12.《ネタバレ》 あんまり観たいと思ってない映画だったが友人に付き合い鑑賞。映画館ガラガラ…。 大丈夫かなぁ、と思ったがしかし、期待していなかったせいか、 観てみるとこれが予想以上に良かった。見た目とは裏腹に内容はグロく、重い。 最近のアニメはどれもこれもそうなのだがちゃんとした声優を使ってほしいなぁ。 俳優女優さんが有名すぎて声だけでその人の顔が浮かんで邪魔をする。 6点ちょいって感じだけど最後がブルーハーツの青空だったのでおまけの7点。 【虎王】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-06 21:23:40) |
11.《ネタバレ》 んまぁ、「悪くはない」んだけど「良くもない」かなぁ。 「河童のクゥ」のような深さがなく、確かに「中学生日記」みたいな感じ。 「クゥ」でチカラを入れすぎてタケが長くなった反省なのかな・・アッサリしすぎている気がする。 あと、「クレしん」「クゥ」まではあった「ユーモア」がなく、真面目一辺倒。 登場人物はみんな個性はあるが、真っ直ぐに真面目で、息苦しい。 今年は中島哲也の「告白」という中学生を描いた傑作があるので このテーマもそうそう、珍しくも感じないのは原監督には不運ではあるかも。 次回作では、少し余裕のある映画作りを期待します。 この作品は少々、窮屈です。 【グレース】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-05 22:20:52) (良:1票)(笑:1票) |
10.期待した以下の作品でした。原監督の伝えたい家族の温かみみたいなものは理解できましたが、描写が浅すぎて、深く感動するまでには至りませんでした。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-02 23:08:52) (笑:1票) |
9.《ネタバレ》 セックスというものは一見魅力的で美しいものに見える反面、低俗で汚らわしいものにも見えてしまう(それが未経験であれば尚更)。大人になった自分は母親が不倫をしようが好きな子が援助交際をしようが、それが原因で「自分が」死のうなんて露とも思わないが、中学生というのはそうでもないらしい。一言で言ってしまえば了見が狭いからなのだが、当の本人はそういうことにあまり気づかない。「いじめ」にしても、大人になって職場でいじめられたら、すぐにそんな会社は辞めてしまえるし、他のことでストレスを発散する方法はいくらでもある。でも義務教育のうちは自分から簡単に「辞めます」とは言いにくい。世界がとんでもなく狭いのだ。だからマコトの気持ちは痛いほど分かるし、友達が出来た喜びを泣きながら吐露するシーンでは、一緒に嗚咽をもらした。精緻な背景画と共に、繊細な少年の心の機微を丁寧に掬い取った脚本が素晴らしい。そして、「まるで実写」のようなアニメを作ってしまった原監督、グレート! 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-30 08:33:18) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 『カラフル』における避けて通ってはいけないものの一つに“背景画”があると思う。手書きとは思えないまるで実写のような絵の上でアニメの人物が動く。『スカイクロウラー』においては背景と人物のコントラストが濃かった。いま思えば押井は背景に対していかにかっこいいかを追及していたようないんしょうだが、『カラフル』の背景はまるで人物のように能弁に語る。 平田オリザ先生はその著書等で「人は環境によって喋らせられている」と主張している。まさにその摂理にこの背景画は従っている。この背景にこのセリフありと言わんばかり。シーンが切り替わり、背景が更新された瞬間にそのシーンの主張がスクリーン全面から高濃度に飛び出てくる。 『カラフル』がアニメという方法を選択したのは、原恵一がアニメしか撮れないのかもしれないけども、この背景の能弁さを活かしたかったからだと受け止めた。それにしてもあんなに精巧な絵、どうやって描くんだろう。 いつまでも心に残るあの鍋のシーンでの父の演技も素晴らしい。兄貴がティッシュを父にだけ渡さないあの間合いと、実はそのあとにちょっとだけ涙がにじんでいた父。『息もできない』においてサンフンが泣いた時よりもぐっときた。たったあれだけの涙なのに。たった。映画って難しいね、沢山泣けばいいってもんじゃない。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-30 00:29:46) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 傑作だと思いました。