94.物語としての出来は本国での比較的芳しく無い評価に現れていると思います。私も「ラストサムライ」はトム・クルーズの事を指しているのだとばかり思ってたので、彼が単なる狂言回しで終わってしまった事には、私以上にアメリカの方々は拍子抜けされた事でしょう。では、何故日本でここまで評判が良いのかと言うと、テーマが日本人の超大好きな「忠臣蔵」と同じだからです。ここまでまざまざと(日本の)観客自身を日本人と意識させる映画がハリウッドからやって来たというのにも驚きましたが、当時の日本の孤立主義・軍国主義へと繋がっていく「武士道」なる物を、アメリカ人の視点から「肯定的」に描いたという事にも大変驚きました。と同時に、アメリカ製の戦争映画というだけで拒否反応を示し、ほんの少し散りの美学を描いたというだけで本作を礼賛してしまう様な、思考停止状態の論調の台頭には少し危険も感じます。ま、なんだかんだ言っても、一日本人の私にとっても今迄の所、本作が2003年度No.1映画であることには違いありませんけどネ、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2003-12-29 22:03:20) (良:3票) |
93.思ってたより面白かったです。殺陣の迫力に感動しました。侍、滅茶苦茶格好良かった…惚。見ながらなんとなく北野のソナチネを思い出しました。自分の道を行く男たちの格好良さ、みたいな。日本人の良いところばっかが目に付くカンジで、結構痛かったデス。グサっときました。これを作ったのが日本人じゃないのがすごく悔しいデス。あと、子役が滅茶苦茶うまかった!すごい!気になったのは、ガヤが下手なことと、音楽がなんか変だった。なんか大事なシーンで笑ってしまった…。キスはしないで欲しかったなー。あと勝元が死んだときにみんなが土下座するところ、もうちょっとなんかなかったんかな? 【M・M】さん 7点(2003-12-29 00:05:12) |
92.凄い。この映画の一番の見所である殺陣には身震いした。これには邦画の殺陣のスケールの小ささを実感せざるを得ないだろう。日本が舞台の米製作映画でここまで完成度が高く、尚且つ日本人の持つ日本観とズレの無い作品は稀だ。日本に生まれた事を誇りに思える、こんな映画は初めてだ。そして何より、格好良すぎるだろう?渡辺謙。これにはトム・クルーズもおされ気味。登場から最期まで、完璧に武士“勝元”で在り続けた彼に堂々の満点を献上したい。お見事。 【SAEKO】さん 10点(2003-12-28 22:58:33) |
91.侍の登場シーンがメチャメチャかっこいーーーっっ!! こういう映画って日本人が作ったら右翼っぽいとか言われちゃうのかな~? トムクルーズが完全に食われてしまうほど日本の侍はかっこ良かった! それがなんだかとても嬉しかった(笑) |
90.時代背景を完全に無視(完全とまではいかないが)して見ればかなり良い映画だと思います。 それにああいう侍がいてたとしても全くおかしいわけではなく、西洋化に反対して己の道を行くっという誇り高き侍たちはいたと思います。 今の状況の西洋の言うことにハイハイとぺこぺこあたまを下げてるってのはどうかと思います・・・。 ただ皆さんおっしゃるように、これをハリウッド映画が言ったとなると、なんか複雑な気分です。 日本と違って、アメリカではやっぱり実際の時代背景をつかめてるひとが少ないようなので、この映画に対する評価は結構高いです。 ただ数字に反映していませんが(全米週末興行成績) 今の時代に明治維新から生きてる人なんていないと思います(って当たり前か)教科書知識の観点から映画を見るのはおかしいと思います。映画ってのは娯楽だし。確かに日本に対するイメージが変わるかもしれません(外国人の中で)、でもそれは少数だと思います。外国人は映画を日本人以上に娯楽扱いしますからね(もちろん人によるが・・・)素直に楽しむべきだと思います。 他の外国の方に『日本人は誇りのない民族(自分達に)』、『愛国心も少ない』、『政治とか社会に興味のない人が多い』、としばしば言われます。そういう現実であることを映画で私達に訴えかけてるのではないでしょうか?ここは個人差がありますけどね。 そういった意味で、僕はあまり忠実に時代背景を追わずにこの映画を見たら、この点数です。この映画はいろんな意味での侍、武士道とはなんだろうって考えさせるきっかけを与えてくれました。 色々侍物の映画や本を読んで、自分なりに武士道ってものを研究した後だったら、もしかしたらこの映画に対する評価は変わるかもしれませんが・・・。 【うさけん】さん 10点(2003-12-28 11:50:28) |
