8.《ネタバレ》 何が凄いかって、最後、「街を出る」ですべて片付けてしまっていること。これって、都市型復讐サスペンスと見せかけておいて、実は裏テーマは、「ウエスタンを現代の社会に再構築させたらどうなるか」だったんですね。主人公と警視の関係は、ガンマンと保安官っぽくもありますし、それを考えると、最後に主人公が警視に発する一言も意味深です。そもそも主人公が復讐に立ち上がるきっかけとして、ウエスタンの撮影風景を見る、という分かりやすい一幕も挿入されています。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2003-09-20 02:44:03) |
7.《ネタバレ》 主人公の取る行動によって街の人々が自警主義に目覚め、本来犯罪者であるはずの主人公がいつのまにかヒーロー扱いされるというところが見ていていろいろ考えさせられました。確かに主人公がしていることは英雄的行為なのかもしれませんが、何事も行き過ぎはいけませんし、どんな理由があっても人の命を奪うことには変わりありませんからね。これ以上街の人たちの自警主義を行き過ぎたものにしないために、犯人逮捕の信念を曲げてまで街から出て行って欲しいと、警部が主人公に取引を持ちかけるシーンは見ていて、警部の気持ちを考えると胸が痛みました。そしてその想いとは裏腹にあくまでも次の街でも自分の正義を貫く意志を垣間見せる主人公のあの態度にも複雑な気持ちにさせられました。 【はがっち】さん 7点(2003-09-15 14:35:53) |
6.シリーズの他の作品はひどいものだけど(まあ、見ようによっちゃおもしろいけど・・・)、これはかなりの良作。 【ディーゼル】さん 8点(2003-08-19 23:59:24) |
5.今の日本の世情も、この映画にあるような殺伐としたものになってきたような気がする。チャールズブロンソンは昔、日本の男性化粧品のCMなんかに出ていたけど、今はどうしているのか。 【くるみぱぱ】さん 6点(2003-07-08 05:10:27) |
4.チャールズ ブロンソンが少し、狂気じみた役だったのが印象にのこっている。暴力でニューヨークのすべての悪を消し去ろうとする話なのに、否定的にならない。アメリカならではの一作である異色ハードボイルド。 【本間】さん 5点(2002-11-15 18:47:28) |
3.「自警主義」を唱えた作品でこの作品の空気は後の『タクシー・ドライバー』などに受け継がれています。しかし↓の方の意見で、C・ブロンソンの主義を正当化しているとお書きになられていますが、むしろ私はそういった防衛主義に対して何の主観も入れず、冷たく突き放して描いている気がしました。つまり肯定的でも否定的でもありません。だからこそ皮肉なラスト・ショットが名シーンにつながったのだと思います。オープニングの暴行シーンは過激で観ていてキツいものがありますが、物語全編に漂う殺伐と、そして寒々とした空虚な空気がたまらなく冴え渡っていて、C・ブロンソンも渾身の芝居と言える。ミス・キャストな感は見事に拭い去られています。 【チャーリー】さん 9点(2002-08-03 18:26:53) |
2.この映画、けっこう人気があって、続編が何本か作られてましたよね?だんだん派手になって、だんだんつまらなくなっていったような・・・ 【あわぞう】さん 8点(2002-03-28 00:41:36) |
1.チンピラに妻を殺され娘も暴行されたあげく廃人にされてしまったサラリーマンが、ある事をきっかけに夜な夜な街へ出て私刑を繰り返す。初めて殺人を犯したあと嘔吐をしたり苦悩したりと、荒唐無稽さの中にも人間味溢れるC・ブロンソンの姿が描かれていく。世論の声や彼の心情を察してか、犯行を追いつめる警部がラスト、唯一の証拠品である拳銃を川に投げ棄てて見逃してやるという、まさに彼の行為を正当化して描いているところが、この作品の面白いところ。 【ドラえもん】さん 8点(2002-01-03 16:40:27) |