映画 聲の形のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。3ページ目

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映画 聲の形

[エイガコエノカタチ]
The shape of voice
2016年上映時間:129分
平均点:6.49 / 10(Review 59人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-09-17)
公開終了日(2017-05-17)
ドラマラブストーリーアニメ青春もの学園もの漫画の映画化
新規登録(2016-09-04)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-12-10)【イニシャルK】さん
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監督山田尚子
演出石立太一
入野自由石田将也
早見沙織西宮硝子
松岡茉優石田将也(小学生)
悠木碧西宮結絃
小野賢章永束友宏
金子有希植野直花
石川由依佐原みよこ
潘めぐみ川井みき
ゆきのさつき石田美也子
平松晶子西宮八重子
谷育子西宮いと
小島幸子島田一旗(小学生)
小松史法竹内先生
豊永利行真柴智
原作大今良時
脚本吉田玲子
音楽ポニーキャニオン(音楽制作)
作詞aiko「恋をしたのは」
作曲aiko「恋をしたのは」
ヨハン・セバスチャン・バッハ「Invention No.1 C Dur, BWV 772」
主題歌aiko「恋をしたのは」
製作京都アニメーション(映画聲の形製作委員会)
ポニーキャニオン(映画聲の形製作委員会)
ABCアニメーション(映画聲の形製作委員会)
松竹(映画聲の形製作委員会)
講談社(映画聲の形製作委員会)
制作京都アニメーション(アニメーション制作)
配給松竹
作画山田尚子(絵コンテ)
木上益治(絵コンテ/原画)
石立太一(原画チーフ/原画)
録音鶴岡陽太(音響監督)
その他IMAGICA(デジタルラボ)
重松清(出典「カレーライス」(光村図書国語小学校6年教科書))
武本康弘(スペシャルサンクス)
石原立也(スペシャルサンクス)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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19.《ネタバレ》 今のアニメやマンガは、こういうキャラデザインが普通なのかもしれませんが、オジサンには痛い。
今や女子高生の茶髪金髪は当たり前なのかなあ。スカート短くないと売れないのかなあ。
せっかく真面目な物語を見ようと思ったのに、まずそれらが邪魔でした。
原作読んでないので不明ですが、ホントはもっと長いお話なんじゃないかな。メインの2人だけなら
こんなにネチネチ引っ張らず、くっ付きそうだが、周りの数人も一緒にやり直そうとするから無理が
出てくる。それをやるのならもっと長い映画になってしまうし、登場させておいて描かないのは変だ。
その半端な空気が受け入れ難い。もっと言えば、石田のいじめは度が過ぎていてその後改心するとか
あり得ない。ていうかこんな奴がいじめられる側になるはずもない。そんなデリカシーいつ芽生えたのか。
聾唖のヒロインも、ケーワイ行き過ぎで、逃げ出したくせに、ノート渡されて感涙もわざとらしい。
どーも感動の押し売りが鼻に付く。植野は最初から一貫して、西宮に敵意ムキ出しだったのに石田は
その空気が読めず、ヒロインの心の傷に塩を塗る始末。まあ駄目な奴が駄目な事やるから物語の妙が
出るとも言えるが・・。ヒロインの自殺のタイミングが、あまりに唐突。ていうかどのキャラもメンタル
弱過ぎ。トドメは、エンディングが男子高校生の泣きじゃくりって、はあ? それは見たくないぞ?
今時の若い男はこれでえーのか? いじめ転じて一番守りたい彼女になったのなら抱きしめてやる位は
観客の期待だと思うのだが、女々しく泣きまくったままエンディングは、呆然とした。勘弁して欲しい。

どちらの家も母子家庭で、親父というものが出て来ない。女々しいメンタルのキャラばかりの物語は
原作通りなのだろうが、事前に予想した通り、この作品はおじさんには距離がありすぎた。
良かったシーンは、母親同士が土下座して謝るシーンの構図とか雰囲気はシビれた。母親のビンタも・・
君の名は。ではエロ沢山なのに、最後はプラトニックで終るし、この作品もプラトニックに徹している。
これが今の日本の若者が期待するものなのだろうか? オッサンの偏見を反省して1点追加はしますが・・
昔の映画でパズーがシータを抱きしめるシーンを無性に見たくなったなあ。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 6点(2017-08-06 00:00:22)
18.《ネタバレ》 前知識なしでDVD鑑賞
イジメ、自殺、障害、社会不安障害等を含んだ
思ってたよりだいぶおもーい内容でした。