89.監督がアメリカ人だと、日本を舞台にした映画もこうも壮大なスケール感で描けるものなのか。 特に殺陣のシーンは迫力があり、日本の時代劇は見習うべきだと思う。それくらい日本映画の殺陣はしょぼい。(日本映画はしょぼさを誤魔化すためか、一太刀で勝負が決まるものが多い。) サムライが時代の流れとともに消えてゆく様を描いているが、本来ならば日本人が撮らなくてはいけない映画だ。 【カタログ】さん 8点(2003-12-28 06:11:52) |
88.思ってたよりずっと良かった!ズレた日本観みたいなものがなく、武士道やサムライを正しく描いてくれていました。日本の映画だとこのスケールはできないなーと思いました。戦のシーンも素晴らしいです。 【パレロコ】さん 8点(2003-12-27 22:08:47) |
87.《ネタバレ》 最初に勝元らが霧の中から現れるシーンで、怖さと高揚感で鳥肌が立った。・・劇中にも”蛮人”と呼ばれるように、歴史の中で蛮行もした侍も、日本の一時代を築くのに必要とされた者達。そして自分が信じる侍の高潔・・この”怖さ””高潔さ”が、外国人の目を通すことで、わかりやすい形になっていてよかった。モデルとなった西郷さん、明治維新には賛成したものの、急速な西洋化には警鐘をならして(攘夷が通らずゴネた?)起こした、西南戦争が無駄ではなかったと思えた(征韓論が退けられて以降、西郷さんは死に場所を求めるだけでやる気がなかったという説が有力でも)。戦争を美化するわけではないけど、今を肯定するなら時代の人柱になった無数の屍を無駄だと思いたくない、そういう考えもくんでくれていたと思う。オールグレンが『彼等は日々の生活に完璧を求める』と言ったのを聞いて、以前、外国人に「日本人はすごい。学ぶことを”あたりまえ”、働くことも”あたりまえ”・・こんな社会はなかなか作れない」と言われたのを思い出した。・・まじめさ、杓子定規なとこ・・自分が日本の格好わるい所とさえ思ってた部分も、誇れる部分の一つだったんだと気付かされる。こんな日常に侍魂の一片が残っていると言われたようで誇らしくなる。・・多くの方が言う、おかしなとこもあります。でも、わかる人は脳内補完してあげたらいいと思う。剣対銃なのなんて、わかりやすくする為のものだから気にしない(笑)キスと土下座は・・脳内消去(笑)逆に”横浜港から見える巨大富士”なんて、ちょっと笑ったけど北斎の絵のようで、シュールな美しいシーンだと思った。・・なにより描きたかったのは史実ではなく、侍魂。その理解、表現は素晴らしかったと思います。(P・S:勝元が何故英語?と言う人も多いですが、モデルの西郷さんは話せなかったものの、密貿易をしていた薩摩藩に外国語を話す人は多くいたし、フィクションの設定として、おかしくないと思います。・・例えば:殿である勝元は、小さいながらも守らなければいけない国を持っている・・それ以上に守るべき主張も・・先を読む為に、諸外国の戦争、文化に興味を持ち学んでいた。その上で銃火器を持たない道を選び・・死にざまをもって政府に主張を伝えた。・・こんな感じでどうでしょうか。・・なーんて一生懸命フォローしちゃうんだから、よほど気に入っちゃったんだなー(笑)) 【ウメキチ】さん 9点(2003-12-26 12:50:30) (良:2票) |
86.子役の演技上手すぎ!!渡辺さん演じる侍が、、、威厳があって、トムクル-ズよりも存在感があった。 『無』の境地が具体的にどんな状態のことをいうのかが分かった。侍のことを今まで『もし、いたら恐い殺し屋』だと思っていたけど、そのイメ-ジが崩れた。見終わったあと、ちょっと侍みたいな動きをしたくなった。とにかく見ればわかります。 【jiji】さん 5点(2003-12-26 12:07:38) |