非常に丹念に丁寧に作り上げられたキャラクターは完全に生きているかのような実在感があるので(現実の住人ではないプラプラでさえ)飽きさせません。特に数多く登場する食事のシーンは特筆で、その様子によって真と家族の関係が分かるくらい見事に描かれています。母親の愛情が全開に伝わるような美味しそうなハンバーグを口にもせず、口にしても無表情で全く美味そうに見えません、母親の不倫を許せない真の心そのものを言葉に表さず明確に伝えてます。(お菓子はパクパク食べますがあくまで『間食』としての役割のお菓子なので、本当の意味の『食事』ではないですね。)だからこそ彼が友達の早乙女君と美味しそうに肉まんやチキンを食べるシーンはグッとくる訳ですし、クライマックスともいえる家族の鍋の食卓の時は初めて母親の作った料理を感情豊かに美味しそうに真が食すシーンに心から感動しました。ああっ真は母親と和解へ大きな一歩み寄れたのかと(監督は完全な和解ではないと語ります)。早乙女君とのエピソードも秀逸でただ廃線となった都電の線路を巡ったり靴屋に行くだけですが、観てる私も清々しい気分になります。真が早乙女君のような友達とはしゃいで行動するのが楽しくなってきている過程が見ていてじんわり伝わり安堵します。色々な出来事を体験し真は自分の『過ち』に気付き自分を取り戻し人生を本当の意味で再スタートしますが、それが完全な『ハッピーエンド』とは見せず『普通』っぽく終わらせたのも素晴らしい。何気ないような淡々とした『日常』を丹念にアニメで描くとこんなにも魅力的に写るのかと発見がありました。だからといってこれが実写化になるとただの普通な映画に成り下がってしまうんでしょうね。とてもいい映画を観ました。 【まりん】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-29 16:21:45) (良:2票) |
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6.《ネタバレ》 こんなに動かないアニメも珍しい。走ったりしてもモーションが粗い。背景にしか力入ってない気がする。クレヨンしんちゃんの時は、もっと気持ちの良いアニメーションを見せてくれたんだけどなー。予算の違いだろうか。 登場人物のいかにもな感じが苦手。メガネ娘の喋り方とか不自然すぎてダメだ。 全体的にセリフ回しもなんか臭いし、変な関西弁の少年の舌足らずさもなんか気持ち悪い。中3にもなって男同士ベタベタするのもなんだかなー。この映画の雰囲気が好きになれない。唯一、性にだらしないビチ子(ひろか)ちゃんは可愛かったし、声(南明奈)も結構良かったと思う。でも、売春とか不倫とかの話が出てくる割には性については見て見ぬふりするような感じがヤダ。 ちょっと中学生日記っぽく感じたな。 一箇所、ラスト近くの食卓のシーンは、ちょっとグっと来たけど、あとは全然のれず、結構退屈してしまった。 CMでガンガン流れてる尾崎のカバーは割と良いと思うんだが、ホントにちょろっとしか使われてなかったのが残念。エンディングテーマは某超名曲のカバーなんだが、狙ってる割には歌もアレンジも随分とお粗末。 うーん期待してただけに色々残念。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-08-29 12:38:12) (良:1票)(笑:1票) |
5.もう少し大人向けの映画かと思ったけど、かなり子供向けだった。「生き直す」というテーマは悪くないが、作品のバックボーンとなるべき死生観が軽すぎる。そもそも生きる意味なんて、あるのかどうか不明だが、そこにもっと踏み込んだ内容にして欲しかった。 ネタバレしないために簡単に言うと、よくある安易な方向に流れてしまった映画だと感じる。難しいテーマを適切に軟着陸させたとは感じるが、正直物足りない。人生をそんなに簡単にポジティブに捉えられれば苦労しない。 ただし、良い意味でも「軽い」映画なので、中学校の道徳の時間などで放映するには良い映画だと思った。人にはそれぞれいろんな事情があるということ、それはそれとして気の持ちようで楽しく生きていけるということ、不必要に悩まなくていいということ、友達は大切だということ。陳腐だがどれも大切なメッセージだと思う。真剣に死を考えている中学生がこの映画で救われるとは到底思えないが、肩の力を抜いて観れば、じんとくるものもあった。 最後に。意外にも声優としては、アッキーナがベストという衝撃。 【枕流】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-08-28 17:12:36) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 原作未読。内向的な真(ぼく)を腫れ物に触るように扱う家族やクラスメートの置かれている立場など思春期の子やある程度の年齢の方にはリアルに感じられたんじゃないでしょうかね。キャラデザや作画(特に引いた画)はイマイチだったが、それぞれが抱える問題や苦悩している表情や仕草など上手く描かれていたとは思う。今風で病んだ事柄もあり中高生には若干重いんじゃないか?と思う描写もありますが、思春期(反抗期)は成長する時期でもあるし、大人でも主人公を自分に置き換えて観れば前向きになれる作品だとは思います。 まぁ誰でも誰かの為になっていて支えあって生きているってのは直球すぎて鼻につく人もいると思いますけどね。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-08-26 22:11:15) |