概ね楽しめましたが、もう一度観たくなるような感情は湧かず、、、どちらかというと、もう観たくない。
観るのがしんどい。

気に入らないことが、ちらほら、、

・成宮が優しすぎる。
・ゲスメガネ教師が気に入らなかった。
イジメの件でのクラス会で「お前だろ?」ってそんなどストレートなこと皆の前で今の先生は言わない気がする。
・補聴器8個壊れるまで、学校に通わせてる親に疑問。
小学(6年)なら聴覚障害でからかわれたり、イジメされるのは予想できる。
転校してきた理由ってあかされてましたっけ?
イジメられて転校してきたんでないの?

家中に、貼られた、生き物の写真もきもちわるかった。
これ見たら姉ちゃん自殺しないんじゃないかと思ってって。。。
キミ悪い。母ちゃんもよく許したなぁ。

成宮がベランダから自殺するところは、入り込んで、声がでてしまった。good
でも、これは何度か見て思ったんですけど、自殺する人はあんな唐突に飛び降りなんかしないと思うんですよね。
悩んで悩んで、苦しんで、今まで育ててきてくれた親(特に母親)のことを思い出し、涙 涙。でそれが一線を超えたとき自殺するんだと思います。

最後にXの意味が主人公から、明かされるが、Xの意の推測をしながらみるのは面白かった。
(植野には、Xがついたり、剥がれたり)