85.いろいろ?な箇所はあるけれど、そこはハリウッド映画らしい力技で最後まで観客を飽きさせません。トムや製作スタッフさん達がサムライスピリットに心酔した様子がよーく伝わってきて、日本人としてちょっぴり嬉しかった。それとこの映画、私にはハリソン・フォードの「刑事ジョン・ブック目撃者」を彷彿とさせる。アーミッシュの村でかくまわれるハリソン君と村人との交流のくだりを思い出しました。 【そうしょくみ】さん 6点(2003-12-26 00:48:11) |
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【織姫】さん 8点(2003-12-25 22:07:25) |
83.合戦のシーンで、「弓兵が"アローレイン"をひらめいた!」と一人興奮していたのは私だけでしょうか。 これだけ日本語と英語が混在する映画はあまり思い当たらないので、侍はwarriorではない、SAMURAIだ!刀はSWORDではない、KATANAだ!などと憤っていたが、 これは日本語の表現が豊かというだけでなく、訳するという事自体の味気なさを感じ、私も外国映画を見るときにどれだけ損をしているかと苦々しかった。字幕は文字数の制限もあるしね。 ともかく、勝本の魂に涙するもよし、真田広之のバッファローマン風兜に苦笑するもよし、自分の知識・想像にそぐわない時代考証に憤るもよし。感じ方は色々あれど、 日本人だけが本質にも末梢にも踏み込む権利と素養を持ったハリウッド超大作という極上の贅沢、この特権、行使しない手はないですよ。 【笹】さん 8点(2003-12-25 11:28:09) (良:4票) |
82.あら探しをして見れば、?はあるでしょうけど、 素直にのめりこんで見れば、かなり面白い作品。 ・・・反対に言えば、あらが少なくのめり込める作品でした。 渡辺謙、福本(寡黙なサムライ)の演技が渋い。 トムクルーズも良かった。 【MARTAN】さん 8点(2003-12-25 08:28:09) |
81.《ネタバレ》 トムクルーズの自己満映画じゃないのかなぁ。なんて予告見て思ったけどそんなことなかった!! サムライ達の静かな雰囲気や殺陣がかっこよく見ててハラハラしたり、ゾクゾクした。侍のかっこよさ、勇ましさ、迫力がよく表現されてて見てて気分よかった。一番泣けたのはやっぱり息子が死ぬトコですね。。。最期の力を振り絞って、敵に立ち向かう姿見てただ涙。 ただし、ラストがちょっと。。トムは元気そうなのは何で??真田さんもかっこいいのになんか中途半端な印象が残った。それと、敬意を示すって言っても全員で頭を下げるのはやりすぎ感が・・。それでも7点なのはやはり侍のかっこよさにやられた私がいるからでしょう。 【うらわっこ】さん 7点(2003-12-24 23:24:55) |
80.まずはトムクルーズがかっこよかった。日本語話すとき、下に英語の字幕出るの楽しかった。日本人の英語はわかりやすかった。最後は渡辺謙が主役みたいになってていい役だと思った。トムクルーズが日本語話してるのは嫌だった。憎しみあって、戦うことの恐さを身にしみて感じる映画でした。平和が一番です。 【スマイル】さん 7点(2003-12-24 20:41:13) |
79.《ネタバレ》 「誇り」というテーマを,重厚な美しい映像と迫力のあるアクションを対比させて仕上げるのがE・ズウィックらしいところ。なかでも重量感あふれる戦闘シーンはド迫力で,霧の中から騎馬武者達が現れるシーンは鳥肌が立つほどだ。さらに,冒頭とラスト,アメリカと日本それぞれの文化を象徴するウインチェスター銃と日本刀をオルドレンに持たせた演出には「なるほど」と思わせられた。歴史考証のデフォルメについては私は気にならなかった。日本史の知識が全くない観客をターゲットにする以上,この程度はやむをえないのではないか。むしろ,あの時間で明治の元勲を連想させるキャラクターを作り上げたことと,ここまで日本をマジメに描いたことのほうを積極的に評価すべきと私は思う。渡辺&トム・クルーズについては皆さんと同意見。ただ,真田広之は悪い意味で気になった。彼は存在感がありすぎるので,あの役ではどうにも中途半端。印象に残るわりには「結局あの人は何なの?」という感。彼は主役をやるか自分を殺すかどちらかだと思う。また,小雪は大柄すぎて小柄なトム・クルーズに合わせるのは辛そう。とはいっても全体的にはよく出来た映画であり,見て損はない。ただし,傑作か?と言われるとそれは疑問。 |