3.《ネタバレ》 あの馬鹿CMのせいで、映画が始まって数分でオチが判るという事態になってしまいましたが、それは映画のせいでなく。誠実な映画とか真摯な姿勢の映画とか言って褒めようと思えば褒められるんでしょうけど、ホンネで言うとタルい映画。ダラダラと説明的な映像を見せるの、まるで退屈な深夜アニメみたい。企画と脚本はいいとして、何故これがアニメで、そして原恵一監督なの? 物語は感心させられるところ、考えさせるところがあちこちにあります。割といい物語です。でも、このカタチで見るのがベストだとは到底思えません。もっといい映画にできる可能性はいっぱいあるのに、何故? 原監督の演出は前作の『河童のクゥと夏休み』同様、愚直で面白味に欠け、そここそを褒める人もいるでしょうが、自分はそんなモン褒めたくないですねぇ。もっと晒け出せよ!って。作品のキャラに求めながら自分じゃ隠してるじゃん! 作画もまた同様で、訪れるかどうかも微妙な一瞬の煌きのために延々耐えるような程度の水準のアニメートじゃ、なんのためのアニメよ? 私の地元に近い、馴染みのある世界を舞台にしていますが、その風景もアニメになる事によって生まれる魅力が感じられません。何故か『クゥ』同様、ラストで肝心なメッセージをキャラがセリフにして説明するし。アニメの殻に閉じこもるなら、それはそれでもう少し相応しい題材があるんじゃないかなぁ。アニメの可能性ってのは、こっち方向にはなくない? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-08-24 16:10:19) (良:2票)(笑:1票) |
2.《ネタバレ》 原監督らしい、テーマが直球で伝わってくる作品でした。 アニメならではの表現はほとんどなし、コメディシーンもほとんどなしな上に、物語は中学生の自殺から始まり売春のシーンも出てくるという重い作品ですが、最後まで圧倒される出来映えです。 父親が「父さんも人間は嫌いだな」と言ったり、他人に無関心に見えても本当は弟想いの兄が主人公のために行動をしてくれたりする。登場人物がいい面ばかりを見せない人間くささが、なんとも愛おしい。 主人公が希望を見つけることができたのは、初めての友達ができたからということというのがいい。ただそれだけのことが主人公の心情を変えたのが伝わってきます。食卓で「同じ学校に行きたい」という涙ながらに語るのはたまらない。またこの友達が人間くさくて・・電車のゆかりの場所を一緒に歩くのは原作にないシーンらしいですが、重たい作中でほどよい清涼剤となっています。 ただ個人的に気になったのは、(佐野さんには謝ったけど)母親に謝るシーンと、援助交際をやめたのかどうかわかるシーンがなかったこと。 そういった罪や過ちを認めたりすることがないと、人を傷つけたりする悪いことをも容認しているように感じられてしまい、どうもすっきりしませんでした。もう少し細かい配慮が欲しかったというのが本音です。 でも監督のまなざしは優しい。「平凡すぎて・・」と主人公が語るシーンでは多くの方が自分にも当てはめて、考えることができる素晴らしいシーンです。誰にも思春期のころはいい子ばかりせずにどこか斜めに構えていたころがあると思います。そういう経験がある人たち、また今そのまっただ中の人たちにこのテーマは向けられています。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-23 22:33:45) |
1.《ネタバレ》 号泣してしまいました。食卓で「友達と一緒の高校に行きたい」と訴えるシーンがよかったです。家族の愛を感じたし、友情に気づいた主人公のまっすぐさが心に響きました。監督がインタビューで言っていたとおり、アニメーションらしさを排除したアニメ映画でした。背景・風景をとても丁寧に描き、その上で、とても王道のヒューマンドラマが展開されていました。おもしろかったです。ただ、ラストシーンがやや説教くさかったのが難点。 【kaneko】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-22 14:20:25) |