32.《ネタバレ》 この映画ファーストシーンは薬師丸ひろ子の処女喪失である。この映画が公開された当時は今よりはっきりとアイドルというのは存在していたし、その中で薬師丸ひろ子はTOPアイドルして映画、歌ともに興行的にも成功していた。しかも他のアイドルと一線を画して、ちょっとやぼったいが作られた感じのしない透明感のある不思議な存在だった。 当時、彼女のファンだった子供の私はこのファーストシーンをどう見ていたのだろう?忘れてしまいました。理解出来てなかったのかもしれません。 今回見直してみて「結局寝てもらっただけなのよね」などという台詞をさらりという彼女を見て年甲斐もなくドキリとしてしまいました。(ジジイの戯言になってきたな・・・) ただこの映画を久しぶりに見て、元ファンの思い入れを差し引いてもここまで「映画」として完成度が高いとは思いませんでした。 映画がゆっくり始まり、途中から急にスピードアップして緊張感がまして行くのですが、それにしたがってワンシーンが長くなっていく。原作「Wの悲劇」の舞台劇としただけでなく、ワンシーンを長取りすることで現実のシーンも舞台劇風に見せたかったのではないでしょうか。 薬師丸ひろ子の演技を低く評価する人もいますが、澤井信一郎監督の要求に十分こたえていると思います。 多分、アイドル時代の薬師丸ひろ子の映画を見返して、鑑賞に堪えるのはこの映画だけでしょう。それと彼女がこの作品以降、急激に魅力、人気がなくなって行ったことを 考えると感慨深いです。 角川映画は「制作費より宣伝費に金をかける」など言われてましたが、こんな映画もつくってたんですね。アイドル薬師丸ひろ子の魅力を伝えつつ、完成度の高い映画を作った澤井信一郎監督の手腕に拍手です。 ラスト、薬師丸ひろ子の歌う映画のテーマ曲を聴きつつ余韻に浸ったのでした。 (この曲も薬師丸ひろ子のヒット曲の中でベスト!) 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-18 11:14:15) (良:1票) |
31.実録、薬師丸ひろ子成長物語。タイトルにあざとさを感じ、いま一つ評価できない。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 4点(2008-05-04 22:10:38) |
30.薬師丸ひろ子と三田佳子の演技がすごい、ヘレン・ケラーとサリバン先生みたいな、食うか食われるかというオーラの奪い合い。無骨だけど純粋で一途な青年に世良公則、クールで二枚目の実力俳優に三田村邦彦、美人で気の強い野心家女優に高木美保、皆適材適所で選ばれているという感じで、プロデューサーの腕がよかったとしか思えない。それに世界の演出家、蜷川幸雄がまさしく演出家として登場しているのもびっくり。そういえば、「フラッシュダンス」 の大ブレークが1983年、この作品が翌年公開。ブロードウェイを夢見る下っ端の女の子、一方が舞台女優を目指す薬師丸がヒロインということから考えても、「フラッシュダンス」 にあやかりたい気持ちが製作者側にあったかも。 【tony】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-05-03 11:37:35) |
29.《ネタバレ》 流行ってましたサティ。観てないとやはり仲間はずれになるくらい。学生の頃に観てなーんかどうして三田さんの部分だけ声が早送りなんだろう?きっと映写機のその辺りの機械が壊れているに違いない!とTV放映時に確認したがやはり同じで、今観ても同じで(笑)おどおどしていた新人女優さんが、後半はメイクの力も借りてかかなり演技上手に。記者会見のシーンで蜷川さんがずっと目を隠しているあたりが演技なのか、みてらんねーなのか、みちゃなんねーなのか。とっても気になりました。 【成田とうこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-03-04 20:00:31) |
28.高木美保を追いやる所や「女優!女優!女優!」と薬師丸にカツを入れるところ等々、三田佳子が怖いです。実際もああなんじゃないか?って思わせるほど。全体が芝居がかっていてちょっとオーバーな感じもしますが、これは薬師丸ひろ子の気負いというか元気のよさが影響しているのかもしれません。 |