あと転校初日に、成宮が耳が聞こえず、筆談で会話して仲良くなりたい。と伝えたところで泣きそうになってしまった。


気持ちのいい作品でなく、嫌いな作品なので6点に変更です
へまちさん [DVD(邦画)] 6点(2017-07-17 12:29:12)
17.《ネタバレ》 う~ん、登場人物も、ストーリー展開も、大げさで(誇張しすぎで)、極端すぎて、リアリティーを感じない.. 主人公 石田将也→ 悪ガキで、硝子をいじめて楽しんでるような奴が、周りから孤立し、小中と干されると、高校では、気が弱く おとなしく 善人に..そう簡単に性格が変わるかぁ? 普通、ワルはワルで連むし、逆に心が荒んで、改心なんてしやしない..心の中に、少しでも罪の意識があるんだったら、あんなにしつこく、いじめなんてするはずがない! (そういう資質を根っこに持っているから、平気でいじめができるんだ..作者は、いじめる側の性格(性質)を理解していない) 西宮硝子→ こんな奴いない、心が優しすぎるし、性格良すぎ..(親に全然似てないけど、突然変異か?) 普通、周りの人が不幸になるから..って、自ら命を絶とうとするか? あり得ない、しかも前触れなく、あのタイミングで.. 植野→ 性格悪すぎ、あの性格で将也のことを ず~と想い続けてるし..(あり得ない) 将也の母親→ 将也に、死ぬんだったら、お金燃やすよ、って..金と引き換えに自殺をやめさせようとするけど..(これはギャグか?) そんな親いないだろー!アホかぁ! 川井みき→ まじめで優等生ぽいのに、自分が不利になると、豹変して保身に徹し過剰反応する..ちゃんと説明すればいいだけなのに..(こんな奴いない) 硝子の母親/硝子の妹/モコモコ頭の永束→ みんな個性的、というより、変.. 登場人物の中に、まともな奴が1人もいない..作者は、そうとう性格がひねくれてるんじゃないか? 物語に、まともな常識人(善人)が出てこない..これじゃ、救いようがないし、共感も 感動も 教訓も 生まれない..そもそも、あんなに高価な補聴器なら、1つ2つ無くなっただけで、異変に気づくし、親が黙っていないでしょ! それに、あれくらいの吊し上げ(糾弾)で、悪ガキ3人の仲が簡単に壊れるか? 中学になっても状況は変わらず、将也は孤立したまま..高校になると、バイトの稼ぎと身辺整理して用意した170万を親に返し、自分は死のうとする..あり得ない、理解できない..全体を通して、素人っぽい 稚拙な展開..取って付けたような 単純な設定、リアリティーのない 浅い人間描写..物語自体とても興味深い内容だっただけに、もったいない..リアリティーのある、必然性のある、レベルの高い脚本、演出だったら、もっと、もっと、良作になれたはずなのに..残念.. ただ、硝子が飛び降りるシーン..さすがに、ドキっ として、焦った..(心を乱されてしまった) ここの演出だけは、良かったかな...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2017-07-07 20:43:27)
16.幼少期に人を傷つけてしまう。大人になり人の痛みを知り、傷つけた行為に自分が傷つく。
誰もが似たような経験をするはず・・・
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 8点(2017-06-30 18:14:46)
15.原作の存在も、内容も知らないまま映画を見る。
たまにストーリーが急ぎ足で、登場人物が何を考えているかよくわからないことはあったけど
原作ものの映画だということを後で知ったのでまぁ許容の範囲。
とてもいい映画。なぜ今までこの映画の存在に気がつかなかったのか不思議なほど。
と思ったけど、君の名は、この世界〜、ズートピアととても話題になったアニメと同じ年の公開だったようで。。
七人の侍とゴジラと道と裏窓も同じ年に公開したくらいだから、そんな偶然もたまにはあるのでしょう。
aimihcimuimさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-06-19 08:55:48)
14.《ネタバレ》 過去は変えられないし、やってしまった過ちも変えられない。
誰しもずっとある心の片隅にある。忘れたくても忘れられない償いようの無い罪悪感。
罪悪感を消す方法は人それぞれ。忘れようとする奴、誤摩化そうとする奴、都合良く解釈する奴、他人のせいにする奴、逃げる奴、死ぬ奴。
子供の頃の過ちは大人のように簡単じゃない。裁判や調停では片付けられないし、金でどうこう出来る問題でもない。
そして謝りも許しもしないまま時間が流れる。ただただ頭に消しようの無いモヤだけが残る。
本作の主人公石田の処遇は当然の報いである。しかし親が弁償した額とその後いじめられた事により誰よりも罪を感じ、それに苦しんでいる。
ヒロインの西宮は己の生まれ持った障害に向き合い、自身の境遇にも毅然と耐えて行く。しかし彼女は人との自然なコミュニケーションがとれない。どれだけ声が言葉や表情以上に感情を持っているのかこれでもかと痛感させられる。そして心の支えであったであろう祖母の死で糸が切れたように彼女を間違った方向へと導いてしまう。そして彼女自身も自分の犯した過ちに向き合って行く事になる。
昔のクラスメイト達もどうすればいいのかわからない。どうせだったら逃げ出したい、己の行動が正しかったと信じたいが、そんなわけがないと知っている。
西宮という人物を中心に彼らは己のしてきた事の取り返し方を手探りで探して行く。それはとても自己満足にも偽善的に見えるし、本当に彼女がそれで許してくれるなんてわからない。
本作は誰しもが持つ醜さ弱さが生々しくぶつかり合い、それでも不器用に立ち向かって行く人々が美しい映像でこれでもかと描かれる。素晴らしい作品でした。
えすえふさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-06-16 03:01:47)(良:3票)
13.《ネタバレ》 聴覚にハンディキャップがあるヒロインの純真さが光る作品。
逆境に居るにもかかわらず、周りを穿った見方をしないのが素敵で心打たれた。
ひっかかった点として、肝心の主人公の石田将也がナヨナヨ系男子で駄目だった。
ストーリーが連結悪くて一貫性を感じられなかったのも残念。
カジノ愛さん [DVD(邦画)] 3点(2017-06-03 22:59:56)
12.《ネタバレ》 小中高(もしくは大に至るまで)存在するスクールカーストの様々な立ち位置に身を置いていたであろう人々に訴えかけるような、若干重いと思われるテーマでありながらも、軽妙さや瑞々しさも併せ持つという作品の懐の深さが素晴らしい。京都アニメーションらしい良質な青春群像劇。ラストシーンで主人公が感慨に浸るシーンが美しく、秀逸。京アニ作品の中ではココ一番の出来だと思う。(一番好きな作品、では決してナイが)

…シカシながら、公開は2016年。「君の名は」「この世界の片隅に」という二大巨頭の栄光の陰で、ひっそりと輝いていた(であろう)本作。何が悪かったかというと、ズバリ「公開時期が悪かった」と、断言できる。もう半年公開がズレていれば、レジェンド級のヒットは無くともナニかと話題にはなっただろう、と、思う。非常に惜しい。

