんなだろうな……とか、クルーの制服はこんな質感だったのか……とか妙な納得感があった。この際キャスティングとか、ストーリーとか、設定とかは置いておこう。これは、ヤマトファンの復活祭記念映像であり、キムタクの長―いPVであり、決して一本の商業映画としての完成度を求められていないのだから…… 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-09-13 16:49:27) |
70.《ネタバレ》 リメイク、リイマジネーションと考えれば、様々な設定の変更は全然OK。 俳優もキムタクの一人芝居も想定済みなので仕方ないというところ。 しかし、最も基本であるバトルシップとしての緊張のなさが酷い。 軍人役の敬礼が揃っていない、姿勢が悪い、言葉遣いもおかしい。 これでは市民参加クルーとの違いもわからない。キムタクのいい加減さは、周囲に規律があればこそなのだが、周囲も同じなので、学芸会気分… あとセットも、ネタ元の映画の水準とは言わなくても、米TVシリーズや30年前のハリウッド水準ぐらいにはしてくれないと。爆笑ものの「銀河ヒッチハイク」にさえ劣っています。 また、主人公のヤマトが余りにスケール感がなく、ブリッジもやたら狭い。 池内、柳葉など熱演している俳優もいたし、ガミラス、イスカンダルが裏表というのは逆に良い設定と思ったので、点数をつけてもいいのだが、 TBS+東宝に対して、日本沈没2006に続いてSF作品をバカにした姿勢にカツをいれたいので敢えてゼロにします。彼等からいい加減な注文を申し渡された脚本家も監督も対応しきれなかったのだろうなと想像します。この映画の1割の低予算でも世界水準のSFを制作する人々もいるのです。これが海外で通用すると思っていることが恐ろしい。 【ろんべえ】さん [DVD(邦画)] 0点(2011-09-12 23:19:13) (良:2票) |
69.《ネタバレ》 2時間半の少しお金をかけたコント。波動砲とヤマト発進シーンだけでもがんばればそれだけで評価したのに。長い、ぬるい、安っぽい。これが2009年のスター・トレックと一緒のお値段なんて。 【HAM】さん [映画館(邦画)] 2点(2011-08-30 14:44:41) |
【駆けてゆく雲】さん [DVD(邦画)] 1点(2011-08-16 21:29:14) (笑:1票) |
67.《ネタバレ》 がんばってる、がんばってるんだよ、この映画。作り手(といっても、ヤマトを実際に読んだり観たりした世代ね)の熱い思いが伝わってくるからこそ最後まで観ることができた。木村拓哉と黒木メイサがもう少しがんばってくれたら(もしくは別のキャストだったら)もっといい映画になっていたと思う。それから、森雪はどんな役柄にしようとかまわないが、やっぱり「古代君」と「君」づけで台詞をいって欲しかったです。そこも残念。若い役者さんにとってはいまいち分からないんだろうな。同じ感じで役者を選んで「マクロス~愛覚えてますか」をつくれそう・・・ 【蝉丸】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-08 22:37:57) |
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66.なんの期待も思い入れもなく借りたブルーレイにて鑑賞。 んー、CGは相当頑張ったかな?でも話が陳腐な上、どうでも良い話がまざりテンポも悪かったかな。いや、CG良かったんだよ!邦画にしては。 【ぬーとん】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2011-08-07 18:53:51) |
65.《ネタバレ》 最初にあのヤマトをキムタク主演で実写映画化すると聞いた時には、あ~、またトンデモ映画の誕生か~なんて思ったものですが、そういう期待ゼロの状態で鑑賞してみたらこれがどっこい、CGも凄く頑張ってるし、大切な人を守りたいという、人間の純粋な気持ちと自己犠牲の精神を恥ずかしがる事なく、真っ正面から描ききっていて、見終わって案外感動してる自分がいましたよ(笑)。今でもたくさんのファンがいるヤマトだし、本格的にこういうSFを実写化するのって日本で初めてかもしれないので、実際に製作するには勇気がいることだったと思う。特典映像見てると、主演のキムタクだって「最初は不安があった」って言ってる。でも、プレビズの映像を見てその不安がなくなったって。その気持ち、よくわかる。監督の山崎貴氏はVFX畑の出身だけど、にも関わらず映像だけで満足する作家ではなく、映画は脚本がなにより大事だということをよく知っていて、毎回良作を作り上げてくれる。彼にはいつも感心せずにはいられないし、今回はその勇気と心意気に敬意を表したい。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2011-07-07 22:08:50) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 楽しめましたね。真面目に実写版を作ってくれてありがとうございました。でも欲言えば、どんな形状であるにせよ、デスラー総統をもっと出して欲しかったですね。敵役との葛藤、デスラーあってのヤマトと思ってますので。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-02 11:45:01) |
