1.《ネタバレ》 いきなりシャマランの語りから始まって驚いた。「この映画のラストは決して人には語らないでください」・・・ではなく、「皆さん、映画館におかえりなさい」だと。この作品も例によって製作費は自費だそうで映画館での上映にこだわる姿勢には100%同意と言う事で、作品評価も甘くなる・・・という事は全くないです。こちらも真剣に見させていただきます。
これは、とある海岸で肉体の新陳代謝が異常に速くなると言う状況でのシチュエーションムービーだろう。速くなる理由はとりあえずどうでもよろしい。この映画に出てくる一行がそれに気づいた頃には既に子供らは大人になっていた。そして次に来るのは大人たちの老化だ。30分で1年なら丸1日で48年、大人たちは死んでしまう。急いで脱出しなくてはみんな死ぬ、そもそも老化した肉体は元に戻るのか?緊迫感ある作品になりそうだが、大人の老化が思った以上に速くみんな理性的な行動を取る事が出来なかった。死を意識するとやはり人間そんなものかもしれない。
まぁまぁ退屈する事なく見る事はできたが、腑に落ちないシーンも多く大満足とはいかなかった。離婚寸前だった夫婦が年老いてお互いを許し和解するシーンに共感したのは自分も似たような年齢になったからだろうか?嫌な映画ではなかった。