蛇足ながら…「植野とか言うアマを殴りてぇ 勿論グーでだ」という意見に、私は賛同しかねる。私的には主人公に「もう黙れ」と言われた川井とかいうアマが苦手すぎて憤怒した。そして、結弦とかいう少年を殴りて…んん?少年じゃなくて少女?終盤、妹のモロい一面を見て、その可愛いさに改めて憤死した。ワシの負けよ!
aksweetさん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-21 02:27:21)(良:1票)
11.おそらくいい映画なのでしょう。でも、監督、脚本家が工夫を凝らしたであろう数々の描写が、原作未読の身には少々苦痛でした。とにかくストーリーの省略が多く場面が飛びすぎです。観客に、想像を働かせて頭の中でストーリーをつなげることを要求しているのでしょうが、時間軸も行ったり来たりしているので、混乱しまくりでした。また、この映画は、登場人物の表情表現で微妙な心理状況とか心境変化を語る映画であろうと思いますが、肝心の主人公の表情が分かり辛く、喜んでいるのか悲しんでいるのか悩んでいるのか、読み取ることがいちいち困難でした。そんな訳で、余計な神経を使ったために、監督が伝えたかったこと訴えたかったことが、なかなかすんなりとは響いてはきませんでした。機会があれば、原作を読んでから再鑑賞してみたいものです。逆に、よかったのは花火の描写。映画で、花火を綺麗と感じたのは始めてでした。
la_spagnaさん [DVD(邦画)] 6点(2017-05-18 22:57:19)
10.《ネタバレ》 原作未読。以前、何十年ぶりかの同窓会に出席したことがあるけど、同級生と会った瞬間に当時の関係に戻ってしまい、自分や相手が卒業後にいくら変わっていたとしても、当時の関係が心から無くなることはないなあと自覚した次第。(いじめがあったわけではないが)学生時代にもっと仲良くしておくんだったと思っても、時間は戻らないんだなと。
で、この映画は、自分の内面の拘りが、いくら消そうとしても消えないことを、主人公はもちろん周りの人も持っているわけであり、非常にイタい映画である。西宮が何故主人公に好意をもったのかがよく分からなかったけど、相手との嫌な思い出が何時までも残る中で、西宮が主人公に好意を持ち続けることも、また真実なんだろうか。(2回鑑賞)
Banjojoさん [映画館(邦画)] 9点(2017-03-19 19:54:07)
9.漫画の映画化として、この上映時間で納めるには恐らくこれが最良なのだろう。全体的に広く浅く、巧くまとまっていたと思う。
実質原作漫画全62話中57話までを映像化した感じで、ラストは思い切って省いている。
映像も演出も音楽も素晴らしかった。なのに、原作漫画を読んだ時ほど心揺さぶられなかったのは何故だろう。
他のレビュワーさんも書かれているが、あくまでも主人公の石田の成長物語に主眼を置いた為、他の登場人物の視点で描かれる事が少なく、それ故に他の人物に対して感情移入しにくいというのがある。原作を熟読した人ならば脳内で補完できるが、この映画から入ったという人は、突然の登場人物の行動にやや戸惑いを覚えるのではないかと思った。
個人的には皆で映画を撮るという重要なイベントを削った為に、何で皆集まるのかという理由や、キャラクターの掘り下げが足りなくなった要因であると思うので、何かしら他のイベントでも用意すれば良かったのになぁと思った。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 6点(2016-11-21 23:31:50)
8.「君の名は。」よりも良い!と評判の良さを聞き、原作は未読で映画館で見ました。

映画見る時のその人の状態によって、評価ってけっこう変わると思うんですけど、感動して泣く気まんまんでしたが正直今の僕には合わなかった〜。考えさせられる映画ってやつだと思うんだけど、今の僕は考えさせられたくない状態ってのも大きいかな。