27.デビュー作『野菊の墓』でその才能をいかんなく発揮した澤井監督の第二作は大ヒットが約束された薬師丸ひろ子主演の映画。原作「Wの悲劇」を舞台劇「Wの悲劇」にし、それらを演じる役者たちにスキャンダラスな事件が降りかかるというまさに「W」なシナリオは一見複雑そうでありながら実にわかりやすく違和感の無いドラマに仕上がっている。ただ、舞台劇の芝居じみた展開が舞台劇以外でも引きずっている感があって、とくに高木美保の最後の登場シーンの大声でセリフを言ってからナイフを取り出し走ってくるってのは、いかにもすぎて、その唐突感も安っぽい。冒頭の夜明け前から世良公則との出会いを介して徐々に明るくなってゆく背景は撮影自体をその時間帯で行っているのだろうか。そうでなきゃあんなにもリアルな光の移ろいは出ないだろう。もちろんそれでも照明による調整もいるわけだから、その時間帯の一発勝負の撮影に拘った監督はやっぱり凄いなあと思う。 【R&A】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-21 16:55:34) |
26.《ネタバレ》 うっ!なんで?なんで?皆さん、えらい辛口ですね。これ、良いよ。良いなんてもんじゃない。凄く良いです。何年ぶりかなあ?もう10年以上は経つけど久しぶりに見返して見たらこんなにも良いとは前に見た時よりも良かった。薬師丸ひろ子と言えば今時の若い人のほとんどはテレビに出ている彼女だったり、映画では最近の作品ではやたらどこを見ても好評の(私は全然駄目)のあの三丁目映画での彼女だったりするかもしれない?しかし、違うんだなあ!おそらくこの映画についてコメントしている人のほとんどは三十代か若しくはそれ以上かもしれない?三十過ぎの人、特に男にとっての薬師丸ひろ子という存在はただのアイドルなんかではない。最近の日本の若手、アイドルとは一線をおく、全く違う存在だろう!この頃の彼女は映画一筋、テレビドラマで観ることはほとんどなかった。そんな彼女の最高に輝いている作品は誰が何と言おうとこれです。劇中で使われる名台詞の数々も忘れられない。脇を固める俳優陣もそれぞれ素晴らしく、三田佳子の凄さ、何と言う恐ろしさだ!自分のスキャンダルを知られるのを恐れ、研究生である薬師丸ひろ子演じる静香に押し付け、スキャンダルの張本人となる身代わりに主役を与える凄さ、二人の犠牲者となり主役を降ろされる役を演じている高木美保も忘れることは出来ない。そして、そして、これはもう、男の立場から言わせて貰うと世良公則のかっこ良さに泣ける。愛する者の為に身体を張って静香(薬師丸ひろ子)を助ける姿と最後の拍手!そこに男の中の男を見ることが出来る。二人の最後の選択する道もある意味、悲劇かもしれない。薬師丸ひろ子のラストの表情こそ本物の映画女優の姿だと感じることが出来る。これを見ないで薬師丸ひろこという女優を語ることは出来ません。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-20 22:17:21) (良:2票) |
25.当時、映画館で観ましたね..内容は角川映画そのもの!..TVの○○サスペンス..みたいなストーリー展開..万民向け、映画... 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 4点(2004-09-03 21:37:38) |
24.夏樹静子原作だったのですね。原作は読んだけど忘れました。きっと原作の方が面白いと思われます。 【スマイル】さん 4点(2004-08-12 10:46:22) |
23.初めは、すごい古い映画だなーって観てたけど結構面白かった。 【civi】さん 6点(2004-08-10 00:53:27) |
|
22.澤井監督って丁寧な仕事をする方だと思います。脚本にうまいひねりを加えて、当時の薬師丸ひろ子のそれまでになかった魅力を引き出したり、大人が見てもそれなりに楽しめる作品に仕上げたのは大したもんだと思うけれど、じゃあ今これを見て楽しめるか、というとかなりキビシイと思う。アイドル映画の宿命かもしれませんが・・。 【おばちゃん】さん 6点(2004-07-04 23:14:26) |
