106.《ネタバレ》 世間からの圧倒的な「ジブリ」ブランドへの執拗な期待と理想から萎縮しているとしか思えない近年のジブリ映画。正直、序盤からつまらない。その要因はあまりにもたくさんある。まず、アリエッティと少年の間に“恋”がないこと。それに関してジブリが主として描いている印象は世間的にあまりないだろうけど、実はそこが淡い恋心として主柱になっていることがほとんどである。人の心理として恋という感情が成長を促し、歩み寄りを知る大きな踏み台になり、逆に言えばそれなしでは大人にはなれない。そこでの葛藤や他者を思う気持ちや、自己を犠牲(責任)にすることでの痛みを知り、成長するのがドラマの本質だとも思う。その点から言って、決して結ばれることのない恋というのは興味をとてもそそられるのに、そこはあくまで「小人」に興味のある「人間」という構図でしかない。まず、大前提に物語の推進力がそこから薄い。どこに着地したい物語かわからない。「余命幾ばくもない少年が最初で最後に知った恋は小人の少女でした」を描いたら最高のファンタジーラブストーリーだったのに・・・また、過去ジブリの最大の素晴らしさはその登場人物/キャラクターの実在感にある。例えばトトロをこの世界のどこかにいると感じれたり、日本じゃないどこかの街にキキがいるんじゃないかと思えたり、ラピュタがこの雲の上にあるんじゃないかと信じれたりする、その真実味はこの作品にはない。完全にファンタジーになっている。ファンタジーはもはやファンタジーとしてホラ話として楽しく観れさえすれば、オッケーではあるが、この作品はファンタジーに振り切れるわけでもなく、事実感を感じさせてくれるわけでもなく、リアルティーのラインがあまりにもボヤけ過ぎている。だから、何を面白いと思わせ観客を喜ばせたいのかも逆説的に理解できないことになっている。そこが最大に致命的。面白くなりそうな要素をかき集めて、何を見せたいのか練り込まなかったのがヒシヒシ伝わってくる。閉じこもっていた小人と一緒に少年も少しの時間でも構わないから外に出さなければならなかったし、アリエッティのお母さん魅力的じゃないし(キキのお母さんは1シーンのみの出演ながら記憶に鮮明)、灰汁の強いおばさんが結果的にどうしたかったのかわからないし、とにかく何に向けて集約されてる物語なのかわからない。だからカタルシスもないし、面白くもない。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-03-28 16:36:47) (良:3票) |
105.なぜだかよく解らないが鑑賞し終わった後の気分は良い。 人間は誰もが心に陰の部分を持っているが、本質的な優しさはそれらを遥かに凌駕する、的なメッセージを感じたからかも。 人間が作った道具を小人用にアレンジして部屋の中をクライミングするシーンが前半の見所であり、そのあたりは流石に芸が細かくていい。 もしかしたら小人と人間との関係性は「寄生」ではなく「共生」なのかもしれないが、本作ではそこまで説明はなされていない。作品のテーマとは違うのであえて触れなかったのかもしれない。 と、なんとなく色々と擁護したくなってしまう作品だ。 アリエッティが素敵だからかも。しばっっていた髪をほどくのは男心をくすぐります。 ただ、多くの人が書いてるように母親役は絵も声もダメダメ。 これが違ってれば家政婦が母親を捕まえるシーンはもっと素晴らしくなってたはず。 アリエッティは魅力的なのになぜ母親はこんなイメージになったのだろう。本当の親子ではないのかと深読みまでしてしまう。 大竹さんには悪いけど、このせいで二度と観ようとは思わない。残念。 【banz】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-03-04 03:23:51) (良:1票) |
104.借り暮らしとはね…ってな気持ちでなかなか観る気が起こらず今頃になってしまいました。世の中に無さそうで有りそうな設定だと、非現実的な世界観とは一味違って観てて楽しいですね。アリエティ目線での一軒家って、こんなにワクワク出来るもんだったのか!それにしてもこの作品、ことばや表情、しぐさに至るまでとっても丁寧で愛情を感じる作品。 【ライトニングボルト】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-03-02 04:35:36) |