63.《ネタバレ》 多分、「ヤマト」世代以外はつらいだろうな。自分は「さらば~」を何度観て、何度泣いた事か・・・。だからこの映画のサービスはとても嬉しかった。ナレーション、デスラー総統の声とか松本零士のキャラにそっくりの切れ長目の黒木メイサのキャスティングとか、BGMとか、斉藤・真田の行動とか。そりゃもう最高です。でも映画としての完成度は?と聞かれると・・・。でも映画は個人個人が楽しめばいいのです。芸としての出来とか関係ないです。その人にとって最高なら、その映画は最高なのです!だからこの映画の実写版は最高(!?)です。ただ、「スターシップトゥルーパーズ」とか「エイリアン」とか取り入れなくても良かった気がします。異星人が人間のようでも構わなかったです。そして放射能除去装置も普通の機械でも構わなかったですけどね。今のアニメに慣れた目で、この映画の元の「さらば~」とか観ると、とてもツライですが、こうして今風のCGでリメイクされると、やはりファンとしては嬉しいですね。次はガンダムだな。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-01 19:32:04) |
62.まったく、期待せずに観ました(「さらば」の後、どれだけ裏切られたか..)、ある意味、期待通りかな..山崎貴監督もがんばったんだろうけどね~ やはり、ストーリーが陳腐..アレンジするなら、もっと唸らせるようなアイディアを盛り込まないと..色んなものをごちゃ混ぜしたような、斬新さのカケラも無い、不完全燃焼作品... 【コナンが一番】さん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2011-06-30 12:54:57) |
61.《ネタバレ》 人気漫画・アニメの実写化のハードルの高さは今さら言うまでもなく、そのままの視点で評価するのはあまりにも気の毒。 そんな寛大な心をもって観賞しました。 とにかく、私の投稿記録をご覧いただければわかるのですが、前に観賞した作品が作品だけに、今は何を見ても及第点なのであります(^^; 実際、通常のSF映画としてストーリーは王道でしたし無難に進んだ印象でした。 もう一歩上に行けない要因として、話の抑揚がなかったこと。 冒頭の古代守の戦死からやや軽いノリで始まり、雰囲気作りに失敗した感じです。 2時間程度に収めるのでスピーディにならざるのを得ないのはわかりますが、重要な場面にじっくり時間を使い盛上がりの演出をしてほしかったです。 全体として及第点と思われる中、敵戦闘機を艦内に回収したあたりの一連の流れが大エラー。 これ以後、無駄に戦闘能力が高く、無駄に数が多い無個性な敵兵(?)が登場しますが、非常に残念ポイントです。 う~ん、勿体無い… このマイナスポイントは、唯一のサプライズであるアナライザーでも補いきれません。 それでも、宇宙戦艦ヤマトの雰囲気は味わえました。 もともとアニメもけっこうハチャメチャでしたから。 この名作アニメに挑んだ勇気に敬礼!(ビシッ!)…次はガンダムに挑む無謀者はいないか~? 【午の若丸】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2011-06-25 16:35:47) |
60.《ネタバレ》 えっつ!第三艦橋ですって!?そりゃもう、重要ですよ!第三艦橋。(マンガでたしか、溶けて、落っこちちゃったりしてね。下層階級は辛いよ!もっとも、宇宙なので上も下もないが)わたしは小学のころから第三艦橋フリークで(うそですが)、大中小のさまざまなヤマトプラモデルを作って、川に沈没させていたガキのころ、近所の友人が”俺は第三艦橋と横の羽は付けない!”と豪語していたのを思い出す。なぜなら、”どうせ、遊んでてとれちゃう!”だからだそうで、ああ、こいつは、”大雑把なやつだなあ”と思ったのを昨日の事のようにおもいだす。 ということで、何が言いたいかというと、これの配役よかったですねえ。演技もよかった!(マジで!)特に、なぜか、北京原人を思い出す、緒方さんがよかった。真田青野柳葉もよかった!それでは、なにが悪かったって!?それは書くのは野暮ってもんです。みんな判っているでしょう?それと、古代と森雪がヤッちゃうのはわたし的に”スーパーズガン!!!”でした。追加!それから、キムタクは”カザマシン”役も実写でできるな。(いまなら)追加!それにしてもこの題名、、、、なんとかならんもんかね、、、、(ため息)スペースバトルシップヤマト、、、だってよ、、、、、、なんか、英語習いたての中学生みたいね、、、、、、、、。 にっぽんじんバンザイ!それからそれから、艦内の集合シーンでは、なんか、とある芸能プロダクションの稽古場みたいで、無名若手俳優さんたちが 、うしろのほうで、これでもかこれでもか!と自分の存在を主張しているようで、イヤだった。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-03-20 19:54:57) (良:1票)(笑:1票) |
