【ボニオ】さん 8点(2003-04-21 15:29:46) |
24.新宿の映画館に入ったとき、閑散としていたため余計に感情移入して観た記憶があります。幼い頃より愛された実感が無いために、自分が受けた事と同じように暴力でしか親子のコミュニケーションが取れない母親。常に不幸な結果が頭をかすめ、その不安に耐えられなくなると自ら不幸を招くようにこれでもかこれでもかと子を虐待する。それでも子から見れば親。自分が悪いのかと悩み、愛されたいと願い、いい子でいようとする。心の支え、生きる自信はたった一言だけの誉められた記憶だったのだろう。去っていく夫への心の叫び「怖いよ。独りにしないで」。幸福を受け入れることが不安になるのは何故?素直になれないのは何故?自分でもわからない悲しさを抱えたまま母は老いる。ラスト、ひとつの鏡に映る母娘。自分を愛することは相手を愛すること、自分を許すことは相手を許すことと気がついたのかもしれない。母親を捨てたのではなく母親が捨てさせたのだから。同じ目、同じ手、同じ心がそこにある。母がいたからこそ今の幸福を受け入れられる自分がそこにいる。20数年前「大地の子守唄」で原田美枝子が演じた主人公に感動をしました。この作品の母親の姿がそれに重なります。 【天地 司】さん 8点(2003-04-06 16:16:51) |
23.原田美枝子さんの1人2役の演技がすごかった。虐待とか残酷なシーンをたくさん見たためか,子供のときに母親の髪をとかすシーンがすごく神聖に思われた。最後ちょっとホロリときました☆ 【悠梨】さん 7点(2003-04-06 08:44:26) |
22.散髪のシーン、目を見張ったなぁ。あそこで線がつながるんだなぁ。なかなかの大作だったなぁ。 【あろえりーな】さん 7点(2003-03-24 22:39:34) |
21.原田美枝子さんの一人二役(三役)は全く自然だった。すばらしい女優さんですね。あんなにひどい虐待をうけていたのにあんなにすばらしい母親になって強い人だと思いました。 【白猫】さん 8点(2003-03-20 20:35:42) |
20.母親に虐待され続けた過去を持つ主人公が、父親の遺骨を探す所から物語が始まるのですが、物語が進むにつれ母親を許しておらずどこかで復讐しようと考えている自分に気づく。誤る事、耐える事しか出来ず、恐怖の為母親の前では作り笑いをする事を覚える。すべの彼女の行動や考えが過去の思い出の中にあり、そのシーン毎にしっかりと回想シーンを挿入する事で物語に厚みがでていました。原田美枝子の一人三役の演じ分けは関心させられます。特に老いた母親のくたびれた演技(メイクも)は直ぐには本人と気づかない程見事でした。 【さかQ】さん 7点(2003-03-19 04:33:42) |
19.評判に負けない名作でした。原田美枝子さん上手いですね~再会の時、母豊子は何を思ったんでしょうか・・・最後のさとうきび畑の空が青くなかったのは何故でしょう? 【クロマス】さん 9点(2003-01-24 00:03:31) |
18.劇場で見ましたぞ。まだ中学生だったので、(?)原田さんの一人二役に気付きませんでした。(笑) 【ともえ】さん 7点(2003-01-18 00:39:26) |
17.秀作。やはり邦画は家庭のようなミクロの視点にテーマを求めて、かつ暗く重い映画が合うと思う。 【alvis】さん 8点(2003-01-06 02:35:27) |
16.数年前ビデオで観ました。衝撃的シーンの連続からカタルシスに到達するラスト。見終わった後しばらく魂が抜けたように映画の世界に心が引きずり込まれていました。他の方もレビューされていましたが美容院での母・娘再会シーンは邦画史に残ります。 【JMSDF19】さん 10点(2003-01-03 00:17:08) |
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15.必ずしも理屈の通った筋にしていない分、切なさが胸にしみます。原田美枝子さんに拍手。 【coco】さん 8点(2002-12-14 15:03:22) |
14.辛く重いけど、心に残る日本映画の数少ない秀作。虐待する母、虐待される娘の双方に、愛に飢え、愛を渇望する姿が見えて胸が痛い。行き場の無い生き地獄、でも虐待された娘が母になり、でも娘や家族を愛していける姿に一筋の希望が見えました。原田美枝子、凄いの一言です。 【たーふじ】さん 8点(2002-11-08 18:27:41) |
13.ビデオで見ました。日本映画がこれほどに素晴らしい映画を創っていたとは驚きでした。日本映画を見直すきっかけになる映画として、私には貴重な作品になりました。原田美枝子さんのとよこビューティーサロンでの息を呑む母娘の再会シーンは日本映画の名シーンとして記憶しておきます。それから現代での娘を演じていた健康美そのものの彼女の存在が、この映画を救っているのは忘れてはいけない、と思います。 |
12.勤務後、帰宅してすぐ観始めました。はっきりいって疲れました。虐待の連続に観ているのが辛くなりました。原田美枝子さんはすごい女優さんです。(演技とは思えないくらい)熱演に拍手です。辛い映画でしたが、「虐待の連鎖」が現れず、てるこさんがいぐさちゃんを虐待してなかったのはせめてもの救いでした。でも、最近の新聞を読むと現実はもっと恐ろしいことになっているのでしょうね。 【しまちゃん】さん 10点(2002-04-11 17:36:42) |
11.中盤の台湾のシーンが長かったのと、主人公が家を飛び出すシーンをもう少し詳しく描いて欲しかった点が気にかかりましたが、あとは完璧!原田美枝子さんは撮影の前半に母親の部分を、後半に主人公の部分を撮ったらしいですが、どちらもその役の心情が読み取れる素晴らしい演技です。あの母親は娘を殴りながら、内心では自分を殴ってたんだろうなと思うと、切なくなりました。 【wood】さん 8点(2002-04-07 22:53:26) |
10.激しい虐待のシーンは可哀相でたまらなかったが、原田美枝子の迫真の演技はすばらしかったです。美容院でのラストシーンは、なんとも言えない感情が込み上げてきました。 【あゆみ】さん 5点(2002-03-26 12:09:17) |
9.扱っているテーマが興味を引いた。残酷な描写がリアルで良かった。ただ台湾まで行く必要はなかったように思う。無駄な遠回りをして作品の値打ちを下げてしまったように思われた。 【本郷の文豪】さん 6点(2002-02-28 02:37:22) |
8.愛と憎しみは紙一重だと思った。原田美枝子は良いね~。一人二役でなくても十分面白かったのではないのかな? 【kabu】さん 8点(2002-01-14 16:24:01) |
7.やっぱり原田美枝子さんは大女優でした!こういう体当たり演技が出来る女優さんって魅力的。ラスト、娘を過去に虐待していた年老いた母親が、自分の娘をみていたシーンが目に焼きつきました。この2役は原田さんにしか出来なかったと思います。さすが、日本アカデミー賞受賞作品です! 【ポンコ】さん 8点(2001-11-16 17:46:31) |
6.よい映画でした。原田美枝子はすごい。すごすぎる。虐待というすごく根深いテーマをしっかり描いていて、見ててよい意味で痛かった。一般に被虐待者の隠し持つ攻撃性はすごいとされている。だから虐待の世代間連鎖がおこる。だけど、その攻撃性をああいう形で消化していくそのひとつひとつの行為が、痛くてしかたがなかった。悲しいけど、素晴らしい。でも、ただひとつ文句をいえば、娘賢すぎ。 【鉄コン筋クリ】さん 8点(2001-10-28 23:40:19) |