それでも映画にハマれば違ったと思うんだけど、え!?なんで?そこそうなる?みたいな、本当細かいとこですが気になる部分が多々あり、それがある度に映画から離れていってしまうような感覚でした。ストーリーがなめらかに感じられなかった。リアリティの荒さが気になってしまう映画とそうでない映画があると思うんですが、この映画は前者でした。日常生活の深い問題を描くが故、アニメとはいえ細かいリアリティが重要だと思うんです。比較してしまうと、「君の名は。」にも日常生活のリアリティに欠ける部分が多々あるんですが、SFやエンターテインメント要素がそれをカバーして、気にならずに楽しめたんです。

とは言え、全く面白くなかったわけではありませんし、グッと来る場面もありました。相当な反響のある原作という事ですし、機会があれば原作も読みたいなと。恐らく原作を知ってる方が楽しめると感じます。未読と既読で評価が分かれる作品と思いすねー
ゆにおさん [映画館(邦画)] 6点(2016-11-20 11:38:42)(良:1票)
7.《ネタバレ》 原作既読。原作はマガジン掲載時に編集部で激論が交わされたくらいの壮絶な描写だった。だから劇場版公開にあたって長らく見るのをためらっていたのだが、思いの外評判が良いことと普段障害を抱えた人の事を微塵も考えていない自分への戒めも込めて見ることにした。
結果見て正解でした。製作者の真摯な姿勢がよく伝わった。2時間強のドラマにする為にエピソードの簡略はもちろんあるが、骨子はほぼ原作通り再現されている。原作では6巻の描写がとりわけ凄まじく絶対にドラマ化不可能だと思っていた。私が劇場に足を運ぶのをためらっていたのは、ここを見るのがつらすぎるからだった。しかし、劇場版はここをうまくマイルド(と言えるほどではないが)で控えめな表現にしていた。
本作は石田将也、西宮硝子、2人の再生のドラマであるが、劇場版では石田に焦点を当てることでよりシャープなドラマとなった。文句なしの良作だと思う。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-30 18:16:57)(良:1票)
6.《ネタバレ》 妻投稿■■■■■■この映画を見て思ったことは「あの植野ってアマを殴りてぇ」という事だ。勿論グーでだ。物事の騒動はほとんどこいつのせいだ。こいつは自分の願望を叶えたいばかりに他人を偽善者として見下し、自分勝手な理由で相手に罪悪感を感じさせ、被害者意識丸出して喋っているうちに熱くなって暴力を振るう。(抵抗できないという意味での)弱い人間を洗脳して支配するタイプだ。将来はあのメガネの担任みたいな奴になるんだろうな。■■■■■■■■じゃあなんで彼女は殴られないのか。リアリティーの為か? いや、この映画でのリアルは手段であって価値ではないはずだ。リアルが価値ならば成立しない場面がいくつもある。■■■■■■■■■■■■この物語は障害者の物語ではなく、「いじめをしていた」「いじめを黙認していた」「いじめから逃げた」「いじめを自己肯定している」人間の物語だ。この映画ではいじめの中心人物だったヤショウが一番まともに見える。その行動が自己救済を動機にしていたとしても(これは「いじめてたのは自分だけだ」という言い訳にも現れており、監督はあえてそれを隠していない)、そもそもいじめに死ぬほどの罪悪感があるからこそ自己救済が必要なわけであって、結果的に少しずつ被害者や家族から許されていく。対してその救済を邪魔しているのは、そもそも罪悪感も償いの意思も持たない連中だ。その連中の醜さが作中ではさりげなく、それでいて確実に表現されている。■■■■■■■■■■花火大会の最中、彼女が自殺しようとしてヤショーが落ちるシークエンス。SF作家の山本弘はブログで「強引」と言っていたが、私はあれを見てランス・フォー・トリアーを思い出した。あれは硝子の激情だったに違いない。西宮硝子が目を見開いて夜の橋へ走り出し号泣したとき、彼女は小学生の時のヤショーのような激情で彼を殺してしまった事に泣いたのだ(いとさんが死んだ時の妹のと全く同じシークエンス。あの時ヤショウは死んだのだと思う)。目の前に将が現れたのは彼女の幻想だったに違いない。そして彼が回復して学校で全てに許されるのは、彼の死後の物語に違いない(そう確信したのは、マリアの台詞と同時期にDVDで見た「心が叫びたがっているんだ」との比較)。■■■■■■■■■■■■いじめていた連中は結局最後までそれを悔やまず、自分たちは「許す立場」にあると思っている。彼らが制裁を受けたり悔やんで光落ちする描写はない。その恐ろしさこそ「いじめをしたり黙認したりした」観客へのメッセージだ。ラストはヤショーの幻想であり、いじめっ子だった観客の幻想である。
はち-ご=さん [映画館(邦画)] 9点(2016-10-22 00:53:37)(良:1票)
5.原作の読みきりからのファンだけど、ホントにうまくまとめてアニメーションにしていて、監督演出上手いなぁと唸りっぱなしでした。原作読んで胸に刺さりはしつつも泣かなかったけど、この映画ではボロボロ泣いてしまった。先日観た君の名は。には全然心が動かなくて、逆に冷めて幻滅してしまったので、ヤバい心が荒んでるのかなと心配したので良かった笑
君の名は。のチケットを買っている人一人一人にこっちの方が良いですよと声をかけたくなるくらい観るべき作品だと思った。