59.よく頑張った方だと思う。アニメと完全に一致させる事はハナから無理だと思ってたし、宇宙戦艦ヤマトのパロディとして観れば、なかなか楽しめる内容。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-03-06 10:21:30) |
58.《ネタバレ》 さて、小学生の中学年の時に本放送を観た、ど真ん中のヤマト世代として、それが、CGとはいえ、実態のあるモノとして描かれる、このヤマトは、思ってもいなかった夢が突然現実になったような、不思議な感覚である。多くの人が言うように、惑星大戦争などの東宝SFテクノロジーで、模型を作られるのなら、一も二もなく太反対で、絶対見なかった自信があるが、何しろ、CGだ。本質的には絵だが、コンピュータが計算した物質の見え方や、モノの運動がそのまま見られるのだから、ある意味実写である。これは観ずにはいられない。 世間では、宇宙戦艦ヤマトというのは、「愛の物語」とされているようだ。実際に作った人のうちの一部もそのように言っている。しかし、地球がほとんど滅びかけたうえに、相手側をも星単位で壊滅させておいて、今更そんな事言ってほしくない、というのが当時からの私の「ヤマト観」だ。そういう意味では、今回例のセリフが無かった事は幸いだ。そのかわり、古代と雪が船の中でとんでも無い事しでかしてくれたが… 古代と雪が愛し合う仲になっていくのは、いいよ別に。でも、そこに到るまでの、二人の心の移ろい等を、もうちょっと感情移入出来るように描いて欲しかった。そういうふうに全然見えなかったので、ラストで子どもが出るまでは、あの展開から「そうなった」とは、全然思わなかった。むしろ、いきなりキスはひどいだろ、とさえ思ったものだ。 いや、原作でも二人は心で通じ合っていたから、しょうが無いけど、ヤマトのプロジェクトがどれほど重大かを考えると、もっとソレは脇においておいていいと思う。 それよりも、今回コスモクリーナー周りの設定に一工夫したのだから、そちらを膨らませて、元々持っていたスターシアの善意の不自然さを、巧く解決するような仕掛けでも、考えたほうが良かっただろう。そして、それに関連して、原作が持っていたもう一つの側面、「鉄の信念の男、沖田十三」の生き様を見せて欲しかった。 あと木村拓哉、地球最後の船に乗って「もっと気楽にやんねぇ?」はねえだろ! 役者のつもりだったら、古代を自分流にするんじゃなくて、自分を古代に合わせろ。 リアルなヤマトのビジュアルに7点。放射能除去装置の新解釈と、地球人に希望を持たせてくれた沖田さんの新解釈に3点。擬音でしか演出してなさそうで、しかもキムタク節を許した監督に-5点。 合計で5点。 【Tolbie】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-21 02:19:49) (良:2票) |
57.《ネタバレ》 監督と脚本家の頭の中にある『SPACE BATTLESHIP ヤマト(TVシリーズ全26話)』のダイジェスト。森雪をエース・パイロットにするのみならず、古代を殴り倒す男女にまで変え(強い女性=男勝りという安直な発想。森雪はもともと、制止する古代に「私だってヤマトの戦士ですっ!」と言って一緒に前線に赴く強い意志と行動力を持った“強い”女性でしたよ)、ガミラス/イスカンダルは人ですらなく、コスモクリーナーなんて実はなかったという愚挙。別物としておきながらしかしアニメのエッセンスをまぶすことは忘れない。2時間しかないのに雪との痴話喧嘩や艦長への不信など余計な話を引っ張りこねくり回し、描くべきはずの物がごっそり抜け落ちている。ドラマも戦闘も何事に於いても唐突に始まり突然に終わり、登場人物の心の機微などお構い無し。人類最後の希望としての熱意や使命感も旅路の困難さや悲壮感もなく、軽いノリについていけなかった。定番ネタの第三艦橋の話は、狭い艦内描写と相まって「潜水艦映画だっけ?」と苦笑。守x沖田x進の関係性ならラストは沖田に特攻させて自己犠牲と同時に「帰るのも仕事」という台詞も主題にして欲しかったが木村と恋愛優先か。俳優陣の芝居も軽いノリに拍車をかける。特に終始照れ隠しのようなニヤけた顔と鼻すすり、決死隊を前にしてもなお騎兵隊を茶化す木村の古代、棒読み演技ぼそぼそ喋りで薬飴をころころし、気の無い敬礼をする山崎の沖田。CGも戦闘機など手前から奥へピュンピュン飛ばすだけ、カメラを左右にブンブン振るだけ。ヤマトの発進他ここぞという場面ですらアッサリとした見せ方で、監督みずから習作と評する酷い出来で迫力・高揚感ともにゼロ。衣装もチープなら、ベニヤの壁が爆発でパカパカするセットもチープ。スタッフ/キャストのこの映画への情熱も真剣さも、なにより『宇宙戦艦ヤマト』への敬意も感じられない作品で、批判に対して一方では<『宇宙戦艦ヤマト』とは違うオリジナル作品です>と、他方では<『宇宙戦艦ヤマトを尊重しました』>という逃げの姿勢が伝わってきて非常に悲しくなった。同じく過去作の新解釈リメイク作品『スター・トレック(2009)』を観ているだけに尚更そう感じた。真田役の柳葉さん、島役の緒方さん、斉藤役の池内さん、艦橋要員の方々には見たい物を見せてくれて感謝。 【リン】さん [映画館(邦画)] 1点(2011-02-16 10:00:56) (良:5票) |