103.《ネタバレ》 滴る水などが生きているかのように動くアニメ技術はジブリならではですね。家族愛や友情をテーマに描いたようですが民家のただの台所や庭を舞台にしたスケールの小さな冒険に終わってしまったのが物足りないです。色黒の少年も意味ありげだったのにほとんどエンドロールシーンでしか活躍せず消化不良ですな。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-02-26 01:14:26) |
102.《ネタバレ》 ストーリー自体はそんなに盛り上がり等の波があるわけではないけれど、絵と音楽がキレイでした。 【さや】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-01-24 23:01:49) |
101.前半は小人視点の世界観がとてもおもしろく興味深く観れたが、全体的に話にあまり抑揚のない展開なのと深みがないところが残念でした。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-01-22 18:24:49) |
100.こう言う何も起こらない地味な話を創ろうとした気持ちはわかるけど、もう少し何とか盛り上げてほしい。彼らは借りをすると言っているが、借りた物はあとできちんと返すのだろか、その変わりに代替え商品を置いて行ってもいいのに、自分家もよく物が無くなる、きっと小人のコソ泥がいるに違いない。 【こねこねこ】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-01-21 21:32:55) |
99.《ネタバレ》 特に大きな事件が起こるわけでもないので、終始地味に終わってしまいますが、人間の世界にひっそりと小人が暮らしているというのはやっぱり夢があるし、実際にいるかもしれないって思わせることがたまに起こるのが現実です。昔、朝起きたらメガネが分解されてた以来、小人はいるんだって確信してます。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-01-15 01:37:12) |
98.うーん。。。盛り上がりに欠けるかなぁ。最初の方はアリエッティの世界が新鮮でどきどきしたけど、、ストーリーとしてちょっとさびしい。 ストーリーは地味でも、思わず家族で吹き出してしまうところとか、真似したい台詞とか、、あればもう少し高得点したのですが、、それすらなかったから、低めで。 【うらわっこ】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-01-14 14:03:53) |
97.お金払って観なくて良かったと、心から思うほど何も残らない苦笑い作品。 【Keicy】さん [地上波(邦画)] 3点(2012-01-09 23:47:01) |
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96.つまらない、という評判があったのでまったく期待せず観ました。 借りのシーンはやっぱり劇場で観たほうがよかった、失敗したと思いまいた。 千と千尋からどうもピンとこないジブリでしたが、これは切ないいい話で、 またテレビでやってたら観ます。 |
95.ポニョを制作の頃を取材した特集をテレビで見たことがあるけど、あるシーンで宮崎さんがすごくワンマンで我がままに見えたのが印象に残っています。カリオストロでは世界から注目されるも興行的には大失敗して、ほとんど作家生命を絶たれたような彼が、アニメージュでのナウシカ連載を機に鈴木さんという強い味方を得て生き返り、それからたくさん良い作品を生み出して、ディズニーとも手を組みアカデミー賞も穫り、ほんとに良かったって思ってました。泥臭いと批判されても自分流を貫き続けて結局登り詰めたのですから。けれど、最近のジブリを見ていると「自分を貫くってどういうことかなー?」なんて、ちょっと思ってしまいます。作家は「俺が作りたいように作る!」でいいのかな??? 「これを見る人は本当に楽しめるか?」の疑念へのパーセンテージってどうなのだろう? そこも大事ですよね? 「挑戦」することと「我がまま」との天秤ばかりは難しい問題かもなーと思ったりします(監督は宮崎さん本人じゃないけれど)。「最初から見る気もしない」「途中で見るのやめた」などの人は評価すらしないわけで、そういう人がこのレビューの後ろには一杯いるってことを考えてしまいました。僕はたまたまテレビでやってて子供に付き合って見たわけですが、子供含め「え、それで終わり???」とポカンとしてしまったのでした。 原作も同様の終わり方としても、全編を流れている魂の部分で、他人様の作った話を借りてくるなら、借りた作品への思いがしっかり伝わるものに仕上げる義務や責任みたいな重さをもっと持っていて欲しいです。作品をいじられる原作者って、きっと手放しに喜べるものじゃないんでしょうね。自分の子供がどう扱われるのか不安もあるだろうな・・・と、そういうことを久々に思いました。 【だみお】さん [地上波(邦画)] 2点(2012-01-06 18:25:49) (良:3票) |