21.《ネタバレ》 もう一度見直してみて、思いました。いやぁ、実によくできている。・・・・最初の20-30分は退屈ですが、パトロンの腹上死あたりから、身代わりになる芝居の筋と、本編の筋が重なってきて、テンポも良くなってきます。・・・・・・居酒屋のシーンなど、かなりの長まわしも幾度か使っています。・・・・それと、ホテルの部屋の窓ガラスに薬師丸の顔を映して、実際とは違う自分を演技していることを象徴させるところが二度ほどあります。・・・・・・・最後のジャンプのシーンもいいですね。届かない天井のポスターは、実現しなかった夢を象徴しているのでしょうか。これも薬師丸というアイドルがかわいげにやるから、わざとらしくなく、実に自然にできています。・・・・・全体として、私たちの日常が、演技を軸として成立していることを鮮やかに示してくれました。また、朝の講演野外劇場、渋谷方面の都会の情景などなど、バブルの前の都会の情景をしっとりと伝えてくれます。・・・・・・・・・梨本まで出してきて、、、顔をおおった蜷川さんはわらっているのでしょうか、、、、娯楽性を保ちながら、ほんとによくできています。それに、アイドル映画というのは、それなりの内容がある場合、時間を経過してから見ると、その時代をよく引きずっていて、その時代には見えなかったものが色々と見え始めてきて、なかなか味わいが深くなるものですね。 【王の七つの森】さん [映画館(邦画)] 10点(2004-06-17 13:02:12) |
20.角川映画の中では「蒲田行進曲」と双璧をなす秀作。薬師丸ひろ子のピークはやはりこの映画。この作品での演技が高く評価されたんで、女優としてもっともっと伸びるはずってあの頃思ったんだけどな・・・。なぜが自分もこれ以降の彼女には急速に興味を失ってしまった。アイドルの幕引きとして見れば、あのエンディングは非常に納得できるシーンだったと思う。「フォトメモワール」(全4冊)はまだ実家の本棚にきちんと並べてあるはず。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 10点(2004-05-16 16:21:56) |
19.劇場公開からもう20年もたっているのですね。当時世良さんの大ファンだった私はこの映画で不覚にも泣いてしまった覚えがあります。何年かたってからテレビで放映されていたのを観て、どこが泣けるんじゃあ!と、自分の感動中枢の不出来さにあきれました。しかし話は結構どうなるの?どうなるの?って感じであきさせない展開だし、薬師丸ひろ子の棒読みっぷりやら、劇中劇の演技過剰さも「わざと?」やっているような、なかなかいい味のでている映画だと思うのです。一番きになったのは冒頭のシーン。指で歯みがく女って気持ち悪いと思うんですけど…そんなことするくらいなら、1日くらいうがいだけでもいいんじゃないかと…。 【へっぽこ】さん 7点(2004-01-21 12:03:46) |
18.よく考えられた脚本だと思いました。私には展開が読めませんでした。 |
17.《ネタバレ》 「フクジョウシ」の意味がわからない、純な頃観た映画です。ひろこちゃんが、朝、指で歯磨きしていたのが印象的でした。「そうか、ああすればいいのか」と。 【きなこ餅】さん 7点(2003-11-02 21:25:37) (笑:1票) |
16.中学生のとき映画館に観に行ったんですけど,はっきり聞き取れないセリフが多くて難渋しました.特に,薬師丸の相手役の男(世良まさのりでしたっけ?). |
15.いろいろと名せりふを残した映画です。ストーリーや音楽も面白かったですがせりふのほうが印象的でした。 【omut】さん 5点(2003-08-04 08:36:05) |
14.この映画はすごくよく出来ている映画と思います。劇中劇にすることでより一層物語りに深みが出てまさしくWの悲劇でいいです。レベルの高いサスペンスです。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-07-23 01:27:24) |
13.当時、流行りましたね。「顔はぶたないでッ!! 女優なんだから…」の名セリフ。どちらかと言えば原田知世派な私。当時は圧倒的に薬師丸派が多かったので、その波に押されて一応この映画も観ましたが、「薬師丸ひろこが演技している!!」と驚きました。映画でありながら、こちらも気になる舞台をまんま観ているようで良かったが、まア、この点が妥当かな…と。 【_】さん 4点(2003-05-31 00:36:29) |