78.トムよりケンが良かったよ~というのは良くわかった。でも、こっれって、日本人が見てどうなんだろ?アメリカ人が作った日本趣味の映画でしょ?キルビルとたいして変わんないじゃん。なんかアラが目についてしまった私。花は桜、桜と言えばソメイヨシノ。でも、あの桜?は何の花?桜のシーンの前に田植えのシーンがあったり、春の夕暮れのシーンでやたら虫の声が響いていたりと、違和感があったなあ。日本人が作ったんじゃないからそんなあら捜ししちゃいけないかなあ。 【Mary】さん 6点(2003-12-24 10:53:40) |
77.いゃぁ、それにしても皆さんのこの文章の量はどういうことでしょう?それだけこういう映画はコメントが書きやすい、てことなんでしょうかねぇ?そうだなぁ、勝元の息子さんがまげを切られるシーンあるじゃないすか。泣きっ面をこっちに向けて「うわぁー!!!」て。切ってる人の方がいかにも悪者の態度すぎてあざといと感じながらも、ああいうシーンでうるっときちゃうんだなぁー、、、、。なんていうか、言葉は悪いけど、アメリカさんに愛国オナニー映画をプレゼントされた感じですね、はい。 【あろえりーな】さん 8点(2003-12-23 22:06:31) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 感想は残念ながら期待はずれ。映画は最後まで見せてしまう仕上がりでさすがハリウッドと言うところですが時間が経つに従い欠点が目について仕方が無くなる。 明治新政府の雇われ教官ネイザン(トム・クルーズ)が勝元(渡辺)にとらわれるまでのシーンはちょっと感動物でした。霧の中から現れる騎馬軍団は勇ましく美しい。でも、時代は明治の初期であり戦国時代じゃない。日本だって300年も前から戦争は鉄砲を使った物になっていたのに今更、騎馬軍団は無いだろう! 甲冑に身を固め、刀と弓矢しか使わない騎馬軍団の首領勝元が英語を話せるというご都合主義は我慢するとして、雪深い山里の集落で平和に「狂言」の舞台を楽しんでいるときに忍者集団に襲われるのには唖然とさせられた。大砲や機関銃を導入し平民からなる近代的軍隊を作ろうとしている明治政府が一方で忍者を操って暗殺集団を送り込んでくるというのだからデタラメ(?)な話だ。 いろいろと問題が目に付いてくるのですが、何よりも勝元達が「何のために闘っているのか」がさっぱり伝わってこない。明治政府に楯突いて命懸けで闘っているのだからさぞ深奥な理由があるとは思うのだがちっとも描かれていない(と思う)。第一、勝元は明治政府の参議であり天皇の信頼も厚い。徳川に味方した方ではなく天皇の側近なのだから政府に逆らうのはなおさら話がわからない。 ネイザンはインディアンを攻撃して滅ぼしていったことに悩んでいるようで、ケビン・コスナーの「ダンス ウイズ ウルブス」に似た感じを受けたが、理不尽にも白人に攻撃され「滅びゆく」インディアンへの共感と白人への怒りが「ダンス ウイズ ウルブス」には明確にあったと思うが、この映画には「滅びゆく武士階級」への共感を呼び覚ますようなところが全然無い。武士は特権階級だったので政府に反抗する怒りのところを描かないと「天下り」先を塞がれて怒り狂っている役人みたいなもので同情の念は湧きようがない。 勝元達は最後に華々しく豪華な戦闘をやって滅びるのだが、その時に政府軍の兵士達が土下座するのはとっても頂けない。敵同士とはいえ全力を尽くして闘うならば尊敬の念も湧こうというもので、もっとも感動的な場面だと思うが、いくら何でも土下座は無いだろう。軍帽をとって胸に当てるくらいで十分その気持ちは伝わってくる。土下座では尊敬とは別の感情になってしまう。 【ヒデ】さん 6点(2003-12-23 11:12:01) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 最初に霧の中から騎馬武者が登場するシーンはめちゃくちゃカッコよかったです。ガトリングガン?の掃射中、大村の部下の指揮官が涙ぐんでいるシーンも感動します。あとから考えると最後は大村だけでも倒すとかトム・クルーズが介錯するとかいくつか別エンディングもみたい感じがしましたがそんなことは忘れて見終わったあとはもっとなんでもがんばろうと思わせてくれました。 【leo】さん 9点(2003-12-23 08:11:11) |