94.虫嫌いの私としてはちょっとキツかった…というのはさておき、単純にもっと面白く出来たのではないかと思うわけです。いろいろフラストレーションたまったので、せめて男の子に家政婦さんをぶっ飛ばして欲しかったですね。 【なこちん】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-01-05 01:55:03) (良:1票) |
93.仕事が忙しいときに、手伝ってくれる小人さんがいるとの噂を思い出しながら観ました。 アリエッティは手伝ってくれなさそうだなぁ(笑) 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-01-03 00:10:42) |
92.《ネタバレ》 サラウンドの音はとても良くできていて楽しめました。でも、あんなに素敵なおうちを残して、引っ越さないといけないなんて。。幸多かれとお祈りします。 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-31 15:39:51) |
91.鑑賞後、手のひらをうえに向けて「彼ら」をイメージしてしばらく眺めていました。これくらいの大きさだよね…って。一見、無意味に不愉快な樹木希林さん。劇中では嫌悪の対象になっていましたが、世の中のおばさんの代表じゃないですかね。無意識とか気まぐれという範疇に入る悪意を発揮することが、ちょっとした生き甲斐になっている人たち。責められても悪気が無かったと言い訳できる範囲で暗躍し、責めた方を糾弾する人たち。まぁ、おばさんに限ったことじゃないけど、あの類いの気まぐれが「種の絶滅」に繋がるのでしょう。あんなおばさんを絶滅させたい。本編はところどころに宮崎氏の回想が入っていました。丸まった虫は王蟲、さつきと猫バスはアングルまで同じで、スピラーは「コナン」のジムシーにそっくりでした。どうせなら、脚本からすべて若い人に任せてあげた方がよろしいんじゃないですか。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-30 23:29:05) (良:2票) |
90.人間と蟻の関係を思えば、小人に人間性を観る人もいれば観ない人もいるだろうね。 映画を観ている人はアリエッティー目線で展開しているから感情移入しやすいけどね。いきなりあなたの家の縁の下から小さい人間が出てきたらあなたならどうします?って僕は思うね。最初からほのぼのありきじゃない寓話を基にしているだけにこの方が自然に感じるよ。ただ、話はいたってシンプル。もう少しなにかあっても良かったかなとは思うけど、まあいいんじゃないっすか。 【森のpoohさん】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-12-30 18:33:10) |
【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-12-26 00:00:10) |
【ナラタージュ】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-12-25 19:27:31) |
87.原作は全く知らないのですが(苦笑)、「ハウルの動く城」にしても原作はあったようだし、ジプリ作品として楽しむことにしました。 見る前のイメージとしては昔テレビアニメの「とんがり帽子のメモル」みたいな感じでしたが、感想は「メモル」よりもうちょっと良くも悪くも人間っぽさが出ていました。 ただこの手の映画は評価は分かれるのでしょうが、俺はほのぼのとして好きです。ジプリの王道的ストーリーで誰も死なないし、小さな世界ながらの冒険、ナウシカの王蟲を思い浮かばせる遊び心のシーンも良い感じです。 今回テレビ放映があり見直しましたが、評価は映画館で見たのと大きな差はでませんでした。 【こひろ】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-12-22 20:43:14) |