批判意見としてよくいじめ被害者が加害者を許すなんてあり得ない、まして好きになるなんてとか言われてるけど、硝子が当時どういう心境だったか、そして今そのことを振り返りどう思っているのかということは劇中できちんと描写されていると思う。あと根本的なことをいうと、本作が中心に描いているのは聴覚障害やいじめや高校生の恋愛ではなく思春期の人間関係だということ。
この映画を観てモヤモヤする、イライラするという人は、主人公が善良な人間で最適解な行動をし話は最良の結末を迎えなければスッキリしないというタイプではないか?完璧なものはなく、感情が理解できなかったりすれ違ったりするのが人間じゃないか。私はそういう登場人物それぞれに足りないものがあるところに逆にリアリティを感じたのだが。

君の名は。は大ヒットしてるお陰で未だに公開初週並の回数で上映しているのに対し、本作は君の名は。より後に公開されたにも関わらず、ただでさえ劇場数は少ないのに上映回数が減ってきているので悲しくなってくる。
eurekaさん [映画館(邦画)] 9点(2016-10-20 23:49:32)(良:1票)
4.《ネタバレ》  耳が聞こえないというのは、この映画では障害ではなく個性であるのだと思います。これは障害者の映画ではなく、いじめの映画でもなく、個人と個人についての普遍性を持った映画、なので障害やいじめに固執すると矮小化してしまう、そこを山田監督は真面目に丁寧に、バランス良く描いています。

 それぞれの自分を守るための戦いが生む摩擦、その戦いから逃走する事で更に生まれる摩擦、ひたすら繰り返される闘争の傷とその痛みの容赦の無さ。映画はそこに真正面からぶつかっています。他者のパーソナリティを受け入れると共に自分のパーソナリティも受け入れる、それがどれだけ大変な事か、どれだけの傷を乗り越えてゆかなければならないか、その闘争について映画もまた表現の闘争を繰り広げている訳です。ゆえに受け手は見ていて古傷が痛む訳ですが、映画が戦っている以上、受け手もまたその戦いに向き合い、見届ける必要があって。

 そんな映画の心を示す映像表現の数々が秀逸です。アニメならではの心象風景とリアルとの共存を端的に示す、顔の上のバッテンマークは勿論ですが、足だけ、顔が欠けている、誰かが収まっていていい筈なのに空いている、そんな不安定な構図が重ねられて、ほのぼのとした絵柄とは裏腹なヒリヒリとした痛みを伴う緊張感をずっと投げかけてきます。

 同じ監督と脚本家、そして同じ京都アニメーション製でありながら、この作品とは正反対に位置しているとも言える『けいおん!』(摩擦は意図的に最小限に抑えられています)では複数のキャラのモノローグによって人称がブレて、流れがおかしくなってしまう箇所も見られましたが、今回はモノローグにも制限が与えられ混乱をきたす事がない点も成長が感じられます。

 決して心地良い時間を運んでくれる映画ではありませんが(そもそも主人公のパーソナリティを受け入れられない人もいるかと思います)、そこに向き合う事に大きな意味のある作品です。その闘争の真摯な姿勢を高く評価したいと思います。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-26 21:05:11)(良:4票)
3.《ネタバレ》 原作未読ですが、少年マガジンに掲載されたときにかなり話題になったことや、聾唖をテーマにしているということは事前に知っていました。で、見た感想ですが、濃密な2時間でした。原作からどのくらいのエピソードを拾っているかわかりませんが、かなり密度の濃い映画に仕上がっていると感じました。一応主人公の男女の恋愛が表のテーマになっているようですが、恋愛はあくまで付け足しと思えるほど裏にいろいろ普遍的なテーマが含まれていると感じました。それと硝子を演じた早見沙織の演技が素晴らしかったです。私は親類に唖者がいるので人よりは唖者のしゃべり方を知っているほうだと思いますが、硝子のしゃべり方は(こういう言い方は良くないかもしれませんが)かなり上手だと思いました。あと、比べることではないかもしれませんが、個人的には君の名は。より聲の形のほうが好きな作品ですね。
MASSさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-22 21:43:12)
2.《ネタバレ》 直訳のとおり、言葉が手話の型・ポージングによって具体化される。映画版としては当然その動き=アクションが重視されることになるだろう。
実際に、発話のシーンはバストショットで対話にあわせてリップシンクロの動画を施すというような安易な手法は極力避け、
表情以外の部位や空ショット的なカットを織り交ぜたり、POVショットを多用したり、フレーム・イン・カメラフレームを利用したりと
画面に変化を持たせている。
手話の身振りもショットサイズやアングルに工夫を凝らしながらアニメーションとして再現することで描画ならではのささやかな誇張が表現できている。
そうした手話の模写自体は実に丹念で力が入っているのだが、いかんせんヒロインの像が弱いように思う。

実際の手話にしても過去の実写映画の手話シーンにしても、観るものを感動させるのは表情や全身の身振りによるその表現力の豊かさだ。
例えば『風の歌が聴きたい』での中江有里の感情豊かな表情とそのアクションを思い起こしたい。
その映画的アクションと比べると、こちらは文字通り小手先の模写に見えてしまう。

ヒロインの人物の掘り下げがもう少しでも欲しいところである。
別に御大層なことではなく、食事でも家の手伝いでも難聴者ならではのちょっとした日常動作の点描の中から人柄を浮かび上がらせるのが演出だろう。
ベッドに飛び込むばかりでは描写が貧弱に過ぎる。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 5点(2016-09-21 23:28:35)
1.《ネタバレ》 9点(=今年一番の作品)と評してよいかわからないし、賛否はありうると思うし、好き嫌いもあるだろう。デートムービーになるとはいいがたい。しかし、私にとっては制作発表からの期待に十分応えてくれた、すばらしい作品。聴覚障害とイジメという難しいテーマを扱いつつも、“かわいそう”という感情とは違う意味で心が揺さぶられる。本作は障害やイジメで悩んでいる人たちの気持ちが分かるというものではないし、それを意図した作品ではないだろう。その意味ではそれらを素材としてだけ使っていることに不満を感じる人もいると思う。もちろん配慮に欠けているわけではない。協力として日本ろうあ連盟の名前もある(これは原作でも同じ)。また、原作の緻密さを思えば将也と硝子の関係に絞り込まれているし、他の人物も改変や省略されている部分はあるから、物足りないとか不満を感じる人がいるのもわかる。しかし、アニメで二時間超という尺、かつ美しく映像化された本作は恵まれた作品だと思う。初見では原作(2巻以降)を読まないでいたが、映画として完結していた。また、原作に比べてエグい描写が弱まっている面もあるが、もし原作通りに1クールのテレビアニメとして制作しようとしたら、地上波では放送できなくなるんじゃないだろうか。劇場での上映に比べて、地上波というのは制約を受けやすいものだ。
【ネタバレ注意】小学生時代に聴覚障害が理由でイジメを受けていた硝子がイジメていた将也と再開し、やがて恋心を抱くまでになる。「イジメてたやつを許すのはともかく好きになるとか設定がおかしい」という批判も見たが、もともと硝子は将也を嫌がってはいなかったわけで、その批判は当たらないと思う。丁寧に書き込まれた街並み、硝子が告白に失敗して足をバタバタさせているシーンなど細部にまで神経の行き届いた表現、難しかったであろう早見沙織さんの演技、すばらしい面を挙げればキリがないほどだ。多くの人に鑑賞してほしいと思う。
mohnoさん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-21 22:36:20)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 6.49点
000.00%
100.00%
211.69%
346.78%
458.47%
5610.17%
61322.03%
71016.95%
8915.25%
91118.64%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review3人
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